Aクラス戦一回戦
明久SIDE
Aクラス戦当日の今日、朝学校に来てみると校庭には決戦用のスタジアムがあった。観客席も含めるとかなりの大きさがあるそれは、一日で作るのは召喚獣を使ったとしても、とても大変そうで、これを(おそらく)徹夜で作らさせた先生方に、ご愁傷様ですと心の中で言っておいた。
雄「おい明久。いつまでも現実逃避で遠くを見てないで、戻って来い」
明「でもこれは……、仕方なくない?」
雄「まあ、確かにそれも分かるがもう少しで始まるんだから、気を引き締めろ」
そう言ってくる雄二も、何処かウンザリした様な顔をしている。直接は見てないけどおそらく、今日この試合に参加する姫路さんと秀吉と康太、それにフィリと舞依とルナ。Aクラスの霧島さんに久保君に工藤さんに優子さん、凪に有沙に美弥にリエ(リニスの渾名)も僕らと同じ状態だろう。もちろん、僕らがこうなってるのには訳がある。なぜなら…………人が多いっ!! いや、Pv撮影も兼ねてるから多いのは覚悟してたけど、ほぼ全校生徒全員って多すぎるよねっ!!
高「それでは、これよりAクラス対Fクラスの代表同士による試召戦争を始めます」
審判を務める学年主任の高橋先生の合図で、試召戦争の幕が下ろされた。ちなみに、PV撮影の為か審判は高橋先生と鉄人の二人でやっている。
西「それでは、第一回戦を始める。選手はステージに上がれ」
鉄人がそう言うと、向こうからは優子さん、こちらからは秀吉が出る。
明「秀吉、がんばってね」
秀「うむ、勝ってくるのじゃ」
そう言ってステージに上がる秀吉。彼にはあのステージが、演劇の舞台に思えているだろう。
秀吉SIDE
優「教科は何にする?」
儂がステージに上がると同時に、先にいた姉上が声を掛けてきた。
秀「儂が決めても良いのかの?」
優「ええ、あなたのすべてを私にぶつけてきなさい」
秀「うむ、ではそうさせて貰うかの」
とは言ったものの、正直姉上が選ぶと思っておったから決めてなかったのじゃ。………どうしようかの? よし!
秀「では、古典でお願いするのじゃ」
高「古典ですね。わかりました。承認します」
秀・優「「サモン」」
高橋女史が承認すると同時に、儂と姉上は召喚獣を呼び出す。
姉上の召喚獣は騎士の甲冑に身を包んでおり、武器は大きめのランスじゃ。(要するに、原作と同じです by作者)
そして儂と姉上の点数が表示される。
古典 Fクラス木下秀吉 416点
VS
Aクラス木下優子 438点
儂の点数を見た会場が盛り上がる。
優「いつでもかかって来なさい、秀吉!」
秀「では行くぞ姉上っ! 腕輪発動!!」
儂がそう言うと、召喚獣の腕輪が眩い光を発する。その光に耐えられなくなり、会場の全員が目を瞑る。そして、光が収まり儂らが見たのは—————
——————学ランに日本刀という、明久の召喚獣の格好をした秀吉の召喚獣の姿だった。
優「なるほど、それが秀吉の腕輪の能力ってわけね」
秀「そんとうりじゃよ姉上。これが儂の腕輪の能力「変身」じゃ。能力は、儂が腕輪の能力まで知っとる召喚獣にランダムでなる事が出来る能力じゃ」
儂がそう説明すると、会場(主にFクラスがいる辺り)から歓声が上がる。
優「じゃあ、私も使おうかしら。腕輪発動!!」
そう言って姉上も腕輪を発動させた。
すると、気温が下がっていき、息も白くなる。そして何より、ステージは氷ついておった。
優「これが私の腕輪の能力「氷の女王(アイスクイーン)」よっ!」
秀「随分厨二的な名前じゃのう」
優「なんですってぇ?」
思わずそう呟くと、姉上がものすごい形相で睨んできおった。それに比例するように、気温も下がる。ん? 気温? すると儂が疑問に思ったのが分かったのか、姉上が説明するために、口を開いた。
優「気が付いた? この能力は、召喚者の心境に応じて威力が変わるの。怒りや喜びだと威力が上がり、悲しみ等だと威力が下がるの」
秀「ほお~、それはすごいのう」
優「ねえ、秀吉?」
儂が素直に感心していると、姉上が儂の事を呼んだ。——————————ものすごい目が笑っていない笑顔で。
秀「な、なにかの? 姉上」
優「覚悟はいい?」
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明久SIDE
高「勝者Aクラス木下優子」
優子さんの召喚獣が秀吉の召喚獣をボコボコにした後、高橋先生が優子さんの勝利を宣言して、一回戦は終わった。
秀吉大丈夫かな? 初戦の感想はそれだった。
アンケートにご協力ありがとうございました。
それでは、清涼祭編を楽しみにしていてください。