Aクラス戦五回戦
明久SIDE
あの後、落ち込んでいた康太を何とか慰めて今は五回戦をみんなで見ている。ちなみに、Fクラス(こっち)からは姫路さんでAクラス(あっち)からは現学年次席の久保君だ。
明「ねえ雄二。この勝負どっちが勝つと思う?」
気になった事を素直に聞いてみた。すると、雄二は少し難しそうな顔をして言った。
雄「正直に言うと、俺にもどうなるかわからん。姫路の方が点数も高く操作慣れしてるだろうが、久保も点数が上がっているだろうからな」
そこで一旦言葉を区切って僕の方に顔を向ける。
雄「お前はどう思ってるんだ? こういう事ならお前の方が得意だろう?」
明「えっ、僕? 僕は……」
まさか同じ質問が僕に返ってくるとは。う~~~ん……
明「僕は、多分この勝負は引き分けで終わると思う」
僕がそう言うと、雄二は驚き? で目を見開く。
雄「どうしてそう思う」
明「姫路さんは、自分に点数的アドバンテージと操作技術のアドバンテージがあると思って油断している」
雄「それは本当の事だからしょうがないんじゃないか?」
明「確かにあるけど、それはどちらも少ししかない」
明「今の姫路さんの点数の正確な所は分からないけど、久保君との差が総合教科で1000点以内なら運次第では負ける可能性もある。そして操作技術の方だけど、姫路さんはあんまり試召戦争で戦ってなかったから操作技術は、其処らへんの人たちよりちょっとマシってレベルだと思う」
雄「なるほど」
そう言って雄二は思案顔になる。少しして……
雄「だが、お前のその理由を聞く限りは久保の奴が勝ちそうに聞こえるんだが?」
明「まあ、そこはやっぱり点数差とかを考慮した結果だよ」
僕がそう言った瞬間、観客が二つの意味でワッと沸く。ひとつは、悲しみの絶叫。これはFクラスと姫路さんを応援していた人たちからだろう、姫路さんが引き分けたことに対するショックゆえの悲しみの絶叫。もうひとつは、歓喜の絶叫。これはAクラスと久保君を応援している人たちからだ。
此方へ落ち込みながら歩いて来る姫路さんを慰める。
こうして五回戦は終わった。
アンケートの期限ですが、清涼祭が終わるまでにしたいと思います。