バカとテストと召喚獣~彼が変えていく世界~   作:隆斗

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Aクラス戦六回戦

Aクラス戦六回戦

 

明久SIDE

 

明「次は誰が出る?」

 

そう言って僕は残ってるメンバーの雄二とフィリの二人を見る。だが、そうしている間にAクラスから対戦相手が出て来た。今ステージの上に立っているのは、有沙だ。

 

フィ「私が行こう」

 

明「頑張ってね」

 

雄「勝って来い」

 

僕たちの声援を背中に受けてフィリはステージに上がって行った。

 

 

 

フィリアーノSIDE

 

フィ「教科選択はどうする?」

 

有「う~ん、どうしよっか?」

 

高「ちなみに、今の所教科選択の権利はFクラスが1、Aクラスが2です。そして、どちらのクラスも二勝二敗一引き分けです」

 

律儀に教えてくれた高橋教論に感謝し、有沙を見る。向こうも私の言いたい事が分かったのか、私と視線があうと頷く。

 

有「高橋先生、教科は数学でお願いします」

 

高「数学ですね。承認します」

 

フィ・有「「サモン!!」」

 

お馴染みのセリフで私と有沙の足元にデフォルトされた召喚獣(私たち)が現れる。

私のはBクラス戦と同じく、軍服に二丁の拳銃をそれぞれ手に持ち、腰にロングソードを刺している。一方で有沙は、白い騎士のような格好をしている(アスナの血盟騎士団の姿)。

 

数学 Fクラスフィリアーノ・シルビア 462点

 

      VS

 

   Aクラス結城有沙 450点

 

 

 

 

フィ「中々似合ってるじゃないか。可愛いぞ」

 

有「えへへ、ありがとう。そういうフィリもカッコ良く決まってるよ」

 

その言葉に軽く返し、戦闘態勢をとる。すると向こうも先程までの明るい雰囲気が消え、いつでも戦闘が出来るように構える。

 

有「やぁっ!!」

 

暫く無言で睨み合ってると、有沙の召喚獣がレイピア片手に突っ込んできた。それを、拳銃で牽制しながら距離をとろうとするがなかなかとれない。仕方ないので、右手の拳銃をホルダーに戻し代わりにロングソードを持つ。

 

有「腕は衰えて無い様ね」

 

フィ「足手まといになるのは嫌だからな」

 

答えになってないと自覚しながらもそう返す。そして、会話してる間もロングソードとレイピアが激しくぶつかり合い火花を散らす。

 

有「だけどここまでよ。腕輪発動」

 

有沙がそう言うと腕輪が光る。そしてそのままレイピアを振るってきた。先程までと同じようにロングソードで受け止めようとしたが、思っていたよりレイピアのスピードが速く浅くだがくらう。

 

数学 Fクラスフィリアーノ・シルビア 406点

 

      VS

 

   Aクラス結城有沙 425点

 

私が結構減ったのに対して、有沙は(おそらく)腕輪を使ったことによる消費だけだ。

 

有「完璧に決まったと思ったのに、相変わらず回避が速いわね」

 

フィ「さすがに今のは不味かったがな」

 

そんな軽口を叩きつつも、私は焦っていた。現在のAクラスとFクラスの勝敗はどちらも二勝二敗一引き分けとなっている。つまりここで負ければ、後がなくなるわけだ。だから頑張らないといけない、明久の為にも。

 

有「まだまだ行くよっ!」

 

そう言って彼女の召喚獣が突っ込んで来ながら、レイピアの鋭い一撃を放つ。しかし、先程の一撃でスピード感覚を掴んだ私はそれを難なく避ける。

 

フィ「お返しだ、電磁銃(レールガン)!!」

 

そして、ガラ空きの背中へ左手の拳銃で電磁銃(レールガン)を放つ。

 

数学 Fクラスフィリアーノ・シルビア 396点

 

      VS

 

   Aクラス結城有沙 392点

 

完全には避けきれずに有沙の召喚獣は少し喰らう。

 

有「はぁっ!」

 

しかし、有沙はそんな事は気にせずに、召喚獣を突撃させる。それを先程と同じように避けようとしたところで、行き成りレイピアが光る。咄嗟に手で目を覆うが視界が奪われる。次に目を開けた時には、私の召喚獣の左手の手首が無くなっていた。

 

数学 Fクラスフィリアーノ・シルビア 256点

 

      VS

 

   Aクラス結城有沙 392点

 

有「あちゃ~、一撃で決めるつもりだったのに良く躱したね」

 

フィ「ああ、咄嗟に回避をしてなかったら危なかった」

 

そう、本当に咄嗟に回避をしてなかったら危なかった。仕方ないので、右手に持ってたロングソードを鞘に戻し近くに転がってた、左手に持ってた拳銃を右手で持ち即座に電磁銃を撃つ。

有沙の召喚獣はレイピアで弾自体は防いだ様だが、レイピアを電流が伝い地味に点数を削る。

 

有「っ!? 地味なことするね」

 

フィ「絶対に勝たなくてはいけないからな」

 

有「これで終わりよ!!」

 

本当にこれで終わらせるつもりなのか、互いの召喚獣には結構か距離があるにも拘らず、一直線に突っ込んできた。牽制の為に拳銃に入ってる、電磁銃を残り全て(三発)を撃つ。電磁銃が弾切れになった拳銃を捨て、もう一つの拳銃を取出し惜しみなく電磁銃を全弾撃つ。それらは、有沙の召喚獣に掠り点数を着実に削ってくが、そんなことは気にせずに彼女の召喚獣はこちらに突撃して来る。

 

有「やぁっ!!」

 

フィ「はぁっ!!」

 

二つの召喚獣の影が交差し、残身のまましばらく固まっていたがやがて片方の召喚獣が消えた。

 

高「勝者…………Fクラスフィリアーノ・シルビア」

 

数学 Fクラスフィリアーノ・シルビア 16点

 

      VS

 

   Aクラス結城有沙 0点

 

何とかギリギリで勝つことが出来た私はそのまま暫く立ち尽くしていた。そんな私の所に有沙が来た。

 

有「お疲れ様、いい勝負だったわよ。でも次は負けないから」

 

フィ「ああ、次やるときも負けんぞ」

 

私と有沙が固く握手すると、遅れて会場が沸いた。

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