転校生はアルビノの妹!
明久SIDE
高「皆さんおはようございます。早速ですが設備に何か不安がある人はいませんか?」
朝のホームルームが始まり、学年主任で担任の高橋先生が挨拶をした。
高「いない様なので次に移ります。まずはクラス代表の霧島さんよろしくお願いします」
翔「……霧島翔子です。坂本雄二の妻です。これからよろしくお願いします」
雄二が霧島さんの自己紹介にツッコミを入れてたけどスルーされた。そして雄二にはいつものメンバー以外の男子から嫉妬の視線を浴びてたけど、どこ吹く風だった。
高「では次に転校生を紹介します。入って来て下さい」
高橋先生が入り口の方に呼びかけると、真っ白な少女が入って来た。
?「初めましてェ。吉井百合子(よしいゆりこ)でェす、これェからよろしくお願いします」
というより実の妹だった、ってえぇぇぇぇ。
明「ゆ、百合子っ! 何でここにいるの?」
僕は勢い良く立ち上がり、駄妹(だまい)に問いかける。
百「よおォ愚兄(ぐけい)。取り敢えずこれからオレもここに通ォう事になったから、これからよろォしくなァ」
高「という訳で吉井君の妹の吉井百合子さんです。みなさん仲良くしてあげてください」
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あの後他の人たちの自己紹介が終わり、今は昼休みで何時ものメンバー+百合子で屋上に来ていた。
百「ンじゃま、改めて吉井百合子だァ。そこの愚兄の実の妹だァ。他になンか質問あるか?」
コーヒーを飲みながらダルそうに挨拶をする百合子。
恭「えっと……、アルビノなのか?」
まあ恭二がそう思うのも無理はないと思う。
百合子の容姿は所謂アルビノというやつだ。だが決して病気という訳じゃ無い。百合子のアルビノの原因は体質だ。
百「見りゃ分かンだろうが」
雄「だったら日光に当たってるとヤバいんじゃないのか?」
明「雄二それは大丈夫だよ」
雄二が何故といった顔で僕の方を見てきた。
雄二の心配も分かる。アルビノの人は一般的に、身体の色素が少ない(ない?)から肌が白かったり髪が白髪になってたりするのだから。でも百合木のは違う。
明「百合子は超能力を持ってるんだよ。アルビノはその影響」
はあ? 何言ってんだこいつって目で事情を知らない人たちが見てきた。彼らがそう思うのも無理はないと思う。実際僕も行き成りそんな事を言われたら、彼らと同じ顔をして発言者を見るだろう。だが百合子が超能力を持ってるのは事実だ。でもこれは口で言っても分からないと思うので、実際にやってみる(やるのは百合子だけど)ことにする。
明「百合子、ほいっ」
僕は手に持っていたペットボトルの中身の水を百合子に掛ける。
雄二たちは百合子がびしょ濡れになる姿を想像したらしいが、その想像はハズレだ。
水は百合子に当たると、誰も居ない百合子の左側へと直角に曲がった。
明「僕が言ってる事分かった?」
確認のために雄二たちに問掛けると、彼らは黙って頷いた。
雄「……なあ明久、お前も超能力が使えるのか?」
素朴な疑問といった感じで雄二が訊いて来た。
明「使えないよ。超能力が使えるのは世界で百合子唯一人だ」
恭「それはどうやって調べたんだ?」
明「ちょっとうちの諜報部を使って」
そう言ったらみんなに納得された。まあ、大和王国の諜報部は結構有名だから説得力もあったのだろう。
明「そうゆう訳だから百合子のアルビノは病気じゃないんだ」
雄「待て明久、肝心の吉井妹の能力は何なんだ」
百「オレの能力は『ベクトル操作』だァ」
雄「ベクトル操作?」
明「ありとあらゆるベクトルの向きを触れただけで変える能力だよ」
事情を知らない奴ら『ッ!!?』
雄「頭は良いのか?」
雄二はまた試召戦争をやるつもりなのか、そんな事を聞いていた。
百「当り前だろうがァ。スパコンの代わりも出来るぞ」
百合子のセリフに、信じられないといった感じで確認を取るように僕の方を向く雄二たち。
無言で頷くと、それぞれ納得したのか深くは聞いてこなかった。
明「まあ基本的に素っ気ないけど、根は優しいから仲良くしてあげてね」
百「なンで愚兄がそンな事言うんだよ」
隣で百合子が何か言ってたけど、無視した。
その後は、何気のない話だったり近づいてきた清涼祭についてだったりの話をして昼休みは終了した。