清涼祭準備
明久SIDE
雄「これから清涼祭での出し物を決める。何かやりたいやつはあるか?」
百合子が転校してきて数日。今は帰りHRの時間を使って清涼祭でやる出し物を考えていた。考えている途中、外からFクラスの男子と思われる悲鳴が聞こえて来たけど気にしないでおこう。
普通ならクラスの代表が司会進行をするのだが、霧島さんは元々そういうのが向いてない。本人も自覚しているらしく、開始早々に雄二に任せていた(押し付けていた)。
興味の無い事は無関心を決め込む雄二だけど、さすがに彼女である霧島さんからのお願いは断れないらしく、渋々引き受けた。
え? 僕はどうなのかって、もちろん断れないよ。
秀「体育館を借りて劇をやったらどうじゃ」
雄「なるほど。明久、劇だ」
明「はいよ」
そして僕は書記をやっている。って言ってもパソコンに打ち込むだけなんだけどね。
恭「無難な喫茶店で良いんじゃないか?」
雄「明久、喫茶店も追加だ」
明「了解」
秀吉のらしい意見から、恭二の無難な意見という具合に結構な数の案が出た。
今のところ出ている案は……劇、喫茶店(メイド喫茶、普通の喫茶店、コスプレ喫茶、中華喫茶、男女逆転喫茶、和風喫茶)、休憩所、射的、輪投げ、綿あめ、迷路、お化け屋敷
……喫茶店だけで半分近くいってるのは仕方がないと思う。そして中には縁日の時の屋台で出てるものもあるけど気にしない。
今もまだ数々の意見が上がっている中、我が駄妹は呑気に寝ていた。ちなみに高橋先生は今は此処には居ない。清涼祭は学生が主役なのだから、先生は極力関わらないようにするとの事。だから決まったら職員室まで報告しに来てそのまま帰っていいとのこと。おそらく片づけていない仕事を片づけているのだろう。
雄「よぉし、大体意見が出たから多数決を取るぞ。一つだけに手を上げてくれ」
雄「まずは劇、次にメイド喫茶、その次普通の喫茶店、次コスプレ喫茶…………」
雄二がテキパキと多数決を取っていき、出し物は結構あっさり決まった。
雄「よし、それじゃあ当日までの準備とか色々あるから皆手伝えよ。それじゃあ解散」
雄二の掛け声でみんなはそれぞれ帰りの支度や、部活に行く準備をして教室を出ていく。
明「ほら起きて百合子。もう終わったよ」
結局最後まで起きなかった百合子を起こす。
百「ン~あァ、もう終わったのか?」
明「そうだよ、だから帰るよ」
まだ眠そうな百合子を無理矢理引っ張って連れて行く。百合子は僕に対して殆ど能力を使わないので、遠慮なく引っ張っていく。他の人だと大体はデフォルトの『反射』で手とか腕が大変なことになって、愉快なオブジェクトの仲間入りだ。
百合子を校門まで引っ張って行くと、最近ではすっかりお馴染みになった、雄二と霧島さん、恭二と小山さん、康太と工藤さん、凪と有沙、優子さん、フィリと舞依とルナとリエと美弥がいた。本当は此処に秀吉もいるんだけど、今日は部活らしい。
そして僕たちは他愛もない話をしながら、何時もの道を帰って行った。