清涼祭開始
明久SIDE
?「いらっしゃいませ~、『コスプレ喫茶』へようこそ~」
教室の扉がガラガラと音を立てて開くと同時に、クラスメイトの誰かが喫茶店などではお決まりの挨拶をする。
それにしても——————
明「何でこんな恰好なのっ!!?」
雄「俺が知るかっ!」
康「……不本意極まりない」
秀「お主らはまだ良いじゃろうが。儂なんて……儂なんて……」
—————————何でこんな恰好なんだろう?
今僕と雄二と秀吉と康太は物凄く後悔していた。何にと言われればもちろん今の服装にだろう。
何故か今僕は某幸が薄く女顔の執事が着ている執事服を着ていた。
雄二は頭にバンダナを巻いて、赤い鎧を着ていて腰には刀(偽物)を付けていた。
康太は某境界線の犬臭い忍者の格好をしていた。
そして問題の秀吉は…………
秀「何で儂だけ女物なのじゃァァァァァァ」
…………白地にアジサイの絵がプリントされた着物を着ていた。
因みに他のメンバーはというと、凪と有沙は召喚獣の格好そのままだった。ルナは某女性にしか使えないパワードスーツの学園の制服で、フィリはそれをズボンにして軍服みたいにしたやつだ。(要はI○でのシャル○ットとラ○ラの制服と同じ格好です by作者)
美弥は某魔法先生の生徒の忍者と同じ格好で、リエは某魔法先生の学校の制服を着ていた。そして舞依は、何故か巫女服を着ていた。百合子は某一方さんがロシアに言った時に着ている白い防寒着を着ている。因みに霧島さんはと木下さんと工藤さんはメイド服で、恭二は新撰組の格好で小山さんは何故かナース服だった。
何故アニメ等のコスプレが混じってるのかというと、衣装係の中の半分くらいのメンバーがオタクだったからだ。その所為でAクラスの出し物は、メイド服などの普通? のコスプレとアニメ等のコスプレが混じってしまってカオスな空間になっている。それでも人気はあるのだから何とも言えない。
舞「ねえアッ君、この格好どう?」
そんな事を思ってると、舞依が僕の前でクルリと開店した後、頬をほんのりと赤く染めながら聞いて来た。
普段見ることのない姿の所為か、それとも頬が紅潮している所為かその姿はとても可愛かった。いつも綺麗な人が可愛いとギャップ萌? の所為で余計に可愛く見えてしまう事があるけど、舞依がまさにそうだった。
舞「……似合ってない?」
僕が色々考えていると舞依がそう聞いて来たので慌てて弁解する。
明「ううん、全然そんな事無いよ。むしろいつもとのギャップの所為で、ヤバい位に可愛いよ」
舞「そ、そう? 本当に似合ってる?」
まだ不安そうに、俯いて頬を染ながらモジモジしている舞依。
ヤバイ、可愛すぎる! このままだと色々危ない。主に僕の理性とかが。
明「うん、自信持っていいよ」
そう言いながら頭を撫でてやると、始めは撫でられた事に驚いていたものの、すぐに顔を綻ばせて笑顔になった。そして彼女は接客に戻って行った。
客1「すいませーん、注文良いですかー」
明「はーい、少々お待ちくださーい」
呼ばれたので其方に行くと、高校生か大学生位の二人組の女性だった。
明「ご注文をお受けたまります、お嬢様」
最後の一言は、この服を着た時に強制的に言えと言われたので仕方なく(←此処重要)言っている。
余談だが、僕と雄二と康太と凪と恭二が今の衣装を試着した時に、女子が赤面してキャーキャー言ったり、オタクの人たちが撮影会をしだしたりしてカオスになった。
客1「/// えーと、この『執事のお得セット』ってなんですか?」
やっぱり来た。これはクラスの人たちが勝手に決めたメニューで、六百円と割高なものの執事(執事のコスプレをしているのは僕しかいないので必然的に僕)がアーンして食べさせてあげるという、誰得? なメニューである(その割には注文が多いが)。
明「それは(説明中)というものです」
客1「えっ/// え~と、じゃあホットケーキとアイスティー一つずつ」
客2「じゃあ私はプチケーキとアールグレイで」
明「ご注文を繰り返します。ホットケーキとプチケーキ、アイスティーとアールグレイが御一つずつ。以上でよろしいでしょうか?」
最終確認をするとOKの返事が貰えたので、お客の二人組に礼をして注文されたものを取りに行く。
接客する人の襟元に小型のマイクが付いていて、注文の物は注文されると同時に厨房にも伝わる為、待たせる事は無い上に回転スピードも速い筈なのだが、それでも人気がある所為か混んでいる。
ル「アキ~、できたよ~」
明「ありがとう」
今は厨房を担当していたルナにお礼を言い、先程の二人組の所に持っていく。
因みに、僕と雄二と康太と霧島さんとルナと有沙とリエと美弥とフィリと舞依と凪のメンバーは、料理もできるという事で厨房と接客のどちらもやるように言われている。今はルナとリエと康太と凪と霧島さんが厨房をやっている。
雄「おい明久、そろそろ時間だから行くぞ」
明「えっ! もうそんな時間? 分かった今行く」
ちょうど注文された料理を運び終えると、雄二に召喚獣大会の時間だと言われたので其方に行く。道中雄二の甲冑がガシャガシャ煩かったけど、何も言うまい。
西「それでは一回戦を始める。三回戦までは観客も居ないので落ち着いてやるように」
会場に着くと鉄人が審判で、注意事項? を言っていた。
西「それでは教科は『数学』。始め!」
鉄人はそう言うと、数学のフィールドを展開した。
律「行くよ真由美」
真「オッケー律子」
一回戦の相手は(確か)Bクラスの女子のペアだった。
律・真「「サモン」」
数学 Bクラス岩下律子 185点
菊入真由美 175点
流石にBクラスなだけあって点数は高い。
明「じゃあ僕たちも」
雄「おう」
明・雄「「サモン」」
数学 Aクラス吉井明久 458点
坂本雄二 541点
律・真「え?」
明「隙あり!」
雄「オラァ」
僕たちの点数を見て固まった二人の隙をついて一瞬で終わらせた。
明「さて戻ろうか、雄二」
雄「ああ、そうだな」
鉄人が僕たちの勝利宣言をしたのを聞いて、僕と雄二はAクラスへと戻って行った。
律「ねえ真由美。何であの二人はあんな格好してたのかな?」
真「さあ? 何でだろうね」
後ろから聞こえたセリフは、僕も雄二も甲冑の音に紛れて全力で聞こえなかった事にした。