清涼祭一日目終了
明久SIDE
四回戦が終わった後鉄人から準決勝と決勝は明日になった、と言われたので僕と雄二は今まで大会で抜けていた分を返すために皆の1.5倍あ働いていたと思う。あまりその時の事は覚えていない。取り敢えずがむしゃらに働きまくったので一々記憶していない、と言った方が正しいかもしれない。
そんな慌ただしくも楽しくて遣り甲斐のあった一日目が終了した今、僕と雄二は昼間とは打って変わって静まり返っている二年Aクラスにいた。
此処に居る理由は簡単だ。今からカヲルが此処に来てあれからどうなったのか聞く為である。本当はフィリ達と霧島さんも残るって言ってたんだけど、霧島さんには雄二が説得した。そして僕はフィリ達に、「帰った時に皆の愛情たっぷりの夕食が食べたいから、夕食作って待っててね」って頭を撫でながら言ったら彼女達は顔を真っ赤にしながらも頷いてくれた。
雄「そろそろだな」
雄二が呟くと同時にAクラスの扉が開き、カヲルが姿を現した。
カ「待たせたね」
遅れたことに対する詫びを僕達に居れるが、僕達は反応しない。
明「いいから早く話して下さい」
催促すると、仕方がないね、と言って話し始めた。
カ「簡単に言うさね。先ずこの事に関する黒幕は思ってた通り教頭の竹原だったよ」
雄「それだけか?」
カ「それだけさね。証拠を掴もうとしたんだけど、中々捕まらなくてね」
それは実際には全く進展が無いのと同じだな。
明「カヲル、俺達は証拠を掴んでいると言ったら、どうする?」
カ「!? こういう話だと口調が元に戻るんさね」
驚きで目を見開くもすぐに元の表情に戻し茶々を入れてくるカヲル。雄二も俺の口調が変わっているのに若干困惑しながらも、話を進めるためにこの事は聞いてこなかった。
明「茶化すなよ。それにこんな事は俺達にとったら朝飯前だってことは、お前は分かってんだろ」
カ「出来れば欲しいが、どうせタダではくれないんだろう?」
明「ああ、その通りだ。ちょっと高いぞ」
俺がそう言うとカヲルはさっさと言いな、と言って先を促した。
明「俺と雄二が優勝した時に優勝賞品の『文月グランドパークプレミアムオープンチケット』をもう二枚用意してほしい」
カ「それくらいならお安い御用さね」
明「んじゃ、交渉成立だ」
そう言ってカヲルに証拠品が入った袋を放る。
カ「それじゃあアタシはこれで失礼するさね。あと明日も恐らく何らかのアクションがある筈だから気を付けるんさね」
そう言ってカヲルはAクラスから出て行った。
明「じゃあ僕たちも帰ろうか、雄二」
雄「それはいいが、今回は俺はいらなくないか?」
明「あははは」
今回は殆ど空気になっていた雄二からの指摘に、乾いた笑いしか返せなかった。
だって本当の事だし。
こうして清涼祭一日目は営業妨害等があったものの、無事に終わった。