バカとテストと召喚獣~彼が変えていく世界~   作:隆斗

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原作では清涼祭は三日間だった気がしますが、この作品では二日しかありません。そこのところをご了承ください。
それでは二日目の開始です。



清涼祭二日目開始

清涼祭二日目開始

 

明久SIDE

 

明「あれ? 今日は雄二達随分早いね」

 

清涼祭の二日目。今日は召喚獣大会の準決勝と決勝ががあるので何時もより早く来ていた僕とフィリ達。

まだ誰も居ないだろうと思ってAクラスの教室の扉を開けると、そこには雄二と霧島さんがいた。

 

雄「まぁな。今日は何が起こるかわからんからな、それにちょっと気合を入れる意味も込めて早めに来てたんだ」

 

どうやら雄二も僕と同じ意味だったようだ。

あの不良を使っても邪魔して来る教頭の事だ、最悪誘拐騒ぎも起きてしまうかも知れない。

 

ル「ねぇ、アキ~」

 

明「ん? どうかしたの?」

 

ル「う、うん。ちょとね」

 

僕が教頭について色々と考えていると、ルナがモジモジしながら話しかけて来た。その顔は少し赤みを帯びている。

 

ル「ア、アキにはまだ衣装の感想を聞いてなかったからさ。ど、どうかな?」

 

何時もの間延びした口調ではなく、歯切れが悪そうにしながらも頬を赤く染めて首を傾げてくるルナは、超可愛かった。嫁バカと思われても良いほどに可愛かった。

そんな訳で嫁バカ(自称)の答えはもう決まっている。

 

明「いつも見ない格好だから新鮮で可愛いよ。とても似合ってるし」

 

ル「!? フフ、ありがとう」

 

そう言ってあげると、褒められる事を予想していなかったのかビックリしたものの、すぐに(顔を赤くしながらも)微笑んでお礼を言ってきた。

お礼を言われる意味は無いと思うけどここは素直に受け取っておく。

 

 

 

 

?「いらっしゃいませ~。『コスプレ喫茶』へようこそ!」

 

清涼祭二日目が始まった。

 

百「オラァ、さっさと出ていきやがれェ」

 

昨日は接客をやらなかった(ばっくれた)百合子も今日はホールに出て接客をしている。しかし態度は接客のそれではない。

まったく他の人はちゃんとやってるっていうのに。

 

リ「お待たせいたしましたわ」

 

美「どうぞでござる」

 

フィ「ほら、水だ」

 

舞「どうぞ」

 

ル「どうぞ~」

 

訂正。一人だけ百合子と同じ態度の奴がいた。まあ客受けは良いから二人の事は注意しないが。

 

リ「…………」

 

そんな彼女達を見ているとリエと目が合ったのでアイコンタクトで話しかける。

 

明「(その衣装似合ってて可愛いよ)」

 

リ「ッ!」

 

リエは驚いたもののすぐに表情を戻し仕事に戻った。

その顔に笑みが浮かんでいたのは僕の目の錯覚ではないだろう。

 

雄「明久、そろそろ準決勝だぞ」

 

明「OK、今行くよ」

 

まだ清涼祭が始まったばっかりでイライラが溜まってないクラスメイト達は、僕達の事を快く送り出してくれた。

 

 

 

 

 

翔「……雄二、邪魔しないで」

 

雄「いや、俺は別に邪魔をしている訳では無いんだが……」

 

会場に着いたら対戦相手は予想道理というか何というか、霧島さんと舞依のペアだった。

 

明「やっぱり舞依と霧島さんが相手だったか」

 

舞「あら、予想できてたの?」

 

明「まあある程度はね。フィリ達も出ていたのに舞依が居ないのはおかしいと思ったから」

 

雄二と霧島さんの夫婦漫才を楽しそうに見ていた舞依が、僕の独り言を聞き取り表面上は意外そうな感じで聴いて来た。

 

雄「明久」

 

明「何?」

 

霧島さんとの夫婦漫才を終えた雄二が肩で息をしながら声を掛けてきた。

 

雄「俺たちはまだ夫婦じゃねえ」

 

明「地の文にツッコまないでよ。メタ発言だよ」

 

雄「お前もな」

 

僕と雄二の漫才? を見てまた笑ってる舞依。

 

西「それでは準決勝を始める。教科は『化学』、試合開始!」

 

明・雄・舞・翔「「「「サモン」」」」

 

化学 Aクラス九条舞依 401点

      霧島翔子 420点

 

      VS

 

   Aクラス吉井明久 435点

      坂本雄二 512点

 

雄二は得意科目だけあって点数は高い。そして舞依は苦手科目の筈なのにちゃんと400点を超えている辺りが流石だと思う。

(因みに翔子の召喚獣は原作と同じです by作者)

 

翔「……雄二、覚悟」

 

何時もより少し強い声音でそう霧島さんが言うと彼女の召喚獣が雄二の召喚獣に襲い掛かってきた。

何となく助太刀しようかな~、なんて考えていると僕の召喚獣の近くを矢が飛んできたので、持っていた刀で払い矢を撃った本人を見る。

 

舞「私と遊びましょう、明久」

 

ニコニコ笑しながらも次の矢をつがえさせる舞依。その顔は妖艶ながらもちょっと怖かった。

舞依の表情を見て見惚れている観客達にイラついたのは内緒だ。

 

明「お手柔らかに頼むよ」

 

軽口を叩きながらも次々に迫る矢を落とす。

 

舞「ハァッ」

 

気合の入った声と共に十数本の矢が一度に放たれる。

 

明「おわっと」

 

何とかすべて弾いたものの明確なスキが出来てしまう。

 

舞「終わりよ」

 

そう言う舞依の召喚獣は腕輪が光っていた。

放たれる、そう思った瞬間彼女の召喚獣はあらぬ方向を向いて矢を放った。

 

明「?」

 

何故そんな事をするのかが分からなかったが、矢の飛んで行った方を見ると雄二と霧島さんの召喚獣がいた。

 

明「!! 雄二! 避けてっ!」

 

雄「は? うおっ」

 

間一髪雄二の召喚獣は避けることに成功した。向こうから舞依の舌打ちが聞こえてきた気がしたけど気にしない。

 

明「ヤアッ」

 

舞「え? チッ」

 

撃った後で隙の出来ている舞依の召喚獣を攻撃したけど直前で気付かれ直撃はしなかった。

 

明「腕輪発動」

 

すぐさま腕輪を発動して体勢を立て直される前に追撃する。

 

舞「ッ! このっ!」

 

何とか弓で防いでいるものの、元々が遠距離タイプなので完璧に防ぎきれているとは言えない。

 

明「ヤアァ」

 

舞「!!? しまった!」

 

ついに僕の召喚獣の攻撃が舞依の召喚獣の首に直撃し、戦死させた。

 

明「雄二そっちは終わった?」

 

雄「もうちょっとだ」

 

雄二たちの方を見ると二人とも点数は30点も無かった。

 

雄「これで終わりだ翔子!」

 

翔「……まだ終わってない!」

 

雄二の召喚獣の渾身の右ストレートを躱そうとした霧島さんだったが、躱し切れずに喰らってしまい戦死した。

 

西「勝者、吉井・坂本ペア」

 

結構ギリギリの戦いだったが何とか勝つ事が出来た。

これで後は決勝を残すのみとなった。

余談だけど、雄二は霧島さんに僕は舞依にまた「絶対に優勝してね」と言われた。

恐らく彼女達の目的はチケットだろう。

 

明・雄((負けられない理由追加だ、可愛い彼女(嫁)の為に一肌脱ぎますか))

 

Aクラスに戻る途中僕と雄二の気持ちが重なったのを僕達は知らない。

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