清涼祭後夜祭
三人称SIDE
?『ただいまをもちまして第○○回清涼祭を終了いたします。生徒の皆さんはお疲れ様でした。これから生徒と先生方だけの後夜祭が始まります。清涼祭での疲れを癒して盛り上がりましょう』
恐らく放送部員であろう生徒のその放送によって今年の清涼祭は終わった。
だがまだ後夜祭が残っている。清涼祭程ではないがこちらも結構盛り上がるので毎年好評だ。
〰〰〰〰〰〰二年Aクラス〰〰〰〰〰〰
雄「それでは俺達『コスプレ喫茶』の人気ナンバーワンを発表する」
実は明久達Aクラスは接客者の人気投票もやっていた。一位になったからと言って特に何もないが、やはり気になる人が多いのだろう。今教壇に立ち結果発表をしようとしている雄二にクラスの大半が真剣に聞き入っている。
雄「それではまず女子部門第五位…………リニス・エドガー」
クラスメイト『おおぉ』
雄「第四位…………ルナ・クリシェリナ」
クラスメイト『おおぉ!』
雄「第三位…………九条舞依」
クラスメイト『おおぉ‼』
雄「第二位…………フィリアーノ・シルビア」
クラスメイト『おおぉ————!』
雄「そして第一位…………吉井百合子」
クラスメイト『うおおぉぉぉぉぉ‼‼』
雄二が徐々に発表していくとクラス内に居る生徒達(主に男子)の歓声が大きくなっていき、百合子の名前が呼ばれた時は男子陣が叫び声をあげていた。
それに顔を顰めるも祭りの後だから、と雄二は注意をしなかった。
雄「ゴホン、次は男子部門に移る。男子部門は翔子に発表してもらう」
翔「……第五位、久保利光」
女子陣『ワアァァ』
翔「……第四位、木下秀吉」
クラスメイト『おおぉぉぉぉぉぉぉ‼』
秀吉が呼ばれた時は男子も叫んでいたが気にするのは野暮だろう。
翔「……第三位、土屋康太」
女子陣『キャアァァァ』
男子陣『おおぉぉぉ』
そして男子の歓声の中には純粋な驚きも入っているようだ。
翔「……第二位霧し……坂本雄二」
雄「おいちょっと待て翔子‼ お前今なんて言おうとしたっ!」
翔「……最後、第一位」
雄「スルーかっ!」
翔「……第一位、吉井明久」
女子陣『キャアァァァァァァァァ‼』
明久の名前が呼ばれるとAクラス内に居た女子が今までにないほどの歓声を上げる。そして当の明久は苦笑していた。
雄「最後に総合部門第一位も明久だ」
雄二のその言葉で結果発表が終わった。
明「それではこの不肖明久乾杯の音頭を執らせていただきます」
凪「前振りは良いからさっさとしろー」
明「えー、それでは五月蝿い奴もいることだし」
凪「失礼な! 俺はみんなの代弁者だ」
明久と凪のやり取りに笑いが起きる。
明「それでは………カンパ——————イ‼」
Aクラス生『カンパ——————イ』
生徒たちの元気な掛け声と共にガシャンというグラスがぶつかり合う音が響いた。
先程の結果発表をした二年Aクラスから移動して今彼らは屋上に居る。
ヒュ〰〰〰〰〰、ド———ン‼
彼らが乾杯した後に夜空に綺麗な火の花が咲いた。
此処屋上は後夜祭で打ち上げられる花火が良く見えるベストスポットでなのだ。
しかしベストスポットなだけあって場所取りは難しい。だが今年は康太がその能力を十全に発揮し、彼らは此処を取ることが出来た。そして折角ここが取れたのだから清涼祭の打ち上げもここでやろう、という事になり彼らは今ここに居るのだった。
明久SIDE
乾杯を済ませた後、俺達いつものメンバーはクラスの皆より離れた場所に居た。
皆の所に居ると色々な事を質問されたり、女子達に料理の作り方を師事されたり、清涼祭の事の感想等を聞かれたり聞かされたりする。それ自体は別にいいのだが、何事にも限度がある。その所為で打ち上げ用に用意されたお菓子やつまみ等にまったく口をつけられなかったので移動したところ、凪や恭二等のいつものメンバーも俺と似たような状況に陥っており抜け出す俺を見つけたのでついて来たという訳だ。
明「……で、何で小山がそんな状態になってるんだ?」
此処に来る時からずっと恭二の腕に抱き付いて離れようとしない小山を見て俺は恭二に聞いてみた。ちなみにクラスの皆が気を利かせたのかここには俺達しかいない。
恭「あ~、えっと……」
友「………恭二が他の女に盗られる」
恭・友・明以外『…………は?』
…………何となくわかった。
明「あ~、つまり今回の清涼祭で俺や雄二がいない時に恭二が頑張っていて、それを見たクラスの女子達が恭二と友好的な関係になろうと積極的にアピールしてきて不安になったと」
俺の大雑把? なよそうに小山は頷く。
恭「大丈夫だ友香。俺は何処にもいかない」
友「……恭二」
雄「あ~、俺も少し気になることがあるんで桃色空間は後にしてもらえるか」
恭二の言葉を聞いた小山が恭二を見上げ、そして恭二も見つめ返してキスに突入、と言うところで雄二が言いずらそうに言いキスは先延ばしになった。
雄「明久、お前何時の間に口調を変えたんだ」
雄二の発言に大和組以外のメンバーがああそう言えば、という風に俺の方を向いた。
明「俺の口調は元々はこっちだ。「僕」の方は目立たないためにしていたに過ぎない」
恭「じゃあなんで今更元の戻したんだ?」
明「アンケートで決まったからだ」
明久以外『メタ発言はやめろっ‼』
………怒られた。本当の事を言っただけなのに……。
明「そんな事よりお前ら、明日からGWだが予定はあるか?」
雄「俺と翔子は明日早速チケットを使って文月グラウンドパークに行くから空いてないが、それ以外は空いてるぞ」
恭「俺と友香も明日以外なら空いている」
秀「儂もGW中は部活が休みになっておるから暇じゃぞ」
優「私もGW中は特に予定はないわ」
愛「ボクも部活は休みだから暇だよ~」
康「……特に予定はない」
明「じゃあ、明後日から俺の家に泊まりに来ないか?」
雄「お前の家? 確かにお前の家は広いがそれでもこの人数だと狭くないか」
明「違う違う、俺が言ってるのは大和王国に来ないかってことだ」
恭「……なぜこのタイミングで?」
明「お前らにちゃんと(・・・・)本当の事を話さないといけないと思ってな」
優「この間の事は嘘だったてこと?」
明「いやあれも本当の事だ。ただその一部に過ぎないがな」
俺の事がを聞いた後皆は黙り込み、色々考えているようだった。
雄「俺はいいぞ」
翔「……私もいい」
恭「俺もOKだ」
友「私も」
優「私もいいわよ」
秀「儂もじゃ」
康「……別に構わない」
愛「僕もいいよ~」
明「よし、じゃあ決定だな。確か今年のGWは五連休だったな。じゃあ明後日から行くからみんなは三泊四日の準備をしておいてくれ」
優・友・雄・愛・恭「「「「「了解」」」」」
康・翔「「……了解」」
秀「了解じゃ」
その後俺達は下らない雑談をしたり、清涼祭中の事を話し合ったりした。
こうして俺達の祭りは終わった。
感想やアドバイス待ってます。