今回はほのぼの(イチャイチャ)回です。
思いついては書いてを繰り返していたので、変な文章や変な言葉、変な表現があるかもしれません。そしたら誤字脱字の指摘をお願いします。
明久、愛する女性(達)に会いに行く
アルトリアとシロウと別れた明久はある所に向かっていた。そこは、一年中向日葵が咲いている場所でその近くに明久がこれから会いに行く人が住んでいた。
「久しぶりに会いに行くが……怒ってないと良いな」
大和王国に帰って来ること自体が久しぶりの明久は、ここに住んでいる大半の住人に会うのが久しぶりである。
うまく隠していたが、紫や玉藻達も雄二達が近くに居たから表に出していないものの明久に対して言いたい事や、やってほしい事が結構溜まっている。勿論明久はその事に気づいているので、この帰省中彼は色々と覚悟している。
そんな事を明久が考えている内に目的の場所に着いた。そして彼は当り前の様に向日葵の迷路に入って行く。
「おーい、幽香ー!」
何時もなら明久がここに入って暫くすると、彼が捜している女性——風見幽香が明久の前に現れるのだが今回彼が呼んでもは現れなかった。
「仕方ない、家に行ってみるか」
彼女も紫たちと同じくしばらく会いに来なかったので拗ねている、と思った明久は彼女の家に言ってみることにした。
「あら、私を探してはくれないのかしら?」
彼女の家の方へ踵を返した時、何処からともなく探し人である幽香のそんな声が聞こえてきた。
「気配も消しといて良く言うよ」
「長い間帰ってこなかったのだから私の我儘に付き合うのは当然では無くて?」
呆れながら呟いた明久の言葉はしっかりと彼女に聞こえていたようで、彼女からそんな言葉が返ってきた。
「俺達にとっては短い時間だと思うんだが?」
今明久が言った事も一応正論ではある。人より遥かに長い時を生きる彼ら妖怪にとって、一ヵ月や二ヵ月は刺して長い時間ではないだろう。
「確かにそうかもしれないわ。でもそれを愛する人と離れている時間に置き換えたらかなり長い時間ではなくて?」
しかしその正論も、幽香のこの言葉により意味をなさなくなった。
明久は自分が愛する人にはとことん甘い。偶に厳しい時や冷たい時があるがそれは、相手の反応を見て楽しんでいる時か、その方が相手にとってためになる時だ。今明久が幽香に会いにいかないのも、彼女の反応を楽しんでいるのだ。決して自分から行くのが面倒なのではない。
「分かった。今から探しに行くからそこで待っていてくれ」
「ええ、ちゃんと待っているわ。でも……出来るだけ早く見つけてね」
「ああ、分かってる」
彼女の最後に付け足した一言が明久をやる気にした。
(とは言ったものの、どうすっかなー)
気合いを入れたのは良いものの、どうやって探すのかは全く決めていない明久だった。ついでに言うならば彼は、先程できなかった『幽香を驚かせる』と言うのもついでにやりたいと思っていた。取り敢えず今彼は驚かせるためにも気配を消していた。
「!」
突如妙案が思いついた明久は、早速行動に移した。まず、『あらゆるものを透視する程度の能力』を使い幽香の位置を把握する。その後幽香とは出会わない様にしながら開けた場所に出るまで歩く。最後にもう一度彼女の位置を確認した後、彼女の足元にスキマを開き落下させそれを明久がお姫様抱っこで受け止めた。
「‼」
「お待たせしました。お姫様」
自身が突然落ちたことに驚いている幽香をよそに、明久は悪戯っぽく言った。
「……まあ、及第点かしらね」
「ありゃりゃ、意外と厳しいな」
「それだけあなたが私を待たせていたって事よ」
明久の言葉で我に返った幽香はそう言う。だが明久の腕の中から降りる気は無いようだ。そして二人はその体勢のまま会話を続ける。
「それで、私に何か用?」
「ああ。帰って来たっていう報告と、今夜宴会があることを伝えに来た。宴会の場所は後で文(あや)に伝えて回らせる」
「了解したわ」
あれほど言っていたのに業務連絡のような会話をする二人。
「それで、この後はどうするの?」
「この後は他の奴らの所に挨拶回りに行くつもりだ」
「そう、私を放って置いて他の女の所に行くのね……」
哀愁を漂わせながらそう言う幽香。
「ちょっと待て、確かにこれから行く奴らは女が大半だがお前の事もちゃんと思ってる。その証拠にほら」
慌てて弁解を始めた明久は、幽香を地面に下ろしスキマから一つの植木鉢に入った花を差し出した。
「はい、お土産」
「これは……アザレアね」
「ああ、綺麗だしお前に似合いそうだったから買ってきたんだ」
「……あなた、この花の花言葉を知ってるの?」
「いや知らん」
ジト目で言って来る幽香に明久はあっけらかんと答えた。
「はぁ、まあいいわ。今度調べておきなさい」
「ん、了解。じゃあまた後でな」
そう言って明久は幽香と別れて次の目的地へと向かった。
幽香と別れた明久は次の目的地である白玉楼へと向かっていた。実は彼は少し前に偶々出会った文に、お土産である万年筆と『十八時に明久の屋敷で宴会やる』という言伝を伝えていたのだった。
大和王国最速(明久抜き)の彼女に伝えたのだから今頃はもう皆知っているかもしれなく、今更明久がわざわざ行く必要もないように感じるが、彼自身何だかんだ言って久しぶりに彼女達に会うのが楽しみな為、無駄と知りながらもこうして彼女達に会いに行って回っているのだった。
「あ、明久さ〰〰ん!」
「ん?」
ボケッとしながら空中を移動していると下から彼を呼ぶ声が聞こえた。
明久がその声の方を向くとそこには、銀髪をボブカットにし黒いリボンとつけた少女——魂魄妖夢が白玉楼の庭から明久を見上げ、彼に手を振っていた。
どうやら無意識のうちに目的地に着いたようである。
「よぅ妖夢、久しぶりだな。剣術の練習はちゃんと続けているか?」
「お久しぶりです。それに剣術の練習もちゃんとしていますよ」
庭に降り立ち妖夢との久しぶりの会話に花を咲かせる。
「それで今日はどういった御用で?」
「皆に色々とお土産買ってきたからそれを渡すのと、ついでに皆の顔を見にな。はい妖夢の分のお土産」
そう言って明久がスキマから取り出したのは砥石だった。
「お前の持っている剣が普通の砥石で問でいいのかわからんが、結構いいやつだから使わなかったら漬物石にでもしてくれ」
「まあ、漬物石にするかは分かりませんが有難く貰います」
明久が言った砥石の使い方に妖夢苦笑い。
「それで幽々子が何処に居るか分かるか?」
「ああ、幽々子様でしたら」
「私は此処よ~」
妖夢が幽々子の場所を言う前に間延びした声が聞こえ、明久の背中に重みが加わり、後ろから手を首に回されてホールドされた。やったのは件の幽々子だ。
「は~い、お久しぶりねぇ明久。私貴方が居なくて寂しかったわぁ~」
「それは空腹の事だろ」
呆れながら言う明久に幽々子は彼の言葉を否定も肯定もしなかった。
「ほら、お前の分のお土産」
明久が彼女に渡したのは扇子だった。
その扇子は、彼女のいつも来ている服と同じ藍色を背景にして桜の花びらが舞っている柄のやつだった。
「あら、食べ物じゃないのね」
「それも考えたんだが、そうなっと半端ない量を買う事になるからな」
「確かに幽々子様はあり得ないほど食べますからね」
「そういう事。だからそれにしたんだけど、いいか?」
不安そうに聞く明久。どうやら長い時を生きた彼でも彼女へのプレゼントを送る時は不安になるようだ。
「うふふ、大丈夫よ。私は貴方に貰ったという事が嬉しいのだから」
幽々子は優しく明久の頬を撫でた。まるで母親が子供の頬を撫でるような感じで。そしてそれを生暖かい目で見守っている妖夢。それはまるでイチャイチャしている親を見ている子供の様だった。
その後、明久は白玉楼を後にし妖怪の山、冥界、永遠亭等を回り愛おしい女性達との再会を楽しんだ。
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