暗殺教室〜金色の闇は何をみる?〜   作:暁のしらべ

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かなり遅くなって申し訳ございません。なかなか、いい話が出来なくて、作っては消し作っては消しの繰り返しで、そう、まるで好きなキャラを出そうとひたすらリセマラを頑張るような感じで作っていたら、年超えてしまいました! 本当っとうに申し訳ございません!

それじゃぁ、かなり遅くなりましたが、ゆっくりしていってね!


10話

あの誘拐事件から少したち、彼らを警察に連行したあと、私は旅館へと戻ってきました。

 

旅館に戻って来て、そくざに入浴を済ましゲームコーナーへ向かうと神崎さん――いえ、有希子がゲームをしていました。そしてそのゲームの腕前を見てるとあかりさんと渚くんと杉野くんと奥田さんが居た。

 

そんな、私もみんなが見ている有希子の腕前が気になってしまい、後ろからその腕前を見てみました。すると、それはもう度肝を抜かれる程の腕前です。とあるゲーセンや温泉街である様な弾幕ゲームをしてるのですがどうやって避けてるのか分からない。

 

「うおお、どうやって避けてんのかまるでわからん!!」

 

「恥ずかしいななんだか。」

 

「おしとやかに微笑みながら手つきはプロだ!!」

 

たしかに手付きを見るとプロです。これは、私がみる限りでは、有希子の腕前は、母様の暗殺者仲間の自称ゲーマーヒキニートさんに近いレベルです。彼とのゲーム対決では、TVゲームはもちろんの事、ゲーセンのゲーム、ボードゲーム、音楽ゲームにカードゲームに至るまで……"ゲーム"と名のつく遊びでは1度も勝てたことがないのです。そのためか、彼の暗殺は肉体的な物理的に殺すのではなく、精神的・社会的に全てを殺すある意味恐ろしい暗殺者にして伝説のハッカーなのです。

 

「すごい以外です。神崎さんがこんなにゲーム得意だなんて」

 

「黙ってたの、遊びが出来ても進学校じゃ白い目で見られるから、でも殺せんせーに言われて気付いたの、大切なのは中身の自分が前を向いて頑張る事だって、それに夜美ちゃんはどんな私も受け入れてくれるそんな気がするの」

 

そう言って有希子は後ろを向いて微笑んでくる。

 

「か、神崎さん。今黒崎の事を名前で呼んでなかった?」

 

「え、う、うん、呼んだよ」

 

「そ、それって神崎さんまさか!」

 

すると、有希子は私の顔をチラリと見ると、顔を赤くそめて目を逸らし顔を隠した。

 

「……うん」ポッ

 

「う、ウソだぁぁぁーーー‼」

 

そして絶叫し走り去る杉野くん。だがしかし、途中で烏間先生に出会い騒ぐなと怒られていた。

 

「神崎さん、私杉野が可哀想なんだけど」

 

「そう言われても私の気持ちはもう···」

 

頬の赤い有希子を見たあかりは私を見てため息をついた。…………なんで?

 

 

あれからまたしばらくたち、いまは、カルマと一緒に歩いています。ちなみに他の男子たちは男子だけの一つの大部屋にいます。ちなみに女子も同じみんなで一つ部屋……の割には何故か私だけ1人部屋なのです。

何故なのでしょうか? いまは楽しいけれど、1人で寝るのは寂しいです。みんなとワイワイしながら寝たいです。のけ者は悲しいです。

 

「そういえばなんで夜美ちゃんはこんな所にいるの〜?」

 

「ん? それは単純に何も考えず歩いていたからですかね。とくに理由はありませんよ?」

 

「ふーん。そーなんだ」

 

「ええ。そう言うカルマこそなぜここに?」

 

「俺はいちご煮オレを買いに〜」

 

「ああ。なるほど、そうでしたか」

 

そう言いながら二人で男子が居るであろう大部屋にいくと、随分と騒がしい。木になって聞き耳をたてると何やら男子だけで女子の誰が気になるかを調べていたらしい。

 

「へぇー、面白そうなことしてんじゃん。」

 

「修学旅行じゃ定番なんですね」

 

「おっ、カルマと黒咲じゃん。良いタイミングで来たな!」

 

「いま、男子全員で気になる女子を集計してるんだ。お前ら好き子っている?」

 

「皆言ったんだ。お前らもいえよ」

 

……ふむ。好きな子…ですか。

 

するとおもむろに手を顎に当てたカルマが考える

 

「う~ん……奥田さんかな」

 

奥田さんかぁ。確か、彼女って薬品と毒作りが得意だったっけ? まえ、殺せんせーに王水飲ませた見たいだし。1人で作るって凄いよねぇ。

 

それにしてもカルマがそんな彼女を――………あれ?なんだろう。カルマの次言うセリフがわかった気がします。

 

「なんか意外だな」

 

「だってあの人、怪しい薬とか作れそーだし、俺の悪戯の幅が広がるじゃん」

 

「絶対に関わらせたくねえ」

 

前原くんがそう呟きました。私も激しく同意です。なんせ、自分の予想通りの結果になりましたから

 

「じゃ、黒咲は?」

 

磯貝くんが私に聞いてきました

 

「私ですか?私は……む?」

 

私は何やらニヤニヤとした視線を感じふとそちらへ目を向けました。すると、私の反応に周りの人達はどうしたのと聴いてきます。

 

「何しているのですか、殺せんせー。覗きですか?」

 

『は!?』

 

どうやら聞き耳を立てていたようです。しかも話の内容をメモして。

 

「ヌルフフフ。では、先生はこれで。」

 

「逃げやがった!!」

 

「追え!!そして殺せぇ!!」

 

そのまま男子のほとんどが殺せんせーを追かけてしまいました。

 

「………みなさん。元気ですね」

 

私はそう思いながら自室に戻っていきました。

 

―side out―

 

――――――――――――――――――――――

 

時は数分前に上り、ここは女子部屋。そこでは女子達が男子と同じ投票をしていた。

 

「え、好きな男子?」

 

学生の1人、中村の好きな男子を投票しようとう話から、これははじまったのだ。

 

「はいはーい、私烏間先生」

 

倉橋の発言に「わたしもー」と言う女子が多数出てくる。

 

このクラスの副担任である烏間は大人でカッコイイと女子の間で人気なのだ。

 

「そうじゃなくて、クラスの男子でって話よ。うちのクラスだと磯貝とか前原とか?」

 

「そうかな?前原は女タラシよ」

 

「まあ前原は残念だけど、磯貝は優良物件じゃない?とりあえず、投票してみよ」

 

中村によって投票する流れになった女子一同。

本当のことを書いたら恥ずかしいなと思いつつも、名前は書かない為バレないと思い名前を書く女子もいれば、あまりいないけれどまだマシかな〜と消去法で書く女子もいれば、ほぼ何も考えず何となくで書く女子もいた。

 

そんな女子一同が書き終わると中村が集計と発表をする。

 

「どれどれ、おーやっぱり1位は磯貝かー」

 

磯貝、見た目ならルックスも性格もイケメンだ。あえて欠点を言うならば、貧乏な所か。その貧乏以外で欠点がないのは珍しい人種だと思う。

 

「んで、次はーっと意外にも黒咲か」

 

どうやら本作の主人公。黒咲夜美も選ばれているようだ。まぁ、私がそうしたのだが。え?メタい? 知らんなそんなこと。

 

「普段は無表情で愛想があまりよくないけど、それでも優しいし気を凄く使ってくれるし、それにいざって時はカッコイイよね」

 

「うんうん、殺せんせーの暗殺前の笑顔には不覚にもキュンときたね」

 

「わかる! 普段は無表情な子がふとした拍子に見せる感情がある表情ってすっごくキュンッとくるのよね〜!」

 

矢田、倉橋と男子にもてそうな女子の黒咲夜美の評価は高かった。

 

「そういえば今日もすごかったよね、神崎さん」

 

「え、う、うん」

 

神崎の顔が赤い…黒咲はいったいなにをしたのだろうかー(棒)

 

「不良のリーダーがね、神崎さんを捕まえてナイフを顔に近づけたあと『動いたらこの女を刺すぞ!』って言ったの」

 

『うんうん』

 

「するとね、夜美ちゃんがね不良のリーダーからナイフを蹴飛ばし、そのまま流れる様にローキックで不良を怯ませたの。それで神崎さんを守って不良から離した後、流れる様に連続の蹴りで不良を蹴飛ばしたんだよ! その姿はとっても綺麗だった!」

 

『へー!』

 

「それのあとはねいろいろあって神崎さんが落ち込んでたら、最後に夜美ちゃんがこう言ったの。『過去は過去、いまは今です。つまり大事なのは今なのですよ。だから神崎さん、そのように自分を否定するような事を言わないでください。そんな悲しい顔をした神崎さんより、笑顔の神崎さんの方が断然いいですよ。その方が可愛いですから』って」

 

『おー!』

 

「それで、最後に神崎さんが夜美ちゃんのおでこにそっとキスをしたんだよ。そしたらさっきまでキリッとしてた顔が真っ赤になっちゃってもぉ可愛かった!」

 

『おぉ〜!!』

 

茅野の説明で神崎はさっき以上に顔を赤くしている。

 

「それのほかにもね! 夜美ちゃんは腕を後ろに縛られていたのにも関わらず、殴られそうになった私をかばったり、そんな状態なのに不良に胸ぐらを捕まえられたんだけれど頭突きで撃退したりしてたの!」

 

茅野は興奮しながら今日起きた出来事を話す。今日起きた事件での活躍によりどんどんと黒咲夜美の評価が上がっていくのだった。

 

「おぉーいガキどもー、そろそろ就寝時間だってことを一応言いに来たわよー。」

 

すると、そこへ英語担当の教師にしてハニートラップ専門の暗殺者イリーナが来て入ってくる。

 

「一応なんだ。」

 

「どうせ夜通しおしゃべりするんでしょ?あんまり騒がしくすんじゃないわよ。」

 

そう言ってイリーナ先生は帰ろうとした。

 

「先生だけお酒ずるーい」

 

倉橋がイリーナの持つお酒に目を向けながら羨ましそうにそういった。

 

「当たり前でしょう。大人なんだから」

 

「そうだ!ビッチ先生の大人の話聞かせてよ!」

 

「はぁ?」

 

「普段の授業よりタメになりそう!」

 

「なんですって!?」

 

「いいからいいから」

 

そう言われながらイリーナは矢田に後ろを押されて入ってきた。

 

「そう言えば先生って何歳なの?」

 

「私? 私は20歳よ」

 

「「「えぇ〜!ビッチ先生まだ20歳!?」」」

 

イリーナの年齢が20歳と意外だった様子の女子一同。

 

「経験豊富だからもっと上だと思ってた」

 

「毒蛾みたいなキャラのくせに」

 

片岡に続いて岡野がボソッと呟いた。

 

「それはね濃い人生が作る色気が……誰だ今毒蛾つったの!」

 

「ツッコミが遅いよ」

 

イリーナのノリツッコミに中村がは少し真面目な顔つきで、言い続ける。

 

「いい。女の賞味期限は短いの、あんた達は私と違って……危険とは縁遠い国に生まれたのよ。感謝して全力で女を磨きなさい」

 

「ビッチ先生がまともな事言ってる」

 

「なんか生意気〜」

 

「なめるな、ガキ共!」

 

岡野、中村の発言にビッチ先生が怒鳴る。

 

「じゃあさじゃあさ、ビッチ先生がオトシてきた男の話聞かせてよ」

 

「あ〜!興味ある〜!」

 

矢田の質問に倉橋が興味津々に手を上げる。

 

「うっふふ。いいわよ。子供には刺激が強いから覚悟なさい」

 

右手の甲に顎をおきながら色っぽく言うイリーナ。その様子に緊張気味に少し頬を赤くさせながらジッとして聞く女子一同。

 

「例えばあれは17の時……っておいそこ!」

 

イリーナが指を指すそこには女子に紛れ込むようにいつの間にかいた殺せんせーが全身をピンク色に染めてニヤニヤしながら座っていた。殺せんせーに初めて気づいた女子たちはびっくりして殺せんせーから少し離れる。

 

「さり気なく紛れ込むな!女の園に!」

 

「えー。いいじゃないですか〜。私もその色恋の話聞きたいんですよ」

 

「そーゆー殺せんせーはど〜なのよ。自分のプライベートはちっとも見せない癖に!」

 

「そ〜だよ。人のばっかずるい〜」

 

「先生は恋バナとかないわけ!」

 

「そーよ!巨乳好きだし片思い位絶対あるでしょう!」

 

女子に詰め寄られて戸惑う殺せんせー。

 

そして

 

「にゅ〜……」

 

ダッ!と音と共に姿を消す殺せんせー。

 

「逃げやがった! 捕らえてはかせて殺すのよ!」

 

ダダダダダ!と一斉に部屋をでて殺せんせーを追う女子達がいるのだった。

 

―side out―

 

――――――――――――――――――――――

 

―夜美 side―

 

カポー…ン

 

「……ふぅ〜…いい…湯ですねぇ……癒されます」

 

私はいまは1人で温泉に入ってます。あっ、もちろん男湯ですよ? 正確にはこの時間は混浴になるそうですが。

 

 

ん? 何故、私は今の時間に温泉に入っているのか知りたいのですか? 理由は単純です。男子と入れないからですよ。先生、主に殺せんせーとイリーナが断じて許可しませんでした。ちなみに一人部屋もこの人達が主な原因ですね。なんでも男子に悪影響だとか、目に毒だとか、襲われるだとか、オカズにされるだとか……後半あたりよく意味がわからない事が多いですが、とりあえず男子とはダメだそうなので、この時間に温泉―それも露天風呂に入っています。

 

「あぁ〜。本当に癒されます。普段の疲れが吹き飛ぶようです。やはり温泉というのは最高ですね。家とは違った露天風呂ですのでとても気持ちいいです」

 

嫌がらせで小さい旅館でしたのでお風呂も小さいかと思いましたがそうではありませんでした。確かに部屋は狭いですが、料理は美味しくて温泉もあり、しかも室内と露天風呂の両方も。修学旅行なので、その変は気を使ってくれたのでしょうか? それとも、京都だから? でも、あの理事長の性格的にはそんな気をE組みに使うってことは…………うむむ。やはりわかりません。

 

「まぁ、いまはいいです。せっかくの温泉なのにそんなの考えても仕方がありません。いまは楽しむとしましょう」

 

私は考えるのをやめて温泉を楽しむことにしました。……耳がいいので聞こえるのですが、なぜあんなにも旅館内は騒がしいのでしょうか? また殺せんせーがなにかやらかしたりして。…まぁ、いっか。

 

―――こうして、楽しくも騒がしかった修学旅行も終わりを迎えるのだった。




短くてごめんなさい!

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