暗殺教室〜金色の闇は何をみる?〜 作:暁のしらべ
全校集会。
それはどこの学校でもある行事の1つ。
でも、E組は、他のクラスよりも早く整列してないといけないと言うルールが存在します。
ですが、E組の校舎がある旧校舎は山の上。本校舎からはかなりの距離があるため昼休み返上で本校舎へと向かわなくてはいけないのです。
「さぁ、いそぐぞみんな!」
そんなE組の生徒たちは月に一度の全校集会に出席するため、がんばって本校舎に向かっています。
「この前は遅れて花壇の清掃やらされたからな。」
「前原はほとんどサボってただろ!」
磯貝くんがそう言うと、一緒に歩いていた岡野くんが大きな声で叫んだ。
「あーもう!なんで私達だけこんな目に会わなきゃいけないのよー!」
そんなメンバーの声を聞きながら、私は木々の間を枝を器用に足を付け忍者の如く飛んでいた。何故か渡された制服がスカートのため、物凄くいろいろと気になりますがそうそう目で追えるような速度ではないと自称しているので大丈夫だと思いたいです。
E組の生徒はやっとの思いで、本校舎についた。
本校舎まで行く道中、岡島くんが川で溺れたり、岡島くんが蛇に襲われたり、岡島くんが落石にあったり、岡島くんが蜂に追い掛け回されなどの、ハプニングがあった。よく生きていますね…彼……。
「みんな大丈夫か?」
すると、イリーナ先生をおぶっている烏間先生が来た
「烏間先生の方こそ大丈夫ですか?」
前原はイリーナ先生をおぶっている烏間を見ていった。
「もう足が動かないとだだをこねてな…」
「か弱いレディーにあんな山道歩かせるんじゃないわよ!」
「イリーナはか弱くないと思うけど……」
私は小さい声でぼそっと吐く。
「ヤミ?」
「いえ、何でもないですよ。イリーナ先生」
イリーナの笑顔から悪寒がきたので何でもないと言う事にした。
すると、倉橋さんが烏間先生に問いかけていた。
「ところで、殺せんせーは?」
倉橋さんの質問に烏間先生は、呆れたように答えた。
「あいつも、ついてくるとうるさくてな… 国家機密だから生徒の前に出すわけにはいかない。だからあいつは教室で待機だ。」
倉橋さんは苦笑いし、烏間先生の苦労を労っていた。
きっとあの人…人?……まぁ、あの先生の事です。きっと今頃『ボッチです』なんて言ってそうですね
それはさておき、E組の生徒は一番最初に整列した。
E組の差別待遇はここでも同じように続き、彼らは長々と耐えなければならなかった。
その後、他のクラスが整列を始めるが、他のクラスはE組のみんなを指差して笑ったり、態々声をかけて馬鹿にしてくるなどする。
そして、全校集会が始まりました。
私は、烏間先生とビッチ先生と続いて入っていき並んで立つ。その時の、この2人の先生を見る本校舎の人たちの羨ましそうな目は面白かったです。
あと、何故私がここにいるのかと言いますと、何でも転校生は全校集会で紹介されるらしいです。そのため、先生の隣にいます。ちなみにイリーナの横です。
もっとも、されるのはE組への転校生だけで他の組はされない。
早い話、笑い者にしようとしてるだけですね。
ちなみに、つい先程、校長先生の発言と生徒の態度の時、私が怒りでつい戦闘モードに入りかけたため、イリーナに止められて今に至ります。もしもイリーナに止められていなければこの学園を物理的に崩壊させる自信がありましたもの。
全クラスが並び終わり、生徒会からのプリントが配られるがE組の分はなかった。
「すみません!E組の分がまだなんですが」
磯貝くんが手を上げて言うと、生徒会の奴はにやっと笑う。
「あれ?おっかしいなー、すみませーん。3-Eの分は忘れてきてしまったみたいです。3-Eの方たちは覚えて帰ってください。ほら、記憶力とか鍛えないとでしょう?」
生徒会の奴のセリフに全校が笑った。
――ほんっとに、胸糞悪いですね。この学校の人達
「なによこれ、陰湿ね」
隣にいたイリーナは、そんな連中を軽蔑するまなざしで見つめながら、さり気なく私の肩を軽く掴む。こうでもしないと私が暴走するとわかった上で抑えているのでしょう。現に、イリーナの目は『ここで暴れるな』と訴えかけています。
すると、突然風が吹きE組の皆の手元にはプリントがあった。
そして、私の手元にも。
これって………手書きのプリント?
「磯貝君、問題はありませんね。手書きのコピーが全員分あるようなので」
いつの間にか私の隣にはなんとも変な変装をした殺せんせーがいた。……それって人間ですか?えらく腕の関節が曖昧なのですが…?
すると、磯貝くんはうなずき、手を上げる。
「すみません。プリントあったんで、続けて下さい」
「嘘!?なんで!?……誰だよ、笑いどころ潰した奴………………んんっ!では、続けます」
生徒会の奴は悔しそうに生徒会からの連絡を報告する。
生徒会からの報告が終わると、今度はさっきとは違う笑みを浮かべだした。
「それと、最後に新しくこの学園に転校してきた生徒を紹介します。まぁ、E組ですけど」
また笑い声が聞こえるが、それを無視し、壇上に上がる。
E組の皆が私に視線を向けてくる――が、私はニコッと笑いみんなを安心させる。
全員が心配そうにしてるのは、視線で充分伝わりました。ですが、この程度のことではへこたれませんとも。もっと、凶悪な者達と出会っていますからこの程度のものなどそこら辺の石ころ――いえ、石ころどころか微生物以下ですから。
そんな事を思いながら私は全校生徒の方を向く。
「どうも皆様、初めまして。黒咲夜美です。3-Eに転校してきました。早速ですが別に仲良くしてくれ――な〜んて言いません。言うつもりもありません。なんたって、そもそもあなた方の様な"人間として終わっている人達"とは仲良くするつもりなんて最初からないですから。てか、近くにすらいたくありませんしね。
……何故初対面でこんな事を言うか、理由はいたってシンプルで簡単な事です。
自分より馬鹿な奴を見下すあなた方で言うならば、私は既に大学を飛び級で卒業した身としてあなた方よりも賢いし"大人"なのです。つまり、あなた方が私を見下す事なんて出来るはずがなく、むしろ私があなた方を大いに見下します。何たって、あなた達でいう"自分よりも馬鹿だから"見下すのですから。間違ってはいないでしょ?」
私の言葉に押し黙る生徒。でも、全員がそんなの信じるわけがないといった顔をしていた。
「 どうですか。あなた方がバカにしているE組の奴に見下される気持ちは……あ〜、そうだ。実は私も教育免許を持っているので一応教師です。ちなみにそこに集まっている"無能で腐った大人の代表"とも言える"駄教師"とは違いますからね。ちなみにこの学園の理事長からはこの本校者のA組の生徒兼教員にならないか?……と誘われましたが、どうせこの場面を理事長室で見ている理事長自身にもこの際言いますね。
私は本校者……というか、この学園のこの本校者の生徒にも教員にもなるつもりはありません。私はこの学園が正直言って嫌いです。だって、こんな人として終わっている人達と一緒に過ごすなんて死んだ方がマシですから。それぐらい、私はあなた方の様な人間は心底嫌いです。
教育方針―それも生徒を強化するとしては最大の効果でしょう。それは認めます。しかし、それだけです。それはただ賢くなるだけであり、人間性としてはこのように腐ってダメにします。そんな人間がトップにあり続けたのはかなりの実力がある人だけ。ですがそんな人も長く続いていない。つまり、実質歴史の中にもいないのです。
今の世の中どんなに賢くても、人間性がダメと言うことですぐ切り捨てられます。どんなに賢くても就職のない人だって沢山います。……だからこそ、私は言います。
――人生舐めんなよ、糞ガキども。」
私は怒気を含めて言い放つ。その言葉にビクッと肩を震わした本校者の人達。
……これで、もっと、普通の人間として大人になってもここの教員みたいな腐った大人になるのではなく、烏間先生……とまでは絶対に言わないけれど、普通の家庭や愛すべき人を持った、いたって普通の大人として生きていければいいんですけどね。現に、いまの社会は確かに実力も必要ですが、人間関係が何よりも必要です。ただ賢いだけでは意味がありませんから。てか、通用しませんしね。そういう意味では、理事長の実の息子でありこの学園の生徒会長でもある浅野学秀は完璧そうですがね。
それと、まだこの学校の生徒達は戻る道があります。なんたって私みたいな、血塗られた暗殺者としての人生を歩んでいませんし、何よりもまだ中学生です。これからもっと悩んで挫折してそんな事を繰り返す事になります。いまのままでは、1回の挫折で折れて廃人になりそうなので、ここまで強く批判すればきっと大丈夫でしょう……そう思いたいですね。あの理事長が動けば全て無駄になりそうですが………いや、本校舎の人達の中にも、ちゃんと正しい心を持った人がいる事を願うだけですね。
――おっと、最後に最も大切な事を言うのを忘れていました
「これが最後ですが、嫌がらせはやめて下さいね?もちろん、E組の皆にもです。もし、嫌がらせなどがわかったらその時は――覚悟をしてくださいね♪」
私はできるだけ笑顔を見せる。だが、何故か本校者の生徒や先生は顔を青ざめていた。勿論、私は殺気なんて出していない。私レベルの暗殺者になると殺気だけで人を殺せるレベルになるので、人間性はダメでも耐性のない一般人ですので流石に殺気を当てるのは危険すぎますからね。
……あと、ちなみにですが、私は冷や汗がさっきから止まりません。え?何故かって?……原因は烏間先生です。もう皆さん、ここまで言えばわかりますよね。さぁて、どこまで怒られますかね〜
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「まったく、何を考えてるんだお前は」
集会の後、私は予想通り烏間先生に叱られている。
「あんなに批判をぶつけるとは、いろいろとやり過ぎだぞ。特に最後など顔を青くさせていたじゃないか」
「すみません、でも、どうしても言いたかったし、何よりもE組への態度が酷かったですから……でも、確かにやり過ぎたことには謝ります。後悔はしていませんが」
「それは俺も同感だが、やっていいこととやってはいけないことを考えるんだ。わかったな。それに君はあの人の息子なんだ。家族を何よりも愛する君が、あまり親に迷惑をかけるわけにはいかないだろ?」
確かに烏間先生の言う通り、父様の立場上、私があまりにも勝手なことをすると、場合によっては顔に泥を塗るような事になってしまう。つまり迷惑をかけてしまうということです。流石にそんな事はしたくありません。大好きな家族に迷惑をかけるくらいなら、死を選ぶ覚悟がある程ですから……。まぁ、それも家族の迷惑になるというのなら即座に辞めますけどね……
叱られながら体育館を出ると、ニキビ顔の男と眼鏡の男が渚に絡んでいた。
「まったく、この学校は」
烏間先生が止めようと動き出すがその前に、殺せんせーが烏間先生の肩をつかむ。
「あの程度では屈したりしませんよ、私の生徒たちはね」
私はその発言が気になって渚を見た。
「なんとか言えよE組!! 殺すぞ!!」
その時、チラッと見えた渚の顔は……笑っていた。
「殺そうとしたこともないくせに」ニヤリ
次の瞬間、私はぞわっとした。その感覚は渚の方から感じた。
渚に絡んでた二人はビビッて渚をつかんでた手を離し、渚はその間を悠々と歩く。
いまのは…もしかして………殺気?……あの渚が?
「ほらね、私の生徒たちは殺やる気が違いますから」
そう、殺せんせーは言うのだった。
あ、別に本校舎の人をアンチしている訳ではないので、そこは勘違いしないでくださいね!