暗殺教室〜金色の闇は何をみる?〜   作:暁のしらべ

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5話 第二の刃

今日は朝から騒がしい。何故かって?……それはですね。

 

『さて、始めましょう』

 

中間テストが迫ってる時期、それぞれテスト勉強を始めてる中、殺せんせーは高速で動き分身体を沢山作っているからです。

 

「学校の中間テストが迫ってきました」

 

「そうそう」

 

「そんなわけでこの時間は」

 

「高速強化テスト勉強を行います」

 

分身体で分けて喋る殺せんせー。なんか変は聞こえ方する。

 

「「先生の分身が一人ずつマンツーマンで」」

 

「「それぞれの苦手科目を徹底に復讐します」」

 

丁寧に頭に鉢巻をつけてる。

 

「なんで俺のはちまきがNARUTOなんだよ!?」

 

「寺坂君の場合、苦手科目が複数ありますからねぇ」

 

寺坂も大変ですね。1人だけNARUTOなんて。…………それにしても殺せんせー。

 

「なぜ私には"熱血必勝"と書いた謎のはちまきをしているんですか?」

 

なぜか私の目の前には殺せんせーが熱血必勝と書いたハチマキをしていた。

 

「夜美さんは実力がわかりません。故にこうして全教科をしようt――」

 

「いいですよ、殺せんせー。中学生の教科書の内容は全て暗記して覚えていますから。中学生だけではなく小学校〜高校までは既に暗記を覚えています。大学に冠しては全ては無理ですが、大体は覚えているのでいいですよ。」

 

「にゅや!?そ、それは本当ですか!ですが暗記程度ではやはり限界と言うものが……」

 

「それも大丈夫です。それに殺せんせー。普通に考えてください。いくら天才な人とはいえ全ての教科書の内容を全て暗記するなんて不可能です。ですがそれはあくまでも"普通"ならの話です。それができる人はただ一つ。……そう、"完全記憶能力者"の人達ですよ。まぁ、完全記憶といってもやはり人間の脳では限界がありますが、私は元々の人体構造が普通の人よりも異常ですから、この程度の事は平気ですけどね。だからこそ、この歳でレイベンド大学を飛び級で卒業できて更に教育免許を取れたのですよ。……だから、今回のテストは一応一緒には受けますがすぐに終わりそうですね。

ですので、今回は私も手伝いますよ。流石に疲れるでしょう?殺せんせー」

 

「にゅぅ……はい。流石にこの人数は少々疲れてしまいますね。せんせーでは手の届かない所の問題を頼めますか?夜美さん」

 

「えぇ、喜んで。と言ってもその届かない問題がいくつあるのやら……」

 

こうして、私も殺せんせーのテスト強化を手伝うのでした。

 

ふと思い、正面を向き直すと、殺せんせーの顔が歪んでいた。

 

「カルマ君!急に暗殺しないでください!それ避けると残像が全部乱れるんです!」

 

……随分と結構繊細な分身ですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……翌日。

 

『さらに頑張って増えてみました。さぁ、始めましょう』

 

「「「なんか増えてる!?」」」

 

なんと今日は1人に3人も分身が付いている。何があったの?

 

確かに分身は増えましたが、残像が雑だったり、キャラ違かったりしている。

 

「…どうしたの殺せんせー? なんか気合い入りすぎじゃない?」

 

「んん?そんな事ないですよ?」

 

茅野の質問に、3人の殺せんせーが答えた。

 

――――――――――――――――――――――

 

授業が終わると、殺せんせーはグロッキー状態になり、顔は真っ赤になり茹タコ状態になっていた。

 

「流石に相当疲れたみたいだな」

 

「今なら殺れるかな?」

 

「なんでここまで一生懸命なのかね~」

 

前原、中村の順に喋り、最後の岡島の疑問に殺せんせーは答えた。

 

「全ては君たちのテストの点を上げる為です。そうすれば」

 

 

 

 

⚠︎ここから先は殺せんせーの妄想です⚠︎

 

 

 

 

 

『殺せんせーのお陰でいい点が取れたよ!』

 

『もう殺せんせーの授業無しじゃいられない!』

 

『殺すなんて出来ないよ!』

 

生徒たちの尊敬の眼差し

 

『先生!私達にも勉強を教えて♡』

 

評判を聞いた近所の巨乳女子大生

 

 

 

 

 

 

 

 

「と、言う具合に先生にとっていい事ずくめになるわけです」

 

絶対に、後者の女子大生が目当てですね。……ハレンチです。

 

その前に、存在自体が国家機密の殺せんせーの情報が外部に漏れることはまずないでしょうに。まったく……本当に欲望に忠実なダメな大人ですね。そんな所がなければいい先生になるのに。

 

「いや、勉強はほどほどでいいいよな」

 

「なんたって暗殺すれば百億円だし」

 

『百億あれば成績悪くてもその後の人生バラ色だしさ』

 

「そういう考えをしますか!」

 

うーん……確かにこの暗殺に成功すれば残りの人生は楽できるとは思いますが………

 

「俺達エンドのE組だしな」

 

「勉強より暗殺の方が余程身近なチャンスなんだよ」

 

その言葉に殺せんせーは黙り込み、立ち上がる。

 

「分かりました。今の君たちに暗殺者の資格はありません」

 

その言葉に皆が唖然とする中、私は何となく殺せんせーが何をするのかわかった気がした。

 

「全員校庭に出なさい。夜美さん、烏間先生とイリーナ先生も呼んできてください」

 

「はい。わかりました。」

 

―――――――――――――――――――――

 

殺せんせーの指示に従い、烏間先生とイリーナ先生を連れて来ると殺せんせーは草や石で荒れてる校庭で、サッカーゴールをどかしていた。

 

……?何をしているのでしょうか?

 

「イリーナ先生。プロの殺し屋として貴方に伺います。貴方が仕事を行う時、用意するプランは1つですか? 」

 

「………いいえ。本命のプランが思った通り行く事なんて少ないわ。不測の事態に備えて、予備のプランを綿密に作っておくのが暗殺の基本よ。あんたの場合は規格外過ぎて全部狂ったわ」

 

「次に烏間先生。ナイフ術を生徒に教える時、重要なのは第一撃だけですか? 」

 

「…………第一撃はもちろん重要だが、次の動きも大切だ。強敵相手ならば、第一撃は高確率でかわされる。第二、第三をいかに高精度で繰り出すかが勝敗を分けると言ってもいい」

 

「最後に夜美さん。あなたの暗殺において欠かさない事はなんですか?」

 

すると今度は私に質問をしてきた。

 

「……それはどんな相手にも常に万全の状態でいる事です。イリーナが言った通り本命のプランなんて失敗するのがわかっています。『予定は未定』お母様が常に口にしている言葉です。しょせん、予定なんて狂うのがわかっています。暗殺という場において予定にはないイレギュラーなんてざらにあります。それこそ、過去には殺せんせーのような規格外なイレギュラーだってありましたから。 ですからそんなイレギュラー相手に対しても動じず冷静にターゲットを暗殺するため、常に万全で万丈な状態にいるのが暗殺者としての私の志です。」

 

そう、イレギュラーなんて日常茶飯事。人生はめぐり巡りかけてゆく生き物だ。生き物が動かないわけが無い。生きてる限り生き物と言うのは動いてく。それこそ、暗殺みたいな職業は毎日がイレギュラーの日々でできている。だからこそ、私はそんなイレギュラーに対しても万全の状態で挑んでいるから、ここまでこれたのです。

 

「とまぁ、この様に次の手があるからこそ暗殺者は自信を持って暗殺をします。しかし、キミらはどうです?俺達には暗殺があるから勉強なんていいやと目標を下げていますね。……それは、劣等感から目を背けて逃げているだけです……仮にせんせーが、教室から消えたら……他の暗殺者に殺されたら貴方達に残るのはE組としての劣等感しか残りません」

 

殺せんせーはクラスの皆に言う。

 

「だから、何が言いたいんだよ」

 

だれかが聞くと……

 

「つまり――」

 

 

 

 

 

 

 

 

第二の刃を持たざる者に、暗殺者を名乗る資格なし

 

 

 

 

 

 

 

 

殺せんせーは校庭の中心で高速回転し、竜巻が発生したかと思えば、次の瞬間には校庭が綺麗に整理されていた。

 

「校庭に雑草や石が多かったので少し手入れしました。先生は地球をも消せる超生物。この一帯を平らにすることも容易いこと。もしも君たちが自信の持てる第二の刃を示せなければ相手に値する暗殺者ではないとみ無、校舎ごと平らにして先生は去ります」

 

「それっていつまでに?」

 

渚が恐る恐る聞くと殺せんせーは笑って答えた。

 

「明日の中間テスト。クラス全員50位以内に入りなさい」

 

その答えに誰もが驚いた。

 

はっきり言って今のこのクラスでは無謀にも程がある。

 

だけど、殺せんせーは自信たっぷりに言う。

 

「君たちの第二の刃は既に先生が育てています。本校舎の教師に劣るほど、先生はトロい教え方をしていません。自信を持ってその刃を振ってきなさい。仕事ミッションを成功させ、恥じることのない笑顔で胸を張るのです。自分達が暗殺者であり……E組である事に!!」

 

そう言った殺せんせーはいい笑顔だった。

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