暗殺教室〜金色の闇は何をみる?〜   作:暁のしらべ

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6話 中間テスト

今日はテストの日。E組の生徒達も本校舎で受ける決まりとなっています。みんなが同じ一つのクラスでテストをやっている中、私は理事長室でテストをやる事になった。

 

「……理事長。なぜ私だけがこんな所で?」

 

「すまないね。君にはうちの先生が作った生徒達用のテストではぬるすぎると思ってね。私自ら作ったんだよ」

 

そんな事をいつもの感情がこもっていない表情で言う理事長。

 

テストを見ると、全ての教科があきらかに中学生レベル……いや、国内レベルを超えている。それこそレイベンド大学の卒業試験の時に受けたテストと同等かそれ以上だ。さすがこの学園の理事長をやっている程です。

 

……でも。

 

「理事長……テストを始める前に一つ、聞いてもよろしいですか?」

 

「はい。何でしょうか?ヤミさん」

 

「…………あなたはいつからこうなったのですか?……昔はあんなにも、楽しそうだったのに……いまでは何もかも絶望して諦めているような瞳をしている。あなたは何に囚われてるのです?……昔のように生徒達と笑えて勉強するあんなにも楽しそうなあなたに戻れないのですか?」

 

私がそう言うと、理事長――浅野學峯はしばらくの沈黙のあと、閉じていた瞳を開けた。

 

「もう、戻れないのですよ。……もうね」

 

「……?……それはどういう―――」

 

「さぁ、テストを始めますよ。これで落とせば強制的にA組行きですからね。」

 

「――ッ!?……はい。わかりました。この程度の問題なら1時間もあれば5教科は余裕です。満点をこの場で宣言しますよ。理事長先生」

 

「……ほう、それは楽しみだよ」

 

こうして私と理事長の運命のテスト一回目が幕を開けたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

私達はテストを全て終え、E組のクラスに帰ってきた。……だけど生徒たちは絶望に近い表情をしていた。

 

理由はある。どうやら試験直前で試験範囲が大幅に変更されたらしい。さらにその連絡はE組にはされていないようでした。現在は、烏間先生が本校舎の教師に問い合わせていますが、本校舎ではあの理事長自ら教鞭をとったらしいです。……おそらくそれも計算に入れてのあの私のテストだったんでしょうね。

 

殺せんせーとの約束である全員50位以内を果たすことは出来ず、殺せんせーにも第二の刃を示すことは叶わなかったようです。

 

「先生の責任です。この学校の事を甘く見てました。…………君達に顔向けできません」

 

如何にも落ち込んでる様子の殺せんせー。するとそんな殺せんせーに向かって、カルマが対先生ナイフを投げた。

 

案の定躱され、殺せんせーは怒る。

 

「にゅや!?カルマ君!先生は今落ち込んでいて…」

 

殺せんせーの最後の言葉も聞かずに、カルマはテストを教卓にばら撒く。

 

赤羽業

合計点数:494点

186人中4位

 

……すごい。あの状況下にもかかわらずカルマは50位、それよりもさらに上の5位以内に入ってるんだ

 

「俺の成績に合わせて余計な範囲まで教えたからだよ。だけど、俺はこのクラスから出ていく気ないよ。前のクラスに戻るより、暗殺の方が断然楽しいし…………で、そっちはどうすんの?まさか、全員50位以内に入らなかったからって理由付けて逃げ出す気?それってさ、ただ単に殺されるのが怖いだけなんじゃないの?」

 

挑発的なカルマの台詞に、皆が一斉にアイコンタクトをする。

 

「そうですよ。殺せんせー。私だってこの通り――」

 

黒咲夜美

合計点数:500点

186人中1位

 

「私は理事長のオリジナル問題が5教科+みんながしたテスト5教科の合計10教科を2時間で終わらせましたよ。この程度の問題なら私の敵ではありません」

 

――それに、あの人が本気でオリジナルを作れば、文字通り"あんな程度"ではないですしね。あの人にとっては私の卒業した世界トップの学力を誇るレイベンド大学でさえ踏み台に過ぎないのですから……。俗に言う真の天才という人なのでしょうね。

 

「なーんだ。殺せんせー、怖かったのかぁ」

 

「なら正直に言えばいいのに」

 

「「怖いから逃げたい」ってねー」

 

クラス全員の長髪に殺せんせーは顔を真っ赤にして怒る。

 

「にゅや――――――!逃げわけありません!!期末テストであいつ等にリベンジです!」

 

みんなが楽しんでいる中、私は考えにふけっていた。

 

「(……そもそも、私がここまで賢くなれたのは父様に母様、そして理事長こと浅野學峯その人ですしね。……昔のあの人はもっと優しい人だったのに、いったいこの数年で何が……それに最後のあのセリフも気になりますね。)」

 

こうしてみんなの屈辱となったテストが終わった。

 

そして、みんなはこう思う――

 

僕らは暗殺者、この教室でいろいろな刃を磨いていく

今回は僕らの武器がつうじなかったけど戦えるようになるまで磨き続けていこうと思う。――by.渚」

 

「ちょっ!夜美ちゃん!?なに密かにさらっと僕の姿と声で言ってるの!?」

 

最後に渚をからかいながらも1日が終わるのでした

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