暗殺教室〜金色の闇は何をみる?〜 作:暁のしらべ
「ねぇ、夜美ちゃん。班は決まった?」
いつもの通りに登校し、自分御席に鞄を置くと、カルマが話掛けて来た。
班?…何の班だろう?………あぁ、もしかして
「修学旅行の班だよ」
修学旅行………やっぱり、そう言えば年間行事予定表にそのような行事ありましたね。
「ならさ、俺達ンとここない?」
……ふむ、カルマとは仲が良いし別にいいかな。
「いいですよ。ちなみに、後のメンバーは?」
「渚君でしょ、杉野に、茅野ちゃん、奥田さん。後、神崎さん」
……へぇ〜。なるほどなるほど。
クラスのマドンナとも言われている神崎さんと同じ班になれるのは楽しみですね
カルマに続き、班の所に行く。
「おっ、黒咲誘ったのか!」
「夜美ちゃん、いらっしゃい」
杉野と渚が歓迎してくれて、ほかの女子メンバーも同じようにしてくれる。みんな、楽しそうに笑っていた。杉野や茅野ちゃんはものすごく嬉しそうだった。
……なんでだろう?
―――――――――――――――――――――――
今回の修学旅行は暗殺を兼ねた物だ。
殺せんせーは班ごとに付き添いをするそうです。
そこを国が雇った狙撃手が、狙撃を行います。
今回の私達は狙撃手の手伝いをするのが仕事です。成功したら貢献度に応じて、百億円の中から分配されるそうですね。……まぁ、私は1人でもがんばれば出来ると思いますが、それでも良くて確率は3分の1ですけどね。
ちなみに、狙撃手にとって殺り易い環境を整えるのが、今回の私達のすることですね。
「ふん。まだあんたらも餓鬼ねぇ。世界各国を渡り歩いた私から言わせてもらえば、国内の旅行なんて………」
「それじゃぁビッチ先生は留守番な」
「花壇に水あげといて」
「ここなんてどう? 」
「暗殺の兼ね合いを考えると………」
イリーナ先生そっちのけで、ルートを決め始めると……
「何よ! 私抜きで楽しい話しないでくれる!? 」
叫びながらデリンジャーを抜いてくる。イリーナ
「行きたいのか行きたくないのかハッキリ口で言えよ!」
……イリーナはああ見えて寂しがり屋なのです
「一人一冊です」
すると今度は殺せんせーが手に大量の本を持って入ってくる。……というよりも
『重っ!?』
みんなで揃って声を揃える。
「何これ、殺せんせー?」
「修学旅行のしおりです」
……辞書でしょこれ!
いったい何処に千ページを超えるしおりがあるんですか!?
「イラスト解説の全観光人気スポット、お土産人気トップ100、旅の護身術入門~応用。昨日徹夜で作りました。初回特典は組立紙工作金閣寺です」
『どんだけテンション高いんだよ!?』
本当に重いなぁ、このしおり。……人殺せるぐらいには固い。うん。…………あ。あのアニメの技が使えるかも!
「てか、先生なら京都まで一分で行けるでしょ」
「ええ、そうです。ですが、旅行と移動は違います。皆で楽しみ、皆でハプニングに会う。先生は皆さんと一緒に旅できるのが嬉しんです」
そう言う殺せんせーは本当に嬉しそうに語る。
「……まぁ、私も初めての家族以外の人との外出で凄く楽しみですしね」
そんな事をつぶやくと。
「……ちょっとヤミ。こっちに来なさい」
イリーナに呼ばれてしまった。なんでしょうか?
「はい。なんですかイリーナ」
「……あなた、"外"に出ても大丈夫なの?ここら辺はあなたの両親の部下が警備をしているし、私も烏間もいるからあなたを狙う奴らは近づいて来ないけども、今回いく京都は範囲外でしょ?いくら私や烏間がいるとしても、守れる自信がないわよ?――まぁ、それでもそうやすやすとあなたに敵を近づかせるつもりはないけどね」
イリーナが心配してくれているのだった。……ここまでイリーナが心配してくれるのは理由があります。……私たち暗殺者は職業柄、どうしても恨みをかうことがあります。……でです、過去は名のある元暗殺者だった母様も例外ではなく、その際にとある組織を潰し、その恨みを持った元組織の奴らが集団で私を狙いました。その時、私は能力の暴走でトランスが安定してなく女の子になっていました。もちろん見た目のせいもありその時は、最初は殺して放置するつもりだったのでしょう。ですがなぜか変わり、多数の男達に無理やり強姦されました。
……その時でしょうか。完全にトランスを我がものにしたのわ。
それからというもの、敵の一方的な蹂躙でした。母様や父様たちが到着した頃にはもうそこは血の海です。ですが、無意識のうちに手加減をしていたのか、体の損傷は腕がなかったり全身の骨が砕けていたりととても激しいが、生きてはいました。
………その後、すぐに救出された私はまる1ヶ月寝込みました。……でも仕方がないです。いきなり襲われたと思えば殺されず、ただただ下劣な大人の男達に抵抗も虚しく、好き勝手に人の身体を無茶苦茶に犯されたんだから…。
それ以来、私は少し……いえ、かなり男の人が大の苦手です。……といっても、こういう下劣な大人の男性だけですがね。烏間先生や殺せんせー、あとは浅野理事長みたいな変わった大人の男性は平気です。……触れられつと、まだ怖いですけど…。
ちなみにですが、私が倒れてから私が蹂躙した男達は知りません。風の噂では父様や母様にコテンパンに殺られたとかないとか……
……あと、この事を知っているのは極一部の人だけ。もちろん、イリーナは知っています。あと烏間も父様から聞いているので知っていると思います。
……さらに、大人以外で知っているのが1人だけいます。それは…………渚です。
なぜかといいますと、実は渚とは幼馴染みだったりします。実は仕事や母様の仕事の事情で私達家族はアパートに住んでいました。その時のお隣さんが渚でした。渚とはよく遊んだ中なのでとても楽しい思い出です。むろん、軽くですが渚には私が能力者というものであるのは伝えています。
……まぁ、小学3年生の頃には本来の家に引越して、ここの学園にくるまで渚とは連絡も何も取っていませんでしたけどね。渚は見た目が変わっていなくてすぐわかりました。いえ、むしろ昔よりも可愛くなっちゃってかなり驚きはしましたけど・・・(苦笑)
…………まぁ、そんなこんなで、いきなりなにも言わずにいなくなったのに対してお説教をさせられましたが……そのあと、渚に謝り、ついでに渚と別れてからここに至るまでの経由を話した際に、いまの件も話していますね。
「……でも大丈夫ですよ。あの時の私ではないです。そう簡単に負けるものか!」
「そう……ならいいわ。なにかあったらすぐ連絡するのよ、いいね!」
「うん。わかった。……やっぱりイリーナはやさしいね」
「ふ、ふん!これぐらい当然よ当然、私の大切な弟分なんだから」
するとイリーナは顔を赤くしながらそう言った。
――あはは。本当にありがとう、イリーナ