ベルさんがダンジョンに挑むのは間違っているだろうか   作:ハガル_ゴールド

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幹部会議


その4

 

「……念」

 

「歴史の1ページに確実に載るであろう人物と同じ時代に居られるとはね」

 

幹部全員がロキの部屋に集合し……ステイタスを見せる事を了承したフィンとアイズが見比べながら言っていた。

一応嘘ではない証明の為に情景一途の部分だけをロックして神聖文字を読めるリヴェリアとアイズが確認して嘘では無い事を確認させての事だ。

成長促進要素隠匿ではなく、恋文を暴露させるような真似は避けただけである。

 

「で……テメーのあれは念とやらのお蔭か」

 

「え、あ……たぶんそうです……魔法だと思ってましたけど」

 

「残念ながら魔法の力は感じ取れなかったな」

 

確認される中で史上初の力であるがゆえに摩訶不思議な事が起こせたのだから魔法だと誤認してしまうだろう。

それもベルが今まで住んでいた村では魔法との関わりが一切なかったため、勘違いが促進されたのだ。

 

「ふむ……教えたらその念の力を見る事が出来る者が出来た、と」

 

「ええ……結局、なんかいつもより疲れるけど教わる前よりもきつい労働が出来るようになったのが最後に確認できた成果ですけど」

 

フィン達の脳内に大量にいるベルさんと同じような老若男女が浮かんできた。

……その村の戦力は過剰かもしれない、ミノタウロス瞬殺という事はレベル3ぐらいは最低でもありそうだ。

 

「僕みたいに成れる人は居ませんでしたけど」

 

「良かった、上に伸びる長い髪の毛が立ち並ぶ光景は無かったんだ」

 

「シュールだな、おい……」

 

天高く髪伸びる村……いい天気ですねではなくいい髪の毛だなという話題が出てきそうだ。

まあ、実際には違うようではあるのだが。

 

「……で、念能力は誰でもという訳ではないけど使えるようになる、と?」

 

「あ、はい……でも個人とかありますよ?」

 

「ロキ……まさかと思うが」

 

「すまん……木を隠すなら森だと思ったんや」

 

ロキが念能力に関してをレアステイタスと把握し、なおかつ教えた経験で扱えるものが出たという話を聞いた時、すぐさまベルへの注目度分散の為に習わせようと考えたのだ。

 

「教える為に念能力を見せてその度に倒れるんじゃないの?方法はわかんないけど」

 

「その時の残量ではなく、常に最大量を使うか……」

 

小技であろうとも手加減したものであろうとも常に全力で消費するデメリット……ただしベルさんの事を考えるならレベル1にしてはメリットの方が大きい。

ステイタスやレベルが上がれば上がるほどデメリットが大きくなってしまうのだが。

 

「教える時に念は?」

 

「えっと……結局使いますね……座禅で瞑想中の人にオーラを出して感じ取らせる方法が手軽で複数人出来るんですけど」

 

ベルがその方法を試すと念の習得には回復するのを待つ方法となる。

複数人に対しては効率は良いかもしれないが……ベルの反応からして確率は低そうである。

 

「……他にもありそうやな」

 

「確実なのが2つあるんですけど、その……」

 

(指が疼く……?)

 

ベルが言いづらそうにしているのを見てフィンは不安要素がある時などにある指の疼きを感じ取っていた。

そして、やはり修羅場を潜っているだけあって他の面々も何故か背筋を震わせ――――

 

「ベルさんになって本気で殴って無理やりこじ開ける方法が1つ」

 

「……のぞm」

 

「うん、却下やアイズたん!自分の体を大切にしぃ!!?」

 

試したのかと聞きたいところなのだが、スキルの面で念の知識を獲得しているのだから真実なのだろう。

おまけにロキの態度から嘘ではないと言ってるようなものなのだ。

 

「ミノタウロスを蹴り上げてダンジョンの天井にめり込ませるって言ってたからね……」

 

「本気で殴られるのは勘弁してもらいたいな……」

 

足とはいえそんな事を引き起こしていたのだ。

実際にミノタウロスが埋まっていたであろう形に天井に穴が開いていたのをフィンは見ていないが、リヴェリア達は見ている。

アイズはその瞬間を見れなかったがめり込んだミノタウロスを見ているのだ。

ベルさんがどのレベルにまで到達しているかは不明だが、万が一8以上であればただではすまないだろう。

 

「もう一つはえっと……精孔、あ、念能力のエネルギーを出す穴ですけどそれを開く鍵を念で作って……前から心臓のある個所に触れるんですけど……」

 

「?顔が赤くなってるけどどうしたの?やっぱりさっきので疲れが―――」

 

前から心臓がある位置に触れる……それは位置的に胸部に触れる事になり、初心であるベルは言っている最中になんでこんな知識があるんだ!?と恥ずかしさからトマトの様に真っ赤になり、アイズは心配になったのか額に手を当てていた。

何故だか距離が近いように思えるが、アイズに何があったのだろうと思わないでもないが、フィンとリヴェリアは良い傾向に動くと読み取っていた。

なお、ベートはガレスに後ろから羽交い絞めにされた模様。

 

「…………男相手なら大丈夫そうだね」

 

「女連中は殴られるか座禅の二択だな…………座禅しか選択肢が無いのは目をつむるとして」

 

むごーごもー(離せー!離せー!)

 

「いや、鎧の上からでも大丈夫じゃないの?」

 

「確かに直接じゃなくても大丈夫ですけどちょっと……」

 

「でも鎧越しでも嫌がる人居ると思うけど?」

 

主にエルフがその傾向が強い。

肌を許してないので許容範囲になっているかもしれないがそれでもその事に敏感な者は嫌なものは嫌だろう。

ただ、ベルが恥ずかしがっていて小動物に見え、その態度から軟化する可能性もあるが。

 

「その念を引き出せるであろう鍵だとどの程度の人数が可能になるかわかるかい?」

 

「持続時間がわかりませんけど……連続は無理なので結局1人ですね……」

 

1つの鍵につき1人しか出来ないだろうとベルは答えた。

頭の中には、その人それぞれに適した鍵を作り出して使用するイメージがあり、別の人間には使用不可能だと浮かんだからだ。

 

「……ロキ、再遠征まで時間を空けても構わないだろうか?」

 

「うーん、別にかまわへんで……念能力扱えても慣らしが必要だろうし……マイナスにはならんやろ」

 

今回の遠征で不可思議な事が起き、未確認のモンスターと相対したフィンとしては、早急な底上げが出来そうな念能力を習得し、可能性をすこしでもあげておきたいと考え、ロキも簡単な報告を聞いていたので子供たちが成長したがっているのを拒む理由もなく承諾する。

 

「すまないが明日の朝、ベル回復次第――――アイズが受けたがっているからアイズに鍵を使ってくれないか?」

 

「ほぁ!?」

 

「アイズ、鎧はつけておくんだぞ」

 

「うん」

 

とりあえずは翌日の予定が決まった。

アイズが最初な理由は強さを求めている事を知っているというのがあるが……人気のあるアイズを最初にさっさと済ませて早急にヘイトを減らそうとかんがえただけである。

 

「そいじゃ……ベルの部屋に案内するのは―――ベルさんの事を考慮すればフィンが案内した方がええか」

 

「まあ、男スペースだからね……承ったよ」

 

団長直々に案内するという事も新入団員である事とベルさんの事を考慮すれば突っかかるものはいない。

確かにドーピングのようなものとはいえ幹部がつい警戒してしまうほどの強さという才能に嫉妬しているかもしれないが。

 

「ベル、また明日」

 

「え、あ、はい」

 

(なんでアイズたんこんなに親し気なんやろ)

 

(アイズに春!?)

 

(アイズの好みは兎なのか!?それとも筋肉モリモリマッチョマンなのか!!?)

 

(うーん……何があったのだろうか、強さってだけじゃあなさそうだし……)

 





アイズの距離が近い?同じファミリア有とはいえ原作見てたらこんなイメージが出てきた。
後、鍵のやつはたぶんオリジナル……安全かつ確実に引き出すやつと思っていただければ。
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