森のとある岩の隙間に一匹の蜘蛛が巣を張って暮らしていました。蜘蛛は仲間の中でも特に大食いでした。
ある日、蜘蛛は白い塊を見つけました。蜘蛛はお腹が空いていたので、そのふよふよと漂っているそれを食べてしまいました。すると蜘蛛は少女になりました。後に蜘蛛は思いました。
「味の無い……わたあめみたい……」
なんか白いものを食べたら……人間になった…。何で……?状況を……とりあえず整理…。
目の前に白いのが浮いていた。
↓
食べ物だと思って食べた。
↓
人間になっていた。
……整理した方が分からない……。後これも付けて…。
大前提:私は蜘蛛。
うん…分かんない……☆私が混乱していると、目の前に1人の男の人が現れた。
『それは私の魔法じゃよ。ふぉっふぉっふぉ。』
……爺臭い&高飛車な台詞と共に。
『爺臭い…それ二回目……うわっ。』
その人は落ち込んだ後、私を見た。…が、私の顔を見た途端、その人は顔をしかめた。
『思ってた以上にグロいな。』
え……それショック……グスッ
『ぁゎゎゎゎ。ごめん。正直に言っただけなんだ。』
……それフォローしてるの?さらに貶された気がする……。
ショックを受けている私の前でその人は包帯を取り出し、私に巻き始めた。
☆
『よしこれで良い。』
その人は私の目の辺りに包帯を巻くと、私の肩をポンと叩いた。包帯を巻いているのが嘘みたいに視界がクリアに見える。
『こっちからは見えないが、お前からは普通に見えるように魔法をかけた。ほんと、私天才だな。』
ほんとに…すごいと思う……最後の一言以外は…。でもどうして包帯を巻いたの?
『まぁその前に……おめでとう!お前は幸運に恵まれた蜘蛛だ!』
……は?意味が…分かんない…。
『だーかーらー。お前はさっき、白いの食べただろう?ふわふわした奴。』
あぁ…あの不味かったの…それで…?
『あれ不味かったのか……。実はあれを食べたから人間になれたんだ。おめでとう!』
うん知ってる…。でも人間にならなくても良い…。
『美味しいものが沢山あるぞ?』
人間になって良かった……♪
『(単純(笑))まぁそれで、お前は人間になったわけだが、人間になったお前には……まぁこれは私の予想外だったが……
……はい?目が8つ……?でも私は元々8つ持ってた……。
『人間は目が2つしかないんだよ。』
へぇ……そっか…だからグロいって…いったのか…。
『そうだ。だからその包帯、外すなよ。ちゃんと瞬きも出来るし、汚れないようにしたから。お前にはこれから他の物と一緒に住んでもらうから。』
一緒に…住む…?
『あぁ、そうだ。ここに行け。大きな屋敷でから分かるだろう。』
その人は私に地図を渡してきた。正直言って下手…。でも……どうしてこんなことを……?
『娯楽の為だ。私を退屈させたら……元に戻して潰すからな。』
……つ ぶ す ?へぇ…私を…潰すんだぁ。蜘蛛ってね…怖いんだよ…?益虫なんだよ…?なのに潰すのぉ…?私は指から糸(人間になっても出せたみたい。感謝。)をだし、束ねてその人の首を絞めながら聞いた。
『ぐぁっ……わかった!潰さない、から…!(嘘)』
……私は糸─ロープ程の太さ─を少し緩めた。
『ぐ…屋敷に、行けよ!歩きながら自分の、名前でも、考えろよ…ゴフッ』
早口で言うと、その人は消え去った。あわてて締め直すが時すでに遅し。もう消え去っていた。油断大敵。私は一つ賢くなった……気がするわ。
とりあえず名前を考えつつ…屋敷とやらに行ってみよう
…。
視界一面緑緑緑…。いつもは視界が低くて狭かったから…いつもの散歩道なのに…新鮮…♪
あ、名前考えなきゃ……えーと、蜘蛛……くも……雲…クラウディ…。……決まった…。
ラウラ。私の名前はラウラ……!初めてにしては良い名前…。
初めての名前に感激しているといつの間にか大きな屋敷の前に来ていた。本当に……大きい…。でも、ここだ…よね。入って…良いのかな。
屋敷の前でしどろもどろしていると、ガチャ、とドアが開いた。隙間からオレンジ色の髪をした女の子が出てきた。ひぃっ……目が黄色……怖いぃ…。
「あら。貴方もあいつに呼ばれたのかしら?」
?あいつ……誰?
「わからない?じゃあ…やけに偉そうなムカつく奴、と言えば分かるかしら?」
あぁ!あの爺臭い人…?そう私が言うと、女の子は笑顔になった。
「爺臭い?よく言うわね。貴女、いい性格してるわね。」
いい…性格?えへへ。嬉しい……。
「で、貴方は何物?私はカボチャ。だから目が黄色いの。」
女の子は顔を指差しながら微笑んだ。だから目が黄色いの……か。私は……蜘蛛…。包帯巻いてるけど…ちゃんと見えるから、安心して…。
「そうなの?ずっと気になってたの。見えてるなら良かった。さ、入って。多分まだ私達みたいなのが来ると思うわ。」
私みたいなの…?私が女の子に聞くより先に女の子に屋敷の中に引き込まれた。
どうなるか分からないけど……これから楽しそうかも……。
私はまだ見ぬ生活にわくわくしながら女の子と屋敷に入った…。
場を移して田中(違う!偉大n(ryだ!)邸
偉大な(ryはラウラのことも見ていた。だがその顔は濡れている。何故かというと…。
『2人とも爺臭いだなんて……シクシク』
絶え間なく涙を流していたからだ。
『次の子はきっと…シクシク』
田中は涙を拭いながら次の物を選び始めた。
『くっそ…視界が霞む……これも老化…シクシク』
そんな平穏(?)な一時も……
「田中様ぁぁ!お風呂の準備ご出来ました!」
『西園寺ぃぃぃ!』
メイドにコンプレックスを抉られる田中様でした。
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登場人物二人目です。