ジョジョの奇妙なKOF   作:昆布さん

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今回のサブタイはストーンオーシャンから、AWAKEN―目覚め。
ではどうぞ。


ROUND9 READYING―準備

阿良々木暦の朝はそんなに早くない。

大体六時ぐらいに妹にたたき起こされてもそもそと布団から這いだし、ニュース番組を見ながら朝食をとる。

普段であればそれに適当に相槌を打ちながらもっさもっさと食べ終わり、着替えてから学校へ行く。ついでに駅で彼女にさんざん遅いだのなんだのと言われるのだが、そこはまあ気にしてはならない。

しかし今日はスポーツニュースに承太郎と志貴がKOFの出場者として映っていたため驚き、そのせいでいつもよりなお遅くなってしまった。

「遅いわよ阿良々木君。」

「すみませんガハラさん。」

駅で彼女から当社比三割増しぐらいの毒舌を浴びせられ、暦は少しだけ萎縮しながら謝った。

「何か言い残すことは?」

「言い逃れじゃないのかよ!」

「間違えたわ。」

「間違える所じゃないだろ!」

そういいながらしっかりと売店でスポーツ新聞を買う暦。

やけに親父臭いわねという戦場ヶ原ひたぎに暦はとりあえず第一面、KOF特集の記事を示した。

「こういうこと。」

「ふぅん…まあ良いわ。行きましょう。」

ちなみに暦が見せた記事はこんな見出しが入っていた。

<今年も開催KOF特集!第一面 実力派ルーキー、七夜志貴!>

一緒に印刷された写真には右目を瞑ってカメラ目線の七夜とその右腕にひっついたさつき、後ろで七夜が切り刻んだとおぼしきクッションを拾い集めるロックが写っていた。

 

・・・・・

 

<第二面 黄金の日本チーム、復活!狙うは優勝か?>

「ボディが!あめえぜっ!」

「雷靭拳!」

「ほうりゃああ!百式、鬼焼きィ!」

「へやぁっ!稲妻キック!」

京と紅丸がスパーリングを行っている。

練習にもかかわらず凄まじい技の応酬が繰り広げられ、大門五郎はううむと唸った。

「二人とも、なかなかに腕を上げたな…ワシも精進せねばなるまい。」

どっしりとした落ち着きのある男の目の前では京が渾身のハードブロウを放ち、紅丸を叩き伏せた。

 

・・・・・

 

<隠れた名チーム、スターダストクルセイダース!>

「潜入部隊として目立つ場所に行く…か。」

複雑そうな表情で承太郎が呟くとポルナレフも

「だよなあ。潜入と目立つって対義語じゃあねえか。」

と言う。しかし潜入対象がド派手なエンターテインメインとのKOFとあっては仕方がない。

セスやヴァネッサをはじめとするエージェント達は今回裏方に周り、会場周辺を探ることになっている。

また、実働部隊であるラルフ、クラーク、そして怜悧な美貌の傭兵レオナ・ハイデルンの通称怒小隊、改造人間のK'がリーダーを務め、80%機械の大男マキシマと氷の美少女クーラのK'チーム、

承太郎たちのスターダストクルセイダースにはそれぞれ一人ずつ連絡係がつくそうだ。

怒小隊には大声と腕っ節が自慢のR・V・シュトロハイム中尉、K'チームには作戦立案と情報戦に長けたドルド少尉、スターダストクルセイダースにはウィップがつき、他の部隊との連絡を図る。

ドルドによって入念に計画、立案された今回の作戦。それがどのような波乱を巻き起こすのか。

それは今は分からないが承太郎は左肩を押さえている。

それは痛みをこらえると言うより疼きに戸惑っている様子だった。

 

・・・・・

 

<今年は出るのか?アッシュ・クリムゾン!>

くい。とカップを傾けると、少年の口に紅茶の味が広がる。

「うん、やっぱり朝はこれだよネ。」

アッシュは一人頷くと顎に指を当てて考え事をはじめる。

(どうやってあの人を出し抜くか…)

そんなアッシュの脳裏に一人の青年の姿が浮かぶ。

金髪をきっちりと左右に分けた白皙の美青年、彼ならこっちの思うとおりに事態を動かしてくれるかも…

「さて、冷めないうちに…」

空になったカップをおくと部屋を出て行く。

自らの目的のために。

部屋には紅茶の香りだけが残っていた。

to be continued...→

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