解説不要です!
代わりにシステムボイスを流させていただきましょう!
神ゲーと名高い第三部の格ゲー、未来への遺産からですそれでは…
Make your mind!
Fight!
「うぁ…一体何が…?」
斎祁が意識を手放したせいか、全身から立ちのぼっていた黒い炎が薄れ、アッシュの意識が目覚めた。
「アッシュ・クリムゾンだな?手を貸せ。」
承太郎が扉の向こうから歩いて来る男を睨み付ける。
「俺の最高の波紋でも勝てるかどうか分からん…全員でかからねえと…やばいぜ。」
「HUUUUU~…やはりこの世の空気はうまい…それに…」
金髪の下に見える端整な顔立ちを邪悪に歪めた男が呟くように言うと次の瞬間穏やかだった瞳がギラリと光る。
「食事に困ることも無さそうだ…といっても今の俺にはまだ完全な力は戻っていないがな…」
そう言ってコキコキッと首をならすと唇を歪めて笑った。その口元からは犬歯のようにも見える牙が覗いている。
「さて…見知らぬものも多いが…ふむ、帽子の貴様は承太郎…そして左にいるのが花京院…そっちはポルナレフか?随分と賢そうな面構えになったなあ…ククッ…」
「つまらん話はここまでにして始めようや、DIO。長々とテメエと話すのは吐き気がするぜ。」
承太郎が言うとDIOは薄く笑い、倒れている斎祁本来の体に歩み寄る。
「まあそう慌てるな、まずは食事だ。まあ、喉が荒れているからのど飴を舐めるようなものだな…フンッ!」
そして胸の辺りに手を突き刺した。
「ム?これは…ほう、俺と同じ人外か。これは面白い、ひょっとしたらジョースターの血よりも馴染むかもしれんな。」
斎祁の死体がどんどんやせ細っていき、反比例するようにDIOの体が逞しさを増していく。
「なんだと!?」
「赤の他人の血でここまで…」
「吸血鬼…」
驚く一同を尻目にギラつく目をしたDIOは自分の両手を見つめ、それをゆっくりと頭の横へ持って行く。
「素晴らしい…やはり良く馴染む…」
バリ、バリ、バリ…
「馴染む…馴染むぞ…実に…実にィ…」
バリバリバリバリ
「フハハハハッ!馴染む、実に馴染むぞっ!フハフハフハハハハッ!」
頭からダラダラと血を流しながら大笑いし、頭をかきむしるDIO。
「たった一人の血でジョナサンの体をここまで支配できるとはっ!フハハハ…」
承太郎が全員を自分よりも後ろに下がらせ、慎重に間合いを計りながら後ずさる。
と、DIOが叫んだ。
「行くぞ承太郎ッ!WRYYYYYYYYYY!」
思い切り仰け反って奇声を上げるDIO。そして更に叫ぶ。
「
他の9人の目には見えないが承太郎にはDIOが思い切り跳躍して迫ってくるのが見える。
(やれやれ…どうやら『世界』も俺達のスタンド同様本体に宿るものになっているようだな…とすれば、たしかに強いパワーではあるが、俺に止められないものではないぜ…)
そして4秒後承太郎の間合いに入る。
「フンッ!」
DIOの拳が突き出された瞬間、承太郎も自らの能力を利用して動く。
「オラァッ!」
「無駄ァッ!」
お互いの拳がぶつかり合ったところでDIOの拳が続けてのびる。
それに更に打ち返す承太郎。
「ほーう承太郎、随分と慣れたものだなンン?」
「こちとら更に20年以上戦い続けたんだ、そう簡単に負けるはずがないだろう。」
激しく撃ちあうこと四秒。DIOが舌打ちを漏らして飛び退る。
「チッ、
その言葉が終わると同時に他の者達の動きが戻る。
「く…やはりアイツはやる…パワー負けしたつもりはないが…」
「承太郎!」
七夜の視線の先には皮膚が裂けて少しだけ血を流す承太郎の拳があった。
「一体何が!?」
七夜の疑問に答えるのは典明だ。
「ヤツの能力は停止した時間、そしてその中をヤツか、同じ能力を持つものだけが動くことが出来る…それが『世界』だ。前の宇宙、所謂前世ってヤツでは、僕はあれに殺された。」
「なっ!?」
「ならなんで帽子のお兄さんは応戦できたの?そのタイミングでの拳の傷、どう考えてもやり合ったとしか思えない。」
アッシュの言葉に承太郎は応えた。
「俺も同じ能力を持っているからだ。時を止める能力…しかしレベルが違う、俺は5秒、アイツは9秒…」
「さて、答えが分かったところでどんどん行くぞっ!時よ止まれ、『世界』ッ!」
再びDIOが時を止めた。
「しかし承太郎…この宇宙には驚いたぞ…この体内に我がスタンド、『世界』が宿っているとはなあ…ククッ…しかし良かったぞ…つまり俺自身の力で止めているわけだからなあ…あのときの貴様との戦いですらここまで絶好調のハレバレとした気分はなかったなあ…承太郎…」
1秒経過!DIOが右のこめかみに人差し指を突き刺した。その目に再び宿る狂気の色。
「しかも時を止める時間は絶好調の9秒だッ!本当に気分が良いぞ承太郎、最高に「ハイ」!ッてヤツだァー!ハハハハハ!」
2秒経過!承太郎の心臓をめがけた貫手が放たれた。
「クソッ、動くしかねえッ!」
3秒経過!承太郎がその手をはねのけ、続いてボディブローを叩き込む。
4秒経過!怯んだDIOに続けざまに二発三発と鋭い突きを放つ。
5秒経過!そして渾身のスターブレイカー。
6秒経過!吹っ飛んだDIOの瞳から高圧の体液が放たれる。
7秒経過!それをはねのけたところで承太郎は動ける時を使い切った。
8秒経過!DIOが着地して少しだけ滑る。
9秒経過!余剰の運動エネルギーで滑っていたからだが止まり、まっすぐに立つ。
10秒経過!時間が動き出し、ロックが烈風拳を放つ。
「無駄だ。」
軽く烈風拳をはねのけたDIO。その体にはスターブレイカーにより、骨が折れたはずなのにその様子が現れない。我慢しているのではない、骨がすぐに繋がったのだ。DIOは人間ではないのだから、人を超えた魔物なのだから。
「さあ、楽しもうではないか承太郎、エジプトでのように突きの速さ比べと行こう!」
豹顔負けのスピードで承太郎に殺到するDIO、承太郎もそれを迎え撃つようにしてスタープラチナのスピードを使い、その拳を受け止める。
「無駄無駄無駄無駄無駄」
「オラオラオラオラオラオラオラ」
互いに繰り出される拳に拳をぶつけつつ、足技も絡めての応酬が繰り返される。
「どうした承太郎、貴様の力はこんなものなのか!?」
「クソが…こちとら生身の人間なんだよ!」
押し込まれ始める承太郎の様子を見ていた典明がしまったという顔をする。
「マズイ…DIOは受けたダメージが再生していくが、承太郎はあくまでも人間、和らげることは出来ても再生はしない!」
「つまり腕の痺れはどんどん蓄積されていくって事か!?」
ポルナレフの言葉に典明は首肯して
「ああ、恐らく…」
というが、その瞬間にそれは起こった。
「無駄ァ!」
「ぐおっ!」
承太郎の動きが鈍くなり、DIOの攻撃をまともに食らって吹っ飛ばされたのだ。
「フン、ジョセフの波紋を身につけようともやはり貴様は人間、基本スペックが違うのだ、さあ、一気にとどめを刺して…」
「貴様を斬刑に処す!」
「ヌウッ!」
間一髪で七夜の攻撃を躱したDIOだったが、左手の指が持って行かれる。続いて
「煌めきの嵐よ!」
エリザベートの光を用いた一撃がDIOを大きく撥ね飛ばした。
「待て!」
追撃を仕掛けようとする七夜達に承太郎が待ったをかける。
「別々に攻撃を加えても駄目だし、ヤツにとどめを刺せるのは俺しかいない。」
そう言ってDIOを見やる承太郎。
「ヤツに再生の時間を与えずに倒すには脳に波紋を流し込み、一気に吹っ飛ばすしかないからだ。少しでいい、呼吸を整える時間を稼いでくれ!」
「無駄だ!ひ…」
DIOの台詞にかぶせるように典明が言う。
「お前の次の台詞は「貧弱な波紋よりも先に俺の拳をぶち込んでくれるッ!」だ。」
「ハッ!」
「遅いぜッ!」
DIOの虚を突いたポルナレフの一閃で左腕が持って行かれる。
「コンビネーションなら俺達に任せな!」
「続けていくぞ!エメラルドスプラッシュ!」
「そして俺の最速の太刀を喰らえィ!」
エメラルドスプラッシュとその間を縫うようなポルナレフの斬撃、更にそこに全て見透かしたようなアッシュのヴァントーズが加わり、DIOは防戦一方になる。
「ヌウ…舐めるなあ!」
ボゴォン!まずポルナレフをキツい裏拳で吹っ飛ばし、続けてヴァントーズとエメラルドスプラッシュをなめらかに躱す。
「さて、ではまず花京院だ…あのとき同様心臓をぶち抜いてくれよう…」
「セイッ!」
「りゃぁ!」
「ウラァッ!」
ポルナレフの代わりに懐へ飛び込み、攻め込むロックと堕龍、シェンの攻撃を全て受け止め、軽く体を捻って投げ上げる。
「待っていろ!花京院の次は貴様だチンピラ!」
シェンを睨み付け、そしてすぐに腕を広げる。
「『世界』ッ!」
(…!)
「さてと、まるであのときのようだなあ。置きっぱなしの飛び道具の中をこのDIOはこうしてゆったりと歩き、貴様の心臓をぶち抜くのだ。」
(クソ…ここからじゃ射程外だ…典明がやられる!)
金色に光るDIOの拳。スタンドパワーを込めている。そしてその拳が引き絞られた。
残り3秒、2,1…
「死ねィッ!花京院ッ!」
ごしゃっ!典明ではなくDIOが、顔面に靴底の形を刻まれて吹っ飛んだ。
時が動き始める。
「ムウゥ…貴様ッ!」
そこで承太郎は気付く。自分は動いていない、ならば何故DIOは顔面に蹴りを喰らって吹っ飛んだのか。
「ハァ、ハァ、ハァ…ぶっつけ本番だけど、どうにかなったみたいだネ…」
荒い息をつくアッシュが片足を上げていた。そう、ちょうどDIOぐらいの男の顔に
DIOを吹っ飛ばしたのはアッシュだった。取り込んだ斎祁の能力を使い、彼は時の中を
(とはいえほんの二三秒…結構キツいね…)
「フン、少々驚かされたが結果は全く変わらん。変わらんのだよ承太郎。このDIOの勝利はッ!」
と、目だけで七夜を見る。
「七夜ッ!極死を使えッ!何が起ころうと最後までなッ!タイミングは俺が合図する、最後までやりきるんだッ!」
「分かったぜジョジョ!」
七夜が応じた瞬間、再びDIOがコールする。
「ザ…」
「今だっ!」
「極死!」
完全に信じ切った様子で七夜はナイフを投げ、飛び上がる。承太郎の目はアッシュに向けられている。
「ワールドッ!」
七夜の腕が首に掛かる一歩手前で時が止まる。
「さて、これをゆっくりと躱し、このナイフで…」
空中で止まったナイフをひょいと取り上げると、それを七夜に向けて投げる。目の前で止まるナイフ。
「七夜とかいったな…これでお前はしん…」
「ハッ!」
残り5秒、承太郎が勝負に出た。
「オラオラオラオラオラオラァッ!」
「無駄だといっているのに…無駄無駄無駄無駄ッ!」
4、3、2、1、…
時が動き出す!
「七夜!」
ゴギャァッ!
「づえおえ!」
躱したはずの攻撃で首の部分の神経を切断され、崩れ落ちるDIO。
「作戦成功…だよネ、ジョジョのお兄さん?」
「ああ、大成功だ。」
承太郎の立てた作戦はこうだ。
まず第一に七夜が極死七夜を仕掛ける。恐らくDIOはそれを時を止めて躱すだろうし、そうせざるを得ないように時を止めかかったところで合図を送った。
第二に承太郎が一気に勝負に出るふりをし、DIOの視界を全て自分と承太郎の拳で埋め尽くす。そのためにわざわざフックやらアッパーやら、時には打ち下ろし気味に攻撃を放ったりもした。
最後の決め手になったのはもう一人時の中を動ける人物…アッシュだ。
承太郎の動きを隠れ蓑に自分に与えられた時間を使って七夜の位置をDIOの頭上にセッティング、承太郎の口ぶりからこの作戦を読み切った七夜はためらわず、何も驚かずに攻撃を決行した。
「さてと…これが最終最後の波紋だ…これで失敗すればもう波紋は練れない…だから、今の俺に残された全ての波紋とスタンドパワーで…テメエの脳を完全にブッ壊すッ!」
「グヌヌ…」
うめき声を上げるDIO。更に追い打ちをかけるように七夜とアッシュが動く。
「おっと、念のために胴体、もらっとくぜ。」
七夜が首を斬り落とし、すかさずアッシュが庵の炎でDIOを縛った。
「八酒杯。アハハッ、首一つでも動けないね。何か言うことはある?あ~るワケないよね~。だって口の動きも封じられてるんだから。ホント、八神君には感謝しないと。」
二人に完全に動きを封じられたDIO。
「ディ・モールト・グラッツェ、二人とも。さて、これで最後だ。
そしてDIOの頭部が粉々に撃ち砕かれ…アッシュが時を完全に再始動させて…
「でとうございます!」
ローズの言葉がこだました。
スターダストクルセイダース、十種神宝チーム、エリザベートチーム、アッシュ・クリムゾン―勝利
DIO―完全敗北…死亡
to be continued...→
アニメのベックが無駄にイケメンになっていた件。
そう思うのはオレだけですか?