まあ、この世界観にストリートファイターのリュウを放り込むことも考えていたり…
三部の格ゲーはカプコンが出してましたから、そんな下らんことを…まあ、アホの戯れ言と思って聞き流して下さい。
サブタイの由来は三部のラスト、遙かなる旅路 さらば友よです。
原作のポルナレフの台詞が好きですね~。
「お久しぶり、神楽ちづるサン。」
ひょいっと顔を覗かせるアッシュに、ちづるの隣にいた零児が身構える。
「アッシュ・クリムゾン。一体何の用だ?というかそもそも!」
と、緊張は解かないで視線だけをアッシュの隣にいる人物に向け、零児は怒鳴る。
「なんでお前がこいつを先導してくる!?」
「元気だね大神。今回はこいつからの話があるって言うから、直々に連れてきたんだ。」
七夜の応えに零児はいぶかしげに眉をよせる。
「話ィ?」
「どういうことですか?」
続いて質問するちづるにアッシュは少しだけ笑うと
「僕ってさ、借り作るのキライなんだよネ。」
といって自らの胸に手を突っ込んだ。
「借りてたものはこれでかえしたからネ。」
そう言ってちづるに渡したものは薄く光る銅鏡。彼女の鏡の力だ。
「説明は頼むよ、七夜サン。」
めんどくさいのはごめんだし、返すものは他にもあるからね。そう言って立ち去ろうとするアッシュ。
「待て待て待て待て!」
と、これまた自分も面倒ごとは嫌いな七夜である。なんとか止めようとするが…
「それじゃ、オ・ルヴォワール!」
・・・・・
ライブ前の控え室。
人気爆発のバンドマンであるところの庵であるからして、当然ファンからの贈り物なんかもあったりする。
花束やらたくさんのファンレターの中に一つだけ他とは違った無味乾燥な封筒が混じっていた。
「何だ…?」
普通ならば他の物も含めて放っておく彼なのだが、その封筒からは何故か禍々しい気配と深い郷愁を感じた。そこで封筒の口を切ってコロン。と控え室の机に中身を出してみた。
「これは…」
うっすらと光るひび割れた勾玉。考えるまでもない。
「俺の…ふん、ヤツめ。八つ裂きにされるのが怖くなって返して寄越したか。」
そう呟くと庵は八尺瓊の勾玉を握り込む。指の間から溢れ出す青紫の炎。
「ふ。やはり…こうでなくては面白くない。待っていろよ…京!必ず貴様の息の根を…」
と、そこでドアが開き、庵が一目置いている女性、谷間菊理が入ってきた。
「なんだ谷間か。どうした?」
「もうすぐ出番だから、準備して…ってさ。伝えるように言われたの。」
「…手間をかけた。」
「気にしないで。それじゃ、ステージでね。」
ああ。と言って菊理を外に出すとゴホン。と小さく咳払いをしてリテーク。
「待っていろよ…京!必ず貴様の息の根を止めてやるからな!ククククク、フフフフフ、ハァーッハッハッハッハ!」
八神庵には三段笑いと紫色の炎が本当によく似合う。どうやら月を見るたび思い出すことになりそうだった。
・・・・・
それから二年後。空条承太郎、現在大学三年生、年齢は21。
「なー?」
「オイ…なんなんだこのクソ猫…」
膝の上で物凄く不遜な目をして自分を見つめる黒猫を示して承太郎は言った。
「いや、そこまでで終わるんだから承太郎は良い方だと思うよ。」
そう言う志貴の手にはよく見なければ気付かないレベルのひっかき傷がある。
ここは彼等の通う大学の、承太郎が会長を務める超自然現象研究会の部室である。
現在部会の最中なのだが、志貴の飼い猫、黒猫のカオスのせいでとてもそのような雰囲気ではない。
「…ったく…やれやれだぜ…そんな雰囲気じゃあねえが一応言っておく。今回のテーマは何故先祖を殺したアッシュ・クリムゾンが今なお存在できているのか?だ。」
それにいの一番に応えるのは久々登場の暦だ。
「そんな難しいことでもないんじゃないか?ほら、のび太君がジャイ子じゃなくてしずかちゃんと結婚してもセワシ君は生まれ…」
「他ねーか、他。」
「無視か!」
いきり立つ暦をなだめながらひたぎが口を開く。
「でもあながち間違ってないかもしれないわね…というより、空条君の言う前の宇宙の話。一度起こったことは必ず起こり、一度生まれたものは次の宇宙でも生まれる…だったかしら?」
「ああ。なるほど…だからアッシュ・クリムゾンが生まれるという事実には変更がなかった…ということか。途中が違っても結果は変わらない、例えば、書類を踏んで転ぶはずだった男が書類を避けても前から走ってきた子どもに足下をすくわれる…といったようにか。それくらいしか説明のしようがない…か。今日はこのへんでお開きだな。」
ちなみに、承太郎が出したたとえは事実である。分からない人はJCでも、集英社コミック文庫でも良いのでストーンオーシャンの最終刊、ホワット・ア・ワンダフルワールドを参照して頂きたい。
「で、カオスはどうするの?」
かわいらしい仕草で質問するさつきに承太郎は渋面を作り
「こいつの元飼い主の…アルクェイド…だっけか?そいつにこいつの世話のコツとかをきくしかねえだろう。たしか住所は…」
「無限町溶血寺通り5-2だよ。」
「よし。じゃあな。」
ふらりと去っていく承太郎が見えなくなると志貴が少しだけニヤリと笑った。
「彼女、ぼくらが付き合い始めてから相当落ち込んでたからね。新しい出会いをプレゼント…ってさ。」
「性格のねじ曲がった黒猫がキューピッド…ねえ?にしたって、後のことまで考えないといけないなんて、一級建築士さんは大変だな。」
志貴にそう声をかけた暦だが、その直後志貴含め全員から浴びせられる視線がはっきりと
「お前が言うな」
といっていた。
・・・・・
「わーったよ。おめえがそう言うんならしょうがねえ。」
ラルフがそう言って肩をすくめた。彼の前にいるのはウィップと典明だ。
「そんかわりムチ子、テメエ幸せになれなかったらただじゃおかねえぞ。」
ウィップはそれに対しいつものように
「大佐!私はムチ子なんて名前じゃありません!」
といってむくれてみせる。
それから二分ほど話し、踵を返す典明が言った。
「また今度、KOFがらみの任務があれば言って下さい。世界中、どこだってすっ飛んで駆けつけますよ。」
「大佐。今までお世話になりました。レオナや少尉にもよろしくお伝え下さい。」
最後にウィップが一礼して去っていく。見送るラルフの後ろにはいつの間にか微笑みを浮かべたクラークがいた。
「辛気くさい顔して。らしくないですよ、大佐。寂しいんですか?」
「ああまあ、少しな。けどま、それはそれで良いさ。あんな堅物でも、気に入ってくれるヤツがいたってだけでも、それはそれで良い…だろ?」
そうですね。と頷いてクラークも二人の歩いて行った方角を見つめていた。
・・・・・
更に時計の針を進めること3年。
現在空条承太郎24歳。職業は考古学者。家族は今のところ一人。妻のアルクェイド・空条だ。
今現在承太郎は自宅の仕事部屋で唸っていた。
「ふむ…どうしようか…」
承太郎の頭を悩ませているのは新しく発見された文献ではない。
これから向かう場所の天候について予測を立てているのでもなければ新しく発見された遺跡について調査計画を立てているのではない。
「やはり徐倫だな。」
長女の名前を考えていたのである。
ちなみに長男であった場合はアルクェイドの言うとおりアナスイとするつもりだった。
ふと壁を見やる。そこにぶら下げてあるコルクボードにはたくさんの写真が飾られていた。
典明とウィップを中央に据え、後ろでラルフが号泣している写真。承太郎とアルクェイドの結婚式の写真。ポルナレフがひがみっぽくなったのを覚えている。といっても竹を真っ二つに割ってミキサーにかけ、粉々に砕いたような性格。30分もすれば上機嫌で祝ってくれた。
年始参りで遊びに来た京と、それを追いかける庵のせいで庭に積もった新雪が溶け、青緑色の波紋疾走を喰らわせた時の写真も残っている。
自分がカメラマンを務めた典明とウィップの2ショット写真。この時はK'が複雑な顔をしていた。そのK'も今では立派な叔父さんだ。月日が経つのは早いというが、まさにその通りだと思う。
KOFで京やテリーとぶつかり合ったこと。七夜やアッシュと共闘してDIOを倒したこと。今となっては全てが懐かしい思い出だ。
ふと承太郎の耳にローズの言葉がよみがえってきた。
「私達は忘れないでしょう、輝ける戦士達の王を、キング・オブ・ファイターズのことを!」
・・・・・
徐倫は大きくなったら何になりたいの?
んっとね…父さんみたいに強くなりたい!
やれやれ…難しいぜ?
できるもん!
ジョジョの奇妙な冒険×the King Of Fighters
ジョジョの奇妙なKOF…完
「それじゃあな、しみったれたじいさん!そしてそのケチな孫よ!オレのこと忘れんなよ!」
「また会おうッ!ワシのことがきらいじゃなけりゃあな、このマヌケ面!」
「忘れたくてもそんなキャラクターしてねえぜ、テメエはよ。元気でな」
このくだりが良いんだよねえ…細かい違いは目をつぶって下さい。
それでは、アリーヴェデルチ!