です。ではどうぞ。
第二回戦、氷祭りのステージ上でラルフはあまりの寒さに震えるクラークの頭をバコンと叩いた。
「バカおめえクラーク!寒いっつったら百円払えっつったばっかりだろうが!さっさと百円払え!」
「そんなこと言ってる場合じゃないでしょうが!今から試合なんですよ試合!」
足下から感じる冷たさがクラークの体を震わせる。クラーク同様ウィップも白い息を吐きながら
「大佐が熱すぎるだけですよ。普通の人間には充分寒いですぅ!」
と寒さを感じていないらしいラルフに対して唇を尖らせる。
「あぁ?知るかよ。」
言い争う怒チームの対戦相手はスターダストクルセイダースだ。
「承太郎、ポルナレフ、大男二人の相手を頼めるかい?」
典明の申し出に承太郎は少し納得した表情で
「あのウィップって女とサシで勝負してえってことか?」
「そういうことだ。」
了解だ。と言って承太郎は戦意をみなぎらせたギラギラした眼で両手にグローブをはめる。
これはある種の精神的スイッチで、これを行うことにより、己の精神の奥底に眠る闘争の本能、そして苦難の道に立ち向かうための能力、スタンドを引きずり出す。
本来であれば承太郎の隣に普通の人間には見えない中世の闘士の姿をした像、星の白金が現れるのだが、どういうわけか彼の傍には何も現れず、代わりに承太郎の身体能力や感覚が星の白金と同じになり、特殊能力の時間停止をも操れるようになるのである。
これは緑色の軟体怪人法皇の緑を操る典明も中世騎士の姿をしたスタンド、銀の戦車を操るポルナレフも同様で、典明の場合はスイッチとして指先につけた糸を自在に操ることが出来るようになり、なおかつ両掌から緑色の破壊エネルギーの像、エメラルドスプラッシュを放つことが出来るようになる。
ポルナレフはもっと単純。スピードが跳ね上がり、スイッチに用いる競技用のレイピアの技のキレが圧倒的に増す。
ちなみにスピードがどの程度かというと、同時に7体の残像を見せることが出来るくらいだ。
「さて、どっちから来る?バンダナか、青キャップか。」
「ふ。随分と威勢がいいじゃないか。オーケー、俺が行きますよ、大佐。」
「おう、任せたぜ、クラーク。」
承太郎とクラークがにらみ合い、そして試合が始まった。
「オラァッ!」
ガオッ!バシィッ!
「ぐむっ!」
クラークの顔面を承太郎のショートブローが襲い、軽く仰け反らせた。
続けて素早いローキック。体制の崩れたところへ肘鉄を喰らわせダウンをとる。
起き攻めに打点の低い拳を放つとクラークは素早く身を転がしてその一撃を避け、承太郎の鼻っ面に肘打ちを叩き込んだ。
「ブガッ!?」
「歯ァ食いしばりな!ガリガリガトリングアタック!」
続いて裏拳からの力強く伸び上がるようなアッパーカット。しかし喰らいながらも承太郎は負けじとその顎に足の甲を叩き付ける。
「おらッ…よっ!」
グゥンッ!ぶつけた勢いにのせて体を回転させ、その力を利用してクラークを投げ上げつつ、自身はその体重を使って着地する。
「いくぜオイ!スター…シューター!」
落下を狙って突き出された拳による乾坤一擲のアッパーカットがクラークのボディをしたたかにうちすえ、彼の意識を一撃で刈り取っていく。
「おもしれえじゃねえか!」
がっ!後ろからラルフの声が聞こえたと思ったとたん、足を刈られて承太郎は仰向けに地面に倒される。
「タイマン張ったらダチじゃアアア!」
どががががっ!ラルフの鉄拳が何度も承太郎を襲う。
「オラオラオラオラオラァ!」
承太郎も負けじと拳で応戦し、凄まじい攻防が繰り広げられる。しかし承太郎が右のスターシューターでラルフを払いのけようとするよりもラルフの最後の一撃が決まる方が速い。
「とっておきだぜェ!」
ドゴンッ!戦車すら一撃で破壊しうる一撃が承太郎に叩き込まれ、叩き付けられたはずの体があまりの衝撃で宙を舞う。そしてその瞬間、承太郎以外の全ての世界が動きを止めた。
「ハァッ、ハァッ、ハァッ…全く…やれやれだ…時を…止めざるを得なかった…だが…これで終わりだ…」
おおおおお…という雄叫びと共に時の止まった世界で承太郎の右拳に青白い光が宿りはじめる。
「オラァァァッ!」
バグシャァッ!
「時は動きはじめる…」
「うおおおおっ、おお?」
どしゃあっ。と言う音と共にラルフも倒れ、意識を失っている。承太郎はにじんだ鼻血を軽くぬぐうと典明に向き直る。
「さて、あとはお前の仕事だ。きっちっとすませやがれ。」
「ああ、すまないね承太郎。」
典明が承太郎と入れ替わりステージに立つとウィップもステージに進み出る。
「半月ぶり…かな?」
「ええ。あなたのことは好きだけど、仕事だから手加減はしないわ。」
「望むところさ。」
典明は左手の指にだけスイッチとなるワイヤーをつけている。空いた右手をウィップに差し出すと少し芝居がかった口調で言う。
「さ、僕の手を取って。二人きりで踊ろう。」
「喜んで。」
二人の右手が軽く重なり、すぐに離れてウィップの右足が典明に襲い掛かる。
「法皇の緑!」
典明が右手にもワイヤーをつけ、能力を発動させた。
自在に動くワイヤーを五本束ねて壁にし、ウィップの蹴りを防ぐと少し距離をとって両手を構える。
「エメラルドスプラッシュ!」
バシャアアアーン!典明の両掌から緑色の宝石の形をしたエネルギーが迸る。
「シャラララララララ!」
ウィップも負けじとそれを払いながら逆に鞭による攻撃を仕掛けた。
シパッ。バシッ!典明の体を鋼の鞭が打ち据え、仰け反ったところで引き寄せるようにヒットさせられる。
「Shall we dance?」
続いて近付いたところへの打ち払い。
「ぐっ!だがまだ僕には手がある!法皇の緑ッ!」
ワイヤーを集めて緑色の軟体怪人を作り出した典明は続けてそれを使ったツープラトン攻撃を仕掛ける。
「はっ!そこだっ!せやっ!」
「くう…」
防戦一方になるウィップに余裕をにじませた声音で典明は言う。
「糸は線、線を集めれば立体になるというこの概念ッ!」
すぱっと払った裏拳で顔を避けながらもたしかにダメージを与える。
「これが僕の!法皇の緑!」
そして素早い手刀の猛ラッシュ。
「はいはいはいはいはい!」
「ぐっ、かっ、くぅっ!」
「はぁぁいッ!」
ドギャァッ!最後に放つ薙ぎ払うような一撃がウィップの体を大きく弾き飛ばし、体力をねこぞぎ刈り取っていった。
上体を起こしたウィップが頭を振り振り言う。
「っー…やっぱりやるわね…」
「ふふ。まあ、伊達にこの二人と一緒にいるワケじゃないからね。」
苦笑しながら応える典明にウィップが唐突な言葉を放った。
「ねえ、ちょっと協力してくれないかしら?」
「え…?」
・・・・・
「You are an angel baby!」
ダックのブレイクスパイラルが山崎を弾き飛ばした。
「よっしゃぁ!」
拳を握りしめガッツポーズをとるキムはすでにテリーとのコンビネーションでギースを倒している。
といってもキムはレイジングストームで倒され、その隙にテリーがクラックシュートでハメ倒しただけなのだが。
禁断のクラックハメである。しゃがみパンチとクラックシュートの連打などもう二度として欲しくないが、次にビリーと一騎打ちしたときには
あらゆる技を駆使して戦い、ライジングビートで派手に決めたからまあ、よしとすべきだろうか?
・・・・・
「虎煌…」
ユリが片手で虎煌拳の構えをとったのを見ると香澄はそれを迎撃すべく、素早く重ね当てを放った。
「じゃなくて覇王翔吼拳!」
しかし途中で虎煌拳を覇王翔吼拳に切り替えたことで香澄はその攻撃をもろに喰らってしまう。そしてすぐさまシフトで参戦するキング。
「ダブルストライク!」
二発続けて放つ気功の連弾が香澄に襲い掛かり、ノックダウンさせた。
・・・・・
K'の投げたサングラスがラモンの顔面に当たった。一瞬怯んだその隙を突き、K'は滑るように移動、首根っこに痛烈な肘鉄を撃ち込む。
「負けんのはシャクなんでな。終わりにしようぜ。」
続いて拳に炎を纏わせての連撃。
「オラオラオラオラオラァ!」
防戦一方になるラモンの顎を炎を纏ったショートアッパーがカチ上げ、続く左の素拳でのアッパーカットが跳ね上げる。
「じゃあな。」
そして落下を狙ってのヒートドライブ。それでもだめ押しという考えだろう。ブラックアウトで更にカチ上げるとクーラにシフトする。
「しっかり決めろよ」
「まっかせてー!いっちゃえー!」
飛び込んだクーラが全身から冷気を放ち、ラモンにとどめを刺す。
「やれやれ、これじゃあ俺が居なくてもよかったんじゃないのか?」
少々不満げに右腕に内蔵された火薬ドラムの手入れをするマキシマであった。
・・・・・
「遊びは終わりだ!」
「うげっ!?」
庵の突進が拳崇の胸を打つ。怯んだ拳崇に向かって更に庵の両手が伸びた。
「悔いて!詫びろ!」
ズババババババババッ!鋭利な爪が閃くたびに拳崇の体にはダメージが蓄積されていく。
「そして…」
続いて吊し喉輪で掴み上げ、全身を青紫の炎で包み込む。その炎がやがて紅に染まり…
「死ねェ!」
爆裂した。
to be continued...→
さすがにダイアナが飛び入りすんのはまずいだろうというわけでK'のブラックアウトでフリーズエクスキュージョンを始動させました。
テリーについては…すいません、ホントすいません。