サブタイの由来は禍忌の音楽と五部よりレクイエムは静かに奏でられるです。
紫苑冷遇しちゃったようで少し自分の文才のなさが憎くなる。うん。がんばろう。
「ブラボー!おお…ブラボー!」
ポルナレフがK'の周りを走り回って斬りつける。
「ぐぁっ!」
「ちょろいぜ!」
最後の一太刀。スターダストクルセイダース決勝進出の瞬間である。
同じ頃、別の会場ではアッシュチームを破り、京&庵チームが決勝進出を決めた。
意外にも決め手になったのは出場選手の中でも特に弱い部類に入る矢吹真吾というのだから驚きである。そして二つのチームが決勝ステージへと向かったときにはもう異変は始まっていた。
「くくくくく…」
決勝ステージであった瓦礫の群れの中で響くのは含み笑いだけ…
・・・・・
「ど…どうなってんだ!?」
「一体何があったんスか!?」
ポルナレフと真吾が口々に叫ぶ。
「こりゃあ…誰かが会場を破壊した…ってことだろ?」
「ああ、恐らくは。しかし誰が…」
京と典明が冷静に状況を分析していると庵の野生の勘と承太郎の鋭敏な視覚がそいつを捉えた。
「テメエか、会場をこんなにしたのは?」
その視線の先には目つきの鋭い、しかし美しい女性である。
「なんか、好みのタイプだな…」
ポルナレフがそう、場違いに呟くとそいつはハスキーな声でバカ笑いして言った。
「そうだよ。
その言葉と、槍を構えた立ち姿を見てポルナレフが「なんだ男か。」と呟いたのは放っておくとして…
「なぜそんなことを?」
「きいてどうすんだよ。どうせ大会は終了だ。優勝者もなしにな。珍しいだろ?決勝のないトーナメントなんて。」
そいつの台詞に対し、京は苦笑しながら
「生憎、前にも準決勝からなくなったことがあったんでな。驚くことじゃねえさ。」
京とは対照的に、どこか狂気的な色を宿した瞳をそいつに向けて庵は低く呟く。
「目障りだ。死にたくなければとっとと失せろ…」
いうや庵の右手が走り、男に向かって闇払いが放たれる。
「あたるかよ」
冷淡に闇払いを躱す男の横っ面に飛び込み蹴りがヒットした。
「な!?」
「やったぜ真吾!」
真吾キックがヒットし、闇払いに男をたたき落とすと今度は承太郎の波紋疾走が地面を伝わる。
「逃がすか!」
「イイイヤッ!」
「シューティングスター!」
「インディーズアーム!」
男をたたき落とす反作用で更に高く飛び上がった真吾と承太郎を除く三人の空中からの攻撃に怯む男に波紋が流れ、更にダメージを与える。
「グハッ!」
槍が折れ、満身創痍になった男は膝をついて言う。
「分かったよ、俺の負けだ。」
「何故会場を破壊した?」
「命令だ。」
承太郎の問いに男は落ち着き払って答える。
「命令だと?目的はなんだ?」
「それは…」
男がそこまで言うと空間が歪み、華奢なシルエットを呑み込んだ。
「余計なことを言いやがる…」
代わりに現れたのは白いスーツに身を包んだ白髪の男。
「テメエ、なにもんだ?」
ポルナレフの質問に男は
「禍忌だ。これからお前達の力を見せてもらう訳だが、くれぐれも加減だけはするなよ?」
と答える。
喋りながら男の姿には変化が起きていた。
肌がピンク色に染まり、全部が青い眼がギョロッと、魚のように飛び出す。
「人の持つ可能性とやら、見せてもらおう。」
言うや男の姿がかき消え、ポルナレフの懐に入り込む。
「なっ!?チャリオ…」
ドゴンッ!まるで空間がはじけるような衝撃がポルナレフを弾き飛ばし、真吾に対する飛び道具として扱う。
「グハッ…!」
「なんで俺だけ…」
折り重なって倒れる二人を軽く一瞥すると禍忌は三人に向き直った。
「貴様らの力をオロチとやらに捧げてやろう!」
「どうりでさっきから苛つくわけだ!」
驚いて禍忌が振り返ると庵が爪櫛で襲い掛かっていた。
「甘いわ!」
更にその後ろから現れた高級で庵を弾くと禍忌は両手を挙げて独特のポーズをとる。
「次元の顎に引き裂かれよ!」
そして放たれる空間の歪み。避けようがないと思われたその瞬間、承太郎は砂を巻き上げた。
「空中のための波紋!砂塵を伝わる
歪みに対し真っ向からぶつかり合う波紋。そして禍忌のパワー放出が終わった。
「今だ!法皇の緑の結界!」
「そしてくらえ!闇払いだ!」
典明が張った糸の結界に京が闇払いを撃ち込み、禍忌の周り全ての方向からエメラルドスプラッシュが襲い掛かる。
「その程度!」
禍忌が空間を歪めて瞬間移動したがそこには…
「ここは満員だぜ。逃げることは出来ねえ。」
「くそっ!テメエも紫苑のように空間に閉じ込めてやるッ!」
そういって禍忌が承太郎に手をかざした瞬間、承太郎の姿がかき消え、禍忌の体には無数の拳の跡が残っていた。
「止まった時間の中を貴様は認識できない。チェックメイトだ。」
「くぅぅ…これで終わりと思うなよ、次は覚悟するが良い!」
そういってワームホールをつくり、その中に逃げ込もうとする禍忌だが、その向こうに見えた顔に一瞬体を強張らせた。
どすっ。歪みが消え、仰向けに倒れる禍忌。その胸に深々と突き刺さる紫苑の槍。
禍忌がうわごとのように言う。
「なぜだ?なぜこたえない?十分な力を注いだハズじゃあないのか…?オロチ…なぜだあああああ!」
叫びながら全身から凄まじい憎悪と力を吹き出す禍忌に対し、一瞬だけ空の一点が光った。
しかしその光が消えると禍忌の体にエネルギーは残っていなかった。
to be continued...→
短いッスね~。もっとがんばります。