妖精の尻尾 機械仕掛けの竜姫   作:ファルコン・Σ

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女オリ主を書きたい+久々にフェアリーテイル読んだ=書きたくなった

やらせてください何でも書きますから サクラのサービスショットでも

「嫌ですよ!!」

ということで本編スタートなのです!!


妖精の尻尾のサクラ

フィオーレ王国、マグノリア。

 

魔法が発達したこの国のとある山岳地帯で少々問題が発生していた。

此処の谷に村と村を結ぶ道が存在する。

が、数日前に降った大雨によって発生した土砂崩れによってその道が落石で塞がってしまったのである。

 

その現場に一人の少女が居た。

年齢は15か16ほど。おかっぱにへそ出しの和服を着ている。腹部には妖精を思わせる紋様が描かれている。

 

「これですね問題の落石は。確かにこれは動かすのは厳しいでしょうね」

 

3mを余裕で越える高さの岩を見上げて少女は呟く。

どっしりと道に填まっている岩は到底動かせそうにない。

 

しかし、そんなことは彼女には関係ない。

 

「始めましょうか。―――『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』所属、サクラ・レイスター。任務を開始します」

 

どんな依頼であれ、自らの名を名乗る。

それが少女、サクラの流儀。

そして、彼女の右腕に変化が生じる。

人体ではあり得ない駆動――高速で回転を始めたのだ。

揃えた指が、鋭きドリルや採掘機が如く螺旋に唸りを上げ―――。

 

 

「―――破砕針!!」

 

 

巨大な岩に突き刺す。

凄まじい騒音が大地を揺らし、岩はひび割れていく。

亀裂が波紋のように広がり、全体に届くまで僅か10秒。

派手な崩壊音を立てて、巨岩は小石のように粉々に砕け散った。

 

「……よし。後は整地して任務完了ですね」

 

ニコリと笑う少女、サクラ。

その腕の回転は、既に停止していた。

 

 

フィオーレ王国には数多くのギルドが存在する。

ギフトというのは魔法を使用できる人間――魔道士が中心となって集まり、成立する組合のようなもので人々から送られる依頼を解決することを生業としている。

サクラ・レイスターも無論、ギルドに所属している。

その名は『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』。フィオーレ随一の『問題児』として有名なギルドであった………。

 

 

「ただいま帰りました」

 

いつも通りの喧騒(馬鹿騒ぎ)の中、帰還したサクラはカウンターにいたミラジェーンに声をかける。

 

「あらサクラ。お帰りなさい。依頼は?」

 

「無事完遂しましたよ。緑茶を頂けますか?」

 

「はいどうぞ。報酬は一万Jだったわよね? 大丈夫なの?」

 

「貯金はあるので問題ないですよ。……近いうちに大掛かりな任務を受ける必要はありそうですけどね」

 

「あらあら。ナツでも誘って一緒に行ったら?」

 

「…………検討します」

 

緑茶を啜りながらサクラは答えを濁す。

 

「……ところでそのナツは何処にいるのでしょうか」

 

「ハルジオンの港町に行ったわ。何でも『火竜』が居ると噂があったみたいよ」

 

「嘘ですね」

 

即答するサクラ。ミラもにこにこしながら「そうねぇ~」と応じる。

 

「街に竜なんていたら噂どころか騒ぎになるでしょうに。少し考えれば分かるでしょう……」

 

「分からないからナツなのよね。とはいえサクラも案外騙されそうだけど」

 

「そ、そんなこと……」

 

ない、とは言いきれない。自分が騙されやすい質なのは何度も経験済みだ。

 

「まあそんな簡単に見つかるならサクラのお父さんも」

 

「ミラ」

 

彼女の言葉をサクラは低い声で遮る。

珍しくしまったという顔をするミラはすぐに謝罪した。

 

「ごめんなさい。軽率だったわね」

 

「いえ。悪気はなかったのでしょう。……ん」

 

「どうかした?」

 

「噂をすれば……ご帰宅ですよ」

 

「ただいまーーー!!!」

 

「ただー」

 

騒がしいギルド内でも一際大きな声で青年―――ナツ・ドラグニルと青いネコ、ハッピーが帰還した。

 

「あら、ナツ、ハッピー。おかえりなさい」

 

「また派手にやらかしたなぁ。ハルジオンの港の件、新聞に載っ」

 

「てめェ!! 火竜の情報ウソじゃねェかっ!!」

 

「うごっ」

 

帰宅早々に火竜の情報源らしい男の顔面を机ごと蹴り飛ばすナツ。

やはり情報は嘘だったらしい。

 

「あら……ナツが帰ってくると早速お店が壊れそうね」

 

「ミラ……既に壊れてます」

 

頭を抱えるサクラの心中を他所に、ギルド内で乱闘が始まる。

 

「ナツが帰ってきたってぇ!!? てめェ……この間の決着つけんぞ!!」

 

と、何故か下着一丁のグレイ・フルバスターがナツに喧嘩を吹っ掛ける。

 

「あんた、なんて格好で出歩いてるのよ」

 

「はっ!!! しまった!!!」

 

「これだから品のないここの男どもはイヤだわ」

 

と言いつつ樽で酒を一気飲みするカナ・アルベローナ。

 

「くだらん。昼間っからピーピーギャーギャーガキじゃあるまいし……漢なら拳で語れ!!!」

 

巨漢のエルフマンが乱入するが、

 

「「邪魔だ!!!」」

 

の一言で玉砕。

 

「騒々しいな……まざってくるねー♪」

 

一見イケメンだが女好きのロキも女性に応援されつつ参戦する。

 

そんな様子にナツが依頼先で出会った少女、ルーシィは崩れ落ちた。

 

「な……なによコレ……まともな人が一人もいないじゃない……」

 

「心外ですね。数名くらいいますよ」

 

「あらぁ? 新入りさん?」

 

そんな彼女にサクラとミラは声をかける。

 

「!!! ミ……ミラジェーン!! それと……」

 

「サクラと言います」

 

「よ、よろしくです。……ていうかアレ止めなくていいんですか!!?」

 

アレ、とは既に大規模な戦争と化している乱闘である。

机やら椅子やら床やらが凄まじい勢いで崩壊していく。

 

「いつもの事だからぁ、放っておけばいいのよ」

 

「どうしようもないですからね」

 

「あららら……」

 

笑顔のミラと諦め顔のサクラに思わず苦笑い。

と、飛んできた瓶がミラの側頭部に直撃する。

 

「あ……」

 

「キャーーー!! ミラジェーンさんっ!!」

 

「それに……楽しいでしょ?」

 

起き上がるミラだが笑顔で血を流している様子はホラーでしかない。

 

そこにナツに下着を奪われたグレイが降ってきた。

 

「あーーーっ!!! オレのパンツ!!!」

 

「こっち向くなー!!」

 

「ふ、ふしだらじゃー!!!」

 

「ぐほぁ!?」

 

純情乙女のサクラ。

思わず素の方言口調で変態を殴り飛ばした。

そしてその吹っ飛んだグレイがナツに直撃。

 

「いってーー!! 何しやがるサクラ!!」

 

「わしに言わんといてください!! そこのケダモノのせいじゃろ!!」

 

「関係あるかーー!!」

 

「あーうるさい。落ち着いて酒も呑めないじゃないの……あんたらいい加減にしなさいよ……」

 

カナがカードを取りだし、

 

「アッタマきた!!」

 

グレイは両手に冷気を収束。

 

「ぬおおおおおおっ!!」

 

エルフマンの右腕が変化を始め、

 

「困った奴等だ……」

 

ロキの指輪が輝きを放つ。

 

「お仕置きが必要じゃのう……」

 

サクラの体が稼働を始め、

 

「かかって来いっ!!!!」

 

ナツの全身が燃え上がる。

 

「魔法!?」

 

「これはちょっとマズイわね」

 

流石にギルド全体が崩壊しかねない。

一触即発のその時、

 

 

「やめんかバカタレ!!!」

 

 

天井に届く程に巨大な巨人が現れた。

 

「でかーーーーーっ!!!」

 

途端に全ての騒ぎがピタッと停止。

其々舌打ちや愚痴を吐きながら離れていった。

 

「あら、いたんですか? マスター」

 

「失礼しました。マスター」

 

「だーっはっはっはっ!!! みんなしてビビリやがって!! この勝負はオレの勝ぴっ!?」

 

グシャッ、と巨人にナツが踏み潰された。

恐ろしい光景に全身の震えが止まらないルーシィを見て。

 

「む。新入りかね」

 

「は、はい……」

 

途端、巨人が力をいれるとその巨体がみるみるうちに小さく縮み始め、ルーシィの腰よりも低い体躯の老人になった。

流石にコレにはルーシィも驚く。

 

「よろしくネ」

 

この人物が妖精の尻尾の総長。マカロフ・ドレアーである。

二回に飛び乗ったマカロフは持っていた書類を掲げて告げる。

 

「ま~たやってくれたのう貴様ら……まずはグレイ。密輸組織を検挙したまではいいが……その後街を素っ裸でふらつき、あげくのはてに干してある下着を盗んで逃走」

 

「いや……だって裸じゃマズイだろ」

 

「エルフマン!! 貴様は要人護衛の任務中に要人に暴行」

 

「男は学歴よ。なんて言うからつい……」

 

「カナ。経費と偽って酒場で呑むこと大樽15個。しかも請求先が評議会」

 

「バレたか………」

 

「ロキ……評議員レイジ老師の孫娘に手を出す。某タレント事務所からも損害賠償の請求がきておる」

 

「可愛い娘だったから……」

 

「それと、非常に珍しいがサクラ」

 

「え!? 私何かしました!?」

 

「公爵の息子を殴って大怪我をさせておるぞ」

 

「いやアレはあの男がわしにセクハラをしたのが原因じゃて!!」

 

「そしてナツ……デボン盗賊一家壊滅するも民家七軒も壊滅。チューリィ村の歴史ある時計台倒壊。フリージアの教会全焼。ルピナス城一部損壊。ナズナ渓谷観測所崩壊により機能停止。ハルジオンの港半壊」

 

「……………………」

 

その後も何名かの名前と罪状を読み上げたマカロフはぷるぷると震えはじめる。

 

「貴様等ァ……ワシは評議員に怒られてばかりじゃぞぉ………」

 

沈黙がギルド内を満たす。

数秒、その空気が続き、やがて再び口を開く。

 

「だが……評議員などクソくらえじゃ」

 

ボッと音を立てて燃える始末書。

捨てられた其を抜け目なくナツが食べる。

 

「よいか。理を超える力は全て理の中より生まれる」

「魔法は奇跡の力なんかではない」

「我々の内にある"気"の流れと、自然界に流れる"気"の波長があわさりはじめて具現化されるのじゃ」

「それは精神力と集中力を使う。いや、己が魂全てを注ぎ込む事が魔法なのじゃ」

「上から覗いてる目ン玉気にしてたら魔道は進めん。評議会のバカ共を怖れるな」

 

「自分の信じた道を進めェい!!! それが妖精の尻尾の魔道士じゃ!!!」

 

『うおおおおおおおおおおおおお!!!』

 

再び沸き上がるギルド。

そんな中でサクラは、

 

「やれやれ。こんなだから問題児と呼ばれるのですよ。………まあ、悪くないですけどね」




軽くサクラの紹介でも

サクラ・レイスター(16)
機械の滅竜魔道士
モデル及び原型のキャラは「閃乱カグラ」の夜桜
フェアリーテイルの数少ない良識人
真面目で冗談の通じない性格
和系の血が流れる
エロいことと虫が苦手

とりあえず今はこんな感じ
他の詳細は後々明かされていきます

ではまた次回
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