「この作者は何を考えているんでしょうか」
そんな二人の活躍 どうぞ
「エリゴールの狙いは……定例会なの!?」
サクラ達から事情を聴いたルーシィ達は焦るが魔風壁をなんとかしなければならない以上、エリゴールを追う事が出来ない。
ナツが突っ込むが。
「ッ、ぎゃあああああっ!!」
「な?」
固いサクラの拳ですら傷を受けたのだ。
生身のナツでは更にダメージが大きい。
「くそぉおおお!! こんなもん突き破ってやらぁ!!」
炎を使って再度挑むナツだがやはり弾かれた。
「ぬぁあああっ!!」
「ちょ……ちょっと!! やめなさいよ!! バラバラになっちゃうわよ!!」
突撃するナツを羽交い締めにして抑えるルーシィ。
そんな彼女を見て何かを思い付いたらしい。
「そうだっ!! 星霊!! エバルーの屋敷で星霊界を通って場所移動できただろ!!」
サクラが遺跡発掘の依頼を行っていた頃の話である。
ナツ達が向かった仕事先でナツが星霊を掴んだまま星霊界を経由して別の場所に移動したことがあるのだ。
「む、無理よ!! 門は星霊魔導士がいる場所でしか開けないのよ。つまり星霊界を通ってここを出たいとしたら最低でも駅の外に星霊魔導士が一人いなきゃ不可能なのよ」
「ややこしいな!! いいからはやくやれよ!!」
「できないって言ってるでしょ!! もう一つ言えば人間が星霊界に入ること事態が重大な契約違反!! あのときはエバルーの鍵だからよかったけどね」
「エバルーの鍵……………あーーーーーーーっ!!!!」
突如、ハッピーが叫んだ。
そして背中の風呂敷から鍵を取り出してルーシィに渡す。
「それは……バルゴの鍵!?」
「エバルーが逮捕されたから契約が解除になったんだって。それで今度はルーシィと契約したいって」
「嬉しい申し出だけど今はそれどころじゃないでしょ!? 脱出方法を考えないと!!」
「でも……バルゴは地面に潜れるし……魔風壁の下を通って出られるかなって思ったんだ」
「何!?」
確かに魔風壁が地面の下まで通っているとは思えない。
「そっかぁ!! やるじゃないハッピー!!」
「穴を掘るのは確かに盲点でした……今度試してみましょうか」
「お前が出来るならこんなに苦労することもなかっただろうな………」
「………うっかりしていたんですよ」
とにもかくにもルーシィが召喚したバルゴが地面を潜ることで魔風壁を突破することに成功した。
その際ナツは「後味が悪い」とのことでカゲヤマを連れ出していた。
○
一方エリゴールは渓谷に掛かる橋の上を飛行し、クローバーに向かっていた。
しかし、そんな彼を追う影が二つ。
「ぬ……?」
「これがハッピーの……MAXスピードだぁ!!!」
「ごぉあっ!!」
超高速のハッピーと共にエリゴールに追い付いたナツは出会い頭にドロップキックを叩き込む。
「もう……飛べない……です……」
「ありがとなっ!! おかげで追いついたぞ!!」
墜落するハッピーをナツが受け止めて寝かせる。
「キ…キサマ……なぜこんな所に………」
「オマエを倒す為だ!! そよ風野郎!!」
「……ちっ!!」
エリゴールが指を振るうと鋭い風の斬撃がナツを襲う。
「消えろ」
橋から落下するナツ。
「やばっ、ハッピー!! ってそっか!! 全魔力使っちまったんだ!!」
ナツはサクラのように飛ぶ能力を持っていない。
あわや落ちるかと思われたが放った炎を橋に張り付けることでなんとか帰還した。
「何!?」
「火の質を変えてみればいいのかぁ……やってみるモンだな」
「な……なんだ今のは」
「お前、裸じゃ寒ぃだろ。あっためてやろっか? ………ダーッシュ!!」
エリゴールに向けて足に炎を纏って突撃したナツは腹に拳を叩き込んだ。
「ぐあ……!」
「火竜の鉤爪!!」
炎を纏った蹴り。更なる追撃を回避すべく飛翔したエリゴールが反撃する。
「調子にのりおって!!
「ぐあああっ!?」
竜巻に飲み込まれたナツは大きく吹き飛ぶ。
そこを狙いエリゴールの鎌がナツを切り裂く。
が、
「ふん!!」
「なっ!? 腕で止めたァ!?」
「火竜の……咆哮!!」
ナツが口から放つ炎のブレス。
それをなんとかエリゴールはかわす。
「くそっ!! ふらふら飛びやがって!! ズリィぞ!! 降りてこい!!」
怒鳴るナツだがエリゴールの心中はそれどころではない。
「(なんて奴だ……やること全部デタラメじゃねえか……)」
油断のならない敵と判断したエリゴールは本気を出す。
「
エリゴールの周囲に暴風が集まる。
やがてそれは彼の全身を包んだ。
まさしく、エリゴールは風の衣を身に纏ったのだ。
「おお」
「いくぞ」
ドリルのように回転しながら突っ込んできたエリゴールをかわしたナツは即座に反撃をする。
「火竜の鉄拳!!」
しかし、エリゴールがそれを受け止める炎が霧散した。
「あれ? くそぉ!!!」
もう一発、しかし同じように受け止められて霧散する。
「やはり炎を纏ってなければあの破壊力は出せんか……まるで効かんな」
「どうなってんだ!? 炎が消えちまう!!」
「暴風衣は常に外に向かって風が吹いている。炎は向かい風に逆らえねえ……炎は風には勝てねえんだ」
更に激しい風がナツを吹き飛ばす。
台風がごとき暴風は炎を容易くいなした。
「死ねぇ!!!」
先程の非ではない鎌鼬がナツを襲う。
持ち前の運動神経で全てを回避するナツだがエリゴールには近づけずにいた。
足のブーストで突っ込むが更に増した激しい風によって体諸とも吹き飛ぶ。
「炎どころか……オレが近づけねえ!!」
「くらえ!! 全てを切り刻む風翔魔法、
「翠緑迅だって!? そんなの食らったらバラバラになっちゃうよ!!」
目覚めたハッピーが叫ぶが時すでに遅し。
「死ね!! 燃えカス小僧!!」
宙に浮かばされたナツに斬撃の嵐が直撃する。
橋が切り刻まれ、もうもうと砂煙が経った。
「ナツーーーーーーー!!!」
「若ェ魔導士にしては中々だったぞ。安心しろ。ジジイ共もすぐにそっちへ送ってやる。呪歌の音色でな」
「貴方の好きにはさせませんよ」
「なに!?」
振り返るとそこにはエネルギーの壁を張っている少女、サクラの姿があった。
"機竜の断絶壁"。なんとかナツに追い付いたサクラは防御魔法を使用して彼を守ったのだ。
「サクラ………」
「キサマ……追い付いてくるとは。少し時間を掛けすぎたな……」
「ご安心を………御前に先など無い。ここが御前の終着点じゃけぇの!!」
エリゴールに向かって駆け出すサクラ。
「ふん!! この暴風衣が有る限り俺には近づけまい!!」
「それはどうじゃ…? 機竜の衝波動!!」
両掌で大気を叩くサクラ。
と、凄まじい衝撃で風が揺らいだ。
「なにッ!?」
「まだまだぁ!!」
大気が霧散した瞬間に更に接近したサクラはもう一度衝波動を叩き込む。
「ぐおぁあ!?」
「機竜の剛拳!!」
更に顔面を殴り飛ばす。
サクラは炎を使用しない。加えて吹き飛ばされないように斬飛翼のバーニアを吹かしている。
「機竜の双槍!!」
鋭くした手刀を両手で突き刺すサクラ。
だがそれはエリゴールが抑えた。
「ふん!! 迂闊に近寄りすぎたな!! このまま切り刻んでくれる!!」
「………近寄りすぎたのはお前じゃ」
エネルギーをチャージ。変換した魔力を全身から一気に放つ。
「機竜の解放!!」
「なっ!! ぐおっ!!?」
大気の爆発。
至近距離でそれを食らったエリゴールの暴風衣は霧散して吹き飛ばされていた。
「ば……馬鹿な……キサマ、一体どんな魔法を使っている!?」
「………
「機械仕掛け……? ま、まさか!?」
「さっきはよくもやってくれたなぁ!!!」
復活したナツが強襲。
散々弄ばれたお返しとばかりに火竜の鉄拳を連打する。
「ぐおっ、があっ!!」
吹き飛ばされたエリゴールは記憶を辿る。
「(噂に聴いたことがある……!! 妖精の尻尾には二体の竜が居ると……まさかこいつらが………!!)」
「行くぞ!!」
「ええ!!」
サクラが左手をエリゴールの腹に当てる。
そして尖らせた右手を一気に撃ち抜く。
「機竜の心杭!!」
「ぐほぉっ!!」
「火竜の………」
「(本当に居たのか!!? 滅竜魔法の使い手が!!!)」
「劍角!!」
「ぐぉああああああああああああ!!」
燃え上がるナツが突撃。頭突きと更に火炎の力によってエリゴールは大きく吹き飛ばされた。
そして橋の上に墜落するとララバイを落として気絶した。
「はっ……はっ……おっしゃあぁ!!」
「やりましたねナツ!!」
「おう!! 見たかハッピー!!」
「あい!! 流石ナツとサクラです!!」
「おう!! ………けどサクラ。アイツは俺が倒すつもりだったんだぞ」
「結果的に貴方が倒したじゃないですか。………私だって、マスターを狙うこの男を赦せなかったんです」
そっか、と頷くとサクラを撫でるナツ。
「わわっ、ちょ。やめてくださいよ~」
「………でぇきてるぅ」
「ハッピー!? 何を言うんじゃ!!」
「カッカッカ!!」
楽しそうな二人と一匹。
彼らは不気味な煙を吐くララバイに気づくことはなかった。
今回の技は多いぜ!!
・機竜の断絶壁
防御技。光刃に使用するものと同じエネルギーを壁状に展開して防ぐ。
特に遠距離魔法に対して絶大な防御力を発揮する。
・機竜の衝波動
大気を強く叩くことで衝撃波を発生させる技。
気流が乱れるので風の魔法に対してかなり有効。
・機竜の双槍
鋭くした両手を相手に突き刺す技。
貫通力が高いので並みの魔法なら突き破る。
・機竜の解放
収束したエネルギーを一気に解き放つ技。
周辺のもの全てを弾き飛ばす程に強力。
・機竜の心杭
左手で定めた場所に尖らせた右手を打ち込む技。
パイルバンカーをヒントに生み出された技。
サクラの技はまだまだありますよ まさしく"万能"。
そろそろ新キャラ出したいな……
なので次回は最終決戦!! ラストです