ガチャ
「こんにちわー!ロックなアイドル、多田李衣菜!今日もロックにかんばるぜっ!」
「おーお疲れ、今日も李衣菜はロックだなぁ(適当)」
「でしょでしょ!やっぱり私ってロックですよね!」
「あー、そうだな。李衣菜はロックだな。」
「やっぱりプロデューサーはわかってる!…その点聡太くんは…!」ブツブツ
ブツブツとボヤキ出す李衣菜。
それを見たプロデューサーは苦笑いして
「ほらほら、ぼやくな李衣菜。ロックじゃないぞ?」
「う〜でもぉ…!」
(珍しいな、いつもなら適当にロックロック言ってれば収まるんだけどな…?)
「プロデューサー、今、微妙に失礼なこと考えてましたよね」ジトメー
「ソンナコトナイゾーアハハ」
「棒読みっ!?」
「ははは、すまんすまん。それで?その聡太くんがどうかしたのか?」
たまにはいいだろうと聞き役に回るプロデューサー。どうせ今日は大して仕事もないのだ。
アイドルのことを知っておくのもいいだろう。
「聡太くんは結構ロックなんですよ!そのくせ私のロックをわかってくれないんですよ!」
「李衣菜のロックを完全にわかるやつとかいんのか?」ボソッ
「?なんか言いました?」
「ああ、いや何でもないよ…それで?そのロックがわからない聡太くんがどうしたんだ?」
「聡太くんは律儀な人なんですよ。だからたちが悪いというかなんと言うか…!今日もあんなものもらっちゃったし…!」
「ほう、なにか貰ったのか?」
「ああ、はい。これです」っ聡太ノート
「ほお、これは…丁寧で的確なアドバイスが載ってるな、しかもだいぶ上級者向けの内容も書いてあるし…」パラパラ
「そうなんですよ!こんなのもらったら強く言えないじゃないですか!ありがたいですけど!」
「たしかになぁ…しかし、このノートのまとめ方とか内容からして、聡太くんは大分ギターに精通した人なんじゃないか?」
「そう思ったんですけど…弾いてるとこ見たことないんですよね。どこかで聞いた名前な感じがするんですけど…?」
「ふーむ…聡太…そうた…ソウタ…ん、待てよ?」カタカタカタ
バソコンをいじりだすプロデューサー。
「心当たりがあるんですか?」
「ちょっと待ってろ……!あった!」
「え!?ホントですか!?みせてみせて!」
画面をのぞきこむと、そこには聡太の顔写真とプロフィールが載っていた。
そこにあった肩書は――――
「プロギタリスト…!?」
「やっぱりそうか。いやー最近活躍してる、李衣菜と同い年のギタリストがいるって聴いたからまさかとは思ったんだが…世界は狭いなぁ。なぁ?李衣菜?…李衣菜?」
「…」シーン
「あ、フリーズしてる。おーい、りーなー?
だりーなー?」ペシペシ
「…え」
「お、うごいたりー「えぇぇぇぇ!!!??」うるさい!」ベシッ
「ふにゃ!…痛いですよー!いきなり叩くなんてひどいじゃないですかぁ!!」
「急に叫ぶお前が悪い。」
「う…で、でも、普通叫びません!?
同じクラスで、いつも駄弁ってるちょっとロックな聡太くんがプロギタリストですよ?驚きますよ!?」
「落ち着け。」ベシッ
「あう」
「しっかしなぁ…通りでこんなノートが書けるわけだ」
「うう…明日どんな顔して会えばいいのかなぁ」
「いつもどおりでいいんじゃないか?」
「良くないですよ!プロギタリストですよ?ロックですよ?敬意を持って接するべきなんですよ!?」
「相変わらず李衣菜のロックはわからんな。」
「うう〜」
頭を抱えてうずくまる李衣菜。めったに見られない光景だ。
(おっ、これは)
キュピーンとばかりにプロデューサーの目が光る。
「うぅ〜」
「…なぁ李衣菜、その聡太くんなんだが―――」
プロデューサーの悪巧みが始まった。
はい。3話目は少し待ってください。急いで仕上げますので。
…誰か見てくれるといいなぁ。