こま切れ過ぎますかね?
「はよー」ガラッ
「「「おはよー」」」
うむ、今日もうちのクラスは平和だ。
「そ、聡太くん?おはよう?」
おずおずと言った様子で李衣菜が挨拶してくる。
「おはよう李衣菜。どうした?元気な挨拶しないなんてロックじゃねぇぞ?」ケラケラ
「ちゃ、茶化さないでよぉ!…もう、おはよう。聡太くん。昨日はありがとうね。」
表情を切り替え、真面目な様子で言う。
「喜んでくれてよかったよっと。…んで?どうしたんだよ、いきなり真面目くさってロックはどうした?」
「やるときはちゃんとやるのがロックなの!
と、違う違う。あのさ、昨日ネットで君のサイト見たんだ。聡太くんはプロギタリストなんだね。」
「…そうだよ。知らなかったのか?」
「知らなかったよ!隠し事なんてロックじゃないよ!」
「…隠してたつもりじゃないんだけどな。」
「じゃあ教えてくれたっていいじゃん!」
「そんな自慢することでもないだろ」
「自慢することだよ!プロギタリストって最っ高にロックなんだよ!…はぁ、まあ、取り敢えずさ、昨日、事務所で君のこと調べたんだ。そしたらプロデューサーさんが…」
「仕事の依頼でもしたいってか?」
「まあそういうことだよ。だから今日の放課後、事務所に来てくれないかなって」
「んー、分かった。まぁ行ってみるさ」
「ほんと!ありがとう!やっぱり聡太くんはロックだね!」
「褒められてるのはわかるけど、やっぱりロックはわかんねぇ。」
「なーんーで!?」
「お、なんだ?また夫婦漫才か?」
「こんどは何がロックなんだよ?」
「あ、皆聴いてよ!聡太くんがロックなのにロックじゃないんだよ!」
「「「なるほどわからん。」」」
「だーかーらー!かくかくしかじか!」
「しかくいなんたら…へぇ!聡太お前ギタリストなのか!?」
「ああ、一応な…たく、面倒くさい事になったなぁ」
「あ、ならさ、一曲頼むよ。HRまで時間あるしさ!」
「はぁ?んなめんどくさいことやるわ「いいねそれ!最高にロックだね、」またお前は…」
「よし!そうと決まれば軽音部!エレキ取ってこーい!」
マカセトケ
セットハマカセロー バリバリ
謎の団結力で動くクラス。机動かして即席のステージとか作り出してるし。あー、めんどくせえ。まぁ、
「また変なノリに…しゃーねぇ、いっちょやったるかぁ!」
なんだかんだでこういうノリも嫌いではないのだ。
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数分後
「えっ、と。なんでこうなったのかな?」
「うっせー。原因作ったのお前なんだから少しは協力しろ。」
「う。それ言われちゃうとなぁ。まぁ、やろうか!せっかくだからロックに行くぜぇ!」
「だからなんだよそれ…」
今、俺と李衣菜は即席のステージに立っている。他のクラスからもギャラリーが集まってきていて、ちょっとしたお祭り騒ぎだ。あ、先生いる。
「んじゃ、ぼちぼちやろうかね」ジャーン
軽く弦を鳴らす。うん、悪くない音だ。
「曲は何にするの?」
「twilight sky」
「え?それって…!」
「お前の得意曲だろ?」ニヤッ
「…ロックだねぇ」
「だろ?…いくぞ、ワン、ツー、ワンツー!」
ジャーン ジャーンジャーンジャーン
「…ふぅ。」
「はぁ、はぁ」
「う、」
「「「うぉぉおお!!!」」」
「うぉっ!?」
「なになに!?」
「お前ら最っ高!」
「惚れたぞ!」
「李衣菜のファンやめて李衣菜ファンになります!」
「抱いて!」
「…中々好評だったみたいだな?なんかおかしいのいるけど…李衣菜?」
「」
「あ、ダメだこいつ燃え尽きてるわ」
多分全力で歌って疲れたところにこの大歓声で、フリーズしたんだろ。
…全力でやるのも、ロックなのかねぇ
結局李衣菜は午前中ずっと燃え尽きてた。
怒られるかなーとか思ったけどそんなことはなかった。
むしろ音楽の評価があがった。やったぜ。
今日はここまでです。
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