UAが1500を超えそうですね。
たくさんの閲覧、ありがとうございます。
「さて…ここか」
俺は今、李衣菜の所属するプロダクションの前にいる。
そこまで大きくもなければ小さくもない建物と言った感じだ。それでも何人もの有名アイドルを輩出している…らしい。
らしい、というのは、実は俺はあまりアイドルに興味がなく、そういった情報に疎いのだ。
twilight skyは李衣菜の曲に少し興味が出た時に聴いて、覚えた。なかなかいい曲だったから、本人にそう伝えた。そしたらなんかすっげー嬉しそうにしてたな。…っと、今それは関係ないな。
「まあ、行こうか。」
眺めていても仕方がない。
玄関口に立ち、チャイムを押す。
ピーンポーン
意外と庶民的な音で驚いたのは内緒だ。
「はい?」
「こちらに呼ばれていた赤坂聡太です。」
「あ、お話は聞いています。今、李衣菜ちゃんがそっちに行くので待っててください♪」
なんか、軽い人だな。
「わかりま「聡太くーん!」…来たみたいですね。」
李衣菜が玄関の奥から手を振っていた。
軽く手を上げて返す。
「はい!それではおまちしていますね♪」
そこでインターホンは切れた。
…なんか、気が抜けた気分だ。
「聡太くん!遅いよ!女の子を待たせるなんてロックじゃないね!」
「うるへー、ギター取りに行ってたからしゃーねぇだろ?それよりも、案内してくれるんだろ?早く行こーぜ?」
「あ、待って待って!」
「なんだよ?」
怪訝そうな顔で尋ねる俺に対して、李衣菜は襟を正して正対する。そして、
「赤坂聡太さん。ようこそおいでくださいました。案内をさせていただく、多田李衣菜です。本日は急なお願いで申し訳ございませんでした。」ペコッ
そう言って軽く頭を下げた。
「…なんだよ気持ちわりい」
「ひどくない!?」
あ、元に戻った。
「いきなりどうした?そんな知らない仲でもないだろうに」
「それでも今は「学生」じゃなくて「アイドル」だから。こういうのはちゃんとしないとね!」
「ロックじゃないってか?」
「そういうこと!ふふん、君もやっとロックがわかってきたねぇ」
胸を張って言う李衣菜。
まあ、ロックはともかくとして、言っている事は間違っていない。それなら、こちらもそれなりの態度で返すのが筋だろう。
「赤坂聡太です。本日はお招きいただき、ありがとうございます。案内、よろしくお願いします。」ペコッ
しっかりと頭を下げて言う。
「…やっぱ気持ち悪いね」
「おい。」
「ふふふっ、冗談だよ。じゃあ、プロデューサーさんのところに行こうか。」
「んだよったく…」
「はいはい、拗ねないすねない」
「拗ねてねえし」
「はいはい、早く行くよー?」
少し見直したらこれだ。やっぱりアイツは李衣菜だ。
よくわからないことを言って、よくわからないロックを掲げるあたりが特にそれらしい。
それに振り回される俺もどうかと思うが。
軽くため息をついてから、表情を改める。
さて、どんな話が待っているのだろうか?
俺は小走りで李衣菜を追いかけた。
こんな感じです。
ここからお話が少しづつ動いていきます。
この先も、お付き合いください。、