今回は八幡sideです。
雪乃の前ではかっこつけていたが、凄く恥ずかしかった。
なにあの行動?!可愛すぎるよ?惚れちゃうよ?!惚れてるけど。
いや、本当にびっくりしたよ?起きようとしたら唇に柔らかいものが触れた気がしたからうっすら目を開けたら雪乃が居てすぐに何が起こったかは分かったけど…
焦ってて何が言いたいか分からなくなってきた。とりあえず一つ分かるのは嬉しかった。普段は雪乃からキスしてくれないが、こういう時はしてくれるのが分かった。
雪乃が来た理由は分からないが、とりあえず顔を洗って服を着替えて雪乃が待っているリビングへと向かう。
「あら、遅かったのね」
「お、おう」
「何かあったの?」
雪乃からキスされてめっちゃ喜んでたなんて絶対に言えない!死んでも言えない!」
「そ、そうなの//」
「え?どうした雪乃?」
「何でもないわ//」
「そ、そうか」
もしかして声に出てましたかね?こんなの聞こえてたら恥ずかしくて死にたくなりますよマジで。
「今日はどうしたんだ?」
「いろいろあったけど今日は大事な話があって来たの」
「大事な話とは?」
「私たちのことについてよ」
「俺達のこと?」
別れの話だろうか?本当だったら俺死んじゃう。
…今の俺は雪乃に依存しているのかもしれない。だが、その依存は今はいいと思っている。しかし、その相手がいなくなったらどうなるだろうか?自分でもわからないが今まで以上に目つきが悪くなり卑屈になり自分のことを過小評価するだろう。そしてその評価がこれから変化することがない。高くなることも低くなることもない。これまで以上に嫌なやつとなり生きていくのだ。
「そうよ。私たちが付き合っていることを親に話したわ」
「そうか…」
雪乃のその一言で全てがわかった。おそらく親に話したことにより俺と雪乃の交際は否定されたのだ。おそらく雪乃は止めようとしただろう。しかし、雪ノ下家は母親が強いと聞いてる。つまりはそういう事だろう。全て否定されたのだ。雪乃の母親によって。
「それで雪乃の親はなんて言ってたんだ?」
俺はわかりきっていることを雪乃に聞いた。帰ってくる答えは分かっているのに。
俺が質問した途端に柔らかい笑顔を浮かべた。最後だからだろうか?償いの気持ちが込められているからなのだろうか?
「ふふっ。認められたのよ。私たちのお付き合いがね」
…?!
理解出来なかった。自分が予想していた答えとは360度違ったからだ。…360度って1周回ってるから答えは変わってないよ。
1人でツッコミを入れつつ俺は冷静になろうとする。今雪乃はなんて言った?雷に打たれたような衝撃に耐えつつもう一度聞く。
「な、なんて言ったんだ?」
「目だけてはなく耳まで腐ってしまったのかしら?」
「う、うるせーよ」
「もう一度言うわよ?私たちのお付き合いが親に認められたのよ!」
み、認められた?こんな平凡な人間とのお付き合いが?そんな簡単に認められるはずがない。
「しかし、1つ条件があるわ。」
やっぱりあった。おそらく無理に等しい条件なのだろう。総理大臣になれとか。いやそれは完璧に無理ですね。
「親から『一緒に幸せになりなさい』だそうよ」
「…え?」
「どうかしたの?」
「そ、そんな事言ったのか?!」
「ええ。私は貴方と違って耳が腐っていないから聞き間違えることは無いわよ?」
「ほっとけ」
ほんとのまさかだった。交際が認められることといい、条件といい簡単なものだ。いやある意味かなりの時間をかけてもこの条件は達成できるかは分からないが。
「私が話したかったことは以上よ」
「雪乃…」
「な、なにかしら?そんな真面目な顔をして」
雪乃は俺達のこれからを今後を考えて行動してくれた。今度は俺が雪乃のために動かなければならない。
「今度はお前の家に挨拶に行くよ。そこで宣言するよ」
「何を?」
「それはそこで聞いてくれ」
「…どうせ教えてくれないから諦めるわ」
「ありがとう。本当に」
「これくらい構わないわ」
雪ノ下家に行って挨拶しよう。そして正式な許可を貰おう。結婚するための許可を。
いやーいいですねー。
書いてて楽しいです!まだまだ忙しいですが更新地道に頑張ります!