やはり俺の青春ラブコメはあっている。   作:ЖセイキチЖ

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何かのランキングで55位ですがランクインしてました!
こんなこと初めてなので非常嬉しいです!読んでくれている皆様に感謝したいです。本当にありがとうございます!



6. やはり俺の後輩はあざとい

あれこれあった4月だなぁと振り返る。いや、3月からか。

3月には雪乃に告白され、4月になったら雪乃とデートに行き、デートをすっぽかしたら家に来たりその後お泊まりしたり…。

あれ?全部雪乃が関わってるじゃん…

俺の人生に雪乃が関わり出してから、忙しくなったが中学生の頃と比べると圧倒的に楽しくなった。それは今でも変わらない。

 

俺の気持ちは置いといて今は大変な状況に立たされている。なぜなら俺の目の前に元総武高校生徒会長一色いろはが目の前にいるからである。

今の状況を説明するには少し時間が必要だ。

 

――――――――――――――――――――――

俺は大学で受けたい講義がというか、必要な講義がやると知っていたので朝早くから講義を受けた。

適当にやったメモしつつ90分×2の講義が終了した。

時計に目をやると12時を回っている。家に行けば何かあると思い家に帰ることにした。

大学へは電車を利用しているのでもちろん帰りも電車を利用する。ガタンゴトンという音を感じながら気づけば駅についていた。そのまま次の駅に行ってもいいがすぐにご飯が食べたかったので急ぐことにした。電車から降り、改札口を抜けると何となく知っているような人を見かけた。こんな所で話しかけられても時間を取られるだけなので向こうが気づかないようにそっと外に出ようとした。だが、その行為は無駄だったらしくすぐに相手は俺の姿を見つけて近寄ってきた。その相手が一色だった訳だ。

 

「せーんぱい♪」

「お、おう。どうした?俺は忙しいから帰るぞ」

「せっかくこんな可愛い後輩に会えたんだからもっと話ぐらいしてもいいじゃないですかぁ~」

「俺はこの後帰ったら予定…」

「帰ったら暇ですよね?だったらそこのカフェで少し話しませんか?後、ご飯も食べてないのでペコペコなんですよ~」

「ちなみに拒否権は…?」

「ないです!」

「はぁ…まぁ俺もご飯はまだだしいいぞ」

「やったぁ♪」

 

そういう事で一色と一緒にカフェで話すことになった。正直帰ってゴロゴロしたかったが一色は俺の言うことを聞いてくれなさそうなので渋々付き合うことにした。

 

「そういえばどうして駅になんか居たんだ?今年は受験生だろ?5月とはいえ今からコツコツやらないとのちのち苦労するぞ」

 

そういえば一色は俺の一つ下だったことを思い出し、俺も受験生だったなぁーと思ったが、俺もこの時期はやってなかった。やる気がなかった。

 

「やだなぁ~ちゃんとやってましたよ。家の近くだと友達に会ってそのまま遊びに行っちゃうから集中出来ないんですよぉ~」

 

あざといあざとい。

そんな表情をコロコロ変えなくても説明できるだろ、っと心の中でツッコミつつ一色の勉強に対する意欲は感心する。この時期から勉強をするという事は相当難しいところなのだろうか?

 

「どこの大学を受けるんだ?」

「〇〇大学です」

 

ふむふむ。

なかなかレベルが高い大学を受けようとしてるなー。

あれ?なんか聞いたことあるぞ?

 

「え?俺と一緒の大学?」

「はい、そうですよ!」

 

意外だった。確かこいつは理系だったはずだ。だが俺の行っている大学は文系の中でも頭一つ飛び抜けている。理系が得意なのにわざわざ文系の大学を狙う理由は何だろうか。

 

「お前って理系だったよな?なんで文系に変えるんだ?」

「まぁいろいろと理由があるんですよ。でもあんまり点数がのびないからこうやって早い時期から受験勉強を始めてるんですよ?」

「そ、そうか。まぁ頑張ってくれ」

 

何か嫌な予感がしたのでここで話を終わらせることにした。

 

「そこで1つ提案なんですけど~」

 

嫌な予感も的中して、話を終わらせることも失敗しました。テヘッ☆

 

「先輩って国語得意でしたよね?」

「まぁ常に学年3位だったからな」

「その腕を見込んで頼むんですけど…」

「ま、まさか」

「国語おしえてください!」

「やだ」

「そ、即答?!酷いじゃないですか~。せめて断るにしても少し間をあけてからとか…とにかく酷いです!」

 

頬をふくらませて激おこだよ!ということを表しているんだろうか?やはりこいつはいつまで経ってもあざといままである。

 

「とにかくやだ」

「せんぱーい。おねがいしますよぉ~」

 

目をうるうるさせてこちらを見ている。どうやら仲間に…

ゴホンゴホン。

こんな風な顔をした一色に頼みごとをされるのはいつの事だろうか。久しい感じがするが、実際は3~4ヵ月ぐらい前なのだ。昔のように感じていたが意外とそうでもなかった。

 

「はぁ…仕方ねぇーな」

「いいんですか?」

「おう。誘うなら土曜日限定と昼からにしてくれ。それだけは曲げられない」

「なんかめんどくさい条件ですが、せんぱいが直々に勉強を見てくれるというのならその条件も呑んであげないこともないでしょう」

「おい、そんな上から目線だと見てやらねぇーぞ」

「じょ、冗談ですよ~本気にしないでください」

「はいはい、なら今度の土曜日の昼な」

「了解です!」

「俺は今から本当に用事があるから気をつけて帰れよ」

 

嘘じゃなくてほんとだよ?家でゴロゴロするっていう用事がありますからね。

 

「仕方ないですねぇ。ならまた土曜日に」

「お、おう。ならまたな」

「はい!」

 

こうして一色の勉強を見る約束を交わしてしまった。

しかし、非常にめんどくさい事になってしまった。これから俺の土曜日は基本一色の勉強を見なければならない。つまり潰れてしまって俺の休日は1日だけになってしまうことにしまった。

確かに辛いことだが、自分の後輩が俺と同じ大学を受験しようとしているのなら手伝う意外方法はないだろう。

俺もあいつのために頑張るか…

 




一色登場です!
雪乃は出るかわかりません。

次回もお楽しみに~!

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