結果
リンドウさんは悪ガキだった←予想通り
カノンの命中率は5割←キオよりマシ(あれ?)
ジーナさんは胸のことを気にしている←意外
ソーマがエリックにデレていた←驚愕
とまぁそんなことはさておき、感想でキャラの設定を書いたらどうかと言われたので、取り敢えずあとがきにでも書いてみます。一話使うほど書くこともないので←おい
巨大なビル郡が立ち並ぶ、喧噪に包まれた街――
ここがそんな街だったのは、一体いつの話なのだろうか。
かつてどこかの企業が栄華を極めたであろうビルには大きな風穴が空き、人々が行き交った道路は荒れ果て、コンクリートどころか草木の一本も残ってはいない。
町の中央で、いつも人々が神に救いの祈りを捧げていたであろう教会も、今はただ寂しい風の音がするばかりとなっている。
《贖罪の街》。それが、この場所の今の呼び名だ。
アラガミによって滅ぼされ、今なおアラガミがエサを求めて徘徊するこの街に、当然ながら彼らは遊びに来たわけではない。
今日がキオの、ゴッドイーターとしての初任務の日なのだ。
「準備できました」
神機を片手に、後ろで待っていてくれている上官に向けてキオは言う。
しかしその上官――雨宮リンドウは、突然ニヤッとした笑みを浮かべると、軽い調子でこう言った。
「ちゃんとリッカから貰った道具も準備出来たのか? 忘れてきたなんて言ったらリッカが泣くぞ~?」
今回、初任務に赴くキオに向け、リッカは「なんか心配だから」と、いくつかアラガミとの戦いで役立つアイテムを手渡した。
リンドウが言っているのはそのことなのだが、ここに来る道中、彼はずっとそのことで「お熱いね~」などとキオをからかい続けているのである。
こちらの反応を楽しまれていると分かっていても、キオはやはり言われるたび、慌てて否定してしまうのだ。
「ちゃんと準備出来てます! 心配ご無用です!」
半ば自棄になりながら言うと、さすがにリンドウも「はっはっは、冗談だよ」と言い、すぐに表情を真剣な物へと変える。
「じゃ、今日の任務を確認するぞ。目標は《オウガテイル》一体。単体でしか確認されてないが、こいつ等は群れを作ることが多いから、もしかしたら別のところで潜んでる個体がいる可能性もある。気をつけろ」
リンドウの忠告に、キオはふむふむと頷きながら聞き入った。
さすが、長年ゴッドイーターをやっているだけあり、予測にも説得力がある。
「そんなわけで、俺からの命令は3つ。死ぬな。死にそうになったら逃げろ。そんで隠れろ。運が良ければ不意をついてぶっ殺せ」
最後に「あっ、これじゃ4つか?」と肩をすくめるお茶目な一面を見せつつ、リンドウは言う。
常に飄々として軽い感じの男だが、その態度の裏には、ゴッドイーターとしての確かな覚悟がある。そうキオは思った。
「じゃあ、行くぞ」
「はい!」
リンドウの声に押され、キオは贖罪の街へと足を踏み入れるのだった。
「あ~っ、大丈夫かなキオのやつ!」
ニット帽越しにがーっと頭を掻き、コウタはそのまま長椅子に身を投げ出す。
行儀が悪いことこの上ないが、昼間のエントランスは人が少ない上、元々コウタはそんなことを気にするような
「全く、少しは落ち着いたらどうだいコウタ? 彼の相手はオウガテイルが一体。リンドウさんもついてるし、死にはしないさ」
そんなコウタに、そばに座っていたエリックが呆れ顔で言う。
すると、声に反応したコウタが飛び起き、反論すべく口を開いた。
「だってさ、結局あいつ、遠距離射撃ほとんど当てられないまま出撃しちまったんだろ? 心配にもなるよ」
「……あれは筋金入りだったね」
初めてキオと会った日からの訓練の日々を思い出し、エリックは苦虫を噛み潰したような顔になる。
そう、あの日からというもの、毎日欠かさず訓練したのだが、結局キオの射撃は3m程度のズレが残ってしまったのだ。
ちなみに、的中率で言うならば1割以下である。
「けど、剣の腕は良かったから出撃させてもらえたんでしょ? 取り敢えず実戦慣れさせるってツバキさん言ってたし」
何かのドリンクを片手に、リッカが言う。
実は、キオは射撃が滅法苦手だが、剣の方は割と得意だったようで、射撃訓練の半分以下の訓練時間しかなかったにも関わらず、そちらの方は実戦レベルまで上達していたのだ。
新型でなく、旧型の近距離神機に適合していたらどれだけ楽だっただろうと、冗談抜きで言えるほどである。
「ともかく、僕達がここでとやかく言っても仕方ない。彼を信じて待とうじゃないか」
どこまでも落ち着き払っている様子のエリックだったが、先ほどからずっと彼が出撃ゲートの方を見ていることをリッカは気づいていた。
なんだかんだ言って、彼も初陣であるキオのことが心配なのだろう。
「ちゃんと無事に帰って来てよ……使ってくれる人がいないと、せっかくの新型もいじり甲斐ががないんだから」
この場にいないキオに向けてそう呟くと、リッカはドリンクの中身を一気に煽るのだった。
「せいっ!」
振り下ろした神機が、オウガテイルの頭を切り裂く。
しかし、
(浅い……!)
剣の切っ先が軽く掠った程度で、倒すことはおろか、よろけさせるほどのダメージも通らない。
ならばともう一度神機を振りかぶると、目の前をオウガテイルの大きな尾が通過した。
「うわっ!」
空を裂く風切り音に、キオは冷や汗が流れる。
当たらなかったのはただの運だ。キオは咄嗟に距離を取り、1度心を落ち着ける。
贖罪の街に足を踏み入れたキオとリンドウは、すぐに街を徘徊するオウガテイルを発見、交戦を始めた。
しかし、予定通り敵が一体だけということを確認すると、リンドウは自ら手を出さず、いつでも飛び出せる場所で待機を始めた。
以降、キオは1人で戦っているが、予想以上に硬いオウガテイルの外皮とそのスピードに手間取り、中々決定的な攻撃が出来ずにいた。
「突っ込みすぎだ、新入り! もっと隙を伺え!」
リンドウから指示が飛ぶが、新人のキオにはどれが明確な隙なのかわからないというのが現状だった。
今も、ただ無闇に突っ込んだわけではなく、一応はオウガテイルの突進終わりを狙ったのだ。
(さて……どうするか……)
考えている間にも、状況は動く。
オウガテイルが尻尾を振りかぶるような動作をしたかと思えば、その先から大きなニードルを飛ばしてきたのだ。
「おっと」
横にステップを踏み、キオは飛んできたニードルを回避する。
その直後、神機と同じくらいの大きさがあるニードルが地面を抉る音を聞き、思わずキオの意識はそちらを向いてしまう。
するとその隙を狙い、オウガテイルがキオに飛び掛ってきた。
「ぐっ!?」
咄嗟に、キオは神機の鍔にあたる部分に取り付けられたシールド――《対貫通バックラー》を展開し、その攻撃を防ぐ。
腕が痺れるのではないかという衝撃に顔をしかめつつも、なんとか耐え切ったキオは、追撃が来ないうちに再び距離を取った。
「このままじゃ……そう言えば、リッカからもらったアイテムの中に、スタングレネードがあったっけ」
リッカからもらったアイテムは、全部で3つ。
ゴッドイーターの体力を回復させる回復錠と、スタングレネード。そしてもう1つ、丸いカプセル状のアイテムがあるのだが、それがなんなのかキオには分からなかった。
ともかく、肝心のスタングレネードは、破裂と同時に強力な閃光を撒き散らし、アラガミにめまいを起こさせる力がある。これを使えば、確実な隙を作れるだろう。
そう思い、キオはスタングレネードを手に取りかけるが、やめた。
(これくらいでアイテムに頼ってちゃ……ここから先、生き残れない)
オウガテイルは、比較的弱いアラガミだ。
まだまだ強いアラガミが山ほどいる以上、こんなところでアイテムに頼っていてはいけない。そう考えたキオだったが、それではオウガテイルの隙を作れない。
「……そうだ!」
キオはあることを思いつき、神機を変形、銃形態にする。
これならば安全な距離を保ちつつ攻撃できるが、碌な射撃技術も持たないキオが、これでオウガテイルを仕留めようなどとはさすがに思っていない。
「バレット変更……よし、行け!」
普段訓練で使用していたノーマルなバレットから、破砕属性を持つモルターへと変更し、立て続けに引き金を引く。
距離は訓練の10分の1程度しかないが、動きまわるオウガテイル相手にそのほとんどは狙いを外れ、一発だけ足元に着弾、爆発した。
「ガアッ!?」
爆風に煽られ、オウガテイルがよろける。
そしてその瞬間、キオは剣形態に戻した神機を振りかぶり、オウガテイルの懐へと一気に駆け込んだ。
「喰らえ!!」
袈裟懸けに切り下ろし、手首を返して切り上げる。そしてそのまま左へ薙ぎ払うと、再び大きく切り上げる。
今度こそ確実に捉えた連続攻撃によって、オウガテイルの体は次々と傷が入り、体液が噴き出す。
得体の知れない液体を浴びてしまったキオは不快感に眉をひそめるが、今はそんなことに構ってはいられない。
「これで……」
切り上げた勢いを利用し、ギリギリまで体を捻って力を溜める。
そして、その力を一気に解き放つ!
「どうだぁ!!」
振り下ろされた神機は深々と首元を切り裂き、今度こそオウガテイルはダメージの蓄積で倒れこむ。
アラガミは基本的に不死身だが、ここまで損傷していてはしばらく動けないだろう。
「よくやった。新入りにしちゃあ上出来だ」
リンドウが、キオに労いの言葉をかける。
しかし、キオの表情は未だ険しいままだ。
まるで、何かを警戒するかのように。
「どうした?」
「リンドウさん、まだ何かいます!」
なんだって。というより早く、リンドウもその気配を察知し、辺りを見渡す。
すると、物陰から2人を取り囲むように、次々とオウガテイルが姿を現した。
その数は、5。
「あらら……俺たちも好かれちまったもんだなぁ、新入り。よりどりみどりってか?」
こんな状況であるにも関わらず軽口を叩くリンドウに、キオは苦笑を浮かべる。
「どうせ出てくるなら、いろいろ出てきてくれたほうが俺は嬉しいんですけどね。オウガテイルは今
キオの言葉に、案外ノリがいいやつだな、と思ったリンドウが振り向くと、僅かだが彼の表情に陰りがあることに気付いた。
(コイツも、なにかしら背負っちまってるのかね……)
「リンドウさん、俺行きます」
すると突然、キオは自分達を取り囲むオウガテイルの一体に向け、正面から走り出した。
「おい、待て新入り!」
リンドウの制止を振り切り、明らかに無謀な突進を慣行するキオ。だが、決して無策なわけではなかった。
(もしこの状況を打開できるとしたら……あれしかない!)
飛び込んでくる獲物を、これ幸いと喰らうべく、オウガテイルは大口を開けて喰らいついてくる。
人間など一瞬で噛み砕くであろうその攻撃への恐怖心を必死で押さえながら、キオは回避するでもなく逆に前へ跳ぶ。
すんでのところでオウガテイルの攻撃をかわし、体の下へ入り込んだキオだったが、まだ安心は出来ない。
すぐ隣にある、巨大な樹の幹のような足がもしのしかかりでもしたら、結局は哀れなエサと成り果てるだろうからだ。
転がり出るようにしてオウガテイルの後ろに飛び出たキオは、そのまま無防備となっている尻尾めがけ、神機を突き出す。
しかし、今度は斬るわけではない。
「喰らいつけ!!」
剣形態の神機のみが持つもう一つの形態、捕食形態だ。
剣の柄あたりから生まれた黒い顎がオウガテイルの尻尾を喰いちぎり、取り込む。
そしてそのオラクル細胞は、腕輪を介してキオの中にまで取り込まれ、体中の細胞を活性化させる。
これこそが、捕食形態となった神機が、生きたアラガミを捕食することで得られる力。
《
「ガァァ!!」
今尻尾を喰われたオウガテイルとは別の個体がキオに近づき、ニードルを飛ばしてくる。
やけにゆっくりに見えるその攻撃を難なくかわしたキオは、そのまま先ほどとは比べ物にならないほどの速度でオウガテイルへと肉薄し、右足をたったの一撃で切り落とす。
「ガァァァァァ!!!」
「悪いけど、終わりだ」
倒れ行くオウガテイルに向け、キオは突きを繰り出す。
一撃、二撃、三撃……そして最後に、軽くジャンプをしながら体を横に捻り、落下の勢いと遠心力をたっぷりと乗せた一撃を叩き込む!
「ガ……ァ……」
断末魔の叫びとともに、オウガテイルは塵となって霧散する。どうやら、勢い余ってコアまで破壊してしまったらしい。
不死のアラガミが持つ唯一の弱点。それが《コア》と呼ばれる、アラガミの全身の細胞を統制している指令細胞郡だ。
これを破壊、あるいは摘出されたアラガミは、
そしてゴッドイーターはアラガミの撃退が任務だが、同時に、そのアラガミのコアの回収も任務となっている。
なぜならアラガミのコアというのは、神機や、支部を取り囲む対アラガミ装甲壁に始まり、今や様々な分野で活用される万能資源だからだ。
アラガミによって人類は危機的状況に陥っているというのに、辛うじて全滅を免れているのはアラガミの恩恵があればこそというのは、実に皮肉なものだが。
「はぁ、はぁ、次は……?」
「もう終わったよ、新入り。ご苦労さん」
バースト状態も終わり、息を荒げるキオにリンドウは改めて労いの言葉をかける。
キオが辺りを見渡すと、残っていた4体ものアラガミは、既に全て地面に伏していた。
これをやった人物など、考えるまでもない。
リンドウはたった1人で、キオが1体を仕留めている間に、4体ものアラガミを仕留めてみせたのだ。
「ま、ちょっと無理しすぎな気もするが、動き自体は悪くない。次からはもっと慎重に、な?」
キオの肩にポンッと手を置き、「じゃ、コア回収して帰るぞー」と言い残すと、リンドウは捕食形態にした神機でせっせとオウガテイルからコアを回収し始めた。
それに習い、キオも回収を始めるが、頭の中は別のことでいっぱいだった。
(何も思い出せない……こいつじゃないのか? ……俺を襲った、アラガミは)
では、キオの設定でも軽く書きます。
神崎キオ(16)
使用神機
ショート/ブラスト/バックラーの、ナイフ/20型ガット/対貫通バックラー
2071年フェンリル極東支部第一部隊に極東支部初の新型神機使いとして入隊。
8年前にアラガミに襲われたことで記憶を無くしており、家族構成などは本人も覚えていない。また、襲われた時のことも忘れているため、どんなアラガミに襲われたのかも不明。そのアラガミと出会うことで何か記憶が戻るきっかけになればと思い、神機使いになった。
神機との適合率は高いが、射撃精度は新人として見ても過去最悪。今のところ誤射はないが、ツバキに一刻も早い改善を求められている。
この設定が生きるのはかなり後ッ!←マテ