半不老不死の科学者が異世界からくるそうですよ?   作:ゆっくり分隊長

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皆様どうも、初めましての方は初めまして、お久しぶりの方はお久しぶりです、ゆっくり分隊長と申します。

今回は、ギフトを持たない(正確には持ってるかな?)人間が進化した科学の力だけで立ち向かっていく物語です。
1話は半不老不死・・・というか半不老の科学者と、その助手の日常話です。
箱庭には近いうちに行くので、それまでまったり待っていて下さい~

それでは~~



1話だそうですよ?

日本のとある場所に、ある科学者の研究所があった。

警備は厳重で、勝手に入ろうとすれば警備用の設備によって一般人だろうが自衛隊員だろうが一瞬で(物理的に)溶けてしまう。

 

そんな物騒な研究所の中には科学者1人と、助手が1人住んで居る。他にも居るのだが、今日は居ない。

(もっとも、2人以外は此処に住んでいる訳では無いのだが)

 

 

そしてその研究所の周りには、高い壁と〝警察〟の施設があった。

先程警備の説明をした時に警察の名前を出したのもこれに関係する。

何故警察の施設と壁が研究所を囲む様に建てられているのか・・・

 

 

それは・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

<研究所内>

 

 

「今日も暇ですね」

コトン、と飲み終えたコーヒーカップをテーブルに置いた助手は、向かい側にいる研究者に問いかける。

 

「そんな事ないよ彩香。今日は午後に政府の連中と会談なんだから」

 

「そういう面倒な事しかないから暇だって言ってるんです~」

白衣を着た助手―――紅原彩香(あかはら あやか)は、自慢の綺麗な赤髪を怠げに揺らしながらテーブルに上半身うつ伏せになる。

 

「大体この研究所から抜け出す(・・・・)事が出来れば良いんですけどね・・」

 

「それは無理だろ。外は壁によって物理的に囲まれているし、壁の内側には警官が、外側には自衛官達がウジャウジャ居るんだ。その中を突破するなんて面倒な事はしたくない」

そういいながら研究者―――永野尊(ながの みこと)はテーブルにある菓子を取ろうとするが、菓子が彩香のテーブルにうつ伏せになった事でふにゃりと形を変えた胸の下敷きになっているのに気付き、そっと手を戻す。

 

「尊君が不老不死になったからいけないんじゃないですか~」

 

「だから〝不老不死〟じゃなくて〝半不老〟な。定期的に薬飲まないといけない上に大規模な物理攻撃されれば普通に死ぬよ・・・」

 

「でもちょっとの事じゃ傷付かないんでしょ?だからこそ政府は尊君の事危険視したんだし」

 

「まぁそうだが・・・」

先程諦めた菓子を美味しそうに頬張る彩香を恨めしそうな目で見ながら、尊はこうなった経緯を思い出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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数年前~

 

 

尊は頭が良かったが、日本や世界規模で見れば天才と言うわけでも無かった。

それでも尊は科学が得意で、将来は色々な物を作るのが夢だった。

そんな尊は人の命や動物の命に人一倍敏感だった。

というより、他人とは命に対する考え方が違い、彼にとっては自分のこの性格、意識、自我...それら全てを保管、使用しているこの脳が機能を停止するのを極端に恐れた。

 

だからだろうか・・・昔から大人になったら一番作りたいものは人が誰でも一度は望み、そして諦める禁忌、『不老不死の薬』だった。

 

頭では無理だと解っていても、ふと気づけばどうやったら死を回避できるかを真面目に考えていた。

 

そして研究者となった尊は、2年前に遂に不可能と思っていた薬が完成した。

しかしそれは到底不老不死とは程遠く、精々ある程度体が物理的に強くなり、そして定期的に薬を飲む事によって体の老化を防ぐというのが限度だった。

 

成分的にも危ない物が多い為、もし失敗だったら待っている未来は確実に死。

(死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない・・・どうか成功しますように・・・!)

 

元は幼馴染だった彩香が見守る中、なんとか成功した尊だった・・・

 

 

・・・が。

 

 

 

 

そういったことを誰にもばれない様に無断で飲むと・・・

 

「警察だ!!」

当然何処からともなく正義の味方、ポリスメーンのご登場である。

何せこの世の掟を覆す発明に、其処から紆余曲折あり一応人体実験や政府機関による拘束は免れたが、代わりに全ての研究の情報の提供と政府の要求に従って求められたものを開発するだけしかできなくなってしまった。

 

 

一応社会には(新たな家電製品などで)貢献しているが、一方でアメリカより早くにレールガンを開発したり、かなり大型で重装備ながら音速近くで飛行するステルスヘリコプターを開発したりと『まさか本当にやるとは思わなかった』や、

変態技術大国日本(笑)といった声を増やす原因にもなった。

 

そんな訳で世界一の研究者兼技術者になった(なってしまった)訳なのだが・・・

政府が味を占めた所為で未だに軟禁の様な状態になっていた。

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「さぁて、シャワーでも浴びて来ますか」

尊がずっと考え事をしていた時、彩香が突然そう言った。

 

「私入りたいんだけど、命君先に入ります?」

尊の前で堂々と白衣を脱ぎ、上着に手を掛けながら不意に彩香が聞く。

 

「え?うん、あぁ・・」

思考の海に潜っていたために話を聞いていなかったのだが、彩香の格好で大体察した尊は会議の前にシャワーでも入ろうかな・・・と言った気持ちに・・・

「あぁ、でも私も早く入りたいから

一緒に入ります?」

ならなかった。というかなれなかった。

 

「あのなぁ・・・もう少し女子(おなご)として自覚を持て・・・」

傍から見れば実に羨ましい展開なのだが、実際は幼い頃から一緒に居たために

尊に対して恋愛感情や一緒に入る事に恥ずかしいなどは全く無かった。

 

・・・残念尊君、フラグでも何でもなく、彼女は尊君の事を永遠に異性として見ないだろう・・。

 

余談だが尊は彩香に対して常識人の様にツッコミを入れていたが、2年間軟禁状態でひと時も離れずに一緒に居たため、彩香が風呂場で着替えている所を見ても『風邪ひくなよ~』で終えてしまう程である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな少しズレた2人が離れ離れになるまで、残り僅か・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回は初回と言う事で日常的なものを書きました。

取り敢えず回想の所が少しクドかった様な感じがしますね・・・スミマセン。
命は『3年以上(完全に2人きりで、尚且つ軟禁状態になったのは2年)彩香と一緒に居るため色々な所がズレた人』って感じですかね・・・

性格は危険な事は避けるが、生に関しては人一倍執着心が強いって感じです。

私としては半不老(不死ではない)の薬を作る位なら少しくらい性格に狂気も入れた方が良いかなと考えています。



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