ゼロの使い魔と万事屋銀ちゃん   作:銀桃

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バレンタインデー続編です。

今回、いいオチが思いつかなかった。

うーん・・


第二十二話 男はすべてのチョコを受け入れる。

銀時、新八、ルイズは着替えて万事屋の今のソファーに座り、向き合ってテーブルに置かれたチョコレートの包みを眺める。

 

「で?ここに来たのはお前さんの使い魔君、サイトにチョコレートを渡そうにもツンデレの設定が捨てられずに、ここに相談しにきたと。」

 

「設定とか言うな!。ま、まぁいろいろあるのよ、使い魔と主人の関係にはね。」

 

「別に堅苦しく考えないで軽く渡せばいいじゃないんですか?」

 

ルイズは俯き、暗い顔でチョコを眺める。

 

「別に、私一人だったらいいわよ、チョコ渡すのがね・・・。」

 

「はぁ?」

 

「あいつ、めちゃくちゃモテるのよ、キュルケを筆頭に、後輩の子達とかが朝からバンバンチョコを渡してくのよ。」

 

「そりゃまぁ、騎士にもなって国の英雄様だもんな、そりゃモテるだろうぜ。」

 

うんうんと銀時は首縦に振って納得する。

ルイズはそんな銀時の態度にだんだん腹が立ってくる。

 

「まぁあれだな、バレンタインデーは男の為とも言うが、思春期の女子にとっては自分の心を素直に伝えることができるようになる為の儀式みてぇなモンだ、いつまでもツンデレに拘ってないで、まぁー何というかTO○OVEるのモモちゃんみたいな感じでチョコ渡せばいいんじゃね?おんなじ髪してんだろ?だったらジャストドゥーイットだろ?」

 

「まぁ、チョコ渡す為にここまで来たのは意外ネ、いい加減ツンデレ改め、ハーレムの楽園創造計画キャラに変更するのもヨロシよ?」

 

神楽はもぐもぐと最初にルイズが持ってきたチョコを頬張り、ルイズの頭をポンポンと叩く。

 

「あ!テメェ!神楽!そのチョコ俺のだぞ!勝手に食うな!!」

 

「イヤアル!!これは万事屋のチョコネ!従業員も食べていいのが常識ネ!!」

 

そんな好き勝手言う二人の喧噪を他所にルイズは肩を震わせ、わなわなと杖を握る。

 

「ちょ、ルイズさん?落ち着いたほうが・・。」

 

「あんたらに相談に来た私がバカだったわよおおおおお!」

 

案の定、万事屋の中からは爆破の轟音が聞こえ、たまたま二階の銀時に用事があったお登瀬がその爆破現場を見てやれやれという顔で溜息をつく。

 

 

 

 

 

「あ、・・のクソBBA、余計な事言いやがって。」

 

銀時はトリステイン魔法学院の門の前に不機嫌そうに佇む。その横でルイズがぶつぶつと何かを言いながらチョコを握り締めて落ち着かない様子だ。

 

「何が、フォローしてやれーだ、俺は中学男子かよ。・・おい、ルイズ???」

 

「落ち着きなさいルイズ、相手はただの使い魔よ、私は貴族、相手は使い魔、・・あれ?騎士になったんだからちょっと違うんだっけ?」

 

「意味不明な呪文言ってないで行くぞ・・・こっちは報酬ナシで動いてんだ。」

 

「う、うるさいわよ、こっちは渡すときのセリフ考えてるんだから。」

 

「へいへい、俺がサイトと話してっからお前はその間にあいつに何気なくチョコ渡せばいいじゃねーの。」

 

銀時は視界に映るサイトを歩を進める、午後の修練も終わり、疲れたギーシュやマリコヌルと一緒に広場を歩いているサイトに声をかける。

 

「よーす、サイトぉ、元気してっかぁ。」

 

「おー、銀さん、久しぶりじゃねーの。」

 

「銀時師匠!ご無沙汰です。」

 

マリコヌルが敬礼をしながら銀時に挨拶をする。

 

「だーれが師匠だよ。弟子持った覚えねーぞ。」

 

「じゃぁ坂田師匠!お疲れさまです!。」

 

「坂田師匠ってなんだよ!俺はアホの坂田か、ってか師匠っていうのやめろってんだ。」

 

「「お疲れさまです、アホの坂田!」」

 

「誰がアホだ!この野郎!!」

 

マリコヌルとギーシュが銀時の拳骨を受ける、サイトは笑いながらその光景を見ているすぐ後ろでルイズが木陰でチョコを持ち身構える。

 

「いいわよ、銀時、場も和んだ、ここで何食わぬ顔でサイトに・・・。」

 

「あら、銀時じゃない、チョコ貰ってくれた?」

 

「500円の義理、安かった。」

 

「値段言うんじゃねーよ!悲しくなんだろーが。」

 

「げ!!キュルケ!!」

 

偶然通りがかったキュルケとタバサが銀時に歩み寄ってきた、ルイズはまずい、木陰に隠れる。

しかし、タバサはその一瞬を見逃さず、ルイズの隠れる広場の木陰に目をじっとやる。

 

「あー貰った、貰った、またホワイトデーはお返しするから、ほら行け行け、俺は用事があんだよ。」

 

「ちなみに私のはゲルマニアの特製チョコよ?そんなに安くないからお返しは期待しておくわね。」

 

「・・・3倍は覚悟してほしい。」

 

「へいへい、俺はサイトに用があんだよ。おい、ちょっとこっち来い。」

 

「はーい、じゃあね、銀時。どうせなら夜こっちでごはん食べたら?」

 

そう言い合いながらマリコヌルやギーシュ、キュルケにタバサは三方向に分かれ、銀時は手を振りながらサイトの後頭部をつかむ。

 

「なに??」

 

「まぁ、今日くらいご主人様の気持ち受け取ってやれよ。」

 

おずおずとサイトの後ろにチョコを持ち、ルイズがサイトの背中をつつく。

 

「あん?」

 

「はい、コレ、バレンタイン。」

 

やや顔を赤らめ、サイトにチョコを渡すルイズは銀時にも新鮮に映る。

 

「・・・ありがとよ、ご主人様。」

 

銀時はゆっくりと二人の世界から脚を動かし、自分は邪魔者、と姿をくらまそうとする。

 

サイトはチョコの包みを開け、チョコの一つ、二つを口に放り込みもぐもぐとルイズの前で食べる。

 

「い、一応手作りよ、感謝しなさい。」

 

その一言で銀時はいやな予感がした、あの鳥のエサ、直感だが銀時はサイトに振り返る。

 

「・・・・うん。」

 

「どう?おいしかった?」

 

「まぁまぁだな。」

 

「・・・そう、ま、まぁお返しは期待してないいわよ。じゃぁ、私、授業に出るわ、夜の食事にまたね。」

 

ルイズはうれしそうな顔を隠しながらサイトの横を通り過ぎる、サイトは広場に佇み、何も言わない。

 

「お、おい?お前・・・。」

 

「・・・・。」

 

サイトの手には丸いきれいな形をしたチョコが、しかしその周囲に佇む黒いオーラは銀時には見覚えのある。

 

「ダ、・・・ダークマター・・。」

 

サイトは広場の中央から動こうともしない、銀時はサイトの表情を見る。

 

「・・・立ったまま死んでる。」

 

この日、銀時はサイトの男気を初めて目の当たりにした。

 

 

 

 

ちなみにほぼ同時刻、万事屋の一室でサイトと同じようにルイズのチョコに手を出した神楽が同じように床に倒れている光景を新八が見つけるのはお約束。

 

 

この事実を知らないルイズは機嫌よく、魔法の実習で教壇の前に立ち、盛大に笑顔で失敗魔法を全員にお披露目するのであった。

 

静かなるバレンタインデーの殺し屋の話はこれにて終了。




やはり、オチは弱いか、なぜなら、俺は今年、女の子にチョコもらったから。

ポジティブシンキングでは銀魂ネタのオチは思い浮かばない。
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