ゼロの使い魔と万事屋銀ちゃん   作:銀桃

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終わりといったが次で終わり。

牢屋トークが必要と感じた。


第二十五話 アフロの狼は夜行性。

「違法薬物の売買を取り仕切る組織はトリステインの徴税官、チュレンヌっていうおっさんが取り仕切る裏の組織でさァ、旦那のツレにも心当たりがあるんじゃねェですかィ。」

 

沖田は駐屯地の牢屋に押し込められたギーシュ、銀時、神楽、新八を眺めながら夜食のオニギリを食べながら椅子に座り、上から見下ろす。

 

「チュレンヌ、・・・貴族の間でも黒い噂は立ってるよ、確かに彼の裏の顔は得体が知れない。徴税でもトリスタニアの一部で賄賂を受け取ってよからぬ輩を飼いならしてるって話もある。」

 

ギーシュは沖田に自分の知っているその人物の情報を語る、そして小声で出して、と言っても沖田に無視され、うなだれる。

 

「そんなことよりもさ、出してくれない?僕たち、君のとこの隊長さんに依頼されて仕事しただけなんだけど。」

 

銀時は鼻をほじりながら、寝ころび、沖田に無駄とわかっても要求する。

 

「銃士隊のおねぇさんにいかがわしい事をしたのにですかィ?」

 

「それお前のとこのアフロだろ!だせヨ!私をここからだせヨ!」

 

「あー?なんて言ってるか聞こえなィー、チャイナ娘、もっとどこぞのツンデレ貴族みたいにたのまァ。」

 

「勘違いしないでよね!私たち、あんたのとこのアフロに頼まれただけなんだからネ。」

 

「あー惜しい、最後のね、はネ、じゃねェ。」

 

「あの、わかりにくいやり取りしないでもらえます?・・・沖田さん達はその組織を追ってるんですか?あのミシェルって子に何か関係あるんですか?」

 

「サァな、ただわかってるのはあの娘が何か一人であの組織に何かしようってことだ。それをよく知ってるのはアンタじゃないですかィ?アニエス隊長殿。」

 

「斎藤という輩はどうした?今すぐにでもチ○コ引き抜いてやろうと思ったが。・・」

 

「いや、シャレになんねーだろ、こっちまでチン寒だわ。」

 

アニエスは不機嫌な顔で沖田を睨む、沖田は悠然とオニギリを食べ終え、アニエスに視線を戻す。

 

「終兄さんも一応別の牢屋に入れときましたよ、一応規則なんで・・・で?おたくはチュレンヌっていうおっさんの事わかってて見逃してるんですかィ?銃士隊は姫様の護衛が専門とは聞いていたが、・・どうにも民の役には立ってねェと見た。」

 

アニエスはその言葉に血相を変えるも、我慢し、吐き捨てる言葉を嚥下し、沖田を睨む。

 

「・・・好きで見逃しているわけではない、問題はあの男の上に当たる者の存在だ・・ヤツさえ、あのチュレンヌと関わりがないならすぐにでも首を跳ねている。」

 

悔しそうな表情で言葉を吐くアニエスに沖田は指についた米粒を舐めると立ち上がる。

 

「まぁそういうことなら都合がいい、あのチュレンヌはこの江戸の港に脚を運んでいると来た、そこを薬物ごと、しょっ引けばいくら治外法権でもただじゃすまねェ。」

 

「それは、・・・ヤツの首ごと始末するということか?」

 

「邪魔するなら今のうちでさァ、この国ではこの国の裁きの仕方があるんでェ。」

 

沖田とアニエスは黙ってにらみ合う、アニエスはふ、と笑い、沖田に踵を返す。

 

「だったら聞かなかったことにしよう、私は今から部下を慰めなければいけないからな、全裸を大衆にさらした哀れな部下をな・・・。」

 

「まぁ。だったら俺も見逃すとしますよ、その騎士とは思えない手際の良さをネェ。」

 

沖田も踵を返し、アニエスの一瞬の行為、を見逃す。

 

「は?おい!ちょっと!俺たちどうなるの?何ハードボイルドみてぇな会話して踵返してんの!?おいィィィィ!出せよ!出してェェェエェ!」

 

銀時の叫びが空しく牢屋にコダマする。

 

 

別室の牢屋、斎藤は鼻提灯を出しながら俯き、牢屋の中で胡坐を組み、眠りこけていた。

 

「やってくれたな、・・このアフロ野郎・・・。」

 

ミシェルが着物に着替え、胸元の短刀に手をかける、眠りこける斎藤はミシェルに気が付かない。

 

「ゼーーーーット・・・ZZZZ。」

 

ミシェルはそのいびきを聞き、険しい顔をしていた表情を緩め、口角を上げ、少し、ほほ笑む。

 

「普通の娘として生きていたら、この恰好でお前に全裸にされていたんだろうな。お前には勝てない、そう感じたよ、手合わせの時から本気を出していない。なにもしゃべらないお前にほんの少しでも興味が持てた。・・普通の女としての感情も持てたことを感謝するぞ、・・・まぁ、明日には私は罪人の一人で国に強制送還だろうがな。」

 

牢屋の外にミシェルは脱隊願いと書かれた封筒を置くとそのまま斎藤に振り返る事なく、歩を進める。

 

「じゃぁな、アフロのお侍さん。」

 

「ZZZZZZ・・・・・。」

 

足音といびきが響く中、ミシェルは何かを決意し、まっすぐに外に向かって速足で地下の牢屋から出る。

 

「・・・・慰めにきたら脱退願いとアフロが転がっているとはな。」

 

アニエスは脚を忍ばせ、斎藤の牢屋に先に到着していた、ミシェルの気配に地下の牢屋内の死角に隠れ、ミシェルの動向をうかがっていた。

 

「彼女の両親はチュレンヌの徴税に異議を唱え、そのあとチュレンヌの汚い政治手口で謀殺された、ヤツの手口だ、まだ幼い彼女を残して両親は斬首の刑。おそらく彼女がこの銃士隊に入ったのも復讐の機会を狙って入隊したのだろう。」

 

「私には今、彼女になにもできない、彼女が復讐に行くのも止めることはできないだろう、その資格もない、銃士隊隊長といえども政治の前では無力だ、笑いたければ笑え。」

 

チャリンとアニエスは何かを斎藤の牢屋の中に落とす。

 

「私は自分で何かをするよりも、・・・目の前のアフロの狼にかけてみようと思った、これが隊長のやる事とは私も思えん。」

 

震える声でアニエスは斎藤の牢屋からまたも踵を返す。

 

「彼女を救ってやってくれ。」

 

アニエスが去った後、斎藤の血走った危ない眼が見開かれた、その眼はアニエスの手から零れ落ちた、沖田からかすめ取った牢屋の鍵を見つめる。

 

 

 

「副長~~~!大変です!!終兄さんが牢屋にいないんです!!」

 

薬物組織を今晩潰そうと真選組の屯所の中央で集まっていた土方率いる隊が山崎の叫びにどよめく。

土方はタバコに火をつけ、ふう、と煙を吐く。

 

「斎藤が散歩から帰ったらいくぞー・・・それまで待機な。あと・・・。」

 

「帰ったら見合いでも斎藤に勧めるか!!トシ!。」

 

土方、近藤はその屯所の遠く、上空を舞う赤い眼をしたアフロの狼を見上げ、ニヤリとお互い笑い、視線を合わせる。

 

 

 

 

 

 




ようやく次で終わり。
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