ゼロの使い魔と万事屋銀ちゃん   作:銀桃

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ミシェルはアニメ版のオリジナルです。

どんな容姿してたかは覚えてない。

モブに近い者同士フラグは立つか?

あ、チュレンヌの魔法って系統もなにもWIKIになかったからオリジナルね。


第二十六話 週刊○春の気合は尋常じゃない。

目の前の惨状に土方はタバコの煙を吐きながら溜息をつく。

 

「やられた、・・・あの娘、隊士の食堂でなにか盛りやがったな。」

 

「あああああ!土方さん!!もうガマンが・・・。」

 

腹を抑えながら山崎が土方に助けを乞う、土方はうっとおしそうに山崎を蹴り、山崎は悲鳴をあげ、表情が無表情になる。

 

「ち、山崎の野郎、やりやがった。」

 

「遅抗性の下剤、あのじゃじゃ馬娘、やってくれましたねィ。」

 

隊士がトイレに駆け込み、待機どころではなくなった現状にアニエスが腕を組み、はぁと溜息を土方と同じく吐く。

 

「すまなかった、私のミスだ。」

 

「いや、こっちの油断が招いた事だ。気にするな・・・・近藤さんは?」

 

 

 

 

「おおおおおおおおおお!とまらねぇぇぇぇぇぇ!昼のメシ腐ってたのかぁぁぁ!?」

 

 

トイレで叫び声をあげるゴリラに沖田は飽きれて何も言わずに土方とトイレを後にする。

 

 

 

「こっちの動きを完全に封じてからミシェルのヤツ出て行ったか。」

 

「期待はしてねぇですが銃士隊の面々はどうなんですかィ?」

 

「こっちもやられた、下剤ではないがな。」

 

「へー、・・・なに盛られたんでィ?」

 

「魔法薬でな、女を強制的にお月さまの日にする薬だ。」

 

「いや!どんな薬!?何の意味で作られたの??」

 

「由緒ある伝統的な薬だ、我らが崇める始祖、ブリミルが酔った勢いで女の子とニャンニャンし、お月さまが止まった相手に対して処方した薬だ。」

 

「お前らどんな相手崇めてんの??ろくでもねーじゃねーか!」

 

「女と男なんぞそんなものだ。」

 

「はぁ、これで動けるのは俺らと一緒に昼飯抜いた終兄さん一人だな。」

 

沖田とアニエス、土方のボケとツッコミの応酬はさておき、沖田は冷静に考え、立ち上がると二人を他所に屯所に設置された情報管制室の方向に脚を運ぶ。

 

「おい、総悟、どこ行くんだ?」

 

「ちょっと秘策をねィ、なーに、今回の相手は小物も小物、まぁ適当に相手してやりまさァ。」

 

 

 

江戸、貿易港の暗い倉庫に複数の人影があった。その中の一人の着物の女性、ミシェルが積み荷の前に立ち、男達に話かける。

 

「頼まれていた仕事はした、この国の警察の行動は封じたぞ、仲間に入れてくれ。ボスと話がしたい。」

 

「女だてらに立派だね、おい、ボス呼んできな。」

 

売人の一人が仲間にボス、チュレンヌを呼ぶように声をかける、仲間は船に戻り、中の人間と何か話す。

 

ようやくだ、ようやく憎き親の仇に出会える。何年探したか、何年この日を夢見たか。この胸に潜めた短刀で突き殺す。

 

そう心に誓ったミシェルの心拍は上がる。

 

その時、

 

「ぐああ!」

 

「何だ!キサマ!!ごは!」

 

ミシェルの後ろで売人の男が次々に闇に消える。

 

そこにはよく見知ったオレンジのアフロと二刀を構えた姿が見えた、その眼は真っ赤にミシェルを見据える。

 

「おい!どういうことだ!警察の動きは封じ・・・。」

 

ミシェルの横で焦る男の額に脇差が突き刺さる。血の海に落ちる男をミシェルは一瞬見た後、その顔を歪め、斎藤を睨む。

 

「ど、・・・どこまでも邪魔を・・・!」

 

「どうした、約束と違うではないか?」

 

そこにちょうど良くチュレンヌがマントをはおり、ミシェルと斎藤の前に姿を現す。

売人はあっという間に斎藤に倒され、残るはミシェルとチュレンヌのみ。

 

「警察の動きを封じ、薬物をこの国に売りさばけるように手筈を頼んだ、その交換条件で私を、いや貴様の両親の仇を取るというのがお前の望みではなかったのか?ミシェルよ。」

 

チュレンヌは素早く、杖を構える、すると鋼鉄製の縄が彼女の四肢の自由を奪う。

 

「ぐあ!キサマァァ!!」

 

「最初から気が付いておったよ、動くなよ、警察の犬、動けばこの娘の四肢を引きちぎる、貴様もタダの任務でここに来たわけではないのだろう?」

 

斎藤はなにも言わず、焦った表情でミシェルとチュレンヌを交互に見る。

 

「さぁ、おとなしく戻れ、そうすればこの娘の命は保証しよう、なに、今回の商売の変わりだ、ここの国にもあるのだろう?人身売買というものが、吉原。だったかな?」

 

斎藤は動きをピタリと止め、まっすぐチュレンヌを睨む。投げた脇差、手に残っているもう一刀の脇差、こいつをあの男の眉間に叩き込めば。

 

「私の系統は土、やってみるかね。」

 

「や、やめろ、斎藤、これは私の問題だ。お前がでしゃばる必要はない!!騎士をこれ以上愚弄するな!」

 

苦しそうにそう言い放つミシェルに斎藤はマスク越しに表情を歪める。

 

「気丈な女だ、ここまで来るのに何年かかった?お前の両親の最後のようにあっけなく首を飛ばしてもいいが、それではお前も私もつまらない。お前も私を殺したいだろう、取引だ・・・。奴を始末しろミシェル、そうすればチャンスはあるぞ?その後私を殺せる。ただし・・・。」

 

首の鋼鉄製の縄だけを残し、チュレンヌは四肢の捕縛を解いた。

 

「私に決闘の最中一歩でも脚を向ければその縄はお前の首を引きちぎる。さぁ、戦うがいい。お前の望みが勝つか、それとも警察の犬が勝つか・・・。」

 

ミシェルは売人の眉間を貫いた脇差を抜く。怒りの表情で斎藤を睨むミシェルに斎藤は自身についていたマイクをつかみ、投げ捨てた。

今日、この日、斎藤は初めてこのミシェルに自身で話そうと試みる。

 

「あ、・・・あーあーこちら沖田、聞こえますかィ?」

 

「む?」

 

チュレンヌの足元のマイクから沖田の声が響く。

 

「あ、その声は小物のおっさんかィ、よかったよかった、つながってた。」

 

「貴様は・・・。」

 

「あー悪いことは言わねぇ、投降したほうが身のためですぜィ。」

 

「ふん、身動きを封じられた警察が何を、私はこのまま国に帰れば貴様はなにもできまい、そこで仲間の悲鳴でも聞いておけ。」

 

「あん?なに?その態度、なんかすげーむかつくんですけど、まぁいいや、おっさん帰ってもムダですぜィ、全部ばれてるから。」

 

「・・・・・なに?」

 

「終兄さんのアフロ、よくみてみなァ・・。」

 

チュレンヌは斎藤のアフロに眼を凝らす、そのアフロの中央に光るレンズ。

 

「高画質暗使用カメラ、仕掛けさせてもらいましたぜぃ、終兄さんすまねェ、本来は終兄さんの行方を追う用なんだがねィ。・・・やりとり全部丸見えさネ。」

 

「・・・ふん、そんなものいくらでももみ消せる、私の国でそれで脅すつもりか知らんが私の上が黙っていない!。」

 

「あーそんな事いっちゃうわけね、じゃぁこっちも奥の手使わせてもらいまさァ。あんたらメイジが魔法ならこっちの国でも流行ってる魔法の呪文。」

 

「なに??」

 

「必殺呪文!!!センテンススプリング!!」

 

 

 

 

 

 

ピンポーン

 

あ、ども、週刊○春です。

 

おーよくきた、コレ、今回のネタ

 

ああー、いつもすいませんね、これ、あの外国の関係者です?

 

ああ、○原のヤク売人とでもやっときゃ売れるだろうぜィ

 

ほうほう、これはイイネタですわ、いやー沖田さんには助かりますわ!○ッキーから狩○のスキャンダルにS○APの解散騒動の真相に○原のシャブシャブ騒動!今回はその黒幕とはね!

 

ああ、報酬は例の口座に

 

あ、はいはい、今回も売れますよこのネタ、んじゃすいませーん、失礼しますう

 

はいよー・・・

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・。」

 

「・・・・。」

 

そこにいる三人が全員ぽかんとした顔で沖田の声がするマイクに視線をやる。

 

「き・・・・キタネェェェェ!!汚すぎるぞ貴様!!警察がなんで週刊○春とつながっておるのだ!?最近のスキャンダル全部お前か!?お前がネタ仕入れてたの!?」

 

チュレンヌの必死の叫びがマイクの奥にいる沖田の耳を劈く。

 

「キタネェ金稼ぎしてるおっさんにキタネェ手で潰そうとして何が悪いんでェ?法律で裁けないならせめて国民の炎上ネタの油になりなァ。趣味でサディストやってんだがねィ、最近マンネリでさァ、なんか金かせげないかなァと飲み屋にいったら偶然週刊○春のおっさんと意気投合してさァ、国民の炎上ネタで最近は金と暇つぶしてるのよォ。」

 

「どういう趣味?どういう金稼ぎ??お前それでも警察かよ!!」

 

 

チュレンヌは、はっと気が付き、斎藤とミシェルを見る。

 

丁度斎藤とミシェルが互いの脇差を構え、にらみ合い、間合いを詰め、じりじりとお互いの動きに睨みを聞かせている。

 

チュレンヌはこれは好機!と船の桟橋に踵を返そうとするが、斎藤とミシェルは一歩でお互いの間合いを詰め、顔がぶつかる距離で凶暴な笑顔を側面方向にいたチュレンヌに向ける。

 

お互いの地面のコンクリートに脇差を勢いよくぶつけ、遠距離からコンクリートを削った石のつぶてを猛スピードでチュレンヌに仕掛ける、チュレンヌはとっさに土系統魔法で自分の前に即席の防御壁を作るが、薄い構造であったため、チュレンヌの手から杖が落ちる。

 

「しまった!!」

 

チュレンヌの体制が大きく崩れ、目の前には鋭い眼を己に向けるオレンジのアフロが現れる。

渾身の右ストレートがチュレンヌの顔面に炸裂し、チュレンヌは地面をバウンドしながら船への入り口を破壊しながら、ホコリを巻き上げながらその体を冷たい船の壁にめり込ませた。

 

「そのまま国にかえりなァ、明日には一面記事になってらァ。」

 

沖田の心底うれしそうな声がマイクから響き渡り、ミシェルは心底ゴミを見る眼でそのマイクを見つめる。

 

一方・・・

 

「ZZZ・・・・・・・。」

 

斎藤は疲れたのか立って寝ていた。そんな斎藤を他所に、ミシェルの自由を奪っていた首の鋼鉄の縄がほどけて地面のコンクリートに落ちる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




うーん、もう一話ほしい。

終わる終わる詐欺もいいとこですね、これから終わりますって書かないようにします。

この二人にふさわしいラストがあるはず!
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