ゼロの使い魔と万事屋銀ちゃん   作:銀桃

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フーケ紅桜編二話目。


第三十話 過度な好意は嫌がれればそれはストーカー

「旦那ぁ、喜んでくだせぇ、仕事が一つ減りましたぜェ。」

 

「・・・。」

 

銀時の簡易の檻の前にはオスマンが暗い顔で檻にぶち込まれている光景があった。

 

「なんで?」

 

「このジイサン、ティファニアちゃんにストーキングしてたんでさァ、見てくだせェ、風呂場の覗きに、下着の盗難、ブラジャーのサイズを測ってますねィ。こりゃフーケも狙いの対象が嫌がってたんであんな脅迫状送ったんでしょうや。」

 

沖田がオスマンの江戸秘密出張ストーカー行為の写真を銀時の前にばらまく。

 

「くたばれジジィィィィィ!!」

 

「いや、ワシも最初は好奇心じゃったんじゃが、過度にやりすぎてしまったようじゃのう・・・。」

 

頭をポリポリと掻きながらオスマンは恥ずかしそうに笑う。

銀時は笑うオスマンに木刀を投げつける。

 

「最初からテメーの撒いた種じゃねーか!」

 

「うごふ!」

 

オスマンは檻で気絶し、銀時は檻の中で胡坐をかき、溜息をついた。

 

「まぁ旦那はそこで寝ててくだせェ、俺ら真選組がぱぱっと片付けるんで。」

 

沖田はそういうとオスマンの檻に自分の噛んだガムを吐き捨て、そのままその場をあとにする、この地下倉庫の簡易檻二つ並んだ場所で銀時は過ぎ去る沖田にすがりつく

 

「おい!!出せよ!俺なんで二話連続で檻にぶちこまれてるの??一応主人公だよ?聞いてる?ねぇ!出せや!どSバカ警官ーーーー!」

 

叫びは空しくまたも地下倉庫に木魂する。

 

 

コンサート会場は学生の手や魔法によって着々と工事が進行していく、男子の憧れテファに会えるとなればギーシュもマリコヌルも血走った眼で会場の工事に取り掛かる、そのおかげか夜にはコンサートは開けそうだ。

 

その反面、男子の頑張りは女子生徒にとっては白い眼で見る対象になっている。

 

「ギーシュ!こことこことここ、お願い!」

 

「サイト!君もここをお願いしていいかな!」

 

「オーケェーーーーイ!我が命に代えても!!」

 

「「「ジャスト!ドゥーーーイッ!!」」」

 

あのサイトでさえ、巨乳清純派アイドルのテファを一目見たいらしい。

 

「男子ってさ。」

 

「うん。」

 

「デカけりゃいいってもんじゃないことしらないわね。」

 

タバサとルイズがその頑張る男子を特に白い眼で見ていた。

 

「あーあ、つまんない、なにがうれしくて同姓のアイドルにうつつぬかさなきゃなんないわけェ??」

 

キュルケも退屈そうにステージ付近の材木に座り、退屈そうに爪の手入れをする。

 

「あの、サイトも・・・。」

 

 

 

見たい!見たい!テファは俺ファンなんだ!おっぱい見たい!!こっちはこんなので我慢してんだぞ!ギーシュ行くぞ!俺たちが礎になって会場を作るんだ!!

 

 

 

 

「こんなのってなんだぁぁぁぁ!!あのクサレ使い魔がっぁぁ!!」

 

壁を蹴りながら思い出し怒り狂うルイズがそこにいた。

 

「ホント、あきれるわね、・・・。」

 

怒りもあらわに、モンモランシーがゆらりと、影から現れる、その背後にはシエスタがにこにこしながらあとにつくように現れる。

 

「うちのマルトーさんも血相変えて手伝ってます、ほんと、男はどうしようもないですね。おっぱいなんてただの飾りですのにね。」

 

「ええ、終わったらギーシュは一応殺すわ、今日、デートの予定なのに全部忘れてるみたいね。」

 

凶悪な笑顔のルイズ、シエスタ、モンモンがお互いに向き合い、不気味な笑い声をあげるのを男子生徒、サイトはまるで気が付いていない。

 

 

 

 

「まぁ、予想通りの展開だな、思春期の男子生徒はテファの手伝いに夢中。女子生徒は嫉妬の鬼。」

 

「むう、学生時代にはよくあることだ、メダカの水槽にブラックバスを投げ込んだら大惨事になろう?それと一緒だ。」

 

近藤は腕を組み、自分の持論になっとくし、うんうんと頷く、土方はタバコに火をつけ、戻ってきた沖田は退屈そうに、工事現場を眺める。

 

「見てくだせェ。」

 

沖田は親指をテファのいる休憩室、楽屋にやる。

そこには見慣れない恰好をした幼い子供たちと遊び、まだ自分で立てないような幼子の面倒を見るティファニアがいた。

 

「あの娘、江戸での仕事でも子供たちをつれてくるそうでさぁ。」

 

「兄弟、いや・・。」

 

「戦争孤児か。」

 

近藤は真剣な顔でその言葉を発し、テファの優しい笑顔が向けられる子供たちのうれしそうな表情。

彼女は一人で戦争孤児の面倒を見ながら、アイドルの仕事をしている。

 

「調べたところ彼女はアルビオンの没落貴族、アルビオンは今王党派と貴族派の内戦中、そんな中路頭に迷う戦争孤児を引き取り、面倒を見ているらしいでさァ。」

 

「若いのに見上げた根性だな。」

 

「うっ・・・なんていい娘だ!おじさん泣いちゃう!!ゴリ汁ぶしゃァァァァ!」

 

「ごり汁はいいとして、あんなもん見ちまったら気合入れて警護にあたらねぇとな。」

 

「まぁ、気合いれるのも結構ですがネィ、今回の警備状況は共同作戦になりそうでさァ。」

 

「共同?学生達とか?」

 

「いやァ、学生にはこのコンサートがフェイクとは伝えていませんぜ、今回会場内側は俺たち真選組。外側は。」

 

「銃士隊が引き受けることになった、久しぶりだな、近藤局長。」

 

三人の前には隊士を引き連れたアニエスとミシェルが現れ、近藤はいやな汗を顔に浮かべる。

 

「ア、アニエス殿??なんで!」

 

「ミス・ティファニアの警護が王室から要請されてな、今回、外側の警護をする次第になった、よろしく頼む。」

 

沖田は卑屈な笑みを浮かべアニエスに歩を進める。

 

「よろしくゥ?こっちは下剤仕込まれたメシ食わされた部下がいるんでェ、そんなことするアバズレ部隊を信用できるとでも?王室からの要請?なんでアルビオンの住民に王室から警護の要請が来るんでェ?てめーら一体なんの差し金で動いてやがる?」

 

「ちょっとー、それは言わなくてもいいんじゃねぇの?こっちも仕事できてるんでー、いちいち詮索されると仕事やりにくいんっすけどぉ?みたいな?」

 

「コイツ、キャラおかしいだろ、お前もっと武人っぽい感じじゃなかった?」

 

「えー?そうでしたっけぇ?ウチわかんなーい?」

 

「なにこの子、イライラ来るんだけど、ほんとに騎士??」

 

土方と近藤が変わり果てたミシェルに驚くが沖田はそうでもない、最初から演技だったことが合同演習で分かっていた沖田はふう、と溜息をつく。

 

「まぁ、お互い、今回はいい仕事にしましょうや、まぁ先輩からのアドバイスなんだがねィ、仕事中は前も後ろも上も気にした方がいいぜェ。」

 

ミシェルはそう言われ、コンサート会場の上、骨組みの部分の頂点に眼をやる、そこには血走った眼でミシェルを見る、アフロの狼、斎藤 終が銃士隊を眺めていた、というより今にもかみ殺さんばかりの勢いで睨んでいた。

 

「沖田の言う通り、お互い周囲を警戒して事に及んだほうがいいだろうな。」

 

土方も今回ばかりは前回の隊士への仇もある、アニエスに不敵な笑みを贈るとアニエスも口角をあげ、土方を見る。ミシェルもあの日以来の凶暴な笑顔で斎藤を見る。

 

「お、おいおい、お前ら、今回は仲良くしろよ?仕事だし・・・。」

 

「わかってますよ、仕事が始まったら仲良くしますよ、ねぇ、土方さん?」

 

「そうだな、総悟。」

 

見えない火花が散る状況に近藤が慌てる光景を神楽、新八は遠巻きでそれを眺めていた。

 

 

「銀さん帰ってこないよ、まるで蚊帳の外だね。」

 

「まぁ、これであのドSバカが死んでくれたらあの女共に感謝の酢昆布送るアル。」

 

「はぁ、こんなのでうまくいくのかなぁ・・・。」

 

 

 

日は沈み、やがて会場は完成した、はるか遠くの草原にて一つの影があった、その影の足元は大きく揺らぎ、巨大な岩がうごめく、そこに立つ影の右手には一本の刀が鞘に納められ、握られていた。

 

 

 

 




ミシェル=できそこないのギャル系キャラでいこうと思います。

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