ゼロの使い魔と万事屋銀ちゃん   作:銀桃

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第三十一話 おっぱいに正解があるなら答えはD

コンサートはまもなく開演、生徒たちの作った魔法の緞帳は静かに幕をあけ、ステージに立つ、ティファニアの姿があらわになる。

 

生徒一同、主に男子生徒は興奮し、歓声を上げる。

 

その声を聞きながら地下の簡易の檻の中でオスマンはいじけていた。

 

銀時は寝ころび、あくびをしながらあーあ、とため息をつく、

 

「なんで仕事したいのに俺ぁ、こんな爺さんと顔合わせで檻に入っているのかねぇ。」

 

「う、すまんの、・・・・ワシもつい出来心で。」

 

「出来心?普通の爺さんが出来心で女のストーカーなんざやるか?」

 

「ううむ、ワシの秘書が最近休暇をとってのう、いつもは彼女の乳やら尻を眺めては性欲の発散に努めておったのじゃが、幾分眺めるものがなくてのぉ。つい、やっちまった。」

 

「お前、もう死ねよ、俺が介錯してやらぁ。」

 

「はぁ、今日も彼女はお休み。またストレス溜まっちゃう。」

 

「その秘書さんもどんな奴?」

 

「ああ、ロングビル、彼女の人生も波瀾万丈でのぉ、アルビオンの貴族ではあったのじゃが、とある理由で貴族の称号をはく奪され、没落し、このトリステインの酒場で働いておったところワシが声をかけたんじゃ。」

 

「とんだナンパジジィじゃねぇか。」

 

「彼女はアルビオンでも優しい子じゃった、戦争孤児の世話をしながら、貴族の称号がなくなっても自分の手を汚してでも子供たちを守っておった。」

 

「・・・・んで。その子、どんな魔法使うの?」

 

「ん?土、じゃな。」

 

オスマンの目は真剣なものに変わり、銀時を見る。銀時も何かを察したのかこのオスマンを真剣な顔で見る。

 

 

 

場所は変わり、コンサート会場、学院の広場に響くティファニアの歌声にさっきまでの男子が興奮する様子もなく、その会場にいる生徒全員がティファニアの歌声に聴き入っていた。

 

女子生徒でさえも、その歌声には嫉妬の心も忘れ、聞き入る。

 

彼女、ティファニアの歌声は不思議な物だった。誰もが、彼女の歌声を聴き入る、夢中になる。

 

真選組、銃士隊、新八、神楽の面々もその歌声には何も言わず聞き入っていた。

 

 

やがて歌は終わり、恥ずかしそうにはにかむティファニアを前にした男たちは

 

「「「「天使はここにいたぁ!!」」」

 

全員が大歓声で同じ言葉を叫び、彼女の前に立ち上がり、拍手喝采を浴びせる。

 

 

 

「呆れた、なにこの男ども。」

 

ルイズはあきれた顔で自分の使い魔のはしゃぎように溜息をつく。

 

「はぁ、男って単純。でもいい歌だわ、久しぶりに聞き入っちゃった。」

 

キュルケはステージ上のティファニアに適当に拍手を送ると、ふと、自分の足元から這い出てきた使い魔に少し驚く。

 

「フレイム?どうしたの?」

 

気がつけば歓声を上げていたギーシュの使い魔ヴェルダンテ、タバサのシルフィードが、生徒達の使い魔が、地面を見ながら怯えている。

 

真選組の面々もその使い魔たちの動きに何かを感じていた。

 

「おい、トシ、あの生徒達の使い魔、なんか変じゃねーか?」

 

「地面、・・・いや。」

 

「上でも前後左右でもねェ、地下からでさァ。・・・」

 

 

会場の広場は地面が隆起し、ステージが音を立てて崩れる、隆起した地面は巨大な人型になり、生徒、ティファニアの前に姿をあらわにする。

 

「ゴーレム!?」

 

ギーシュの声にサイトがデルフを抜き、臨戦態勢になる。

 

ゴーレムの行動は鈍重、だが、その巨大な手にはすでにティファニアが掴まれている。

 

「おいおいおいおい!速攻で誘拐かよ!」

 

サイトはゴーレムに特攻し、ゴーレムの脚を踏み台にし、ゴーレムの腕まで跳躍する。

 

「オラァァァア!」

 

ティファニアをつかんだゴーレムの太い腕を豆腐のように切り落とす。

 

手から解放されたティファニアはそのまま数十メーターの距離から重力に従い、落下する。

 

「きゃあああああ!」

 

叫びをあげるティファニア。その声に反応し、マリコヌルの頭を踏み台にしたギーシュが跳躍する、サイトもゴーレムの体を踏み台にし、ティファニアの落下に追いつくように必死にダイブする、近藤も生徒の列をかき分け、必死にティファニアを受け止めようと両手を伸ばす。

 

「「「ティファニアのおっぱいは俺が受け止めるんだぁぁぁぁ!!」」」

 

「まじめにやれや男共ォォォォォ!!」

 

三人の叫びと同時に駆けつけたルイズが男三人の頭を失敗魔法で吹き飛ばす。

 

タバサは落下するティファニアにレビテーション、浮遊の魔法をかけ、落下をゆっくりとし、キュルケがティファニアを受け止める。

 

「あーあ、男共に任せてらんないわ。」

 

「ヤツらはすでに野獣。信用できない。」

 

ゴーレムの腕はみるみる再生し、その巨体を生徒達に向ける。

 

キュルケはティファニアを優しく降ろすと杖を構え、ゴーレムに向ける。

 

「メイジ相手にゴーレム一体じゃ足りないのを見せてあげなさい!」

 

「デカい的。」

 

 

 

 

 

 

地下倉庫にも外の現状は音でわかるくらい声が響いていた。オスマンは俯き、指をぱちりと鳴らす。

 

銀時の檻は開錠され、銀時は檻を出て、オスマンを見る。

 

「マチルダ・オブ・サウスゴータ、彼女の本名じゃ。」

 

「全部わかってた上で俺に依頼したってことかい、とんだタヌキジジィだ。」

 

「彼女とティファニアを頼む。盗みをしとるのもワシはわかっていた、業突張りの貴族の金じゃ、ちょっとは彼女たちの子供に使ってやるのもいいじゃろう、じゃが・・。」

 

「あの巨乳ちゃんを狙ってるのはそのマチルダさんだけじゃないってことかい。」

 

方に木刀を担ぎ、銀時はふう、と溜息をつく。

 

「いいぜ、その依頼、承った。」

 

 

轟音響くその地下を銀時は地上に向けて駆け抜ける。

 

 

「頼む、敵はこの国の中にもおるのじゃ、この耄碌ジジィの命はどうでも良い、だから・・・。」

 

 

 

 

ワシの部下の守りたいものを一緒に守ってくれ

 

 

 

 

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