ゼロの使い魔と万事屋銀ちゃん   作:銀桃

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次は真選組土方、斎藤、銃士隊です。

この話を練るにあたって色んな人間を出しすぎるのはあかんと思った。

だって長くなるもん、長編だけど考えるの大変だもの。


第三十六話 黒幕を考えるのにいろいろ考えて結局はいつものアイツ

「さ・・・・寒い、ナニコレ・・・殺す気??」

 

ミシェルは氷の檻にいれられ震えていた。銃士隊全員を捕縛するのに面倒と考えた土方はタバサに全員を入れられるような巨大な氷の檻を作らせた、堅牢なその檻は魔獣を放り込んでも壊れない強度だが・・・いかんせん氷の為、寒い、春の夜でもその寒さは夏の比ではない、まだ寒い、だが鬼の土方は鬼だった。

 

タバサは精神力を大幅に使い、息も荒げに草原に寝そべる。シルフィードは心配そうにタバサを労わるのか鼻をタバサに寄せる。

 

「我慢しな、まぁ夏になれば溶けるだろ。」

 

[そのまま夏までそこにいな、アバズレ]

 

斎藤はニヤリと笑うと、ノートをミシェルにこれ見よがしに見せる。土方は気が付いたティファニアの前に立つと、煙草を足でもみけし、手をやる。

 

「学院に戻るぞ、子供達の馬車は無事だ。」

 

「は、・・はい、でも、その人たち。」

 

[彼女たちは暑がりなのでこれでいいそうです。]

 

「オイィィィ!暑がりってレベルじゃねーぞ!ここで凍死したら末代までのろってやるううううう!」

 

ミシェルの怒号に斎藤は振り返らず、子供達の乗った馬車から子供達の様子を見る、何人かは眼が醒め、斎藤にびっくりして身をこわばらせる。斎藤はマスクを取りにっこりと凶悪な笑顔を見せる。

 

「うあああああ!おねぇちゃーん!!強盗~~~~!」

 

[いや、違う、これでも警察]

 

焦った斎藤はあたふたしながら逃げ惑う子供の後ろを追いかける。

 

「みんな大丈夫よ!この人達は警察さんだから。」

 

「警察?・・警察って?」

 

ティファニアはにっこり笑って子供達の質問に答える。

 

「税金を使って町を大出振って歩き回る公務員よ。」

 

「いや!回答の文オカシイだろ!」

 

「ちなみに公務員は勉強ができて○○○○な人が○○○で○○○よ。」

 

「おい!全国の公務員に喧嘩売ってんのか!炎上するだろが!」

 

ティファニアの歪んだ答えに土方がツッコム、子供と二人ティファニアは笑って小さい子供を抱きかかえるのを土方は頭を掻き、一瞥すると、視線を後ろのアニエスに戻す。

 

縄で縛られ、地面に胡坐をかいて座っているアニエスは何も答えず、眼を閉じて俯く。

 

「安心しな、なにも斬首なんざしねぇよ、ただお前らの考えが今回の一件でよくよくわかった気がしたんでな。」

 

「・・・・。」

 

「お前ら、姫様の兵じゃないな、別の機関に仕える兵士だな、しかも内偵が主な任務、どこの誰に今回の誘拐の命令を下された。」

 

「・・・。」

 

「答えたくなけりゃそれでいい、どーせ俺らには関係のない話だ。」

 

「我々はこの国の腐った部分を切り取るのが任務だ、今回のあの娘がそうだろう、不正に得た金で戦争孤児を育て、自身のつまらない偽善を満たして要るんだからな。」

 

「・・・不正?・・・それは。」

 

ティファニアが子供を抱いたまま何もわからない表情でアニエスを見る。

 

「怪盗フーケの金の流れの先にお前が分かった、ティファニア・ウエストウッド、貴様はフーケの重要参考人だ。」

 

「フーケ・・・・?、あ、あの・・。」

 

「おい!。」

 

土方はアニエスの胸倉をつかみ睨みつける、アニエスはそれでも冷徹な表情で土方とティファニアに向かって言葉を述べる。

 

「フーケの正体を知らぬお前に言っておこう、フーケはマチルダ・オブ・サウスゴータ、貴様の血のつながらない姉だろう。」

 

「・・・・。姉さんが、怪盗??」

 

ティファニアは拳を握ってアニエスに顔をきッ、と向ける。

 

 

 

「お姉さんはグルメリポートもぶらり旅もやったことありません!顎もしゃくれてないし、身長も170しかありません!だれと間違えてるんですか!!」

 

「オメーが誰と間違えてるんだ!それ阿藤海だろうが!!」

 

 

 

土方がティファニアの天然ボケにツッコミを入れるがアニエスは表情を崩さず、ふんと鼻をならし、土方から眼をそむける。

 

「テメーらがどんな目的があって誘拐したか知らねーが俺たちは俺たちの国からこの娘を守れと言われた。よって俺たちはこの娘を学院に連れて帰るぜ。」

 

「・・・・。」

 

土方は子供達と遊ぶティファニアのほうに向きなおると、他に何かを言いたげな表情でうつむき、考えていた。が、その考えも後回しになる事態が起こった。

 

突如上空がまぶしく光輝き、転送ゲートが巨大な口をあけ、地面を照らす。

 

「な!!」

 

土方、斎藤の目の前には巨大なエンブレムのない戦艦。

 

その甲板の先に見える自国のテロリスト集団の頭領。

 

「高杉・・・。あいつがなんでここに!?」

 

戦艦はゆっくりと転送ゲートから降下し、地上にその巨体をゆっくりと着地する。

 

 

「斎藤!!子供とティファニアを連れてここから離れろ!」

 

「いえ、そうはいきません。」

 

「動くなッス!」

 

斎藤の背後には刀を突きつけた武智扁平太が暗闇から姿を現す。

 

ティファニアと子供に銃口を向けた鬼島また子が姿を現す。

 

「今回の騒動、こちらにティファニア殿と子供を預け、終わらせてもらいますよ?」

 

「子供に銃を向けるのはしたくなかったッスけどね、事は早めに終わらせた方がイイッスから。」

 

銃口をティファニアの頭に近づけ、ティファニアは抱いた子供を強く擁する。

 

子どもの怯えた表情に土方は刀を抜くことすらできない。

 

「てめぇら・・・・。」

 

「まぁ、話を聞いてください、鬼の副長、土方さん、我々はそのティファニアという娘の秘めたる力が欲しいのですよ。決して巨乳で童顔、肌が白いというだけで誘拐しようという魂胆はありません、ええ、私はロリコンではありません、フェミニストですから。」

 

「その発言がロリコンくさいッスよ!」

 

「ロリコンは巨乳に見向きもしません、その点私は彼女の顔を見る前に胸をみました、はい論破、ロリコンではありません。」

 

「どんだけ必死にロリコンじゃないこと隠したいんスか、モロバレだけど。」

 

「彼女の系統は虚無、彼女こそこのハルケギニアの始祖、ブリミルの血筋の子なんですよ、我々は虚無が欲しい、あなた達他国の警察がでしゃばる必要はありませんよ。」

 

「虚無・・・。」

 

ティファニアは武智と土方の会話の中、何かを決意する。ティファニアは大きく息を吸い、頭をあげ、何かを歌いだした。

 

その透き通るような歌声から奏でられる音楽は土方や斎藤、そしてアニエス達、鬼島また子や武智を眠りに誘う。

 

「う・・・。」

 

どさりと全員が眠ったあと、ティファニアは急いで子供達に振り返り、眠る子供達を馬車に移そうと馬に駆け寄る。

 

追手が来る前にティファニアはここから子供達と逃げようと画策した、虚無がばれていた、それに対しての対策は逃げることのみ、ティファニアは息をあらげ、馬に跨るとまだ眠っている子供達を確認し、外に出た眠った子供達を馬車を動かした後回収しようと急ぐ。

 

戦艦の甲板から人影が飛び降りる、その姿を見たティファニアは身をこわばらせる。

 

「強制的に眠りに誘う魔法か、なかなか興味深いモンだ。」

 

「どいて、ください。私は・・。」

 

「あなたは・・・あの時の。」

 

ティファニアは目の前の和装の男に見覚えがあった、そしてその次に降りてきた男の姿も。

 

「あなたは、・・・・つんぽさん?」

 

「こっちにくるでござる、ティファニア殿、貴殿の居場所、子供達の居場所もこちらで用意するでござる。」

 

「・・居場所。」

 

ティファニアはその言葉に何かを感じ、両者を見る。

 

数人の子供は今だにこの草原で眠っている、ここに留まっていても子供は拾えない。

見捨てるわけにはいかない、どうにかしなければ。

 

 

「まぁ待て、万斉、・・・こっちもこっちで、相手しなきゃいけねぇ客がいるみたいだ。」

 

その言葉と同時に巨大な氷塊が上空から振り落とされた、高杉と万斉に向けられた氷塊を二人は跳躍で避け、上空を見上げる。

 

「面白いでござるな、あの娘。」

 

万斉は上空のタバサをを睨む、高杉は冷静に笑みを浮かべると煙管の灰を地面に落とし、懐に煙管をしまう。

 

「こっちは任せな、お前は。」

 

「おおおおおおおおお!」

 

「何しに来やがったァァァァ!」

 

突如闇から絶叫が聞こえ、サイトは万斉にデルフで切りかかる、銀時は高杉に木刀を振り下ろす。

 

当たりに風が吹きすさみ、馬に乗ったティファニアとここに駆けつけた馬上のルイズは眼をつむる。

 

「ギリギリ間に合ったってか?いい歳こいて女学生を二人組でナンパたぁ恐れ入るぜ!」

 

「なんでテメェがここにいやがる!高杉!!」

 

万斉はサングラスの奥で不敵に笑い、高杉は凶悪な笑みを銀時に向ける。

 

「「この国から出て行きやがれェェェ!ナンパ侍!!」」

 

二人が声をそろえ、叫び、それぞれの戦いの相手を見定めた。

 

ルイズは子供達をティファニアの馬車に乗せ、タバサも急降下したシルフィードで子供達を回収する。

 

「あいつらに任せておけばいいわ!ティファニア!」

 

「は、はい!!」

 

「あんたはここから私の実家に逃げるわよ!王都も学院もここも、確実に危険だから。」

 

フーケにこの連中、そして得体の知らない王都の誰か、ルイズは考えを巡らせ、ここから遠いが自身の実家、ヴァリエールに彼女を匿うのを考えた。

 

タバサはルイズの馬車を追走するようにシルフィードの方向を修正させる。

 

ティファニアも馬車をルイズの馬に追いつかせようと、手綱を握る、・・・が。

 

 

 

彼女の背後の赤い眼にティファニアは振り返る。

 

「マチルダ・・・姉さん?」

 

ティファニアの目の前には血まみれの顔に幾何学模様の赤い紋様の体中に張り巡らせたマチルダが佇む。

 

 

 

マモラナキャ・・・・アレヲ。

 

 

 

 




銀時対高杉

サイト対万斉

マチルダがここにいるってことはオスマンが・・・・。
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