ゼロの使い魔と万事屋銀ちゃん   作:銀桃

41 / 80
さて、そろそろ終わりにします。

今回はテファとマチルダに視点をば。


第四十一話 握った手の中

赤い空に暗い森、どこまで逃げればあの男から逃げられるのだろう。

 

少女マチルダはティファニアの手を取り、森を逃げる。

 

もうすぐ出口、もうすぐ出口だ。

 

何度もそうティファニアに言い聞かせ走る。

 

森はどこまでも暗く、どこまでも空は赤い。

 

「もう、つかれたよ、姉さん。」

 

「弱気言ってないで走るんだよ!!」

 

ティファニアは息をきらせ、少女マチルダは当たりを警戒しながら走る。

 

「もうすぐ、もうすぐだよ!」

 

「ええ、姉さん。・・・」

 

 

 

 

「出口なんてないよ、マチルダちゃん。」

 

マチルダの手をひっぱり、ティファニアの顔が不気味に笑い、立ち止まる。

 

大きな刀をティファニアは握りしめ、ティファニアの姿は和装のオールバックの男に変化する。

 

「ひ!!」

 

「出口なんてないよぉ、マチルダお姉さん・・・。」

 

刃はマチルダの肩を切り裂き、マチルダはそのまま地面に倒れる。

 

「もうちょっと遊ぼうよ、姉さん。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

赤い空に暗い森、どこまで逃げればあの男から逃げられるのだろう。

 

少女マチルダはティファニアの手を取り、森を逃げる。

 

もうすぐ出口、もうすぐ出口だ。

 

何度もそうティファニアに言い聞かせ走る。

 

森はどこまでも暗く、どこまでも空は赤い。

 

「もう、つかれたよ、姉さん。」

 

「弱気言ってないで走るんだよ!!」

 

ティファニアは息をきらせ、少女マチルダは当たりを警戒しながら走る。

 

「もうすぐ、もうすぐだよ!」

 

「ええ、姉さん。・・・」

 

 

 

 

「出口なんてないよ、マチルダちゃん。」

 

マチルダの手をひっぱり、ティファニアの顔が不気味に笑い、立ち止まる。

 

大きな刀をティファニアは握りしめ、ティファニアの姿は和装のオールバックの男に変化する。

 

「ひ!!」

 

「出口なんてないよぉ、マチルダお姉さん・・・。」

 

刃はマチルダの肩を切り裂き、マチルダはそのまま地面に倒れる。

 

「もうちょっと遊ぼうよ、姉さん。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

赤い空に暗い森、どこまで逃げればあの男から逃げられるのだろう。

 

少女マチルダはティファニアの手を取り、森を逃げる。

 

もうすぐ出口、もうすぐ出口だ。

 

何度もそうティファニアに言い聞かせ走る。

 

森はどこまでも暗く、どこまでも空は赤い。

 

「もう、つかれたよ、姉さん。」

 

「弱気言ってないで走るんだよ!!」

 

ティファニアは息をきらせ、少女マチルダは当たりを警戒しながら走る。

 

「もうすぐ、もうすぐだよ!」

 

「ええ、姉さん。・・・」

 

 

 

 

「出口なんてないよ、マチルダちゃん。」

 

マチルダの手をひっぱり、ティファニアの顔が不気味に笑い、立ち止まる。

 

大きな刀をティファニアは握りしめ、ティファニアの姿は和装のオールバックの男に変化する。

 

「ひ!!」

 

「出口なんてないよぉ、マチルダお姉さん・・・。」

 

刃はマチルダの肩を切り裂き、マチルダはそのまま地面に倒れる。

 

「もうちょっと遊ぼうよ、姉さん。」

 

 

 

 

 

 

 

いやだ、もう、いやだ・・・

 

少女マチルダはティファニアの手を引っ張りながら走る。

 

赤い空、暗い森をひたすら走る。

 

もう何度目だろう、ティファニアを引っ張り走るのは・・・

 

もういやだ・・・

 

もういいだろう・・・

 

ティファニアの手の握る力が弱まる。

 

いや、・・・だめだ。

 

マチルダの握力はぎゅっとティファニアの手を握りしめる。

 

この手は離せない、この手を離したら父の約束も守れない、約束を守れないならティファニアも守れない!!

 

強く握った手の中、マチルダはティファニアに振り返る。

 

ティファニアの顔が不気味に笑う。

 

マチルダの顔が恐怖に歪む。

 

でも、・・・・

 

握った手を離せない、約束だから・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ、・・・はぁ・・・。」

 

銀時はマチルダの暴れる体を抑えるのに必死だった。

 

「おい、巨乳・・じゃなかったテファ!首押さえろ。」

 

限界を感じた銀時はマチルダの暴れる姿にあたふたするティファニアにマチルダの頭を抑えるように頼む。

 

「は!はい!」

 

テファは全力で首に腕を絡ませ締め付ける・・・・・・・

 

銀時の首を。

 

「お、・・・お前、俺の首じゃねぇ、・・しかもヘッドロックって・・・こっち・・・

マチルダのほう・・。」

 

「あ!すいません!」

 

「げはぁ!!もう死ぬかと思った、・・・・お前首はいいから脚をおさえろ、もう限界・・・。」

 

「はい!!わかりました!!」

 

ティファニアは今度はテレビで見たプロレスの技をなぜかかけていた。・・・・・

 

銀時の脚を。

 

「うぎゃあああああああ!折れるううううう!何やってんだテメェ!わざとか?わざとだろ天然メロン!!つーかなんで四の地固め??」

 

「ご、ごめんなさい!どうすればいいかわからなくて・・・・?」

 

ティファニアはマチルダの指に光る宝石の指輪に眼が言った。

 

本でみたことがある、あれは・・・アンドバリの指輪。

 

ティファニアはとっさに体が動き、暴れるマチルダの指の指輪を外し、地面に投げ捨てた。

 

ボロボロのマチルダの体の動きが急速に緩慢になり、ティファニアはマチルダの眼を除く、黒く、そして赤く光る眼にティファニアは泣きそうになる。

 

「どうしちゃったの?・・・マチルダ姉さん・・。」

 

ティファニアはマチルダの胸に手を当てる。

 

「お母さん、使わせてもらいます。」

 

ティファニアの中指の宝石が光り輝く、銀時はマチルダを拘束する腕の力をよわめ、マチルダの背中から自身の体を離す。

 

「お、・・・おい。」

 

「母さんの形見の先住魔法の水の宝石です、・・・死者でも蘇生できるこの力でマチルダ姉さんを助けます・・。」

 

淡い光がマチルダを包み込む。

 

「まじかよ・・・。」

 

「お願い、・・・戻ってきて、姉さん!!」

 

ティファニアは涙を浮かべてマチルダの胸に力を込める。

 

「姉さん一度言ってたよね・・貴族が憎いかって・・・私、小さいときの事あんまり覚えてないけど、・・・うん、って言っちゃった。」

 

「・・・お前。」

 

「今日、ここに来たのもそれでなのかな?・・でもね、ちがう。本当は私は・・私は・・。」

 

 

 

 

 

 

 

 

マチルダは自分の頭上に光る刀、赤い刃に絶望する。

 

もう何度も何度も同じことの繰り返し、

 

ここは地獄だ・・そう、今まで自分が繰り返してきた罪と罰。

 

「・・・・もう、・・いや。」

 

「もう一度遊ぼうねぇ・・おねえ・・・。」

 

マチルダの眼の前には男の後ろに佇む少年が怒りの表情で睨む姿があった。

 

「救えねぇ・・。」

 

和装の男は少年に振り返り、何かをわめきながら少年に刃を振り下ろす。

 

「お前は救えねぇよ、クソ野郎。」

 

サイトはデルフを抜刀し、男の首を切り落とす、それでも男は刀を振り下ろす。

 

「消えな、ストーカー野郎・・・。」

 

サイトは高速でデルフを振るい、まるで紙切れのように和装の男・・・岡田似蔵を切り払う。

 

「あ・・・・が・・。」

 

最後の言葉は言葉にはならず・・・似蔵は細かい粒子のように消え、サイトはデルフを納刀する。

 

「お前はそのまま消えな。・・・」

 

サイトは消え去る粒子を一瞥すると地面に尻もちをついたマチルダを見下ろす。

 

「なぁ、デルフ・・・これって。」

 

「ああ、フーケの魂の残骸だ。・・・もうあとは消えるだけさね。」

 

サイトはマチルダを悲しい眼で見る。マチルダはそっとうずくまり、徐々に消えようとする。

 

「なぁ・・・デルフ!」

 

「無理だよ相棒・・・おれっちにもどうしようも・・・。」

 

その先の言葉はデルフはなにも言わなかった、なぜならそこにはあの成長したテファが優しく少女マチルダを抱きかかえていた。

 

「な・・・・。」

 

「テファ??」

 

サイトとデルフは眼を疑う。

 

「テファ?」

 

「ごめんね、あの時、・・・何も考えずに頷いて、ごめんなさい。」

 

「・・・。」

 

「私の本当の望みは、・・・お姉さんと子供達と一緒に笑って暮らすのが本当の望みだったの・・・・母さんが死んだのは悲しいけど、復讐しても・・。」

 

マチルダは何も言わずに涙を流すテファの顔を両手で優しく包む。

 

「ごめん、テファ・・・。」

 

「うん、・・・ごめんね、姉さん。」

 

お互いが粒子のように掻き消えるのを見届けたあと、サイトの意識がまた暗転する。

 

 

 

 

 

 

 

 

ゴーレムの上でサイトは意識が戻る、右手のデルフリンガーにデルフの意識を感じない・・サイトはいまだに怪しく鼓動する紅桜を見る。

 

「・・・・おい。」

 

応答はなし、サイトは紅桜をゴーレムの右肩の一部から抜き取り、紅桜を左手に横一文字に自身の胸元に見据え、再度刀に呼びかける。

 

「おい、・・・デルフ!!」

 

「ぷはあ!ああ、間に合った、おっけーおっけー、刀の地金が何層にも重なっててこの刀を支配するのに時間かかったわ、まぁ圧縮された数秒だがなぁ。紅桜の人工知能云々は完全におれっちが破壊しておいた、今残ってるのは異常な頑強を誇る日本刀よ。」

 

「ふう・・・。」

 

サイトは紅桜を眺め、前のデルフの器の剣を見る、急激に錆が浮き上がり、ボロボロの剣に変わり果てる。

 

そしてサイトはゴーレムの上空から泣きながら抱き合うマチルダとティファニアを眺める。

 

銀時は腕を組み、サイトに視線を送る。ルイズもティファニアとマチルダに駆け寄り、銀時とサイトににっこりとほほ笑む。

 

サイトは左手のルーンを見て、手のひらを握る。紅桜を持つ左手のルーンは淡く輝いていた、それは完全に紅桜をサイトの武器、ガンダールヴの武器として認識した証拠でもある。

 

 

「ま、めでたし、めでたし・・・ってか。」

 

 

 

 

 

 




次、クライマックスということで。

気が付けばお気に入り50人ありがとうございます。

UAも1万越え。


ホント、見てくれてありがたや・・・

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。