ですのでごちゃごちゃしてます。
前回の話よりさかのぼって使い魔お披露目会の朝。
とある客室の一室でがなるタイマー音。・・・
「うるせぇー!眠れねーだろクズが!!」
瞬間的に拳で目覚まし時計を壊し、銀時は安らかな二度寝を決め込もうとした、だが突如その眠りを妨げるように・・・
「さっさと起きろや!この腐れ天パー!!」
ルイズの見事なまでの踵落としが銀時の顔面に突き刺さる。
「がああああ!鼻!鼻が!」
「起きろや役立たず、3秒以内に起きないと爆破するわよ。はーい1!」
ドォン
銀時の頭上すれすれで爆破が起こりルイズは舌打ちする。
「いや!2と3は?」
「はぁ知らないわよ、貴族はね、1だけ覚えてれば生きていけるのよ。」
「お前どこのおっさんのセリフぱくってんだよ!」
そんなやり取りをルイズの背後からギーシュとモンモランシーとシエスタが苦笑いで見ている。
結局あの喧嘩騒動のあと、ギーシュはマリコヌルとヴィリエはシエスタとルイズに謝り、そしてモンモランシーにギーシュはボコボコにされた。
そのあと銀時の計らいで酒盛りをやったがそのあとの記憶がない。
「あー飲みすぎた。水、水くれ。」
「ったくしょうがないわね、シエスタ、水ある?」
「ありますよ、はい銀さん。」
「ああ、シエスタ、今日も美しいね、僕は昨日の自分がここにいればすぐにでも殴ってやりたいよ。」
「まぁ、ギーシュ様ったら、昨日のギーシュ様はいませんけど後ろのミス・モンモランシーが今日のあなた様を・・・。」
モンモランシーがこめかみに青筋を浮かべながらギーシュの頭をがっしりつかみ壁に叩きつけていた。
「懲りてないの?あんた?死ぬの?」
モンモランシーの質問にギーシュは はは と笑い、今日もモンモランシーは美しいね、と最後にモンモランシーに意識を絶たれた。
「あーよっこいしょ、で?今日は何やるんだっけ?」
「お披露目会よ!まぁ適当に剣振ってくれればそれでいいわ、・・・・うーんなんか味気ないか。」
頭をかしげながら今日の演目を考える。銀時はあくびをしながら はいはい と生返事で外の光景を見る。
「姫さんも帰ってきたみたいだな。」
「げ!お迎えいかなきゃ!いい?会場の場所わかるわよね?」
「へいへい、いってらっしゃい。」
銀時は洗面所に脚を運び、そして顔を洗うと歯を磨くとその脚で外に出た。
なるほどと、銀時は感心した。学生が準備に忙しそうにお披露目会の自らの演目を自分の使い魔と練習している。
すぐ自分のそばにいた炎を宿したトカゲと地面に寝そべる自分より大きな竜に銀時は興味深々でそーっと近寄る。
「まるでポケモンの世界じゃねーか、おい、お前ヒトカゲか?」
ヒトカゲと呼ばれたサラマンダーは銀時の足元に近寄る、銀時は失念していた、このトカゲは今、炎を宿している。
「あじゃあああああ!燃えたぁぁぁぁあ!?」
足元が火だるまになった銀時は地面を転がり、何とか消火できたところでその騒ぎに目を覚ました青い竜は銀時にのそのそとちかより、銀時の頭を齧る。
「うぎゃああああああ!」
銀時は暴れまわり、竜はなついているのか定春のように、銀時にじゃれつく。
「あら、ルイズのとこの客人さんじゃない。うちのサラマンダーに何か用?」
「シルフィード、マテ。」
シルフィードと呼ばれる竜は銀時を口から離し、名残惜しそうにタバサに歩みよる。
サラマンダーはそのまま素早くキュルケの体を這い、首に巻き付いた。
無言の少女と巨乳の少女に顔面血まみれの銀時は首を傾げた。
「どこかで会ったっけ?」
「昨日の騒動で見た。・・」
「自己紹介ね、私キュルケ、こっちはタバサ。」
「ああ、長と・・・。」
「タバサつってんだろ」
「ぶべら!」
無表情でタバサが銀時の顎にアッパーを撃ち放ち、銀時は後ろに倒れ、タバサ本人は何事もなかったかのように無表情で銀時を見る。
「わ、悪かった、タバサな。」
「わかればいい。」
「昨日はお疲れさまね、まぁ内容はアレだけど。」
「全然本気出してなかった、考えがわからない。」
タバサの質問に銀時はよいしょ、と立ち上がり腰を叩きながらああ、あれかとつぶやく。
「ガキのケンカに大人が本気だしてみろ、そりゃもう喧嘩じゃねーよ。」
と言いながら銀時はそういうと手をふりながらルイズに言われた場所を目指す。
「ルイズと仲良くしてやれよー、女の喧嘩は男からみたらめんどくせーモンだからな。」
キュルケは溜息をつき、すこし笑顔で銀時の背中を見た。
「変わった性格してるのね、侍って。・・・あれ?」
タバサは無表情で銀時の背中を見ながら何かを考えていた。
「・・・本当にユニーク。」
「あら、タバサ、ああいうのが好み?」
タバサはキュルケの頭に杖をこつんとぶつけるとそのまま自分もお披露目会の会場に脚を運んだ。
お披露目会直前のとある一室。
学院の迎賓用の室内でアンリエッタは紅茶のカップに口をつけた。
「ルイズ、使い魔さんの情報が手に入りましたわ。」
「・・・・あ、え、本当ですか?姫様!」
「・・・・・今忘れてましたわね、あなた。」
目の泳ぐルイズにアンリエッタはクスリと笑う、あの銀時はちゃんと自分との依頼を守ってくれているのだなと何となく直感でそう感じた。
「サイト ヒラガ 出身はどうやら江戸のようですわ。」
「江戸って・・銀時と同じ場所じゃないですか。」
「ええ、あの国の・・・見回り組という組織の頭目、佐々木殿が情報をくれましたわ。
でも、江戸で生まれたあとすぐこのハルケギニアに渡ったようですわね、・・・いえ、身売りに出された。が正解のようです。」
「身売り・・・じゃぁその、親とか。」
「両親はサイト殿が生まれてすぐに他界、どうやら攘夷戦争後の混乱に巻き込まれたようですわね。」
「銀時の国の戦争ですね、じゃぁ、年齢は私とほぼ同じ?」
「そういうことですね、戦争孤児を当時は身売りで金銭に変えて飢えをしのぐなんてのは定石みたいな時代だったようですから。」
「・・・ひどいですね。」
「まったくです、・・・でも、いま確実に言えるのはサイト殿はこのハルケギニアにいるという可能性が高い、ということです。時間はかかるでしょうが、あちらの国の協力も仰いで捜査にあたってますわ。」
ルイズはぺこりと頭を下げる。
「ありがとうございます。姫様。」
「・・・姫様、ですか。」
そのアンリエッタの寂しそうな顔をルイズは何も言わず見た、その気まずい空気を打ち破るかの如く、迎賓用の室内にこの学園の長が真っ白に長いひげを触りながら入室しその後ろから長身の眼鏡をかけた綺麗なお姉さんという言葉が似合う女性、ロングビルがルイズに向かってにっこりとほほ笑んだ
「おお、姫様、今日も麗しゅう。」
「オールド・オスマン、今日のお披露目会、楽しみにしてますわ。」
「これはこれは、今コルベールが生徒をまとめて最後の準備をしてるところですじゃ。・・ささ、こちらに。」
と、部屋の外にアンリエッタを招くオスマンにアンリエッタは優しく微笑みオスマンの手に自分の手を添える、が、その時であった。
広場の外から轟音と巨大な影、そしてここからでも影しか見えない巨大ななにか、の動く音が響く。
会場のすぐ上空、巨大飛行船の甲板の上で少年がにっこりとほほ笑む。
「ねぇ、阿武兎、ここの連中は魔法を使うみたいだよ?なんだかワクワクしないかい?」
「おいおい、団長、ここいらは学生ばっかじゃねぇかよ、子供相手にこの宇宙船を仕向けるなんざやりすぎじゃねぇのかい?」
「お宝がたくさんあるんだ、持ちきれないかもしれないじゃないか。」
「はぁ~やれやれ、うちの団長の強欲さには苦労するねぇ~・・・で?どうする?」
「決まってるだろ。」
その凶暴で好戦的な目を大きく見開き、神威は地上のトリステイン魔法学院を睨む。
「シンスケがせっかく遊び場を用意してくれたんだ、・・・真正面から楽しむさ。」
めんどいからこっからシリアスモードやで。