ゼロの使い魔と万事屋銀ちゃん   作:銀桃

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第七十八話 人も使い魔も結局腰振る動物

何時間たったのか、サイトは一人、目が覚めた。

 

ボコボコになった隠れ家のラブホテルの廊下でむくりと立ち上がり、戦闘の後のホテル階上に足を運ぶ。

 

周りは顔の見知った連中がまるで時間が止まったかのように廊下で倒れている。

 

冒頭のギーシュのように体温があり、今度は眠っている。

 

サイト「・・・・ルイズ、・・ルイズは!!。」

 

猫のルイズがここにはいないことに焦り、周囲を見渡す。

 

その時、窓から見える景色、ターミナルの周辺のビルから一筋の閃光が走った。

 

まぶしさに目をつむる。

 

サイト「・・・今の光、・・・行ってみるか。」

 

ここには何の手がかりもないと考え、サイトはホテルの玄関から外に出た。

 

 

 

異常、街道に出てみれば一目でそれは分かった。

 

街行く全員が街道のあちこちで時間停止している。

 

銀時達のように眠っているものもいれば会話の最中に時間が止まり、固まっている人たちもいる。

 

空飛ぶ鳥も街道を走る車も、すべての時間が止まっている。

 

サイト「こんな・・・・まるで世界全体の時間が止まって・・・。」

 

さっき見た閃光、あれが原因なのかはよくわからないがサイトはターミナルを目指し、走る。

 

 

 

 

 

閃光が見えたビルにたどり着いたサイトは慎重に屋上を目指す。

 

いつから廃屋になったのか、壁も床もボロボロで今にも崩壊しそうな建屋にサイトの足取りも慎重にならざるを得ない。

 

そして屋上、そこには神楽、タバサ、シルフィードがまたも倒れて眠っている。

 

そこには犯人らしき人影。

 

大き目のフードを被った人物がむくりと立ち上がり、屋上からの景色を眺めていた。

 

サイト「一連の事件の犯人はお前だな。顔を見せろよ。」

 

 

 

犯人、その人物は勢いよくフードをはぎ取った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

モキュ(あの効果音)(以下エリザベスプラカード)

 

エリザベス:ばれてしまっては仕方ない。

 

サイト「え・・・・・・。」

 

エリザベス:私がなぜこのような犯行を犯したかを回想を交えて話そう。

 

サイト「え、いきなり回想?」

 

エリザベス:あれは・・・・一週間前にさかのぼる。

 

サイト「ちょ、・・・いきなり出てきて振り出しにもどんの!?景色歪み出したよ!つーかあんま聞きたくないんだけど、、どうでもいい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一週間前、魔法学園の広場、桂さんとはぐれた私、エリザベスは桂さんを探して学院を徘徊する。

 

サイト「急に饒舌になったよこのバケモノ。」

 

そこで私は広場の隅に奇妙な穴があることに気が付いた。

 

巨大なモグラが彫ったような穴、興味本位に私はその穴に入ってみた。

 

 

 

 

 

真っ暗な穴は洞窟のように内部が広く、そしてぼんやりと薄暗い。

 

「ヴモ・・・ヴモ。」

 

洞窟の奥、そこにはこの学院の生徒の使い魔が一匹、ワンカップ片手に管を巻いている姿を私は目にしてしまった。

 

ヴェルダンテ「ヴモ・・・。」

 

サイト「なんの話だアァァ!つーかワンカップ片手って何?」

 

 

一人で飲む酒は寂しかろうと私は彼、ヴェルダンテの酒に付き合うことにした。

 

どうやら使い魔の彼は相当溜め込んでいるようだった、主であるギーシュ。

 

彼がこのヴェルダンテに対する態度が最近そっけないのが原因のようだ。

 

 

 

 

ヴェルダンテ「ヴモ・・・ヴモ・・・・・・ってああ、もうめんどい、喋っていいすか?」

 

 

 

 

サイト「しゃべったぁぁぁぁ!?何このモグラ喋れるの?使い魔とバケモノ同士言葉通じるの!?」

 

ヴェルダンテ「原作でもクロスオーバーでもレギュラー陣以外の使い魔ってあんま登場しないじゃないですかぁ?俺結構頑張ったんすよ?アルビオンでも活躍したはずなのにうちの主ときたら毎回毎回女口説くのに必死で俺の相手してくれないんすよ、どう思います?エリザベスさん。」

 

彼の言い分はわかる、なにせこの物語はヒトの手によって作られ、語られる内容もヒトの事ばかりだ。

 

いや、それは当たり前だろう、ヒトという生き物は何かを作り、同時に何かを壊す、動物という種であるこの使い魔達の感覚とは全く違う生き物でありその壁は高く、打ち壊しがたい。

 

それと同時にヒトという種は物語を語りたくなる動物だ、創造と破壊を語る上でヒト同士のやり取りがメインになるのは仕方がない。

 

この世界の歴史もヒトが作り上げたものだ、我々動物が種を残そうと必死に生涯の目的をメスに腰を振ることと考えているだけと思っているのも間違いはない。

 

根本的には全く違うのだ、そして、彼らは自分たちが本来なすべき事、種を残す事を人間の都合で主に仕えることに変更する事を強要された。・・・

 

彼もその一人だ。

 

サイト「えらく深いこと言ってるよ、何このバケモノ。」

 

酒を飲んで忘れろ、と私は彼に一杯を注ぎ一日目の夜は過ぎていった。

 

 

 

 

 

 

二日目の夜も使い魔の夜会が開かれた。

 

桂さんは最近、ここの学生たちに攘夷とは何かを説くためにこの学院に足を運び、寝泊りしている。

 

桂「では諸君。これはなんと読む。」

 

 

将軍

 

 

生徒「しょうぐん じゃないんですか?」

 

桂「違う!攘夷の心をもってすればわかるはずだ!!正解は・・・・松平健だ。」

 

生徒「おおおおおお!」

 

桂「またはマツケンサンバ、もしくは暴れん坊将軍でもいい。」

 

生徒「じゃぁ・・・これは!?」

 

 

 

 

虚無

 

 

桂「いい質問だ、正解は釘宮理〇だ!!」

 

生徒「おおおおお!あえて○○に触れないところがまた詫び寂びを感じさせる!勉強になるなぁ!」

 

桂「もしくは龍が如く6でも正解だ。」

 

サイト「漢字に漢字で読んでんじゃねーよ・・・つーかこの人も生徒も何やってんの?」

 

 

 

 

二日目の夜も私はヴェルダンテと酒を共にした。

 

だが今回は二人だけではない。

 

フレイム「よぉ旦那、やってるね。」

 

モートソグニル「また今日も飲んでるのかい?」

 

ロビン「あ、私梅酒でお願い。」

 

クヴァーシル「俺は焼酎ね。」

 

皆が皆日ごろの愚痴をここへ酒の肴にして飲みに来る、私は彼らのため込んだ愚痴をBGMに彼らの希望する酒を提供する、それがここ、ラウンジ エリザベス・・。

 

サイト「ちょっと待てぇぇぇ!いつの間に洞窟がラウンジになった!?何この装飾、何この酒の量!あんたバーテンになってんじゃん!」

 

 

 

 

フレイム「・・・・・はぁ、ここの店の酒はうまいねぇ、さっそくだが聞いてくれるかい、おいらの愚痴。」

 

一人目の客の愚痴はキュルケ嬢の使い魔、フレイム 元々火山の付近に住んでいた彼はキュルケ嬢に召喚され、この学院に住むことになった、主が恋愛体質の○○○ということに最近辟易しているらしい。

 

フレイム「うちの飼い主さぁ、毎晩毎晩男連れ込むのはいいよ、・・ただ俺を照明係に使うのホントマジやめてほしいんだよなぁ・・ムーディなのはいいよ、俺のしっぽいつも燃えてるから別に、・・・。」

 

モートソグニル「ああ、うちのジイさんもロングビルさんのパンツ俺に見てこいって言うんだけどさ、正直きっついぜ、あの年の女の尻見るの、まぁ俺の目とジイさんの目はつながってるからジイさんはそれ見て興奮してんだけどさ、こっちの網膜の事も考えてほしいわけよ、きっついってあの尻・・・ロングビル、彼女も彼女なわけよ、危うく俺踏みつぶされそうになってさ、嫌だよ俺、最後が圧死だなんて・・・ああ、そうそう、そういや知ってる?ロングビルってさ、なんかおばさん気質出してツンケン物言う感じだけどさ、・・あの銀時って男が来る日に限ってパンツ派手になってんの、これどう言う意味か分かる?アレも女なんだねー・・・そう思える俺の心もキッツいわけよ、だってあの年だぜ?あれでいざというときの準備みせられるとさぁ・・・あ、今は通信切ってるようなもんだからここの会話はきこえてないからね。」

 

ヴェルダンテ「あー、おたくも苦労してるねぇ、つーかキュルケさんだっけ?一体学院の何人と付き合ってるの?」

 

フレイム「えーっと・・・ひい ふう ・・・ざっと30は超えてるんじゃない?」

 

ロビン「つーかそれ大丈夫なの?ほら、その、病気とか。」

 

クヴァーシル「30は流石に衛生面でヤバイんじゃなねーの?ここってほら、学生しかいないし、明るい家族計画ないでしょ?」

 

フレイム「ああ、大丈夫大丈夫、うちの飼い主あんだけ男たらしこんでて処〇・・。」

 

 

 

 

 

 

 

サイト「待てマテマテェェェ!ストォォォップ!」

 

エリザベス:何?(プラカード)

 

サイト「要点を言え!要点を!キュルケのあっちの事情はどうでもいい!つーか知りたくねぇよ!」

 

 

 

 

 

 

 

皆それぞれ溜め込んでいる理由は違う。

 

ロビン「私の主人もさぁ、私呼びつけて色々やらせるのよ、・・まぁ湖の妖精に霊薬をもらう仕事はいいとしてさ、私を霊薬の実験に使うのはどうかと思うわけ、この前はシャレにならなかったわ、体が肥大してナルトのガマみたいになっちゃって、まぁ一週間で治ったけど。」

 

ヴェルダンテ「あー・・・うちの主人もおたくの主人にゾッコンなのか、「愛しのモンモランシーのプレゼントにダイヤを探してきてくれ」って言われてサァ、探したよ地の底まで、ダイヤの原石は探せたけど深く掘りすぎてマグマ出てきちゃってさ、危うく焼け死にそうになって原石取れなかったわけ、・・・それ主人に行ったらなーんか使えねーヤツみたいな顔してさ、口ではいいんだ。いいんだって言ってるけどさぁ、あの顔されちゃぁやってらんないよ、こっちはマインクラフトやってんじゃねーんだから。」

 

クヴァーシル「アクティブでいいよ、あんたらの主人、うちのなんてほぼ引きこもりだよ?部屋中あの巨乳のティファニアだっけ?アイドルの・・・ポスター張りまくってゴミ箱はガチガチのティッシュだらけだし、あんな部屋いたくねーよ、最近はもう外に出てるね、それでもたまに呼びつけに来るけど・・・はぁ、部屋に入りたくねーよ。」

 

フレイム「ああ、それで思い出した、となりのルイズっているじゃん、あいつんとこの使い魔のサイト、あれあんだけ人間の男からしたらうらやましい環境にいるのに・・・あいつ、ベッドの裏にエロ本隠して・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

 

ルイズ(猫)「・・・・・。」

 

サイト「おい、・・・要点を言え。」(エリザベスに刀突きつける)

 

エリザベス:やだな、冗談っすよ。(プラカード)

 

 

 

 

 

 

 

 

ヴェルダンテ「・・・なぁ、ちょっと人間懲らしめてみねぇ?」

 

ロビン「・・・いいわね、あの人間共ちょろっといたずらして自分の立ち位置わからせてやろうかしら・・・。」

 

モートソグニル「それならいい霊薬が倉庫にあったなぁ、なんでも人間の地位への欲望を活発化させるとかなんとか。」

 

クヴァーシル「へぇ、じゃぁ俺の主人もあの侍の国で昔流行った病の本もってるから調合してみねー?」

 

フレイム「Q-SAI NTRと言霊の呪いねぇ、面白ソーじゃん、あ、あのルイズっての猫にできる霊薬とかある?ぶっちゃけ初めて会ったとき床に落とされそうになったからちょっとムカついてるんだよね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

その後の彼らの動きは速かった。

 

調合の際にはロビンの主、モンモランシーの機材をこっそり使用し、時間がかかるため王都に出かけたモンモランシーの足止めをヴェルダンテとクヴァーシルが買って出た。

 

財布をクヴァーシルが空から咥え、奪い、

 

王都から学院に繋がる街道に馬車が通れぬように巨大な穴を開けた。

 

街道の修復には時間を要しただろう。

 

なお、朝帰りしたモンモランシーはギーシュにあらぬ誤解を生じさせたようだ。

 

機材や資料の片づけを怠り、部屋を掃除しに来たシエスタが呪いと霊薬の調合の方法を書いたメモで自分でウイルスを作成し、銀時さんを我が物にしようとしたのは思いもしなかったが・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サイト「・・・・・。」

 

エリザベス:ちなみにこれがルイズさんの呪い解除の薬です。

 

 

 

 

 

 

サイトはルイズの呪い解除の薬をおそるおそる猫に振りかける。

 

 

ボン という音共に、煙と一緒にルイズが本来の姿に戻る。

 

ルイズ「・・・・ふう。」

 

エリザベス:使い魔の彼らにも心があるんです。

 

サイト「うんうん、お前らちょっとやりすぎだぞ?まぁここは俺のエロ本とエリーの顔に免じてなかったことにしようや。」

 

 

ルイズは自分のスカートのすそをパンパンとはたきサイトとエリーを見た。

 

 

 

 

 

 

 

ルイズ「・・・・・・・・許さない(^^♪」

 

 

 

ドゴォォォォォン・・・・・・

 

 

 

ルイズの爆発魔法が二人を吹き飛ばし、彼らは宙を舞う。

 

エリザベス:ですよね。

 

 

屋上で死んだロビン、カエルのようになった二人。

 

ルイズ「ペッ・・・。」

 

ルイズはサイトの顔に唾を吐き、ゴミを見るように見下ろす。

 

ルイズ「エロ本捨てて来いよ、あとゴミ箱の中もな。」

 

 

そう言い残し、しばらく私に話しかけないでというオーラを出しながらルイズは屋上のドアを開け、階下に降りる。

 

サイト「エロ本持ってて・・・何が悪いのさ。」

 

エリザベス:次回!忘年会編スタート!

 

サイト「あーあ・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

ポスト争奪編終わり・・・。

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