問題児たちが異世界から来るそうですよ!!馬鹿みたいな強い奴が来て大変になる模様 作:黒木龍牙
「きゃー!見てください!こんな立派な水樹が手に入りましたよ!!」
黒ウサギは耳をうさっ!と、立たせ、水樹と呼ばれる苗木をもらってきた。
俺は龍の側に寄って、黒ウサギと、十六夜は先に行かせた。
「大丈夫か?白雪?」
『ほう?私の名前がわかるのか?』
「まあね、夜叉ケ池は、まだ少ししか読んでねぇけど。」
『……、そうか、まぁ……当然か……。変わらんな。“龍馬”………?』
「馬鹿、まだ黒ウサギに言ってないんだ。白雪姫。俺の名前は龍馬じゃねぇ。龍牙だ。そこんとこ頼むわ。」
そう、この龍は、泉鏡花の著書、夜叉ケ池に出てくる白い龍、白雪姫だ。
そして、龍牙の元名は、ここでは流 龍馬だ。
死んで、能力のおかげで転生した。
涅槃輪廻(ニルヴァーナトレイル)は、記憶を保ったまま、力を持ったまま、転生できるというものだ。
だが、その能力のせいで、魂が解放されることはないのだが……。
そしていろいろな世界を回った。
そしていま、ここに来た訳だ。
『あれから三年経った。お前は何をしていたのだ?』
「俺は………、色々な世界を見てきた。40000年以上……、な?」
『!?貴様は何を悠長に』
「ここに戻っても意味がないと思ったんだよ。人類最終試練(ラストエンブリオ)を潰すために。」
『!!』
人類最終試練とは。
人間が超えることが、困難であろうもの。
例えば、ナノマシンなどによる感染症。
巨大隕石の衝突。
などの、人類が滅ぶかもしれない。
そんな試練。
俺はそれについて、ある仮説を立てた。
まあ、それは後々。
「ま、そういうことだ。」
「今のお前なら勝てるのか?」
ふと、白雪を見ると人化を使い、黒髪の長髪を後ろでまとめていて、青と白が特徴の着物を着ている女性となっていた。
「勝てるのかと聞いているのだ。答えろ。」
「さあな?今じゃあ、“すべての人間が人類最終試練”だよ。」
「おい、どういうことだ!」
「じゃあな、嬢ちゃん。嬢ちゃんに会えて、少し心が晴れた。サンキュな。」
俺はそこ立ち去り、黒ウサギと合流。
魔王について、十六夜と話が盛り上がったりしたが、その話はカット。
「なあ、龍牙。」
「どうした?」
黒ウサギと、共に歩いていた十六夜が俺に話しかけてきた。
「なあ、質問なんだけどさ。アキラって知ってるか?」
「………、なんでだ?」
「いや、見た目が似てるから、血縁なのかと思ってな。」
おいおい、まじかよ。
まさか、そんな事が……。
「そいつはどこにいた?」
「あ?ああ、俺が小学校の途中まで一緒だった親友だ。」
まさか……、俺はまた、繰り返すことになるのか?
また、俺は、こいつらを悲しませるのか?
「それ……、俺だ。」
「はぁ?それならお前が俺に聞いてきてるだろ?」
「悪い、俺じゃねぇな。言い方が悪いな………、それは、“未来の俺”だ。」
「おいおい、まじかよ……。」
動揺して言う俺に、目を見開いて驚いている十六夜。
そりゃあそうだろう。
何せ、この俺だって驚いているんだ。
まさか、ここに来て俺が驚くなんて事があるなんて思わなかった。
俺の能力、“涅槃輪廻(ニルヴァーナトレイル)”は永遠に、記憶を保ったまま転生し続ける、というものだ。
そして、いろいろな世界を回り、この先も回るだろう。
その先に、十六夜のいた世界があったのだ。
その俺が、この並行世界にいる……。
俺がこっちに介入しないわけがない!
「で、その俺はどれくらいの強さだった?」
「そうだな……。俺の当時の本気とやり合えるくらいだったかな……。」
俺は女子に本気を出さない。
つまり、今より、“強くなっている”?
………、ないな。
なら今とほぼ同じ能力値。
だとすると、次か、その次……。
一つの世界に二つの人格は“存在しない”。
つまり、この世界で“1度死んでいる”ということだ。
…………。
重い話は無しだ。
「おーけー、で、どうした?」
「いや、その………、なんだ。同じ接し方でいいか?」
「なんでだい?」
「いや………、なんでもない……。」
俺は面倒くさいので、黒の王の能力を使い、十六夜の心を読む。
(甘えれると思ったのに…。)
は?
え?
はぁっ!?
パァッ!
じゃねぇ、はぁぁぁあああ!?
え!?
なに!?
十六夜デレキャラなの!?
…………………良し。
無視だ。
まあ、いつか相談してくるだろ。
それを待とう、そう思いつつ、十六夜の心の声は俺の心の隅っこにしまわれた。
晴瑠SIDE
時間は戻り、龍牙が十六夜を追った時間へ巻き戻る。
飛鳥お姉さんと話していたのだが、どうやら彼女は、あたし達の世界にあった4大財閥、三井三菱、住友、安田、それに一つ追加された、“久遠財閥”の令嬢という話だ。
この事から類推される彼女の世界は、自分の世界のパラレルワールドにおける、過去という事となる。
つまりは全員が立体交差平行世界論における、別地点から全員が招集された事となる。
でも、龍兄とあたしは合った事がある……。
うう………、頭が痛くなってきた………。
「ジン坊ちゃ〜ん!新しい方々を連れてきましたよ〜!」
「そちらのお三方が………?」
「ええ、こちらの五人………。」
こちらを振り向き、人数を確認してカチンと固まる黒ウサギ。
「あ、あのー、いかにも、“俺問題児!”といった風貌の方と、優しいけど面倒くさがりな男性は?」
「ああ、十六夜くんと、龍牙くんのこと?十六夜くんは世界の果てを見てくるぜって言ってあっちに行ったわ。」
「龍兄なら、道案内が心配だー。って言って、十六夜を追いかけて行ったよ。」
「なんで止めてくれなかったんですか!?」
「「『止めてくれるなよ』って言われたから。」」
「じゃあなんで黒ウサギに教えてくれなかったんですか!?」
「「『黒ウサギには言うなよ』って言われたから。」」
「嘘です嘘です!絶対面倒くさかったからに決まってるでしょう!?」
「「「うん。」」」
全員が頷くと同時に、黒ウサギは耳をヘニョらせ、膝をついて落ち込む。
「た、大変です!世界の果てには野放しになった幻獣が!」
「幻獣?」
ジンくんが、焦って言った言葉に、耀が聞き返す。
目がキラキラと光っているのは気のせいではないはずだ。
「は、はい。『幻獣』というのは、ギフトを持った獣を指す言葉で、特に世界の果て付近には強力なギフトを持ったものがいます。出くわせば最後、とても人間じゃあ太刀打ちができません。」
「あら、それは残念、もう彼はゲームオーバー?」
「ゲーム開始前にゲームオーバー?………、斬新?」
「あの二人なら大丈夫だと思うけど……。」
「あの………、どういうことでしょう?晴瑠さん?」
黒ウサギが私の言葉に反応した。
まあ、大丈夫だろう。
だって龍兄は……。
「龍兄は神様を殺したことあるらしいし………。」
「「「「!?」」」」
「あ、あくまで龍兄が言ってたことだから……。」
そう、昔、箱庭の話をしたことがある。
それは、実際に彼、如月龍牙の武勇伝だ。
「作り話の可能性もあるけどね……。」
「でも、この黒ウサギを怒らせたのは事実です!思い知らせてやるのですよ!!」
そう言って、黒ウサギは髪を緋色に染め、飛んで行った。
「箱庭のウサギは随分と早く跳べるのね。」
「ええ、黒ウサギは“箱庭の貴族”と呼ばれるほどの実力者の末裔ですからね。」
「そう、じゃあ、ここで話すのもなんですし、どこかのお店でお話ししない?えっと……。」
「改めて、僕はジン=ラッセルです。齢11という若輩ですが、コミュニティのリーダーをしています。よろしくお願いします。」
「私は久遠飛鳥よ。こちらは春日部さんでこっちが如月さん。」
「春日部 耀、よろしく。」
「如月 晴瑠よ。よろしくね、ジンくん。」
「はい!よろしくお願いします!」
その後、お店でミルクティーを飲んでいたら、ガルドっていう虎男が来たんだけど、喧嘩して、結局ギフトゲームをする事になりました。
ミルクティー美味しかったです。
「なんでこの短時間でフォレス・ガロとギフトゲームする事になってるんですか!?」「決戦日が明日!?」「喧嘩っ早すぎでございます!」「反省しているんですか皆さん!?」
「「「「反省はしている。後悔はしていない。」」」」
「ダメじゃないですかおばか様!!!」
スパパパパーン!!
と、黒ウサギのハリセンが炸裂する。
「やはははっ!おもしれぇことになってんじゃねぇか!!」
「ま、考えがあるんだろ、俺は止めねえぞ?」
「そ、それならいいでしょう。こちらも全員投入して!」
「「何言ってんだ?俺らは参加しねえぞ?」」
「あら、分かってるじゃない。」
「け、喧嘩はよくないです!」
「喧嘩なんかじゃねぇよ、ウサギの嬢ちゃん。そいつらが買った喧嘩だろ?」
「なら、俺らが手を出すのは不躾だと思ったんだよ。」
「もう………、勝手にしてください………。」
俺らの言い分に納得したのかそうでないかは定かではないが、とりあえず、落ち込んでいた。
「で、どうするの?黒ウサギ、コミュニティに一回帰る?」
「いえ、この方達のギフト鑑定をしなければならないので、ジン坊ちゃんは一度コミュニティにお戻りくださいませ。幸い、サウザンドアイズの支店が、このあたりにあったはずなので。」
「サウザンドアイズ?」
「コミュニティかな?」
「YES!!ここらを統括している、いろいろな眼の能力を持つ、大手の商業コミュニティです。今からそちらに行きますのでついてきてください!」
問題児たちはこれには普通にしたがい、ついていく。
すると、桜のような花弁が風に舞ってひらひらと飛んできた。
「あら……、これは桜………、ではないみたいね。今は夏ですものね。」
「おいおい、まだ初夏だろ?気合の入った桜がまだ咲いていてもおかしくないだろ?」
「今は秋だったと思うけど……。」
「昨日みんなで雪合戦したよ?」
「見事にみんなバラッバラだな。立体交差並行世界論だな。パラレルワールドをさらに別の時間から交差させたみたいになってる……。」
「龍牙さんは物知りですね。ええ、そうです。立体交差並行世界論で、世界が構成されています。そして、それは、桜ではなく。「流桜(ながれざくら)………、だろ?」…………、これはこっちで独自に品種改良されたものです……。どうして……?」
桜の名前を俺が言ってから、黒ウサギが怖い。
確かに、昔、俺がこっちで品種改良したものだが……。
「流桜は流龍馬が作った桜とさくらんぼの苗、それに、いろいろな成分を入れた桜の亜種だ。俺のいた世界では、これが一本、咲いてたのさ。龍馬さんがいなくなる前に、こっちに残していった配合通りに作った桜だと……。」
「龍牙さんは龍馬さんの世界から来られたのですか!?」
「っつっても、俺が生まれる数十年前に、こっちに来たみたいで、死亡……、として取り上げられたよ。あの人は世界でも名を上げる天才だったから。まあ、桜自体がもう、残ってないかもしれないけどな……。」
「え?それはどういう……。」
「まっ!」
「待ちません。うちは時間外営業はしておりません。」
桜がもうないかもしれない……。
その事を聞こうとした十六夜の言葉を遮るように、黒ウサギと店員のコントのような会話が聞こえてきた。
何事だと思うと、暖簾を下ろして、店を閉めようとしている店員と、それを止める黒ウサギがいた。
どうやら間に合わなかったようだ。
「なんて商売っ気のない店なのかしら!」
「本当です!閉店5分前に締め出すなんて!」
「うるさいですね。それ以上言うのなら出禁です。来ないでください。」
「一回の出来事で、しかもお客に出禁とか、なめてんでございますか!?」
「そうですね……、箱庭の貴族とも呼ばれる月の兎の末裔のあなたに対しては失礼でしたね。コミュニティは?」
「あ、う………、えっと……。」
店員の言葉にしどろもどろになる黒ウサギ。
そりゃそうだ。
俺らにコミュニティの名前はないのだから。
「えっと、旗印とコミュニティ名はありま「いやほおおおおおう!!ひっさしぶりだああああああ!!黒ウサギいいいいい!!!!」ひゃあああああああ!!!」
黒ウサギが答えようとすると、店から幼女が走って飛び出してきて、黒ウサギにシャイニングストライク(飛びつく)をして、道の端まで転がっていって水路に落ちた。
「し、白夜叉様!?どうしてこんな下層に!?」
「そろそろ黒ウサギが来ると思ってな!ほれほれ、ここが良いか!?ここが良いかあああ!?」
「いい加減にしてくださいっ!!!」
白夜叉と呼ばれた幼女が、水路に入っていても、黒ウサギにセクハラしていた。
すると、黒ウサギが耐えきれず引き剥がして、こちらへ投げる。
おい、様つけてたんだから、結構目上じゃねぇのか?
白夜叉は俺に飛んできた。
俺は着物の帯を掴んで、十六夜に投げる。
すると、十六夜は白夜叉を蹴って止める。
「ほぐあああ!!おんしら!掴んで投げるのはともかく、蹴って止めるとは何事か!?」
あ、投げるのはいいのね。
「いや、投げるのもいかほどだ!?」
「タコほどだ。」
「よし許す。」
「いや、許していいんですか?」
俺と白夜叉の遊びにツッコミを入れる女性店員。
おー、珍しくツッコミキャラが出た。
「蹴って止めるなど!……………、おや……、あまりしないほうがいい。色々と、まずいのではないか?」
「へぇ?一発で見極めたのはあんたで二人目だ。十六夜様だぜ?よろしくな?ロリ夜叉?」
「その様に舐めた目でかかっていると、痛い目を見るぞ?小僧。」
「ねぇ………、あなたはこの店の人?」
「ああ、私はこの店、“サウザンドアイズ”の幹部、白夜叉じゃ。仕事の依頼なら、おんしのその年齢の割に発育した胸をワンタッチ生もみで引き受けるぞ。」
おい、俺にもやらせろ。
そう思いつつ、店を見る。
建物自体はそれほど大きくない和風建築の店だ。
まあ、ここはなんでもありの箱庭だ。
次元が歪んでたりするんだろう。
「とりあえず、中に入ろうか。」
そう言い、白夜叉は入っていった。
それに続く問題児たち。
俺は悩んでいた。
白夜叉に喧嘩をふっかける手前、俺はどうするか。
決闘か……、挑戦か………。
「龍兄〜、行くよ〜?」
「おー。」
ま、喧嘩ふっかけられたら、そん時に考えるか。
「改めて、私は四桁の門、3345階門に本拠を構えている“サウザンドアイズ”の白夜叉だ。この黒ウサギとは縁があってな。コミュニティが崩壊してからもちょくちょくと手を貸している器の大きな美少女だと認識しといてくれ。」
「ええ、お世話になってます本当に……。」
投げやりに答える黒ウサギ……。
俺はまだ悩んでいた。
「何を悩んでおるのじゃ?」
「……、なんでもない。とりあえず、質問をしたそうにしてるのが1名いるので……。」
「お、そうじゃな。」
「外門って?」
白夜叉の言葉の中に出てきた聞き覚えのない単語に食らいつく耀。
他の二人も疑問そうに黒ウサギに説明を乞う視線を向けている。
「箱庭の階層を示す外壁にある門の事です。外側から数えて、七桁の外門、六桁の外門、と、内側に行くほど数字が若くなり、同時に大きな力を持ちます。箱庭で四桁の外門とともなれば、名だたる修羅神仏が割拠する完全な人外魔境です。」
「まあ、一人だけ、例外がいたがの……。」
黒ウサギの説明に付け足す白夜叉。
例外?と皆が頭を傾ける。
「先代のノーネーム、その副リーダーの流 龍馬だ。あやつは頭が回る上に、力もすごかった。自らを人外と名乗り、年齢も100を軽く超えていた。魔王だった私を、自力で押しとどめ、お前は正義のために、若い者たちを受け止める器になれと言い、前ノーネームのリーダーと箱庭中を走り回っていた。」
「また、とてもお優しい方で、命を取らず、有利な条件で交易をする達人でしたね。」
なんかすごく、株が上がってる!?
黒木龍牙は流 龍馬の転生した姿だ。
自分だと分かられていない状態で、絶賛されると、すごく本人は恥ずかしくなるというものだ。
「へぇ?そりゃぜひ戦ってみたいな。」
「おんしは死ぬ気か?あやつは一撃で宇宙を滅する拳の持ち主じゃぞ?」
「おっと、それは是非ご遠慮願いたい……。というより、そんなギフト……、ここは修羅神仏がいるとしてもそんな伝承……、あったか?」
「伝承でなくても、トリトニスの泉の十六夜さんと龍牙さんが喧嘩を売って、素手でボコボコにした龍神様のように、誰かの書籍などからもこちらに来ている能力などもあるのですよ。」
「漫画とかからもか?」
「ええ、ですが、よほど人気でないとこちらに呼ばれることはありません。」
へぇ?と笑みを浮かべる十六夜。
なんかの漫画のキャラとか出すなよ……。
作者面倒くさがりなんだから。(メメタァ)
「おんしら2人があやつをボコボコにしたとな!?」
「言い方が悪いぞ?黒ウサギ……。俺らはあいつの力を上回る力で殴っただけだぜ?」
「ああ、そうだぜ?俺らより弱いあいつが悪い。」
「というより、そういえば、龍牙さんは竜巻を凍らせてましたよね!?」
「あれは温度をいじっただけだ。」
「あやつは神格持ちの龍じゃぞ?そ、そやつらは神格持ちの神童か?」
俺と十六夜と黒ウサギの会話に焦った様子で会話に入ってくる白夜叉。
「いえ、そのようには見えないのですよ。神格持ちなら一目でわかりますし……。」
「それもそうじゃな………。その水樹の持ち主はあやつだったのう………。」
「白夜叉様はあの蛇神様と知り合いなのですか?」
白夜叉の言葉に疑問を持った黒ウサギが尋ねる。
「知り合いも何も、アレに神格を与えたのはこの私だぞ?もう何百年も前の話だがの。」
「へぇ?じゃあ、あんたはあの蛇より強いのか?」
「ふふん、同然じゃ。私は東の“階層支配者(フロアマスター)”だぞ?この東側四桁以下のコミュニティでは並ぶものがいない、最強の“主催者”なのだぞ?」
その言葉に立ち上がる4人。
俺は渋々と立ち上がる。
「つまり、あなたのゲームをクリアできれば、私達のコミュニティは東側で最強のコミュニティ……、ということになるのかしら?」
「無論、そうなるの。」
「そうか、なら話が早い。探す手間が省けた。」
にやける十六夜。
その考えを察し、笑みを浮かべつつ言う白夜叉。
「ほう?抜け目のない童達だ。依頼しておきながら、私にギフトゲームを挑むと?」
「ちょっ、皆さん!?」
「良いよ黒ウサギ、私も遊び相手には常に飢えておる。」
「あら、随分とノリが良いのね?」
「ふふ、そうか……。ーーーーしかし、ゲームの前に一つ確認しておくことがある。」
白夜叉は、着物の袖から2人の女神が向かい合った紋章のギフトカードを取り出す。
すると、視界に映るものが白夜叉を中心にぐるぐると回りだした。
草むら、森林、熱帯雨林、砂漠、そして、白銀の太陽が地平線を回る世界。
「改めて名乗ろう。私は白夜と夜叉を操る魔王、白夜叉なり。おんしらが望むのは“試練”か?それともタイマンの決闘か?」
俺と晴瑠以外三人は驚いている。
まあ、無理もない、ここまで広大だと、いろいろと他がバカらしく思える。
十六夜たちは降参したようだ。
晴瑠も同じように降参する。
「で、おんしはどうするのだ?龍牙よ。何も謙虚にならずともよいのだぞ?」
そう言う、白夜叉の顔はニヤニヤとしている。
期待でもしているのだろうか……。
やってやろうじゃねぇか……。
「やるさ……。」
「ほう?」
白夜叉の口角が上がる。
だが、他のメンツは何をするのか分かっていない。
俺は改めて言う。
「タイマンでやってやろうじゃねぇか。」
「な!?しょ、正気ですか!?龍牙さんと白夜叉様では天と地の差ですよ!?」
「まあまあ、ゲームの結果で死ぬなら生き返らせれば良い。」
なんか怖いこと言ってる………。
まあ、良いや。
黒うさぎと白夜叉が話をしている中、俺の肩をちょいちょいとつつく十六夜。
「何?」
「大丈夫か?そんな胸を張っていて……。正直、勝てるか分からないぞ?」
「問題ないって。兄さんに任せときな。」
ぽんぽんと、十六夜の頭部を撫でる。
頬を少し朱に染めて、離れる十六夜。
可愛い妹みたいだ。
まあ、可愛い妹はここに居るが……。
何気なくぽんと、晴瑠の頭を撫でる。
「ん?どしたの?龍兄?」
「いや、何でもない。白夜叉、こいつらだけ先にゲームを終わられてやってくれねぇか?」
「その事は分かっておると言って………、ふむ……。そうじゃの、となれば……。」
白夜叉は、黒うさぎと俺のことで言い合っていたが、グリフォンを呼んで、彼らのゲームが始まった。
ここからは原作通り。
皆さんは、アニメ版を見た、または原作を読んだ、方々ばかりだと思われるので、キットカット。
グリフォン、かっこいい。
その意見で耀と意気投合した。
そんなこんなで、俺と白夜叉のゲームとなった。
黒うさぎは渋々だったが受け入れてくれた。
俺のギフト……、特殊能力と思われる能力を全て開放するにはちょうど良いだろう。
白夜叉と100メートルくらい離れて向かい合う。
「このくらいで良いかの?」
「ああ、そうだな」
すると、俺らの前に契約書類(ギアスロール)が現れる。
『“白夜と極夜の全面戦争”
・プレイヤー一覧
・正体不明(コード・アンノウン)
・クリア方法
・白夜叉を20メートル以上吹き飛ばす。
・白夜叉の恩恵を一つ、奪う。
・クリア条件
・白夜叉に力、知恵、技術を認められる事。
・敗北条件
・プレイヤーの死亡(なお、自殺などは無しとする。ゲーム終了後、蘇生されるものとする)
宣誓 上記を尊重し、誇りと御旗とホストマスターの名の下、ギフトゲームを開催します。
サウザンドアイズ 印』
「で、では!ゲームを始めたいと思います!!」
俺は思ったのだが、これは対決でなく挑戦じゃね?と……。
まあ良いか。
最近、アラガミの相手にうんざりしてたんだ。
俺は右手を上にかざし、謳う。
「我、目覚めるは
邪の信念を抱き、敵を屠る赤龍帝なり」
その瞬間、俺の右腕から異様に赤黒い……、オーラ流れ出て、俺を包む。
「いかん!!黒うさぎ!その小童どもを連れて離れろ!」
「わ、分かりました!!!」
黒うさぎが飛鳥を、十六夜は晴瑠と耀を抱えて離れる。
俺は構わず唱える。
「誘うは地獄より深き闇
逝くは赤龍の覇道なり」
オーラは鎧に具現化し、俺の周りを緑と赤と黒のオーブが廻る。
そして全身に今までとは違うエネルギーが体に流れ込む。
「我らは、無限の絶対を解き放ち夢幻をも超える
想いを込め、終りを始まりとし、覇道を逝く」
その瞬間、俺から計38枚の羽根が生える。
文字通り、生えた。
それは背中から、肩から、二の腕からとまちまちだが、カラスのような宵闇色の羽根、白鳩のような純粋無垢な白い羽根、コウモリのような黒紫色の羽根、そして、龍……、ドラゴンの赤と白の羽根。
その瞬間、白夜叉は絶句。
俺の姿を見ているであろう皆も俺の姿にどよめいている。
黒うさぎほどの力はないが、耳は良いほうだ。
だが、流石に遠いのか、聞こえない……。
ぬう。
まあ良いや。
そして俺は最後の節を謳った。
「我、地獄の釜を操りし赤龍の絶覇を操り
汝を紅蓮の地獄へ、永遠と葬り去ろう」
その瞬間、俺が赤黒く光り、力が開放され、辺りを黒く焼き焦がす。
鎧が鋭利になり、俺の鎧は絶対の捕食者と化す。
そして鎧が変化を始めた瞬間、音声が鳴る。
『Another Cosmology Avestan Boost Drive(アナザーコスモロジーアヴェスターブーストドライブ)!!!!!!!』
俺を包むのは、闇だけであった。
ザヨゴーーー!!
どうも、黒木龍牙です。
さて、書き直したよ……。
ちょっとだけ………。
なので見ていただいた方々には、もう一度読んでいただかなければならないですが勘弁です……。
さて、解説です。
最後、ハイスクールD×Dの世界で手に入れた、赤龍帝の籠手のコピーを進化させた力を体に宿しています。
燚焱の絶覇龍(ヴォルケイノ・エンペロル・ジャガーノート・アヴェスタードライブ)。
黒の王、もとい、魔元の暴走龍(ディアポリズム・アヴェスター・ランペイジ)。
あえて言っておこう、これから、黒木龍牙のフルバーストが始まる!!