Fate/another vision   作:寺町朱穂

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10話 耳/目を疑う真実

 

 

 ――18:10 私立礼園女学院 食堂

 

「え、ええーっ!? ゆかりん、しばらく休むって本当!?」

「しっー! 声が大きいよ、実里」

 

 私は慌てて実里に頼み込む。

 周りの生徒たちは、なにごとか?とこちらに視線を向けていた。ただでさえ、今日は気絶して保健室に運ばれたっていう話が広まっているのに、これ以上、注目されたくなかった。

 実里は周囲の様子に気がついたのか、慌てて声を潜める。

 

「ごめん……でも、どうして? もしかして、病気? 今日も倒れたって聞いたし……」

「あ、そっちは大丈夫。ただの貧血」

 

 もちろん、それは嘘。

 本当はバーサーカーに殺されそうになり、恐怖で気を失ってしまっただけ。

 実際にバーサーカーを撃退した宮月理々栖(ライダーのマスター)や、あとから駆けつけてくれた黒桐鮮花たちが保健室に運んでくれたのである。……気絶したせいで、昼ご飯を食べ損ねてしまった。

 

 ……だけど、命が助かっただけ良いと思いたい。

 だいたい、よくあの状況から逆転できたものだ。あの時点で、宮月理々栖の戦意は消失していたし、アサシンはもちろん、ライダーもバーサーカーと戦える状態ではなかった。

 理々栖が令呪で発動させた「ライダーの宝具」の威力が、それだけ凄かったということなのだろう。

 

 ……恐ろしや、宝具。

 

「じゃあ、どうして?」

「あー、休み理由? えっと、ほら……これから義父母の葬式しないといけないから。

 礼園にいると、手続きとか色々と不便なんだ」

 

 私は表向きの理由を口にする。

 本当は、バーサーカーを撃退するためだ。

 理々栖とライダーがバーサーカーを戦闘不能に追い込み、狂人紳士(バーサーカーのマスター)も魔力不足で瀕死寸前だったらしい。だが、とどめを刺すことは出来なかった。

 アサシンの見立てでは、彼らの復活まで2、3日。それまでに、彼らを倒さなければ、また礼園を襲ってくる可能性がある。

 

 そのとき、他の生徒を巻き込まないという確証はなかった。

 

「でも、住むところはどうするの? その、ゆかりんの家って……」

「とてもじゃないけど住める状態じゃないから、部屋を借りることにしたんだ」

 

 聖杯戦争の事情を知った黒桐先輩が「観布町に拠点を構えたらどう? 知り合いがアパートのオーナーだから、格安で貸してくれるよう頼んでみようか?」と便宜を図ってもらうことになったのである。

 こうして拠点の確保には成功したが、バーサーカーの正体や狂人紳士(マスター)の潜伏場所は依然として不明。これから、東京中を探し回ることを考えると、なんだか気が重くなってきた。

 

「はぁ……とりあえず、お替り貰ってくる」

 

 私は空っぽになった皿を手に、立ち上がる。

 悩んでも仕方はない。いまは、体力の回復に専念すべきだ。実里は、そんな私を見上げて不安げに眉をしかめた。

 

「ゆかりん、平気? カレー、五杯目じゃない?」

「なんか、お腹が異様に空いてるの」

 

 私は苦笑いで返す。いまだって気を抜けば、くうくう鳴ってしまいそうだ。

 昼飯を抜かしたとはいえ、これは異常すぎる。以前から食べる量は多かったが、アサシンと契約して以降、さらにお腹の減りが激しくなった。いくら食べても食べても、どうにも腹が満たされない。

 たしか……アサシンを維持するために、魔力が必要になってくると聞いたが、それと関係しているのだろうか? アサシンは非常に燃費の悪いサーヴァントなのか?

 

『……おーい、お嬢さん。いま、なんか酷いこと考えていませんでしたかー?』

 

 どこからともなく、アサシンが念話で語りかけてくる。

 さすが暗殺者の英霊(サーヴァント)。勘が鋭い。とはいえ、面をむかって燃費云々を問いただすのは気が引けるので、話題を逸らすことにした。

 

『いや、別になにも。

 それより、アサシンはライダーの宝具を見たんだよね? どんな宝具だったの?』

『話、逸らしましたね……まぁ、いいか。

 戦車でしたよ、戦車。Ⅳ号戦車、でしたっけ? 第二次世界大戦(World War II)時代のドイツってとこの戦車らしいですよ』

『へぇ……アサシンって物知りだね。もしかして、その時代の人間なの?』

 

 私が問い返すと、アサシンの呆れ果てる気配が伝わってきた。

 

『サーヴァントってのは、時間の概念から外れた存在だ。生きた時代や地域が違う英雄についても、ある程度の知識があるんですよ』

 

 だから、ドイツに所縁のない英霊であったとしても、戦車の名前を知っていたところで不思議ではない。やっと、アサシンの真名の手がかりがつかめたと思ったのに……少し落胆するが、現時点で大切なのは「ライダーの真名」だ。

 

『つまり、ライダーは第二次世界大戦のドイツの軍人?』

『そういうこった。ちなみに、宝具は“第7装甲師団の栄光はココに在り(Gespensterdivision)”って奴でして――』

『ちょっと待って、第七装甲師団って幽霊師団のことでしょ? ライダーの正体って、“砂漠のキツネ(エルヴィン・ロンメル)”?』

 

 慌てて念話で返せば、今度は少しだけ驚いたような気配が伝わってきた。

 

『こいつは驚いた! もしかして、マスター――実は歴史について詳しい系か?』

『……ちょ、ちょっと調べたことがあっただけ。その……宿題で』

 

 私は鍋からカレーを掬いながら顔を赤らめた。

 中学生の頃、実里がドイツを舞台にした漫画に夢中になっていた時期があった。そこから影響を受けて、多少――本当に少しだけ、ドイツに興味を持って調べたことがあったのである。

 ドイツの軍人の名前を多く知って得意な気持ちになっていたり、やけに日常生活でドイツ語を使ったり、名前は必ずドイツ語で書いていたり、ナチス式の敬礼に凝っていたり……

 今思えば限りなく黒歴史で、抹消したい記憶だったが、まさかこんなところで役に立つとは思わなかった。人生、何事も経験である。

 

『ふーん……宿題、ねぇ』

「ほ、本当なんだから! 自由研究で調べたんだって!」

 

 アサシンの疑り深い声色に、つい反論してしまう。

 だが――私は焦るあまり、念話を止めてしまっていたらしい。給仕のシスターが不審そうな目を向けてくる。愛想笑いで誤魔化すと、すぐに立ち去った。

 脈絡も何もなく、自由研究を暴露するなんて――変人以外の何者でもない。疲れで頭がおかしくなった、と思われたことだろう。しばらく礼園を離れることが決まってて、本当に助かった。帰ってくる頃には、忘れていることだろう。

 

 

 ……というか、忘れて欲しい。

 

『と、とにかく!

 ロンメル将軍ならⅣ号戦車を使えるはずだし、第二次世界大戦では地雷に苦しめられたって聞いたことがある。

 それに、学習室での出来事にも納得がいくよ』

 

 学習室――ライダーが出現する前、なぜか砂が大量に舞っていた。

 もしかしたら、あれは砂漠の(もの)だったのかもしれない。

 「砂漠の狐」と異名を馳せた彼には、北アフリカ戦線でイギリス軍の背後から奇襲をかけて、大量の捕虜を獲得した――という逸話が残されている。

 その伝説が、宝具として具象化したのだろう。

 

『片方は戦車――んで、もう一つの宝具が、気配を遮断して、(マスター)を捕虜にする、か。両方とも厄介だな……』

『おまけに、宮月先輩は魔術が使えるし……はぁ』

 

 結局――今回も、私は足を引っ張っただけ。

 むしろ、私のせいで礼園を窮地に陥りかけた。

 

 狂人紳士(バーサーカーのマスター)は、私の制服を見て――きっと、この場所を突き止めたのだろう。そうでなかったら、本来指摘された戦場――山手線の内側から離れた山奥の女子校まで、あの男が足を運ぶはずがなかった。

 

『誰かに魔術、習おうかな』

 

 黒桐先輩に相談してみようか――なんて、とぼとぼと足を進めていると、アサシンの訝しむ声が届いた。

 

『なに言ってんだ、お嬢さん。

 アンタが無茶したおかげで、ライダーの宝具が発動できたんじゃないですか』

 

 

 耳を疑うような、真実(ことば)が。

 

 

 

 

 

 

 

 ――現地時間 11:50 イギリス ロンドン 

 

 

「まったく、どうして連絡がつかないのだ!」

 

 ロード・エルメロイⅡ世は、苛立ちを隠せなかった。

 

 魔術協会の総本部であり、野望に燃える若き魔術師たちが集う最高学府――ロンドン、時計塔。

 その一室――魔術による結界で外部と遮断された空間では、2人の学部長(ロード)による会議が開かれていた。

 

 今回の聖杯戦争についての会議だ。

 極東――日本の東京で勃発した聖杯戦争。通常であれば「所詮は、亜種の1つ」として処理されていただろうが、今回ばかりは違う。

 今回の聖杯は、7騎の英霊を召喚できる魔術を行使しているのだ。それは、「冬木の聖杯(オリジナル)」か、それに匹敵する聖杯であることを示している。

 故に、魔術協会は躍起になって手に入れようと画策し始めたのだが――

 

巫城珊瑚(サンゴ・フジョウ)まで連絡が途絶えるとは……だから、止めておけと忠告したものを」

 

 エルメロイⅡ世は、拳を強く握りしめる。

 巫城珊瑚――嫌々引き受けた教え子だったが、教え子には変わらない。自分よりも才能に溢れ、魔術師の未来を背負っていくにふさわしい人材の一人だった。その才能が、こんなところで散ってしまうなんて、これほどまでに哀しいことはない。

 

「大丈夫じゃ、エルメロイⅡ世よ」

 

 その彼に声をかけるのは、1人の老人――召喚科学部長のロッコ・ベルフェバンだ。エルメロイⅡ世と共に、今回の聖杯戦争の顧問として対策を練る老魔術師である。

 

「聖堂教会からの報告では、まだサーヴァントは1騎も欠けておらんそうではないか。

 恐らく、君の弟子は無事じゃ」

「……楽観的過ぎますよ」

 

 彼女の契約したサーヴァントは弓兵(アーチャー)

 マスターとの契約が切れても、数日間は現界し続けることができる固有スキル「単独行動」を持っている。

 そう、マスターが死んだとしても、彼だけは生き続けることができるのだ。

 故に、巫城珊瑚の生存は絶望的だろう。

 

「……とはいえ、君の弟子が命を落としたことも視野に入れて、今後の対策を練らなければならんのじゃな」

 

 老魔術師は、深い息を吐いた。

 唯一、こちら側についた魔術師を失った打撃は大きい。他の亜種の聖杯戦争ならば、ここで魔術協会は手を引いていただろう。

 

「聖杯戦争は一定期間が過ぎれば、自動的に終了する。

 故に、徹底した監視網を敷くのが適切じゃろ」

 

 しかし、今回ばかりは違った。

 魔術協会としての対策は、現状維持。火中の物を拾うこともなく、かといって、諦めたわけではない。老魔術師の目には、虎視眈々と聖杯を手に入れる野望が光っていた。

 

「異論はないか、Ⅱ世よ」

 

 魔術協会は動けない。

 だが、聖杯戦争が終わり、サーヴァントがいなくなれば、残るは魔術師(マスター)のみ。マスターだけなら、魔術協会が集めた精鋭魔術師たちの敵ではない。勝利の美酒に浮かれているところを、強襲すれば良いだけである。

 

 ――この場に及んで、まだ聖杯を手に入れようと画策するか。

 エルメロイⅡ世は、やや呆れ混じりな感想を抱く。

 初めから本気ではない癖に、商品だけは欲しい――なんて、我儘な老魔術師なのだろう。これでは、子どもの遊びと変わらない。

 

 彼は静かに瞼を閉じる。

 しかし、現状――他に打つ手はなかった。

 弟子である少女を助けに行くこともできず、現地に乗り込んでいったところで、高確率で待ち受けるのは「死の運命」。サーヴァントを持たぬ三流以下の魔術師が出向いたところで、なにも出来ることはない。

 

「ありません」

 

 ――今回の聖杯戦争は傍観に徹する。

 エルメロイⅡ世には、こう答える以外の選択肢は残されていなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 そう。

 エルメロイⅡ世(・・・・・・・)には。

 

 

 

 

「うわぁ……なんか、大変なことになってるみたい」

 

 この会議に参加していたもう1人の魔術師(・・・・・・・・)――否、会議を盗聴していた幼い魔術師は、彼らとは異なる考えを抱いた。

 

 

 彼の名前は、フラット・エスカルドス。

 ――(よわい)、9歳の魔術師だ。

 

 本来ならば、もう少し歳を重ねてから入学する運びになっていただろう。しかし、世界中で亜種聖杯戦争が勃発した結果――魔術師の数は激減していた。

そのため、将来有望な魔術師は、特に貴重な存在になっている。フラットも例外ではなく、「才ある魔術師には、可能な限り保護し、早期から英才教育を施すべし」との理由で入学が許可されていた。

 

 ――もっとも、期待の神童として迎え入れられた彼だったが、いかんせん。

 魔術師としての心構えがなく、時計塔内を盥回しにされた結果――エルメロイ教室に配属されて、今に至る。

 幸か不幸か、ロード・エルメロイⅡ世の指導の元、同年代の誰よりも才能を開花させ、先輩魔術師たちをも凌ぐ実力を身につけ始めていた。

 

 ……性格の面は、まったく改善されていないが。

 

「聖杯戦争を様子見するなんて、つまらないなー。

 というか、サンゴちゃんを助けにいかないなんて、教授は人でなしだよ!」

 

 フラットがエルメロイ教室に来てから、まだ1年余り。

 それでも、かなり楽しい1年間だった。エルメロイⅡ世も先輩たちも、面と向かって「馬鹿」とか「アホ」とか怒ってくれる。それは、巫城珊瑚も例外ではない。

 彼が日本のロボットアニメの真似をして、空を飛ぼうとした時も――

 

『貴方、馬鹿ですか?』

 

 と、絶対零度を思わせるほど冷やかな眼差しを正面から向けてくれたのだ。

 その後『まぁ、興味深い魔術理論ですし……少し理論式を貸しなさい』と、一緒に理論の再構築をしたのは、良い思い出である。

 文句を言いながらも、新魔術の実験には付き合ってくれる――フラットにとって、巫城珊瑚は姉のような存在と表現しても過言ではなかった。

 

「よし、決めた! サンゴちゃんを助けに行くぞ! 教授が行かないなら、僕が行ってやる!」

 

 きっと、教授も「よくやったな、フラット」と褒めてくれることだろう。

 そうと決めれば、善は急げだ。フラットは支度をするために、時計塔を飛び出した。

 

 

 ――数時間後。

 エルメロイⅡ世は、目を疑うような書置きを発見する。

 

 そう――《絶対領域マジシャン先生! ちょっと、サンゴちゃんの手伝いに行ってきます! お土産、待っててくださいね!》と、軽快な文字で綴られた書置きが。

 

 

 

 これを見た瞬間、彼の胃が急速に痛みだすのだが――出国したフラットには、知る由もないことだった。

 

 

 

 

 

 




 ライダーの真名は、エルヴィン・ロンメルでした。
 見事、予想的中させた読者様、おめでとうございます!


 そして、フラット参戦。
 本作の構想練り始めた当初、寺町の情報ソースが古く「第五次は2000年、第四次は1990年」で計算していましたが、先日、最新情報を確認して愕然。
 Fakeが2010年で、第五次が2005年だと? フラット君はFakeで19歳だから、本作では9歳ということに……。
 Apocryphaの「亜種聖杯戦争により魔術師の数が激減している」設定があって、本当に良かった……と心底安堵しています。


 さて、以下はライダーのステータス(完全版)です。
 余命宣告されたライダー陣営の活躍、今後ともお楽しみに!



【CLASS】 ライダー
【マスター】宮月理々栖
【真名】  エルヴィン・ロンメル
【性別】   男
【身長】  166cm
【属性】中立・善
【ステータス】筋力C 耐久D 敏捷A 魔力D 幸運E 宝具B,B+
【保有スキル】

・騎乗 B 乗り物を乗りこなすスキル。Bランクの場合、魔獣・聖獣ランク以外を乗りこなすことができる。

・対魔力 E 魔術の無効化は出来ない。ダメージ数値を多少削減する。かなり近代の英雄なので、通常の騎兵(ライダー)より低い値となっている。

・カリスマ C 軍団の指揮能力を示すスキル。自ら先頭に立って軍を指揮する場合、ワンランクアップする。

・軍略 B 多人数を動員した戦場における戦術的直感能力。自らの対軍宝具行使や、相手の対軍宝具への対処に有利な補正がつく。


【宝具】

『砂漠の狐』
 ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:1~? 最大捕捉:不明
 
 「北アフリカ戦線」で、イギリス軍の背後より忍び寄り、幾度となく奇襲を成功させたことが、宝具として昇華された。
 敵の背後から忍び寄り、奇襲をかけ、敵の兵器や捕虜を獲得することができる。敵が多ければ多いほど、奇襲と兵器・捕虜獲得の成功率が高まる。
 また、宝具発動場所に「砂漠の砂」を撒いておくことにより、奇襲の成功率が高まる。

第7装甲師団の栄光はココに在り(Gespensterdivision)
 ランク:B+ 種別:対軍宝具 レンジ:1~50 最大捕捉:300人 
 のちに「幽霊師団(Gespensterdivision)」と恐れられることになるロンメル率いる第7装甲師団は「アルデンヌの森」を抜ける際、自らが戦車に騎乗し、フランス軍兵士が潜んでいそうな場所を類推し、猛烈な砲火を与えた。
 この逸話が宝具化したもの。
 たとえ敵が潜んでいたとしても高確率で看破し、猛烈な砲撃を与える。
 また、自身がⅣ号に騎乗することにより、味方の能力値を大幅にアップさせることができる。

【Wepon】
・Ⅳ号戦車
 第二次世界大戦でドイツ軍が使用していた戦車。
 ドイツ軍では最も生産された一般的な戦車であり、敗戦時まで使用が続けられた。


【真名】
 エルヴィン・ロンメル
 第二次世界大戦時のドイツ陸軍元帥。
 この時代にしては珍しく、ナチス親衛隊に加入していない。
 「北アフリカ戦線」では「砂漠の狐」の異名を馳せ、イギリス上層部が「ロンメルは人間である」と発表するほど、イギリス兵はロンメルを恐れていた。
 彼の功績もさることながら、常に戦場に立ち、味方を鼓舞しながら戦う姿勢や捕虜を人道的に扱うことなどの高潔さから、ドイツで「英雄」として扱われている。
 最期は、ヒットラー暗殺未遂事件の首謀者の疑いをかけられ、「自決か軍事裁判か」の二択を迫られた際、服毒自殺を選択した。
 しかし、彼の死は公には「戦傷によるもの」とされ、葬儀は国葬となった。

 なお、イギリス軍から奪ったゴーグルがトレードマークになっているが、今回の聖杯戦争においては「真名が露見する可能性あり」と使用を控えている。



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