Abissale solitudine~海の底に消えた鍵~   作:紅 奈々

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最近、蒼穹のファフナ―を見てたんだが、何なんだよあの涙腺決壊アニメはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああ!!
昔、一度見た時はそんなでも無かったのに、今改めて見返すと話の意味が解って涙腺が決壊したよぉぉぉぉぉぉぉぉおお!!
総士ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃいい!!
もうね、最終回はホント涙腺がやばかった!
かつてこんなに泣いたのは、マクロスFでミシェルが死んだ時とガンダムSEEDでフレイとムウが死んだ時、DESTINYでステラとレイが死んだ時とREBORNでスクアーロが死んだと思った時だよぉぉぉぉぉぉぉおおお!!
特に未來編のあのザクロとの戦闘の後!あれ本当に死んだと思ったじゃないかぁぁぁぁぁぁぁぁああ!!
その時から私はザクロを恨みました←あと、山本もな!
(ザクロ・山本ファンの皆さんすみません←)

あぁ、もう、前書きじゃ語りきれないので、マクロスFと蒼ファフ語れる人は是非一緒に語りましょう!つーか、語らせて下さい!←


第六楽章 Reborn―リボーン―
標的1


「おい・・・・・・こいつの目、赤」

 

 

「見るなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああ!!」

 

 

「璃王っ!」

 

 

男子の言葉を遮るように璃王が絶叫に似た叫び声を上げると、それと同時に教室の扉がバシンッ!と勢いよく開いて、誰かが入ってきた。

嗚呼、オレを呼ぶこの声は・・・・・・。璃王は自分を呼んだ低い声に安堵を覚えた。

 

 

「き・・・・・・けほっ、きょ・・・・・・う・・・・・・?」

 

 

来てくれた・・・・・・んだ・・・・・・。

咳き込みながら、声の主の名前を璃王は呟いた。

勢いよく教室に入ってきたのは、雲雀だった。

駆け付けた雲雀は相当急いでいたのか、少しだけ肩で息をしている。

雲雀の姿を確認して璃王が安堵していると、周りの空気は凍り付いた。

水を打ったような静寂が教室に流れる。

 

 

「ヒバリさんだ・・・・・・」

 

 

畏怖の念の籠もった誰かの声が静寂の教室に落ちた。

人は自分よりも強い人間を目の当たりにするとその力に恐れ戦いて畏縮し、恐怖を覚えるそうだ。

そんな事がふと、璃王の脳裏を掠めた。

力を持ち、それが認められたモノはその力故に自身を孤独にする。かと言って弱さを見せてはそれに付け込まれ、虐げられる。だから、強さを欲した。その代償が大切なモノを失った上にこんな仕打ちだというなら、なんて酔狂な運命だろうか。

璃王はキツく目を閉じた。

 

 

「き・・・・・・恭弥ぁ~~~っ!」

 

 

神経を逆撫でするような保坂の猫なで声が璃王の耳に突き刺さる。その声に嫌悪すら感じた。

 

 

「恭弥ぁ、理絵奈ね、今日も璃王君にヒドイ事されたの~!」

 

 

雲雀に近付いて、保坂はそんな事をほざいた。

雲雀は冷ややかな目で保坂を一瞥すると、現状に目をやる。

グチャグチャに散らかされた机と椅子。足下に所々に散っている血痕。

そして、男子生徒に組み敷かれている璃王を見た瞬間に雲雀はトンファーを構え、「咬み殺す」と低く言った。

それを見た男子が璃王を雲雀に生け贄を捧げるかのように献上する。

 

 

「ヒバリさんが神谷を咬み殺しに来たんだ・・・・・・」

 

 

「やっぱり、あの噂は本当だったんだ・・・・・・!」

 

 

生徒達の間から畏敬の声が聞こえる。

あの噂とは、「雲雀恭弥は保坂理絵奈と付き合っていて、保坂理絵奈を傷付けた人間は(ことごと)く咬み殺される」と言うモノだ。そんな噂がいつの間にか二年の間で流れていた。

璃王が雲雀に目を向けると、雲雀はトンファーを構えて、その隣には保坂が立っていた。

暫し周りが好奇の目を向けていると、雲雀は保坂を突き飛ばした。

 

 

「きゃあっ!」

 

 

「ヒバリさん、何を!?彼女じゃないんですか!?」

 

 

保坂を突き飛ばした雲雀に沢田は抗議する。

端から見れば驚愕の瞬間だった。彼女であるはずの保坂を彼氏であるはずの雲雀が突き飛ばしたのだから、驚かない人間は居ないだろう。

抗議した沢田に雲雀は冷ややかに言った。

 

 

「あんな草食動物、僕は知らないな。弱い人間には興味が無いモノでね。

僕の名前を呼んで良いのも、僕の彼女を名乗って良いのも、僕の隣に立って良いのもリオンだけだよ。

解ったら君たち、覚悟は良いね?」

 

 

怒りと殺気を放出させ、雲雀は璃王を組み敷いていた男子達を獰猛な目で睨みながら、近付いてくる。

男子達は恐怖に戦き、腰を抜かして立ち上がることすら出来なかった。

 

 

「咬み殺す」

 

 

「う・・・・・・っ!」

 

 

雲雀の言葉と同時に璃王の心臓が激痛を伴って脈打った。

侵蝕するような内臓の痛みに、璃王は苦しさに噎せ返る。

 

 

「ゲホッ・・・・・・ゲホッ・・・・・・」

 

 

「リオンっ」

 

 

璃王が咳と共に床に血をぶちまけると、雲雀は服が汚れることも厭わずに膝を床に着けて璃王を抱き起こした。

口元に大量の血をベットリと付けて虚ろに開く璃王の目を見ると、雲雀は戦慄した。

霞む璃王の視界にそんな雲雀の顔が映る。

雲雀は璃王をそのまま抱き上げた。

 

 

「恭・・・・・・、僕、を・・・・・・シャ・・・・・・ゲホッ、シャマル、の・・・・・・とこに・・・・・・」

 

 

朦朧とした意識の中で辛うじてその言葉だけを雲雀に伝える。雲雀が頷いたのを確認すると璃王は、そのまま意識を手放した。

苦しそうに呼吸を繰り返す璃王を連れて教室の扉に向かうと、雲雀は思い出したかのように肩越しに振り返って、沢田と山本、獄寺を見る。

 

 

「そうだ。君たちは後で屋上に来ると良い。

そこの草食動物たちの代表として咬み殺してあげるよ、跡形もなく」

 

 

それだけを言うと、雲雀は足早に保健室へ向かう。

璃王を抱えていて、雲雀は思った。この子は軽すぎる、と。

全く体重の重さを感じないのだ。いつもは猫背で気にならないのだが、璃王は雲雀よりも少しだけ背が高い。

それでも全く重さを感じない璃王の体に雲雀は璃王がどれだけ追い詰められているのかをひしひしと感じた。

そんな事を考えていれば保健室に着いて、雲雀は扉を開けると保健室に入り、シャマルを呼んだ。

 

 

「保健医!」

 

 

「おーおー、暴れん坊委員長じゃねぇか、珍しいな。

それと、抱えてんのは璃王か?」

 

 

保健室に充満する珈琲の匂いに今までシャマルが呑気に珈琲を啜っていたことが解った。

雲雀に声を掛けた後に雲雀が抱きかかえている璃王に目を移すと、シャマルの顔が険しくなった。

 

 

「どうしたんだ、璃王は!?」

 

 

璃王の血で染まった真っ赤な口元とシャツを見て、シャマルは声を上げた。

雲雀は璃王をベッドに降ろしながら説明する。

 

 

「解らない・・・・・・リオンの悲鳴が聞こえて、僕が駆け付けた時にはもう吐血してて、数人の男子生徒に床に押さえ付けられていたんだ」

 

 

雲雀の説明を聞いたシャマルは目を見開く。

その後で引き出しから白衣を雲雀に投げて言った。

 

 

「だとしたら、やべぇ!ったく、あれ程安静にしてろと釘を刺したのに・・・・・・とにかく、璃王にそれを着せとけ!」

 

 

焦りながらも、シャマルは戸棚から複数の薬品を取り出す。

そんなシャマルに頷くと雲雀は、今でも苦しそうに呻いている璃王の服を着替えさせる為に璃王のシャツを剥いだ。

璃王の体に付いている無数の傷痕と大きな痣を見て、雲雀は表情を歪めた。

雲雀とマーモン、どっちが好き?

  • 雲雀
  • マーモン
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