Abissale solitudine~海の底に消えた鍵~   作:紅 奈々

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今回、雲雀がBLっぽく見える可能性が高いです。
要注意、です。
それと、途中から草壁さん視点入ります。
草壁さんの一人称視点です。
草壁さんも雲雀さんもキャラが激崩壊しています、ご注意を。


標的2

「君は僕と同じかそれ以上の強さを持っているクセに戦おうとはしないから、僕が守ってあげると言ったじゃない。

確かに、君には僕に守られる理由はないだろうさ。でも、君に関しては何かをしてあげたいと思ってるのは本当だよ」

 

 

雲雀は璃王の手当をしながら言った。

雲雀と璃王は過去に何回か手合わせをしていた。その度に「面倒くさい」「嫌だ」と躱されていたが、何回か挑んでいる内に断る方が面倒くさくなったのか手合わせしてくれるようになったのだ。

手合わせして思ったのが、璃王は強いが戦うことを好んではいない。

ただ、戦っている時は時折うっすらと笑っている時があることもあるから、戦い始めたら楽しくなるのだろうか、と言うのが雲雀が璃王と戦って思った事だった。

そして、時折見せる哀しげな顔に雲雀は自分がこの子を守ってあげないと、と言う想いが出てきた。その時に雲雀は「あれ」と思いながら、「きっと、兄が弟や妹を守りたいとかそういうヤツ」だと思うようにしていた。

手当を終えると雲雀は、璃王を抱き締める。

 

 

 

「え、ちょ・・・・・・きょ、恭・・・・・・?」

 

 

いきなりの行動に璃王は動揺する。

そんな璃王の動揺などお構いなしに、雲雀は璃王を抱き締める腕に力を入れた。

いやいやそんな、恭。お前は男色だったのか?何だお前、何なんだぁぁぁぁぁぁぁあああ!?と璃王は混乱する。

小さい子供を抱きすくめるのはまだ解る。だが、これは見方によっては・・・・・・いや、どんな見方をしてもこの状態は雲雀が同性愛者のようにしか見えない。勿論、璃王にはそんな気は無い。

どうした、何があったんだ、恭ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおお!?

 

 

「君・・・・・・僕にまだ嘘吐いてる事があるでしょ?

例えば、君が女だって事」

 

 

雲雀の突然の言葉が耳に突き刺さって、璃王は驚愕し、動揺する。

いや、まさか。恭は確かに勘が良い。それこそ、ボンゴレの超直感並みだ。

だけど・・・・・・と、動揺しながら璃王は外見では平静を装う。

 

 

「何のことだよ?オレは男だ」

 

 

力の入らない腕で雲雀の胸を押しながら、璃王は突っぱねるように言った。

怪我人が健常者に勝てるはずもなく、頭を肩に押し付けられてよりキツく抱き締められた。

 

 

「君は僕に嘘を吐き通せると思っているの?」

 

 

確信めいた雲雀の言葉に璃王は黙った。

 

 

「大体・・・・・・今、君の手当をして確信したよ。

男にしては手足が細いし、肩幅狭いし、肩は薄いし。これで「男です」って言われても正直、信じられないね。

そもそも、初めて会った時から君は不自然だったんだ・・・・・・全部ね」

 

 

雲雀の言葉に璃王は目を見開く。

嗚呼、こいつは初めから全部、解ってたんだ。解っていてそれでも何も言わずに、傍に居てくれたんだな・・・・・・。

そう思った時、璃王はこいつになら全てを話しても良いかな、と降参した。

ここで否定し通したとして、雲雀はその後も食い下がってくるだろう。そうなると、こっちが恭に会いづらくなるし、哲にも余計な心配を掛けそうだ。

 

 

「解った、降参だ。

そうだよ、オレは女だ。

尤も、日本に来てからは女は捨てたがな」

 

 

一言一言言葉を紡いで、璃王は徐に話し始めた。

イタリアのとある家で生まれ、一族に迫害されていたこと。

それでも、両親と遠縁の親戚の家族が唯一の味方だった。

特に、その遠縁の親戚の子は自分をとても可愛がってくれて、自分もその人にはとても懐いていた。

ある日、その幸せが一瞬にして消え去ってしまった。両親が突然死して、親戚の子も行方知れず。

自分が守らなきゃ行けない存在だったその人を守れなかった事への自分への怒りが暴走した時には、既にその目には絶望しか映らなくなった。

それを見兼ねたその人の兄が日本に移住させてくれて、今の家で半1人暮らしをしている。

何かを変えたくてここまで来たのに、それでも今、保坂理絵奈の策略に嵌められてクラス全体で虐めを受けている。

そこまでを多少暈かしながら璃王は、雲雀に話した。

話しきった後の璃王は今にも泣きそうな表情をしていて、それを堪えているかのように眉間に皺を寄せている。

 

 

「璃王、大丈夫かい?」

 

 

「大丈夫。もう、泣かないって・・・・・・決めてるから」

 

 

雲雀の言葉の意味を察すると璃王は、瞼をキツく閉じて言った。

涙を堪えていることが易々と解り、雲雀は璃王の頭を撫でる。

 

 

「泣いても良いんだよ?だから人は泣けるんだから」

 

 

雲雀の言葉に璃王は、ずっと張り続けていた壁が音を立てて崩壊していくのを感じた。

人と自分とを隔てる巨大な壁。

幾重にも重なっていて、何人たりともその城壁を越えることは不可能だった。

でも、その城壁の奥の奥に掛かっている鍵。それを開ける為の鍵は雲雀は持っていなかったようだ。

何処か深い深海の中に消え去った鍵。それを見つけることはもう、多分不可能であろう――。

暫く雲雀は、静かに涙を流す璃王の頭を撫でていた。

 

 

暫くして璃王が落ち着くと、雲雀は璃王から離れた。

替えの制服を持ってくると雲雀はそっぽを向いて璃王に制服を差し出す。

 

 

「はいこれ・・・・・・男子用で良いんだよね?」

 

 

制服を差し出す雲雀の顔が紅く見えたが、璃王は気の所為だな、と制服を受け取る。

雲雀はと言えば、半信半疑だったとは言え璃王の服をいきなり剥いだ事による罪悪感が今になって占領していた。

 

 

「ん、どーも」

 

 

制服を受け取った璃王の背景に淡い青の紫陽花が見えてしまった雲雀。要するに、美ジョンが掛かってみたのだ。

ヤバイこれ、末期じゃないの?と雲雀が焦るその前で璃王はシャツを羽織ると、ソファーにそのまま寝転がる。

「6時間目始まったら起こして」と璃王は言い置いて、眠りに就いた。

え・・・・・・ちょ、無防備だな、おい。と雲雀が思った頃には璃王は寝息を立てて眠っていた。

ちょっと雲雀のキャラが壊れたが、気にしない方向で。

 

 

「これぐらいは良いよね」

 

 

書類に全く手が着かない雲雀は、ポケットからケータイを取り出すとカメラを設定して、眠っている璃王の顔にカメラを向け、センターキーを押した。

画面には今撮ったばかりの璃王の寝顔がアップで映し出されている。

うわぁ~!璃王の寝顔マジで天使!マジ女神!僕のマイハニー!

璃王の写メを初ゲットして気分上々の雲雀のキャラが完全に崩壊したのは言うまでもない。

そして、璃王の寝顔に悶えていた雲雀は、書類には全く手が付けられなかったとさ。

 

 

 

こんにちは、皆さん。毎度お馴染みの雲雀恭弥の右腕の草壁哲矢です。

はい、あの真っ黒のリーゼントに咥え葉っぱがトレードマークの風紀委員副委員長です。

自分の事は「てっちゃん」とお呼び戴いて結構です、はい。

 

さて、自分は今、応接室の前に居ます。委員長宛に沢山の書類を持たされましたよ、教師に。

こんな書類の山、委員長に咬み殺される・・・・・・!覚悟をして応接室に入ろうとした時のことです。

応接室には璃王が居るらしく、璃王と委員長の声が聞こえた。

普通の話なら何気ない顔で「委員長~、書類持ってきましたー」と普通に入れるんだが・・・・・・何やら、ただならぬ事情のようだし、ここは少し盗み聞き・・・・・・いやいや、様子を窺うことにした。

少し開いているドアの隙間から中の様子が窺える。応接室の中では、璃王がソファーで寝ていて委員長がその璃王の寝顔を写メりまくっていた。

うわー、委員長、璃王の寝顔写メってるー羨まし・・・・・・いやいやいや!何璃王の寝顔見てニヤけてるんですか、委員長!?

委員長にそんな趣味があったとは驚きです。草壁哲也、不覚です。

でも大丈夫です、委員長!璃王と委員長の秘密は守りますから!委員長と璃王がホモダチなのは誰にも言いません!

そう自分は混乱の後に固く決意した。

まぁ、そんな事を語らう友達は璃王くらいしかいませんけどねぇぇぇぇぇぇえええ!!それが何だってんだ、人間関係は狭く深くが丁度良いんだ!

ちなみに、璃王と自分は超大親友です!時々、冷たく突き返されるけど。それは璃王がツンデレだからだ!

そうだ、璃王はツンデレの比率が9.5:0.5と言う、委員長と負けず劣らずの黄金比率のツンデレなのだ!

大体、そんな超イケメンの璃王が保坂理絵奈なんぞ底辺のアイドルグループにいそうな脳内快適系キャピキャピ女子に告白なんかある筈がない!ので、自分は2年で流れている璃王の噂は全く信じていない!

これだけは言える、璃王はオレに対してもかなりドライなのに、保坂理絵奈なんぞA●Bにも入れないようなまな板白粉香水ババァに興味を持つはずがないんだ!璃王は風紀委員の文化だ、芸術だー!

なんてちょっと熱くなっていると、目の前に人の足が見えました。

 

 

「君・・・・・・覗きなんて上等だね・・・・・・咬み殺す!!」

 

 

頭上から委員長の声が降って来たかと思うと、顔を上げる暇もなくトンファーが脳天に突き刺さり、そこから先の記憶はありません!




作者Aの部屋(会話文ばかりなので、飛ばして構いません)

A「ちょ、ちょちょ、ちょりはー!」

雲雀「君、何でここに呼ばれたか解るよね?」

A「ぎくぅ!」

雲雀「僕のキャラ、何処に行ったのさ?」

A「ゆ~う焼けの中に吸いこま~れて消えて~った」

雲雀「六兆年と一●物語で誤魔化さないでくれる?
それと、僕のあの台詞何?
あれ、少し変えてあるけど、ガン●ムSE●Dのラ●ス・クラ●ンの「泣いて・・・・・・良いのですよ?だから人は泣けるのですから」を取っただけじゃないか。
何なの?馬鹿なの?死ぬの?
あと、ユ●ナ・ロマ・セ●ランの台詞も少し混ざってたよね?
草壁に関してはひぐら●のなく●にの前●圭一の固有結界の一部の台詞を変えた所もあったし、何なの?馬鹿なの?死ぬの?
キャラ壊しすぎでしょ、もうちょっと原作に忠実になろうよ。
そんなんだから、どの作品でもお気に入りが減ったりするんだよ、大体作者は更新がのろまなクセに色々とネタが浮かんだとかで別の作品に手出ししたりするからどの作品も更新停滞するし、いい加減その浮かんだら取り敢えず書いてみるって性格を直してあーだこーだエンドレスウダウダ」

A「雲雀の説教が長引きそうなので、ここまで!
読んでくれている皆さん!こんな奴ですが、紅奈々とその作品をよろしくです!」

雲雀「ちょっと聞いてんの、作者。話はまだ終わって無いんだから。
そもそも作者の書くキャラは何だか・・・・・・あーだこーだエンドレスウダウダ」



雲雀とマーモン、どっちが好き?

  • 雲雀
  • マーモン
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