出雲薫、
いや、この表現はあくまで人類の視点に立ったもので、本当は始まりでも何でも無いのかもしれない。
ただ出雲薫らが、彼らの研究が無ければ人類はもっと早く滅んでいた。
それは、確かだった。
「ほら、せっかく会えたんだから。何か聞きたいことは無いの?」
それにしても、この母である。
どうして、久しぶりに会った
いや、まぁ、確かに親戚には当たる、それは間違いない。
ただ今の今まで面識は無いし、相手はもはや紀沙の『コード』に刻まれたデータのような存在だ。
まぁ、それは沙保里もだが……。
「……キミにとって……」
そんなことを考えていると、意外なことに出雲薫の方から話しかけてきた。
これは、紀沙にとっても予想外のことだった。
だからこそ、「ただのデータ」と切って捨てられないところがあるのだ。
「キミにとって、人とは、人類とは何だろうか」
これだ。
長く生きたせいなのか、あるいは研究者の
典型的な
北も若干その
「…………私にとっては」
その後しばらく沈黙が続いて、他に話すことも無いのだろうと感じて、やむなく応じた。
母の視線も、要因の1つではあった。
子供の頃から、沙保里の視線に逆らえた試しが無い。
「私にとっては、私にとっての人類は……私の周りにいる人達だけです」
人は、世界を認識できない。
これは霧と全く異なる点で、人間はその特性上、自分の見聞きしたものしか知覚できない。
故に人の「世界」は、「視界」とほとんど同義なのだ。
そしてそれは、「人間とは何か」と言う問いにも適用される。
人にとって、人類とは自分の視界に入る――つまり、身近な人間達でしか無い。
「なるほど、では」
そして出雲薫が次に聞くだろうことも、紀沙には予測できたいた。
毎度のことではある。
自分の
霧を。
「では、キミの周りにいない人間についてはどう思うかな」
どう思うか……うん?
思っていたのと違う言葉に、紀沙は顔を上げた。
出雲薫の老いた顔は、ピクリとも動いていなかった。
◆ ◆ ◆
先程も指摘したが、人間にとっての「世界」とは、自分が見聞きした範囲に過ぎない。
だが、もちろん、世界は目に見える範囲だけでは無い。
世界は、自分が思っている以上に広いのだから。
「キミはもう、それを肌で感じているはずだ」
「…………」
紀沙は、否定はしなかった。
『アドミラリティ・コード』の過半――それも、最も純度の高いヨハネスとグレーテルの『コード』を――を得ている紀沙の感覚は、すでに人類よりも霧に近い。
だから、紀沙の知覚できる「世界」の範囲は常人のそれとは比べ物にならない。
「出雲薫さん」
初めて、紀沙は自分から問うた。
「貴方はどうして、ナノマテリアルの研究を始めたんですか?」
「……私は、友の研究を引き継いだに過ぎない」
元々はヨハネス・ガウス、さらに遡ればその父エトムントが始めた研究だった。
ヨハネスとグレーテルが消失してからは、出雲薫が研究を引き継いだ。
引き継いだと言っても、出雲薫には研究を発展させることは出来なかった。
まして、次代に引き継ぐことも出来なかった。
だが彼が遺した研究が、巡り巡って今の紀沙を形作った。
あるいは『コード』を取り込んだ紀沙こそが、彼の――彼らの後継者であると言えるのかもしれない。
そんな出雲薫に、紀沙は頷いた。
「私もです」
前の世代が培ったものを、次の世代に引き継がせる。
そんな、
紀沙の役目は、それを取り戻すこと。
「失ったものは、取り戻せない」
出雲薫の声音に、諭すような色が生まれた。
紀沙は頷いた。
「失ったものは、取り戻せません」
紀沙は、沙保里を見た。
沙保里も紀沙を見つめた。
母の目に、悲壮なものは何も無かった、
「得るはずだったものを、渡すことは出来ます」
「ではどうする、このナノマテリアルに覆われてしまった世界を」
紀沙の
同じはず、だ。
「今、行われている戦いの果てに、キミは何を望む」
「私は……」
「キミは、どのような世界を望む?」
「私が、望む世界は」
紀沙は、答えた。
その答えを聞いた時、沙保里はそっとポットにお湯を注ぎ。
出雲薫は、瞑目したのだった。
◆ ◆ ◆
人類とは何なのか。
その問いは、北にとっても難しいことだった。
地表から離れてホバリング状態に入ったヘリの中、その声は不思議と良く通った。
『オ前達ハ、何ナノダ』
「宇宙服の女」は、北と向かい合う形でヘリの座席に座っていた。
2人の間には、楓の
楓を挟んで、2人は向かい合っていた。
『出雲薫ハ言ッタ、人類ハイツカ学ブト』
「宇宙服の女」は、数年間だけだが人類の世界を見つめていた。
そこで見えていたのは、貧困と戦争に喘ぐ多くの人々だった。
歴史と言う記録を覗いてみれば、霧がいなくとも、人類はそればかりだ。
とても、出雲薫の言うような「学ぶ」存在には見えなかった。
まぁ、だからと言って「宇宙服の女」は己の役目を違えるつもりは無かった。
彼女はあくまでも、地球に警告を伝えるために存在している。
人類のことを眺めていたのは、単なる暇潰しに近い。
最も暇潰しと言う感覚も、「宇宙服の女」には無いのだが。
それはともかくとして、彼女の疑問は1つだった。
『人類ハ、イツ学ブ?』
なかなか、北にとっても耳の痛い話だった。
特に彼は軍人出身の政治家であって、「宇宙服の女」の言うところの「学び」とは真逆の立ち位置にいる人間とも言えた。
宗教家は言う、人間は
神によるものか救世主によるものか、あるいは他の何かか、それはそれぞれだが、最終的に言っていることは同じだ。
人類の進歩の先に、
だが、その
「そうだな。私も人類はいつか学び、わかり合える日が来ると信じている」
『何ヲ根拠ニ?』
「根拠……? はは、そうだな。そんなものは無いが……」
「その日」が
そんな日は来ないと、鼻で笑ってしまう人間もいる。
だがそれでも北は、いや人は、
何故か? 決まっている、
家族と他愛無い会話をする時、友人と馬鹿なことで盛り上がる時……。
自分以外の他人と、通じ合えた時。
そんなささやかな、僅かな
人は、その
「だから私も、出雲薫氏と同じことを言おう。人類はきっと、
そんな
人類は、人類と霧は、こんなところで負けるわけにはいかないのだ。
北の言葉に、「宇宙服の女」はただ、『ソウカ』と頷いたのだった。
◆ ◆ ◆
『アカシ』は、『イセ』と共に『ハシラジマ』の奥にいた。
本来ならどちらも外の戦局に関わる仕事をしたいと考えているのだが、そうも言っていられない。
何しろ彼らは、この作戦の肝となる部分を準備しているのだから。
「やっぱり、どう頑張っても2隻分しか用意できないね」
「まぁ、それは最初の計算でそうなっていたわけでしょう?」
「そりゃあね。でも、元々コイツは
『ハシラジマ』は人類が軌道エレベーターとして建設したものを霧が接収し、改修を施したものだ。
総旗艦『ヤマト』の数少ない直接命令の1つではあったが、多くの霧は「どうしてこんなものを?」と言う認識だった。
しかしその命令が実際に活用する段階になってくると、先見の明があったと言うべきなのか。
見た目は、直立した塔に鉄道の
ただ古い鉄道のように
人類は未だにその動力問題を解決できていなかったが、霧の技術を導入することで解決した。
人類との和解が成立すれば、人類と共にここを拠点に宇宙に進出することもあるのかもしれない。
その時だった、エレベーター・ルームの片隅で爆発が起こった。
「何だっ……って、『チョウカイ』!? 何で壁をブチ抜いて来たのさっ!?」
西洋風の鎧姿のメンタルモデルが、多少の瓦礫と共に転がり込んできた。
瓦礫や破片は自分で重力制御したのか、『アカシ』達の方まで飛んでくることは無かった。
そして良く見れば、『チョウカイ』は何者かと揉み合っていた。
馬乗りになって来ていた相手を、蹴り飛ばして距離を取らせた。
相手は、身体に金色の光彩を放っていた。
「えっと、あいつ……『ボイジャー』! またあいつか!」
『アカシ』が憤慨している間に、『イセ』が動いていた。
今この場では『イセ』だけが大戦艦級だ、だから彼女が率先して対処に当たるべきと言えた。
実際、その通りにした。
「――――!?」
ガロン、と、『イセ』の装身具の鈴が音を立てた。
まるで、『イセ』の動揺を表したかのように。
駆け出した直後、メンタルモデルに異変を感じて、『イセ』は視線を下に下げた。
唇から、まるで血のように、
「『イセ』!」
危ない!
『アカシ』の声、視線が上がる、しかしメンタルモデルの身体が動かない。
次の瞬間、『イセ』の身体は『ボイジャー2号』によって床に叩きつけられていた。
◆ ◆ ◆
霧のメンタルモデルは、陸上でもある程度の活動が可能である。
これは人間サイズのメンタルモデルがあればこその物で、つまりは本来の活動場所では無い。
よって陸上ではある程度、能力が制限されてしまう傾向にある。
そしてそれは、<騎士団>にも当て嵌まる。
霧とは逆に、<騎士団>はやはり陸上で本領を発揮できる。
海上では「戦車」は十分に戦えない。
もちろんメンタルモデルを有する彼らは、戦車の常識では測れない。
しかし、そうは言っても限界はある。
「ちょま、『チャーフィー』! こんな狭いとこで2両も走れないでしょー」
「だって僕もやりーたーいー!」
いくら
戦車が2両も顕現していれば、手狭にもなろうと言うものだった。
実際、主であるはずの『ガングート』は『ペトロパブロフスク』を抱えて主砲の上に避難しなければならなかった。
しかし、それだけの価値はあったかもしれない。
「なるほど、
騎士団の本体は、言わずと知れた戦車である。
艦船が本体である霧との決定的な違いは、超重量の割に小回りが利く言うことだった。
人間サイズの霧のメンタルモデルでは出来ない立ち回りが可能と言うことで、簡単に言うと、
要するに、数十トンの車体でぶつかることが出来るのだ。
いかな
特に重量級の『シャーマン・ジャンボ』の体当たりは、『コロンビア』の華奢な身体を吹っ飛ばすには十分な威力を持っていた。
しかもナノマテリアルの構成を常に変化させて、『コロンビア』側からの干渉を巧妙に防いでいる。
「ああっ、壊しちゃった。おねえさん、ごめんねー!」
まぁ、甲板の上を戦車が走り回れば多少は破損もする。
そこは必要な犠牲と感受するにしても、悩ましいところは、援護が難しいと言うことだ。
例えばここで主砲でも撃とうものなら、自身の艦体が吹き飛ぶし、何より『シャーマン・ジャンボ』達を巻き込むことになる。
それに、『ガングート』達もダメージが残っていて……。
「……『ペトロパブロフスク』、戦時だ」
「わかってるわよ」
隣の『ペトロパブロフスク』……妹の頭に、そっと手を置いた。
彼女が何を考えているのか、何を複雑に想っているのか、『ガングート』には良く理解できた。
だからこその、行為だった。
『コスモス』と戦う者がまず最初にぶつかる課題だが、大抵の者は遠距離戦に持ち込もうとするだろう。
何しろ相手のリーチは手足の長さに過ぎない、
「…………あれ?」
きょとん、とした顔で、『コスモス』は首を傾げた。
彼は『ダンケルク』の甲板にいて、右手を伸ばしていた。
伸ばした右手は、目の前に立っている相手の胸元に触れている。
不思議そうな顔で、さわさわとまさぐるようにしている。
一方、触れられている相手は『デューク・オブ・ヨーク』だった。
相も変わらず挑発的な女ディーラー姿で、『コスモス』の前に立っている。
『コスモス』に
しかし、
「ちょっと」
「うん?」
『デューク・オブ・ヨーク』が声をかける。
『コスモス』は、やはり不思議そうな顔で彼女を見た。
「あたしに触んな」
『デューク・オブ・ヨーク』の手が、『コスモス』の手首を
喰われることなく、そう出来ている。
そして『コスモス』が「お?」と声を上げた時、彼の身体は逆さまになっていた。
手首を掴んだ『デューク・オブ・ヨーク』が、『コスモス』を持ち上げたからだ。
「ラアッッ!!」
咆哮。
そのまま、『ダンケルク』の甲板に叩きつけた。
『ダンケルク』の艦体が、数メートル海面下に沈む程の一撃だった。
『コスモス』にとっては初めての衝撃だったろうそれに、彼は確かに、目を白黒させて混乱していた。
「姉さん、何て無茶を……」
そして『コスモス』にはわかっていない理屈を、『アンソン』は理解していた。
通常、『コスモス』と対峙するなら遠距離戦が正解だ。
けして近付けず、アウトレンジから一方的に攻撃すべきなのだ。
しかし『デューク・オブ・ヨーク』はそうしなかった、誰もが遠距離戦をと考える中で……。
遠距離戦で攻撃しても、その攻撃を
だから、
この方法でしか、『コスモス』を仕留められない。
そしてそのために、『デューク・オブ・ヨーク』はかなりリスクの高い方法をとっている。
「一瞬でも、遅れれば」
近距離戦である以上、『デューク・オブ・ヨーク』も避けようが無い。
姉のとっている
すなわち、死だ。
本来霧には存在しない概念に、『アンソン』は、ごくりと喉を鳴らしたのだった。
◆ ◆ ◆
「……ッ! ……長ッ! 艦長!!」
大声で呼ばれて、紀沙は意識を現実の世界へと引き戻された。
霧の世界に行ってると、現実側でぼうっとしてしまうのは難点だった。
救いがあるとすれば、霧の世界に何時間沈んでいようが、現実側では数秒しか経っていないことが多いと言うことだった。
一瞬の思考、それを形にしたのが「霧の世界」と言うことなのかもしれない。
「……すみません。ぼんやりしてました」
「おいおい頼むぜ、これからなんだからよ」
「すみません」
気のせいで無ければ、以前よりも霧の世界へ引かれる時間が長くなってきている。
無理もない、紀沙の『アドミラリティ・コード』が強くなっていることの裏返しだ。
『ヤマト』の
意識をはっきりさせるために頭を振って、顔を上げた。
戦略モニターを見れば、イ404の状況が良くわかった。
イ404は今、北側から敵中に飛び込んでいる状況だった。
鋭利な槍が、柔らかい土の壁を突き崩そうとしている。
だが、ここであまり時間を使うのは得策では無かった。
「最大火力で、一気に突破を図ります」
「エネルギーの消費が激しくなりますが……」
構わなかった。
どの道、『ハシラジマ』にさえ辿り着けば補給は受けられる。
それならば、ここで出し惜しみしていても意味が無いと言える。
むしろ時間をロスしてしまうことの方が、総じて言えば戦線を支えている霧の負担になってしまう。
別に霧の心配をするつもりは無いが、まぁ、
「スミノ」
どちらにせよ、これが
だから、紀沙はスミノに声をかけた。
ふわりと、当たり前のように隣にスミノの気配を感じた。
何かな、艦長殿――囁き声が、
「一気に決める」
「了解だよ、艦長殿」
イ404は、もう以前のイ404では無い。
紀沙もまた、以前の紀沙では無い。
望んだわけでは無いが、託された力もある。
それを見せつけるには、良い頃合いだった。
「……艦隊に打電! 『突撃する』!」
嗚呼、やはり良い。
突撃こそ、戦場の華。
イ404と言う霧の艦艇の、原点とも言える攻勢だった。
……なんて、思ってみたりして。
「『我に続け』!」
両の瞳を白く輝かせて、紀沙は正面を見据えた。
目指すものは、正面にしか無いのだから。
◆ ◆ ◆
灰色の閃光が、戦場を駆け抜けた。
『ハシラジマ』北側の海域に、突如として巨大なナノマテリアル反応が生まれたのだ。
それは、霧の大戦艦級すら遥かに上回る大きな反応だった。
そしてこの海域に、そんな反応を出せる艦は1隻のみだ。
「これは……」
「我々が援護するまでも無いな」
イ号艦隊の進撃を支援していた『サウスダコタ』と『アドミラル・グラーフ・シュペー』は、その攻撃の鋭さに脱帽した様子だった。
閃光のように雷跡が走り、雷鳴のように砲撃が鳴り響く。
『ハシラジマ』北側の黒い怪物達が、爆発四散して消えていく。
そして、2隻の間から1隻の艦が海上へと飛び出してきた。
それは灰色の追加装甲に覆われた潜水艦で、全ての装甲を合わせると『サウスダコタ』よりも巨艦になると言う存在だった。
独特の
「
イ404――超戦艦『紀伊』の発令所に、紀沙の声が響いた。
やや不慣れな手つきで梓が砲撃システムを操作し、3基ある主砲がそれぞれの方向を向いた。
そして、3連射。
灰色のエネルギーが放出されて、射線上にいた黒い怪物達を貫いていく。
数瞬遅れて、怪物達が爆発した。
「このまま最大戦速、『ハシラジマ』に向かいます! 機関室!」
『保たせます!』
行ける、紀沙は思った。
このまま真っ直ぐに『ハシラジマ』を目指す。
この程度の壁であれば、突破することは難しくない。
黒い波を突き破って、ぐんぐんと『ハシラジマ』に迫る。
それに引っ張られる形で、イ号艦隊も進んでいく。
この調子で進めば、もう程なく『ハシラジマ』の管制域に入る。
黒い怪物達程度では、今の『紀伊』を止めることが出来ないのは明白だった。
「これなら」
と、北側を総覧する『レキシントン』も含めて、誰もが思った。
これならば何の問題も無くイ号艦隊は『ハシラジマ』に到達できるだろうと、そう考えた。
しかしその時、誰が最初にその
例えば『レキシントン』は、自身の甲板を覆う大きな影に気が付いた。
「…………?」
何か? そう思い、上を見た。
そして、そのまま凍り付いた。
『レキシントン』だけでは無く、その場にいる誰もがそうだった。
上を見上げて、そして思い出したのだ。
自分達の敵が、
そして
巨大な、存在であったと言うことを。
天空を、視界を、覆い尽くさんばかりの巨大な触腕が
「まじかよ……」
誰かが、吐き出すように呟いた。
アメリカやユーラシアを蹂躙している黒い触腕、それをさらに一回り大きくしたものが降りてくる。
止めようが無い。
あれはこの海域全てを、そう、軌道エレベーターである『ハシラジマ』をへし折るには十分な程に。
――――巨大、だった。
最後までお読み頂き有難うございます。
某4番さん「希望を与えられ、それを奪われる。その瞬間こそ人間は一番美しい顔をする」
みたいな展開が大好きです(え)
そんなわけで、次回も絶望したいです(え)
それでは、また来週。