機動戦士ガンダムー刻に翻弄された少年ー   作:ねりさん

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初投稿!1話目です。


UC0079
episode1「0079」


我々は必ずや連邦に勝利する

我がジオンの元に屈するであろう!

ジークジオン!ジークジオン!

 

大人が始めた戦争に巻き込まれる子供。

昨日まで楽しく話していた友達は今日はいない。

不思議には思わなかった。それが当たり前だと思っていたから。

今日は自分の番だ。

 

「第839小隊!至急Dフィールドの救援に向かえ!」

 

出撃のアナウンス。友達はこのアナウンスでみんな出撃し帰ってこなかったのだ。

 

 

「ひよっこ!準備出来てるか!」

 

隊長の声。いつもなら何ともなしに答えるが、今は耳に入って来なかった。

 

「おい!聞こえないのか!」

 

ここでようやく隊長が話しかけていることに気付く。

 

「え、はい!何でしょう」

 

「出撃準備は整ったかと聞いている!」

 

「はい!エア・トリグラフ少尉、ゲルググJ出撃準備出来ています!」

MS-14JG ゲルググJ

ジオン公国軍統合整備計画によってゲルググを再設計した高性能機

 

「すぐに出撃だ!気を引き締めて掛かれ!」

 

「はっ!」

 

ハンガーに向かう。

ゲルググJの最終調整を行う為だ。

 

「なんで、僕にこんな機体が……」

 

「それは少尉がフラナガン機関出身のニュータイプだからじゃないでしょうか?」

 

「誰か!」

 

「失礼いたしました!私はリオ・マリーニ軍曹であります!」

 

聞いたことのない名前。

人の多い軍ではよくあることだ。

 

「それはどういうことです?」

 

「巷ではニュータイプは常人より優れた能力を持っていると噂されています」

「なので、フラナガン機関出身のニュータイプであるトリグラフ少尉にゲルググJが回されたのではないかと」

 

「ニュータイプと言われてますが、僕は多少周りより感が良いくらいで普通の人となにも変わらないですよ」

 

「ですが、そのような方が味方にいると分かれば他の兵達も心強いでしょう」

 

(プロパガンダか)

 

「あ、言い忘れてました!ゲルググJの整備完了しています」

 

「ありがとう、すぐに出る」

 

 

宇宙要塞ア・バオア・クー

ジオンの最終防衛ライン、これを突破されればジオンは丸裸になり敗戦は必至

 

 

「続いて、エア・トリグラフ少尉発進準備」

 

「エア・トリグラフ少尉発進準備完了、ゲルググJ出る!」

 

真っ暗な宇宙に赤いゲルググを駆り出撃した。

 

そこからの俺の記憶は曖昧になっている。

激しい戦闘の中、必死だったからだろう。

肩、脚、腕。被弾をしようとも1機でも多くの敵機を落とす。

俺はそのために作られたのだから。

 

戦闘中、プロペラタンクに被弾してしまった。

「しまった!」

ここからは推進剤は節約しなければならない。

 

左からアラートがなる。ロックオンされたときの音だ。

「こんな時に!」

 

よく見ると、ジムとは違う動きと見た目のMS。

2本角の……

「ガン……ダム」

即座に、残りの武装を見直す。

ビームマシンガンが半マガジン、ビームスポットが左腕のみ、サーベル、バルカン2門。

「マシンガンの弾が切れたら……」

切れたらどうなるのだろうか、仲間の元にいくのだろうか。

死んだらどうなるのだろう。死んだら……

ピピッ

「はっ!」

ビームの光によって意識が現実に引き戻された。

相手は撃ってるんだ、戦わなければならない

 

「南無三!」

 

当たらない。弾が当たらない。

こちらの弾は避けられるのに、あちらの弾は的確にこちらを捕らえてくる。

 

「なんだ!あの化け物は!」

その時、右足に被弾し制御が利かなくなった。

 

ガンダムはそれをみるや、味方の大型MAのような機体とは交戦を始めた。

 

終戦の無線を聞いたのは、そのあとすぐだった。

 

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