戦国自衛隊 in wonderful world 作:名無し様
あれから、大体丸1日が経った。あの後、俺達はひとまず近くにあった小川に簡易ながらテントで拠点を建てた。
あれからも、本部と無線で交信を続けているが、全くつながらない。それどころか、あらゆる周波数を調べたが、何もつながらなかった。
他の、システムダウンしていたシステムはなんとか復旧しており、現在は正常に稼働している。
あと、目視で確認できる範囲で周りを確認したら、この周囲一帯は草原と森しかなく、およそ半径15kmに人工物が確認されなかった。
今は、もう日が暮れて自分達が焚いている火が燃えている。そして、それを取り囲むように自分達が座っていた。
「ここは、………一体どこ何でしょうか…………的場一佐。」
「………………現状は不明だ。」
現状、この状況をどう打開するかを的場は考えていた。この地域の事がよくわからない自分は現地人と接触を考えている。ここが、どこあるかを調べるのを最優先事項として考えている。
「よし、とにかくここから川沿いに人工物、街や都市を探すぞ。0100、全員乗車。0110、出発。以上、解散。」
その号令と共に、隊員達は火を消してテントをたたみ自分達が乗っていた車両やヘリに乗り込んだ。自分も乗り込もうとするがその足を止める。
「?…どうしたのですか、的場一佐。」
「…………いや、何でもない………。」
的場は、遠くから自分達が見られているそんな気配がした。だが、周りには何もない。自分の思い過ごしかと思い的場は、96式装輪装甲車に乗り込んだ。
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的場一佐率いる第三特別実験中隊は、川沿いに下流して
なんとか、道のようなものを発見した。おそらく、あまり使われてないのか所々、草が生い茂っている。
だが、まだ新しい足跡が残っている。おそらく複数人が歩いていたのが分かった。先頭にいる87式警戒偵察車がその足跡をたどるように進む。
それに続き他の車両などが続く。後、AH-1S コブラは目的の街などが発見されるまで、小川の近くで待機している。
『こちら、RCV。的場一佐。民間人と思われる男女を三名確認。…………え~っと、巨大な……カエルのようなものも付近に確認。どうぞ。』
「こちら、的場。こちらでも……確認した。」
それは、牛より巨大なカエルだ。全長は2mはあるかないかぐらいの大きさをしているのが二匹いる。そして、それの前にコスプレか何かの格好をしている男女が三人。
「とにかく巨大カエルは無視しろ。降りて彼らと接してくれ。くれぐれも下手な刺激は与えるな。どうぞ。」
『了解、アウト』
87式警戒偵察車から、森田曹長ともう一人隊員が降りて彼らに近づいていった。その途中で、彼らがこちらに気付いたらしく、すぐさま振り向く。
すると、彼らの内の一人が巨大カエルに呑み込まれた。森田曹長と隊員はすぐさま彼女を助けようと腰に付けているホルスターから9mm拳銃を取り出し巨大カエルに向けた。
その時、もう一人の典型的な魔法使いの格好をした少女の周りの空気がビリビリと震えだした。震える空気に思わず足を止め女性の方を見てしまう。
すると少女は持っている杖を先ほどとは別の遠くの方にいる巨大カエルに向けると光が走った。紅い瞳を輝かせ、目を見開く。
「『エクスプロージョン』ッ!」
流暢な日本語と共に少女の杖から放たれた光は巨大カエルに突き刺さると目も眩む光と轟音と共に、凄まじい爆風が体を襲った。
煙幕が晴れ、視界がクリアになると巨大カエルのいた場所から20m以上のクレーターができていて、巨大カエルは跡形も無くなっていた。
(今のは、一体!?まさか、爆弾?だとしたら、彼らは少年兵……………?しかし、あの少女は今確かに日本語を使った……。一体、どうゆう事だ……………………。)
的場は、目の前で起きている事がまるで理解できなかった。……いや、この瞬間に自分の頭の中で今自分達がどこにいるかで、最悪のパターンがよぎったからだ。
「こちら的場。森田曹長、無事か……………?」
『なんとか無事です。あ、黒色の少女が…………。』
すると、黒色の少女が突然倒れて。すると、近くに巨大カエルが突然現れた。巨大カエルは先ほどの女性と同じように、黒色の少女を呑み込んだ。
すると、男性が少女達が身を挺して動きを封じた巨大カエルにとどめを刺した。
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パタパタと、風を叩く音がしてAH-1S コブラが降下してくる。そして、他の車両もしっかりと列を作り止まっている。
「うっ……うぐっ……。ぐすっ……。生臭いよう……」
「カエルっていい感じに温かいんですね………。無駄な知識が増えました………。」
少女達は、巨大カエルの粘液まみれに泣きながらその場に座り込んでいた。俺達は、彼女達を慰めている男性に声をかけた。
「我々は日本国、陸上自衛隊の者だが失礼ながら言葉はわかるかい?」
「あ、はい。わかります。え~っと、……。」
「失礼。私は陸上自衛隊、的場毅 一佐だ。」
話し掛けた男性、と言うより少年はかなり緊張でもしているのか目が泳いでおり体がガチガチになっている。
「自分は、…佐藤…和真です!」
「君は、見た所日本人のようだが……。ここがどこか分かるかい。」
「はい、アクセルの外にある草原地帯です!」
「アクセル?」
どこかの地名だろうか。しかしそんな地名は聞いたことない。もしくは、ほとんどの人間が知らない秘境のような場所だろうか。
「あー、すまない。それは、日本のどのあたりだい?」
「えっ?」
すると、少年は驚いた顔をしてこちらを向いた。まるで、今の言葉が予想外のような顔をしていた。
「それに……ぐすっ………ついては、…うっ……私から話すは………うっ……。」
先ほどまで、泣いていた青髪の少女が立ち上がり目を拭いながら、こちらにやってきた。
「まずは、自己紹介ね。私はアクア。若くして亡くなった者を導く女神です。」
正直、もうこれから嫌な予感しかしなかった。