戦国自衛隊 in wonderful world 作:名無し様
異世界 漂流 14日目
この街での、仮拠点ができてから数日が経過した。穴があいていた倉庫の屋根は修復されており、雨風をしのげる程度はできた。
弾薬や小銃の類も保管できるように、余ったお金の50万エリスを使用してなんとかできた。飯も節約しながらなんとかしのいでいる。
訓練だって欠かさずにしている。朝、起きたら腕立て伏せなどの準備体操。そして、街の周りを行進。昼は街の書店をあさり本を集めて、この世界の事情などを調べる。
もしくは、街の手伝いなどのアルバイト擬きをしている。夜は、飯を食べた後に夜の行軍をしている。しかし街の外には出ずに城壁伝いにしている。
そんな日々が続いており、充実はしていないがなんとか苦もなく楽もない生活である。
そして、現在。
天気は少し雲が多いが晴れ気味だ、街の外の街道を進んでいる。先頭は87式装甲偵察車その後ろに96式装輪装甲車がゆっくりと前の安全確認をしながら進んでいる。
キュラキュラと、金属同士がぶつかる音と共に90式戦車が街の外を行進している。その後ろを73式中型トラックがゆっくりと速度を合わせてついて行っている。
「全車、停止せよ。」
的場の声で、車列の前の方から順に止まっていく。街から少し離れた位置で車列を止めた。一旦、ここで小休憩を挟むつもりだ。
「総員、10分後再出発。解散。」
「「「了解」」」
的場が車両から出て周りを見渡す。
少し遠くに、街が見える。その光景に、この世界は美しいと思うと同時にいつになったらこの世界から帰還できるかと………。そう考えてしまう。
すると、すぐ近くで雄叫びが聞こえる。
そちらを向くと、鎧を着込んだ騎士達が複数おりこちら目掛けて突っ込んでくる。そばで休んでいた隊員に騎士達が近づいていく。
騎士と隊員の距離はどんどんと近づきそして、…………
隊員の首を剣を斬りつける。
『え……。』
無線から隊員の唖然とした声が出る。首に剣の刀身が食い込みそして首の頸動脈から血があふれ出る。更に、首の骨も一緒に折れたのか首が有り得ない方向に曲がる。
そしてそのまま、隊員は崩れ落ちた。
近くにいた、もう一人の隊員はすぐさま反応するがまだ後にいた騎士が襲いかかった。隊員は小銃で剣を寸でのところで止める。
『的場一佐!的場一佐!』
襲われている隊員が必死に叫ぶ。なんとか、隊員は攻撃を止めているが長くは持たない。
『交戦許可を求む!許可を求む!』
交戦。
自衛官であるためにこの言葉は使われる事は無いに等しいのである。
「ダメだ…。…交戦は…許可できない。」
「隊長!」
苦渋の決断で、命令する。自衛官あるためにそれを易々と許可することはできない。
「総員!全力で退避!後退せよ!」
『うわああああああああああ!』
轟音、そして爆発。後方にいた90式戦車が命令を無視して勝ってに発砲したのだ。着弾地点からは土煙が上がっている。
騎士達が別の方向から来ていたらしく。それを90式戦車が砲撃した。そして騎士達が消し飛んだ。
他では、隊員が騎士と取っ組み合いになり鉄帽に何度も剣が振り下ろされる。また別に隊員が、持っている小銃で騎士達を撃っている。
(なんだ………これは………。)
的場は、自分が見ている光景が理解出来なかった。正にそれは阿鼻叫喚であった。
すると、96式装輪装甲車の上に騎士が一人乗ってきた。先ほどの90式戦車の砲撃に巻き込まれたか、片腕がなかった。
それどころか、人ではなかった。肉は所々腐っており、爛れている。しかし、その目は腐っておらず、まるで戦う者をもの語っている目だった。
(我々は、自衛官だ………………。いつ、どのようで、いかなる場合でも…、………防衛以外の行動は禁じられている。)
パンッ、パンッ
と、突然隣から発砲があり、騎士が崩れ落ちる。見ると傷だらけの隊員が9mm拳銃で騎士を撃ったのだ。
「がっ!」
しかし、その隊員は首に矢を受けて絶命した。
ちょうど、自分の目の前には隊員が所持していた9mm拳銃と騎士が持っていた剣がある。
拳銃を拾おうとしたが、その手を止めて剣の方をとる。
その剣を手に取り、眺める。すると後ろで隊員がまた一人殺されるのが見える。隊員を殺している者の戦う者の目もだった。
自分は何かに見せられたのかもしれない………。
的場はその後、そう自身で語っていた。
「交戦を…許可する。」
持っている騎士の剣を構える。
「全面攻勢に出ろ。」
そこにいたのは、自衛官としての的場はいなく戦う者の目をした的場だった。
オリジナル展開:デュラハンが最初から魔物を引き連れて街にやってきた件
これに関しては的場達、自衛隊がこれから交戦するための大事なイベントだと思ってください。
何か、不快と思ったらすいません。