桐原静矢になったけどとりあえず最強目指す 作:田中
目を覚ませば病室にいた。魔力の使いすぎで倒れたと医者に言われたけどそんなこと本人が1番よくわかっている。それよりも問題なのは明日の決勝までに俺の魔力は回復しきらないことである。魔力量がAクラスでも回復力が普通なら回復しきらないのだ。これは仕方ない。
決勝の相手だが名前は城ヶ崎白夜という。二つ名は【天眼】彼の能力は厄介で相手を瞬間移動させるみたいだ。俺のイメージはどこぞのショタコンの能力のような感じだ。だが、欠点として動いている人間には一度固有霊装での攻撃を当てなければいけない。俺は魔力も戻らないし最初から弓矢による勝負をするつもりだ。最後は本物の桐原君みたいに狩人として白夜さんを狩る。彼が天眼なんてカッコいい二つ名を持つ理由だがそれは相手の情報を集めてその情報を読み取り、相手の行動を読むことからきているらしい。原作の一輝くん曰く、一輝くんの完全掌握よりも分析の精度が高いらしい。
正直強敵だが、決勝という大舞台で本邦初公開である、伐刀絶技【狩人の森】を使う。これを読むことは不可能である。学園にも樹海の召喚が俺の伐刀絶技ということになっているし、誰1人として知らない。これを最後まで使わなかったのにはこういった理由があったのだ。ナメプをしていたわけではない。ただこうなることを知っていたから切り札として置いておいたのだ。勿論矢のステルスは使わない。そこまで手の内を晒さなくても確実に勝つ自信があるからだ。ナメプをするのではない。次の戦いに備えて与える情報を極力少なくしているのだ。
「桐原選手、決勝進出おめでとうございます!次の相手は【天眼】城ヶ崎白夜選手ですが意気込みの方をお聞かせください」
トイレに行きたくなり、外に出ると人が多くいた。準決勝とは違い、今インタビューを行うのね。桐原静矢として盛大にファンサービスをしてやろうではないか。
「僕のファンの皆の為に優勝します」
ウインクとともに言う俺の姿を思い浮かべると少し鳥肌が立つが立派なファンサービスを行えただろう。というか俺のファンなんているのか?いや、イケメンだからいるだろう(確信)
「相手は分析してくると思われますが対策などは練られていますか?」
「僕は1分、1秒ごとに強くなります。そうすることで城ヶ崎選手の分析を超える。僕の進化を分析できるのならしてみて欲しいですね」
イケメンスマイルで答える。人は1分、1秒で急激に強くなることはないが上手い返しであると思う。ここまで来るまでにインタビューを結構受けたから慣れてきたのだろう。
「なるほど、では最後に一言お願いします」
「優勝まであと一歩。ここまで戦って負かした相手の為にも優勝してきます」
もう桐原君の面影が残っていないが評価はうなぎのぼりだろう。これで女性ファンのハートをがっしり頂いたな。まあその代わり漏れそうなくらい辛いんだけどね。トイレに行きたいのにインタビューするからマジ漏れそう。
時が経つのは早く、会場に立つ俺と城ヶ崎さん。沸き起こる歓声はいつもより大きく、うるさい。特に男の野太い声は耳に響くからあまり叫ばないでいただきたい。特に接点はないため、何も話さない。お互いに目を見るだけだ。決勝戦が始まりかければ歓声はおさまり、意識を相手にのみ集中することができた。
ーーーgoahead
「【朧月】」
開始の合図とともに俺は固有霊装を出す。それだけでなく、樹海を召喚と牽制に矢を放つがそれは当たらない。だが牽制として成功したため伐刀絶技を使う隙にはなった。
「【狩人の森】」
俺がステルスすることにより、実況も観客も、城ヶ崎さんも驚愕している。これこそが俺の切り札のステルス。桐原くんが【狩人】と呼ばれていた所以。樹海に身を隠しゆっくりと城ヶ崎さんを狙う。全て1発で決めるつもりで放つ。第1矢はギリギリで回避された。それだけでなくこちらに近づいてくる。分析が得意なだけありすぐに位置を特定されてしまった。だが、落ち着いて移動する。途中罠も張り巡らしているため、目標である俺しか見えていない城ヶ崎さんはこれの対処ができない。
初めに俺が作った地雷に引っかかり、ダメージを受けた。次に転がしておいた爆弾が至近距離で爆発し、ダメージを受けた。罠を警戒したところで矢を撃つ。罠の警戒をしてしまったためモロにくらってしまう。幻想形態にしていないため矢は城ヶ崎さんの足に突き刺さる。地雷、爆弾、矢と立て続けに足を狙われることでかなり機動力を失っている。ここで城ヶ崎さんの頭上に飛ぶ。
「【驟雨烈光閃】」
先端に珠のついた矢を頭上から放つ。驟雨のような大量の矢が閃光のごとく城ヶ崎さんを襲う。完全に対応の遅れた城ヶ崎さんは回避しようとするが足の傷から無理だと悟り固有霊装で全て撃ち落そうとする。だが、俺のトドメは驟雨烈光閃ではない。次の一手として城ヶ崎さんの隣に移動し、弓である朧月を腕に纏わせる形に変形させる。もし、驟雨烈光閃を乗り切った場合のために用意をしておくのだ。
「【大樹崩】」
一応防ぎきってしまったため、トドメの一撃として横から放つ。放たれたものはアニメで「そうだ!ジャンケンで決めよう!」という名言と同時に放たれた一撃と同じ、覚醒桐原くんの技である。驟雨が止むと同時に大樹のごとく巨大な矢を飛ばす。トドメの一撃をまともにくらい、城ヶ崎さんは吹き飛ばされる。
試合終了の合図が響く。それと同時に歓声も湧き上がる。俺も樹海を戻し、目の前の全身から血を出している城ヶ崎を見て、生きてると判断した後控え室の方へ戻る。城ヶ崎さんの敗因は自分の分析を上回られ、少しでも驚いてしまったからだ。勝負は始まる前から決まっていた。孫子の言う通りである。
控え室の前にはマスコミが大勢立っており、俺を見つけたと思えば速攻で襲ってきた。質問の内容はどこもステルスについてが多かった。なぜ今まで使わなかったのかという質問に俺は今日この日のためと答え、残りの質問も優勝の気持ちは?や何が決定的でした?など様々であり、それぞれ超気持ちいい。やはり【狩人の森】です。と言ってやった。優勝した後何をしたい?というのには取り敢えず無能を学園から排除したいと言っておいた。ここで言う無能というのは黒鉄の圧力に負けた現理事長のことである。兎に角表彰までインタビューを受けていた。
表彰も終わり、破軍学園の方へと戻るのだがその前にやる事がある。神宮寺黒乃さんへの提案だ。今の破軍学園の統制。実力があるのに授業を受けれず留年した生徒を挙げ、神宮寺黒乃さんを理事長にする。元々破軍学園の七星剣武祭での成績が悪いから神宮寺黒乃さんが理事長となったのだが今は俺が優勝してしまったためおそらくその話はない。なら、俺が作り上げればいい。七星剣武祭優勝者の権限を使い、理事長を変える。それが俺の優勝したかった理由である。一応臨時講師として西京寧音さんも呼ぶつもりだ。
「僕のような若輩者の為にお時間いただきありがとうございます。神宮寺黒乃さん」
「そういうのはいい。用件を話せ」
「貴女に破軍学園の理事長をして貰いたいのです」
「断る」
「いいえ、聞いてもらいます。学園のランク主義の統制を変えるためにも貴女にやってもらいます。魔導騎士連盟の圧力にも耐えれるであろう人、戦いで磨き上げられたその眼。それが必要です」
「私以外にもできる奴はいるだろう」
「貴女が1番可能性があるのです。破軍学園には黒鉄一輝という生徒がいます。彼は伐刀者としてのランクが低いため黒鉄家から魔導騎士になることを阻止されている。そのため実力があるのに授業に出れず今年は確実に留年です。それはあまりにも不憫じゃないですか」
「私はその黒鉄一輝というやつを知らんが七星剣武祭優勝者のお前が強いというなら強いのだろうな」
「そこは保証します。戦ってみれば分かります。一度、破軍学園に来ていただければ…」
「わかった。ではこうしよう。私とお前が戦い、お前が勝てればその黒鉄一輝というやつとハンデ戦で戦おう。黒鉄一輝が勝てば理事長というのをやってやる」
「言いましたよ?」
「お前にやるハンデはない。あと、私の新宮寺は神宮寺ではない。間違えるなよ」
……素で間違えてたわ。てか言葉から字がわかんのね。さすが元世界ランキング3位。てか、俺にはハンデくれないのかー。
「ハンデをくれないならもう一つ呑んでもらいたいことがあります」
「一応聞くだけ聞いてやろう」
「おそらく、貴女を呼んで学園を改革すれば先生が居なくなりますので臨時講師として西京寧音さんを呼びたいです。その口添えをお願いします」
「……分かった。なら表へ出ろ」
外で戦うのね。一応魔力も全回復してるから戦えるけど世界ランキング3位を相手にするのは辛いものがある。何よりも銃を使うところがいけない。完全に弓の上位互換だ。負けるんじゃね。
どうなんのこれ?
桐原くんの面影など昔からないですがこの話からかけ離れます。ただのいい人です。憑依だから仕方ないね。
問題のヒロインですが、珠雫という暴挙に出ようかとても迷う。幸い少年期は書いていないため捏造をしまくれるのである。珠雫が無理ならアリスでいいや(適当)
更新ペースが意外と早いのは、ここまでの話が3ヶ月前の私によって書かれていたからです。プロットは3ヶ月前の私がアニメ終わるところまでは完成させているので週間投稿なら余裕で行えると思います。