やはり俺がボーダーに所属しないのはまちがっている。 作:犬ころ大佐
ようやく千葉村が終わりました。
今年もどれだけ更新できるかわかりませんがよろしくお願いします。
「んん……」
ああ、何だか暑苦しいな。目を開けると、そこは知らない天井。あれ? 俺転生しちゃった?
「……朝か」
窓から差し込む日の光が、眠気を急速に覚ましていく。ようやく頭が回り始めたな。
普段は日光よりもブルーライトを浴びる時間の方が長い俺だが、意外と気持ちが良いものだ。
―――ってここどこだよ!!
俺は昨日、何をしていた? 確か攻撃が効かない人型ネイバーが攻めてきて、鶴見が危なくなって、俺はそれを吸収して……どうなった?
そもそも昨日の記憶が曖昧だ。何というか断片的な記憶しか残っていないような。パズルに足りないピースがあるみたいな気分だ。そもそも鶴見や他の奴らは無事なのか?
かけられていたシーツを剥ぎ取り立ち上がる。少しふらついたが、歩けるくらいには問題ない。
「起きたか、比企谷」
ノックも無くドアを開けて入ってきたのは平塚先生だった。確か先生の方にも敵が向かったんだよな。
やっぱ心配の必要はなかったみたいだ。
「俺はいったいどうなったんすか」
「おそらく生身のネイバーを吸収したショックだろう。すまんな、また君に苦労を掛けてしまった」
そうか、あいつらは生身だったのか……想像してたより不快感はないな。いくらネイバーとはいえ生身の人を殺したと考えると後味が悪い。
それに生身のネイバーを吸収しても記憶とか技術は手に入らないんだな。
トリガーやトリオン兵の能力は奪えたから、何か手に入ると思ったんだが……。
「まさか風刃が効かない敵が来るなんてイレギュラーもいいとこですからね。アブソープションが通じて良かったです。そういや鶴見達は無事ですか? 」
「ああ、君のおかげで皆無事だよ。鶴見がネイバーを倒したと、小学生の間で騒ぎになるくらいにな」
「……なんでそんなことになってんすか」
おいおい、それはまったくもって予想外だぞ。
「君の倒れていた場所は小学生達から見えない場所だったんだ。それに恐怖で冷静な判断も出来なかったんだろう。目の前にトリガーを起動した鶴見が居てネイバーがうめき声を上げながら消滅したら、彼女がやったと思うのも仕方のないことだ」
確かにそうだ。あの時の鶴見は迷彩の軍服になってネイバーの前に立ちふさがってたからな。まあ不幸中の幸いというかなんというか。
「でも記憶封印とかしなくていいんすか? これ隠密作戦だったんですよね? 」
「ああ、隠密部隊は存在していないことになっている。たまたま現れたネイバーをたまたま居合わせた玉狛の人員が撃退したというところかな。あとは唐沢さんと根付さんの仕事だ。この件をネタに群馬との関係強化に乗り出すと腕まくりをしていたよ」
なるほど、千葉村にネイバーが現れたことを逆に利用するのか。
「そして今回の鶴見の件だが、玉狛支部で預かることになった。彼女の親は家庭科の鶴見先生でな、すでにボーダー入隊の許可は取ってある」
「鶴見先生……え、マジっすか」
世界は広いようで狭いな……まさか鶴見先生の娘だったなんて。前に家庭科の実習サボったことをちゃんと謝らないとな。
ともかくボーダーに入隊できるのはありがたい。それに玉狛なら本部より安心できる。
「おっと鶴見で思い出した。そういえば君に面会が居るのを忘れていたよ。入りたまえ! 」
は? 俺に面会?
「八幡!! 」
「うおっ! 」
ドアが開くなり駆け込んできた鶴見が、俺の胸に飛び込んでくる。え? なんで抱き着かれてんの俺。……なんだろう、抱き着いてくる鶴見を見ていると小さい時の小町を思い出すな。そう思うと妹のように可愛く思えてくる。
「私怖くて何もできなかった……! 八幡が助けに来てくれるってわかってたのに……」
「そんなことないぞ。お前が敵の前でも逃げずにいてくれたから、少しでも足止めできたんだ」
震えながら俺の胸に顔を埋めているため表情は読み取れないが、鶴見の頭を撫でながら優しく諭す。
もしも鶴見も他の奴らと一緒に何もせずに泣いていたら、殺されるか連れ去られて敵に逃亡する時間を与えていたかもしれない。
トリオン体になって敵の前に立ちふさがってくれたからこそ、一瞬でも敵の動きを止めることが出来た。
そのおかげで俺の吸収も間に合ったのだから、鶴見は怖い思いをしている中で立派に戦ってくれたと言えるだろう。
「ん、お前じゃない……留美って呼んで」
「ああ、留美よくやったぞ」
「……八幡」
胸に埋めていた顔を上げ、俺を見つめる。その目にはうっすら涙が溜まっていたが、嬉しそうに微笑んでいた。
名前で呼ぶような親しい人間は作らないようにしていたが、今回くらいはいいだろう。命を懸けてまで俺を信頼してくれた鶴見、いや留美のことを俺が信頼しない訳にはいかない。それにボーダーに入ってくれれば、俺繋がりでボーダー関係者に狙われることもない……と思いたいが。
「……比企谷君? 」
「いいなあ……」
「さっすがお兄ちゃん! あれ? この場合はお義姉ちゃん候補? 義妹ちゃん候補? 」
あるぇー? 面会は鶴見だけかと思ったら、なんかぶち切れてる雪ノ下と羨ましそうにしてる由比ヶ浜と空気の読めない浮かれた小町ちゃんが居たでござる。
「ところでいつまで鶴見さんの頭を撫でているつもりかしら? 鶴見さんも彼から離れなさい。うつるわよ」
おい、何がうつるんだよ。俺は病原菌か何かか? 比企谷菌か?
とにかく雪ノ下に言われたように鶴見の頭から手を離す。お兄ちゃんスキルの効果切れだ。
「おい鶴見、もう離れろ。俺にひっついてると何かがうつるらしいぞ」
「また鶴見って言った。ちゃんと留美って呼んでくれなきゃ離れないし、八幡になら何うつされてもいいよ? 」
そう言って上目遣いで小首を傾げる……こいつ俺のこと好きすぎじゃね? まあ怖い思いもして、俺のことを兄貴的な風に思ってくれてるんだろう。
俺だって鶴見のことを妹のように可愛く思えてきてるからな。千佳のこともそうだが、俺は年下に甘い傾向があるようだ。小町がいるからか?
「むうううううううううううう」
おっ由比ヶ浜、ハムスターの物真似か? かわいいかわいい。
あれから雪ノ下と由比ヶ浜に散々ロリコン扱いされ、小町から大量ポイントをゲットした俺は、クラスの連中と合流した。
ちなみに昨日の夜に俺が居ないことを誰も気づいていなかったらしく、誰からも追及されることはなかった。
すでに林間学校も終わりを迎え、帰りのバスに乗り込む小学生達を見送っている。その中で一際、騒がしい集団の中に鶴見はいた。
ボーダーに入っている、ただそれだけで鶴見の現状は変化し一気に彼女をトップカーストに押し上げた。
鶴見もクラスメイト達とぎこちなくではあるが会話を楽しんでるように見える。まあ、今までハブってた中心グループの奴らが率先して鶴見を持ち上げてんだから、戸惑いもするだろう。
ん? 席に着いた鶴見がこっちを見て手を振ってるな。危うく手を振り返すとこだったが、これは罠だ。
横を見れば、由比ヶ浜がぶんぶんと手を振り返してるし、あの雪ノ下までもが軽く手を振っている。
そう、鶴見は俺に向けて手を振っている訳じゃない。ここでもし俺が手を振ろうものなら、もれなく鶴見を含めた全員から「何あいつ自意識過剰すぎ、きもーい」という視線をモロに受けていただろう。
「ほら! ヒッキーも留美ちゃんにバイバイするし! 」
「お、おい」
由比ヶ浜が俺の腕を掴んで無理矢理手を振らせる。やめろよ、目立っちゃうだろ。背けた視線を鶴見に向ければ、何やらバスの窓を開けだした。え、何してんの。
「八幡! 大好き!! 」
…………は?
鶴見がどういう意図であんなことを公衆の面前で言ったのか、軽く小一時間ほど問いただしてやりたいが無常にもバスは行ってしまう。取り残された俺の周りには冷たい視線を向ける雪ノ下、由比ヶ浜、戸塚。
戸塚?!
思わず二度見してしまったが、戸塚はいつも通り天使のような笑みを浮かべていた。なんだ気のせいか。
「っべー!! 小学生からもモテモテとかヒキタニ君マジリスペクトっしょ!! 」
……うるさいぞカチューシャ男。ってか小学生からもってなんだ、俺がいつ小学生以外からモテたんだよ。ってか小学生にもモテてない。
そして俺は比企谷だ。これだからリア充は……。
「ヒキオ……あんたさー、結衣泣かせたらぶん殴るかんね」
「ちょっ、優美子?! 」
怖い、怖いよあーしさん! 前にマジで殴られそうになっただけに、睨みつけてくるあーしさんから後ずさる。
ってか葉山から聞いてないの? 多分悲しませないって言ったよね? この騒動のせいで未だに由比ヶ浜と話もしてないけど由比ヶ浜と向き合うって俺と雪ノ下は決めたんだ。俺は意を決して由比ヶ浜の方に振り向く。
「わかってる……なあ、由比ヶ浜。明後日の花火大会……い、一緒に行かないか? 」
瞬間、ここら一帯の空気が凍り付く。
「どぅえぇぇえ?! ひ、ヒッキー?!」
何故か由比ヶ浜は顔を真っ赤にして阿波踊りを踊りだした。いや、こっちは真剣なんだぞおい。
あーしさんなんて驚きすぎて、金魚みたいに口をパクパクさせてるし。
これでは埒が明かないので、雪ノ下に視線を送り助けを求める。
「…………」
―――っておい! お前もかよ! 氷属性のお前が固まってどうすんだ。
いや待て……そういえば雪ノ下にこの案を伝えてなかった気がする。うっかり八幡。
出校日以降アメリカに行くことが決まっている俺は、どうしてもその前に由比ヶ浜と話しておきたかった。
そこで何かおあつらえ向きのイベントを探した訳だ。まあ昨日の昼間にスマホで調べただけなんだが。
雪ノ下建設主催の花火大会。俺が覚えている限りでは両親と行ったことのある唯一の場所だ。
花火が終わると、雪ノ下タワーから飛び出したアイアンマンが町中を飛び回っててすげえかっこよかったんだよな。
それも俺が無駄に気絶したせいで、雪ノ下に相談することも出来なかった。やっぱ自分の家が主催の祭りには行きたくないか?
「ゆ、雪ノ下もどうだ? せっかくだから奉仕部三人で回ろうぜ」
俺が恐る恐るそう言うと、呆然としていた雪ノ下が我に返る。おそらく俺の意図を察してくれたのだろう。
ってか葉山、お前は妙に生暖かい視線を向けるんじゃない。
「そ、そうね。貴方にしては良い提案だわ。由比ヶ浜さんどうかしら? 私としても三人で行ってみたいのだけれど」
「ゆきのん……うん! 三人で行こっ!! 」
雪ノ下の言葉で踊っていた由比ヶ浜も落ち着きを取り戻したようだ。何とか話せる場所のセッティングに成功したか。
きっとこいつらとなら俺の求める何かを得られるかもしれない。
「ところで比企谷君? 」
「ん? どうした雪ノ下」
あれ、なんでそんな笑顔なの?
「貴方、私に何か言うことがあるんじゃないかしら」
しまった、いくら空気を読んでくれたとは言え、俺の独断専行を許してくれたわけじゃなかったみたいだ。
おそらく報連相の重要性を毒舌と共に説かれるに違いない。それだけは回避せねば。
「ちょっと待て、ゆ―「黙りなさい」
おい、言うことがあるんだから言わせろよ。まだ上の句しか言ってねえだろ。お前芭蕉さんに古池や……までしか言わせないつもりか?
蛙はいねえし、飛び込んでも水はねえし。
結局、千葉村での合宿は雪ノ下の説教で締めくくられた。
時は千葉村事件の起こる前に遡る。
比企谷八幡定時報告
夏休みにつきはちま……比企谷の監視任務を中断している。
今日は本部から緊急の呼び出しがあった。
本部の会議室に行くと、上の人たちと風間隊に草壁隊の緑川、玉狛の木崎さんと烏丸と宇佐美先輩、荒船隊がいた。
迅さんのサイドエフェクトでネイバーの千葉村襲撃が予測されたから、今いるメンツだけで隠れてネイバーを撃退するらしい。
平塚先生と迅さん、小南先輩は先に現地に向かったんだって。もう玉狛だけでよくない?
騒ぎを抑える為に、基本アタッカーメインで射撃トリガーは使用禁止。アタシはアステロイドを外してカメレオン装備するけど、麓郎アンタどうすんの?
結局、ガンナーの麓郎は千葉村全体を狙撃でカバーする荒船隊の掩護で後方待機。その代わりにフリーの緑川がアタシの隊に編入された。
コイツは生意気なガキだけど八幡のことが好きみたいだから、ソレに免じてアタシのチームに入れてあげるわ。感謝しなさいよね。でもこいつは迅バカとか呼ばれるくらい迅さんのことも好きだった。ちょっと八幡への愛が足りないんじゃない? 八幡に一途なアタシの愛に比べたらまだまだね。アタシの勝ち!
そんなこと考えてたらいつの間にか会議が終わってたので帰ろうとすると、忍田本部長に引き留められた。
まさか…………告白?
悪いけどアタシには八幡が居るから気持ちには答えられないかな。それに、ちょ~っと年上すぎるかも。
ゾワッ
っ! 急に殺気のようなものを感じたので身構える。その方向にはこちらを笑顔で見ている沢村さんが居た。
やばっ、そういえば忍田本部長には沢村さんが居たんだった。アタシのバカ!!
消されるかも、と覚悟したけどそんなことはなく、忍田本部長に諫められた沢村さんは会議室から出て行った。
忍田本部長が何故かハンカチを貸してくれたけど泣いてなんかないし! ぐすん。
千葉村到着~。うるさい麓郎は居ないし、八幡を探すぞ~、お~!
ノリノリな八迅バカの緑川と一緒に拳を上げる。八迅? 迅八だっけ? まあアタシは海老名先輩みたいな趣味は無いからどっちでもいいんだけど。強いて言うなら烏八かな~?
会議の後に忍田本部長から言われたのは、千葉村に八幡が居るって話だった。何の事かわからないけどアタシが八幡に付きまとってると思ってるらしい忍田本部長は、八幡に接触するなって言ってきた。
はあ? 未だに話しかけれもしないのに、付きまとってるとか何なの?
ちょっと良い人かと思ったけどやっぱ無しだわ。
今から小学生が肝試しをやる。迅さんの予知だとそろそろ敵が来るらしい。アタシ達は千葉村の外縁部を警戒してるけど敵は来ない。緑川も飽き始めてるし、八幡も監視できないし、つまんない!
わわわ! 敵が来たみたい! ってか何あのキモイの。ゴキみたいで戦いたくないんだけど。
敵の近くには風間隊が居たみたいで、さっさと片がつくかと思ったらそうでもなかった。は? スコーピオンで斬れないとかアタシどうすんのよ。雄太の弧月ならイケるかな?
それに敵に迅さんのサイドエフェクトが効かないみたい。トリオン兵だとか人型ネイバーだとかうだうだやってるけど、そこに緑川が八幡の名前を出して風間さんに怒られてた。緑川は口をとんがらせてふてくされてるけど、八幡嫌いで有名な風間さんに
八幡の名前出すとかバカじゃない? 八迅バカのバカね。アタシもちょっと動揺しちゃったけど風間さんにはバレなかったみたいだし。
とにかくアタシ達はこの辺をぷらぷらしてればいいらしい。敵が来ないなら楽でいいかも。
急に通信が騒がしくなる。えっ?! 歌川がやられたってマジ?! A級がやられるとかありえんの?!
歌川の無事が確認され、周辺への被害を無視して風刃の攻撃が行われる。これならやっつけたでしょ。
はあああああ?!
なんでブラックトリガーの攻撃喰らって無傷な訳? えっ、敵やばくない?!
風間さんが緑川だけを呼び出す。ちょっと! アタシ達は?! そりゃアタシ達はB級だけど、なんかハブられてるみたいでムカつくんですけど。
……ついカッとなって風間さんに抗議したらなんか怒られた。そりゃアタシは気分屋かもしんないけど、八幡が居る今なら負ける気しないし。
ってか八幡にカッコいいとこ見せるチャンスなのに……。
華から視覚支援受けて、敵との交戦の様子を見せてもらってるけど全然倒せないじゃん。ボーダー最高戦力のブラックトリガーやNo.2チームが束になっても勝てないなんて八幡相手にしてるようなもんじゃん。
風間さんも本部連中も変な意地張ってないで、八幡に助けてくださいって頭下げて頼んだら?
無駄な攻撃が続いている中、敵が三方向に分かれた。暇なアタシ達にも森に居る小学生を守れって命令がきた。
ボランティアスタッフに紛れている海老名先輩には待機中の小学生や他のスタッフを連れての退避命令も出されたらしい。
あんな敵に真正面からやり合っても絶対勝てないじゃん。森にはレイジさんや烏丸もいるし、アタシ達は援護かー。
もっと強いトリガーがあったらアタシも活躍出来るのかな……。八幡のみたいなブラックトリガーがアタシにもあれば……。
雄太と二人、ターゲットを捕捉した。すでにレイジさん達が交戦している。戦闘に介入しようとすると、少し離れた場所に居る小学生グループの保護を命じられた。はあ……またアタシ達は戦力外か。
小学生達を見つけた。急いで向かったせいか木や葉っぱを揺らしたざわめきが、彼女達を怯えさせちゃってるみたい。
近くの茂みに潜んでからカメレオンを解除する。姿を見せて安心してもらおうとすると、小学生の一人が何かを取り出した。
え?! あれってトリガー?!
一瞬の内に戦闘体に変わる女の子。その姿は映画でよく見るような迷彩の軍服で、幼い彼女にはまったくといっていいほど似合っていなかった。
A級やB級にあんな子居ないし、C級があんなカスタマイズされた隊服を許されるわけがない。
じゃあ……あの子は何なの? 綺麗な長い黒髪と整った顔立ちなのにどこか虚ろな眼。
頭に浮かんだのは雪ノ下先輩と愛しい八幡の姿。
……まさか八幡と雪ノ下先輩の隠し子?
いやいや、そんなわけないじゃん!!
あの子って小学生でしょ。少なくても10年前に産んだことになるし! 八幡も5、6歳じゃん。無い無い。
でも5、6歳の八幡か~、きっと可愛いんだろうな~。はあ、ちっちゃい八幡をギュッってしたい。
……ってか華や雄太が何か言ってる気がする。八幡の妄想してたら、ついつい時間を忘れちゃうよね。
気を取り直して、後ろに居る雄太に合図を送ろうと振り向く。
え?
そこには首を失くした雄太と赤く光った目を持つ化物が居た。
もぎゃああああああああああああああああああ
迅「香取ちゃんが死ぬ未来0%」
アヌビス「何あの雑魚、放っといていいよ」
香取ちゃんの鳴き声はもぎゃあ